魔法少女リリカルなのは 緋色の災厄【凍結】   作:朔月ふらの

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遅くなり申し訳ありません。
引越しやら再就職やらで忙しくしてました…
モチベーションも色々あり上がらず今回も駄文に駄文ですが楽しんでいただけると幸いです。

一応モチベ復帰の為に城下町のダンデライオンの方も執筆中ですので、
お時間ありましたらそちらも宜しくお願い致します。

それではどうぞ。


18話

 

 

「──ってゆうかさくら君、話聞いとる?」

 

「んあ、ごめんはやて、聞いてなかった…」

 

「はぁ…まぁゆうてもこんな美少女3人を前にして普段通りやったら逆にしばいとるけどな。さくら君がちゃんと男の子で安心したわ」

 

ユーノ達と別れた後重い足取りではやて達の下へ向かったら、普段とは違うはやて達の姿を見て惚けていたようだ。

 

「ていうか、なのは休んでなくて大丈夫なの?待機の指示が出たんじゃ…」

 

「指示は出たんだけどね…何でさくら君が記憶の封印と改竄をしたのかはフェイトちゃん達から説明されたし、私が教導隊に入った理由も思い出せた。それにさくら君は今此処にいるから私だけ休んでなんていられないよ」

 

「流石に思い出してすぐは私達も衝撃だったしなのはも落ち込んでたけどね?」

 

「まぁさくら君に心配される程ヤワやないって事や」

 

そんな事より、とはやてがニヤッとした顔で見る。この顔のはやては僕にとって宜しくない。大体ロクでもない事を考えてる顔だ。

 

「普段見る事が無い私達の貴重なドレス姿、まだ感想聞いてないんよなぁ…」

 

ニヤつきながらチラチラ見るはやて。俯き顔を少し紅らめながら見るフェイト。ニコニコしながら感想を待つなのは。

また恥ずかしくなる様な注文かと身構えたけど杞憂だったようである。

 

「3人ともよく似合ってる。みんな綺麗になった」

 

そう言ってはやて達を見ると3人共目を見開き首まで真っ赤にして此方を見ていた。

 

「さくら君が…笑ったぁ!」

 

なのはが信じられないと言った風に言う。普段無表情だからわからなくもないけど、それと顔を赤くするのは別な気がする。

 

『初公開となるマスターの微笑みですからね、見惚れてたんでしょう』

 

パンドラが何故か念話で話す。見惚れてたって何にだろう?

 

『そこら辺は相変わらずですか。最近色々と心境の変化があったので期待してたんですが…』

 

苦言を言われても…そんな簡単に人の気持ちがわかれば苦労しないと思う。

 

「レイジングハート、今の撮れてる?」

 

《高解像度でバッチリです》

 

「バルデッシュはどう?綺麗に撮れてる?」

 

《勿論ですサー。拡大プリントアウトしても全く問題ありません》

 

パンドラと念話の応酬をしている側ではなのは達がいつの間にか隠し撮りをしていたらしい話が聞こえる。バルデッシュ、隠し撮りは問題なんだよ?

 

「なのはちゃんフェイトちゃん、後で私にも送ってな?」

 

「じゃあ今日から1週間は私達がさくら君と寝る日ね?」

 

「ちょ、それは卑怯やで!それに今日は私が…」

 

「フェイトちゃん、写真や画像は送らなくていいみたいだよ」

 

姦しいとはこの事か。任務はいいのだろうか…

 

《パンドラ、撮れてる?》

 

《ウェル…何当たり前の事を。解像度はレイジングハートやバルデッシュ以上です!》

 

うちのデバイス達もだった…デバイスに法律って適用されるか今度ユーノかクロノに聞いておこう。

 

 

 

 

「──って事があったんだけど聞いてる?」

 

「え…あ!えぇ、勿論聞いてるわ。詳しい事は六課に戻って調べてみないとわからないけど、多分悪い事では無い筈よ?」

 

アグスタの屋上でモニターを展開しながら話すシャマル。非常事態に備えての準備をしているんだろう。

 

「まぁさくら君にしてみれば、感情が出る事はスキルの発動に繋がりかねないから心配なのはわかるけど、考え過ぎるのもまた良く無いわよ」

 

「難しいね。力加減の調整以上に難しいよ」

 

そう言うとシャマルはそうね、と苦笑しながら鍵盤を叩く。それから暫くお互い無言だったが、さくらの網に何かが掛かった為、シャマルに指示を飛ばす。

 

