魔法少女リリカルなのは 緋色の災厄【凍結】   作:朔月ふらの

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今回は早くできました。短めですけど…
サウンドステージなるものがあるらしいですが、よく知らないので他の方の作品をいくらか見て流れを掴み次第書き上げたいと思います。
それではどうぞ。


12話

 

 

「いや〜、やってますなぁ。」

 

「初出動がいい刺激になったようだな。」

 

晴れ渡る青空の下、4つのモニターを見ながらヴァイスとシグナムが教導の様子を見ていた。

 

「いいっすねぇ若い連中は…」

 

「若いだけあって成長も早い。まだ暫くは危なっかしいだろうがな。」

 

「シグナム姐さんは参加しないんで?」

 

「私は古い騎士だからな。戦法など「届く距離まで近付いて切れ、ある意味奥義。」…その通りです。今日は遅かったですね、さ…、くら?」

 

「如何したんだいお嬢ちゃん、ここに遊べるようなもんはないぜ?」

 

そこに居る人物に対しシグナムは目を丸くし絶句、ヴァイスは子供を諭す様な口調で近付いて行く。

 

「それにしてもシグナム姐さんも面白い事言いますねぇ。こんなお嬢ちゃんを旦那だなんて、本人が聞いたら怒られますぜ?」

 

「いや…その本人が目の前に居るんだが…」

 

「またまた〜。担ごうたってそうはいきませんよ。大体身長が違い過ぎますって。エリオより頭1つ分上な事以外は性別だって反対じゃないですか。」

 

そう言ってヴァイスは目の前の人物の頭を撫でる。その光景にシグナムは恐れからか肩を震わせている。

 

「ヴァイス、悪い事は言わん…今ならまだ──」

 

その瞬間、ヴァイスの腹部に拳がめり込んでいた。

 

「ぐはっ!?ゲホ、ゲホッ!…なに、しやが…る…」

 

「こっちの台詞。上官の頭を撫でるとは良い度胸。あと男。」

 

腹を抑えて蹲るヴァイスにその人物は腕を組み刺す様に見下ろしていた。

 

「ヴァイス、本当にこの方はさくらだ…しかしさくら、なぜその様なお姿に?口調も昔に戻っているようですが。」

 

「ナハトの外装に不具合。原因不明。」

 

「外装?よくわかりませんがナハトとは…もしやナハトヴァールの事ですか!?」

 

シグナムの問いにさくらは頷く。

 

「なぜその様な…っ!?…?」

 

「如何したんですかい、シグナム姐さん?」

 

「いや、その理由を私は知っている…だが封印されている様だな。」

 

「記憶を封印て…まぁこの人がさくらの旦那って事ぁわかりやしたが、なんだってそんな面倒な事を?」

 

「秘密。知ったら死ぬ。」

 

美少女の見た目で口元に人差し指を当て、軽くウィンクをしながら物騒な言葉を吐くさくらに対し、2人は背筋に何かゾッとするものを感じた。

…決して中身が男だからだとは思ってないはずだ。

 

「それはそうとさくら、体調等は大丈夫なのですか?」

 

「眠い、けど問題、無い。戦闘力、これから。予測、約45%…ダウン。」

 

「それ、大問題なんじゃ…」

 

「問題、違う。男に見られない、問題。」

 

そう言ってさくらはジトっとした目でヴァイスを睨む。

 

「いや、まさか美少女だとは「ヴァイス、減給、待った無し。」すいませんした!勘弁してください!」

 

ビシッとヴァイスに指を差し、そこに土下座するヴァイスを見てシグナムはモニターに視線を戻した。丁度訓練が終わった事をさくらに告げると、さくらは頷いた後訓練場に向けて飛び立って行った。

 

 

 

 

「は〜い、みんな集合!」

 

「「「「はいっ!」」」」

 

なのはの号令に従い集まってきたFW陣は、集まった途端に地面にへたり込んでいた。所々泥だらけで息も絶え絶えの状態である。

 

「はいお疲れ。個別スキルの訓練になると、ちょっとキツいでしょ?」

 

「ちょっとと言うか…」

 

「かなり…」

 

「フェイト隊長は忙しいからそうしょっ中付き合えねーけど、私は当分お前らに付き合ってやっからなぁ?」

 

「あ、ありがとうございます…」

 

ヴィータの有難い(?)言葉に苦笑するフェイトとスバル。

 

「ライトニングの2人は特にだけど、スターズの2人も身体が成長してる最中だから、くれぐれも無茶はしないように。」

 

「「「「はい!」」」」

 

「じゃ、お昼に「する前に。」ん?」

 

なのはが言いかけたその時、空から何かが降ってきた衝撃で土煙が舞う。

 

「なの、付き合って。」

 

「さ、さくら君!?如何したのその姿!?てゆうかつつつ、付き合うって…!?」

 

中から姿を現したさくらの姿になのは以外の全員が固まった。

 

「かくかくしかじか。戦闘力の確認、手伝って。」

 

「な、なんだそっちか…わかった、みんなは離れててね。」

 

そう言ってなのはは残念そうにBJを展開する。対してさくらは特に構えた様子も無くBJの展開もしてなかった。

 

「さくら君?BJぐらい展開しないと危ないよ?」

 

「問題、ない。」

 

「…怪我しても知らないよ。レディ〜、ゴー!」

 

合図と同時になのははスフィアを20個程展開して発射する。間断なく突撃してくるスフィアをさくらは防御せず全てその場で回避していた。

 

「なの、数増やして。」

 

「了解、どんどんいくよ〜?」

 

更に20個追加してなのはが操るスフィアの数は40個になったが、依然としてさくらは防御せず回避をしていたがその場では無く縦横無尽に避けていた。

 

「回避性能確認、次…」

 

目の前に飛んできた数個のスフィアを避けず防御した。

 

「防御性能確認、なの。」

 

「オッケー、いつでも来ていいよ!」

 

そう言ってなのははバリアを展開する。それを見てさくらは距離を一気に詰め、バリア目掛けて蹴りを繰り出す。暫く耐えていたなのはだが、あまりの威力に後退する。態勢を立て直そうとした瞬間、さくらがバリアを叩きつける様に殴り、何とか防御が間に合ったなのはだが足元が陥没する程の威力が出ていた。

 

「攻撃力…許容範囲。なの、ありがと。」

 

「ふ〜、危ない危ない。でも結構威力落ちてるね…」

 

先程の攻防で満足したさくらが礼を言うと、なのはもBJ解除して感想を述べる。

 

「なの、硬くなった。この間より成長。」

 

「本当!?さくら君に褒められた〜!」

 

「ちょ、おいっ!?」

 

褒められたなのはは少しオーバーとも言える程喜び、ヴィータに抱きついていた。

 

「いいなぁなのは…」

 

「フェイ、離して。」

 

「い・や♪」

 

「その、当たってる…から…」

 

褒められたなのはを羨みながらもフェイトはさくらを後ろから抱き締めていた。さくらは後頭部に感じる見事な柔らかみに頬を赤くしながらも、身動きが取れない為せめてもの抗議としてジトっとした目でフェイトを睨む。

 

「私はさくらなら良いと思ってるから。」

 

「良い人、いっぱい。」

 

「私はさくらが良いの♪」

 

そう言って抱き締める力を強め少しさくらに凭れ掛かる。対してさくらは無表情ではあるが、恥ずかしさのあまり顔が真っ赤になっていた。

 

「もうフェイトちゃん、さくら君にくっつき過ぎだよ?今度は私の番なの!」

 

「なの…離して…」

 

「フェイトちゃんは良くって私はダメなの?」

 

「そうじゃなくて…当たってる…」

 