〜〜〜

 

『確か、部隊長補佐のアインスさんとスターズ・ライトニングの服部隊長、ザフィーラやシャマル先生は八神部隊長の持つ固有戦力で、それにリイン曹長を加えて無敵の戦力…だったかな?殆ど機密事項だしお父さんから聞いた話だからあんまり覚えてないけど』

 

同じ頃、スバルとティアナは部隊長であるはやての戦力について話していた。

 

「希少技能持ちはみんなそう…そう言えば無敵の戦力って話だけど、さくらさんはどうなのよ?あんた少し前に色々調べてたみたいだけど」

 

『うぇ!?えぇと、なのはさん達曰くさくらさんには1度も勝った事が無いみたい。あと、大怪我から復帰してのリハビリも兼ねてインターミドルに出てたみたいだけど、結果は3年連続優勝、しかも内容が圧倒的過ぎて出禁になったって噂も立ってたよ。あとねぇ、何か異名がいっぱいだった!』

 

リハビリで世界最強ってどうなのよ、とツッコミを入れるティアナ。しかしさくらの比較できる対象が無い圧倒的な強さには興味がある。

 

…それにしても異名が沢山とはどう言う事だ。今度時間があったら調べてみよう。

 

『私もこの間たまたま見かけたんだけど、さくらさんってクロムウェルと組手したり色んな武器の素振りとかを夜通しやってるみたいだよ』

 

へぇ、と思わず素っ気無い返しをしてしまったがティアナは自分も努力型である事からさくらに対してシンパシー的なものを感じた。

 

「まぁ、私も時間があったら聞いたりしてみるわ。仕事中だしそろそろ切るわよ」

 

『うん、また後でね』

 

そう言ってスバルとの念話を終えた直後さくらから全体通信が入り指示が飛ぶ。

 

「凡人だろうが何だろうが、私は証明しなきゃいけないのよ…」

 

何かに追い立てられているかの様な表情でティアナは指示された場所へと向かう。

 

〜〜〜

 

なのは達以外の前線メンバーに指示を飛ばし配置に付かせる。因みになのは達3人はオークション会場で待機となっている。面倒だが会場にいる要人警護も仕事の内なのである。

 

「さくら君、依頼内容に【非常時の際、地形は出来るだけ変えないように】との事だから、射砲撃は極力しないで頂戴ね?」

 

「幾ら周囲が森林だからって所構わず打たないよ…取り敢えず了解」

 

そう言って脚に力を込め思い切り踏み込むと、弾丸の様な速度で飛び出した。踏み込んだ瞬間シャマルの青い顔が一瞬見えた気がしたが気のせいだろう。

 

「みんないい?それじゃあ、よーい──」

 

ドンの合図で前線メンバーを転送し各々ガジェットを迎え撃つ。

 

「凄い…アレでリミッター着きだなんて…」

 

「副隊長達とザフィーラ凄い!ってあれ、さくらさんどうしたんだろ…?」

 

スバルの疑問にFW陣はモニターに目を向けると其処には只棒立ちしているさくらが映っていた。

 

「服装もさっき迄のとは違いますね。今回はあの姿で近接戦闘でしょうか?」

 

「でもガジェットの姿が見えないよ?射砲撃魔法は使ってないみたいだし…」

 

「ガジェットはさくらさんのかなり前方でロストしてるから、特殊技能で片付けてるのかもしれないわね」

 

FW陣が各々の意見を交換しているとシャマルから補足が入った。

 

「さくら君のアレは指先から出てる魔力の糸よ。ガジェット相手だから特殊技能で魔力反応を消してるけど、糸での攻撃はパンドラの形態の1つなの」

 

解説中に別モニターでさくらの前方向の映像が映されると其処には細切れや両断されたガジェットの残骸が転がっていた。

 

「【花魁道中】って言ってね、何時か貴方達も模擬戦で出して貰えるから頑張ってね♪」

 

そう言ってシャマルは管制に戻る。それを聞いたスバル達はよくわかってないのか少しポカンとしていたが、ティアナだけはその技術の高さと能力に只々舌を巻いていた。

ティアナ以外は気付いていないが、さくらの糸は会場から数㎞範囲を囲んでおり、シグナム達のサポートまで行っている。

 

(これが、管理局最強ってわけね…)

 

ティアナは胸中で静かに闘志を滾らせる。

 

その想いには少しだけ何某かへの焦りを含ませながら…

 

 




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