「私もさくら君なら問題ないから♪」

 

今度はなのはが正面からさくらを抱き締める。身長差からやはり胸部に顔を埋められたさくらは抗議するが効果は無く耳まで真っ赤になっていた。

 

「お楽しみのとこ悪ぃんだけどさ、そろそろこいつらに説明してやった方がよくないか?」

 

「「あ…」」

 

視線を移すと、見せ付けられていたFW陣が顔を赤くしながら目を逸らした。

 

 

 

 

「そんなわけで、正真正銘本物のさくらです。」

 

訓練場を後にし、シャワーを浴びたFW陣と合流したさくら達は、食堂で暇そうにしていたシュテルを捕まえ説明をしてもらっていた。食事をしながらさくらを見ると、どこから見ても美少女のさくらがパンを千切り、小さい口に押し込んでいた。いつの間にか両隣を陣取ったなのはとフェイトは、その様子を嬉しそうに眺めている。

 

「見た目とか話し方とか随分変わりましたね…」

 

「もういっそ別人って言われた方が納得できます…」

 

ある程度まで説明された所で、エリオとキャロが感想を述べる。

 

「ある意味別人で合ってますよ。会話は主にナハトが担当していましたし。」

 

「シュテルちゃん、どう言うこと?」

 

「なのは、久しぶりにさくらと会話してどう思いました?昨日までのさくらと今日のさくらです。」

 

「ん〜、昨日までのは、前よりよく話してくれる様になった、かな?今日のさくら君も懐かしいなってぐらいで特に…」

 

「まぁなのは達はそうでしょうね、付き合いが長いですから。ではスバル、貴方は今日のさくらの会話を聞いてどう思いました?」

 

「えっと、何て言うか…発言が単語でよく分からない…って感じですかね?」

 

「なんで私に聞くのよ…シュテルさんはあっちよ。」

 

先程美少女と言ってさくらに叩かれた為、伺う様にティアナを覗き見ながら言う。ティアナはそんなスバルを呆れた様子で見やる。

 

「そう言う事です。付き合いが長い人であれば読み取る事は可能ですが、そうで無い場合は任務等で支障を来します。」

 

「そう言う事だったんですね。見た目は…何と無く理解できました…」

 

ティアナは成程、とスバルとさくらを交互に見ながら理解した。エリオとキャロはどうやらよくわかっていなかったらしい。更なる悲劇を生まない為、ティアナは補足の為2人に念話を繋ぐ。

 

『男の人なのに美少女とか可愛いって言われて、エリオならどう思う?』

 

『何か…複雑な気分ですね。』

 

『つまり、そう言う風に言われるから見た目も変えちゃったって事ですか?』

 

『そう言う事。あのさくらさんにそんな事言えるのって八神部隊長位じゃない?』

 

『『ですね…』』

 

ティアナの読みは間違いでは無く、FW陣がシャワーを浴びている最中、外回りの為出てきたはやてに見つかったさくらは、はやてから可愛いや美少女等男性がまず言われない言葉を、雨の様に言われながら抱き締められ撫で回されていた。

 

「これでディアーチェがさくらを姫と呼ぶ理由もわかったと思います。」

 

「まぁそんなわけでみんな、改めてさくら君をよろしくね?」

 

「「「「はいっ!」」」」

 

「ほら、さくらも♪」

 

「…よろ。」

 

パンを頬張りながら片手を軽く上げ挨拶するさくらを見て、なのはとフェイトは悶え、シュテルは頬を少し赤くし、スバルは懲りていないのか可愛いと言いさくらに手刀を貰い、ティアナとエリオとキャロはそんなスバルを見て呆れてつつ食事を続けた。

 




さくら君弱体化させました。
ノーゲームノーライフの白ちゃんのアホ毛無しに身長が少し高くなったものと思ってて下さい。
ってこれ前話でも書いたな…(
とにかく可愛いんですよ!
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