魔法少女リリカルなのは 緋色の災厄【凍結】   作:朔月ふらの

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UAが何と700も行ってました。お気に入りとかも入れて貰えて感激です。
完全に自己満足な文章ですが、出来る限り読み易くしていきたいと思います。
それではどうぞ。


3話

丁寧に、穏便に、綺麗に──

 

殲滅してあげよう

 

そう言い放つ黒兎から緋色の魔力が嵐の様に吹き荒れる。

はやて達は圧倒的な奔流にその身を竦ませている。

 

やばいやばいやばい──

 

「来ないの?なら1人ずつ順番にだね♪」

 

黒兎は口元を邪悪に歪めながら目標に向かって歩を進める。

両手には大剣、背中には4対の輝く羽根、辺りには緋色の奔流。

その脚は、獲物として捕捉されたヴィータが気当たりしたのか震え上がっている。

助けに行きたいのに、身体が震えて立っている事すら困難だ。

思う様に動けない、声も出せない。魔力の奔流で念話もままならない。

このままではヴィータが狩られる。そうこうしていると、

 

「狩られに来たの?フェイトちゃん。」

 

フェイトが黒兎に対峙する。

 

「簡単にやれると思わないで。それにこの魔力光…」

 

「魔力光がどうかしたかな?」

 

「どういうつもりなの、さくら!!」

 

フェイトの怒声にハッとする。そうだ、この魔力光…

デバイス自体は本物だろうが偽物だろうが、見た目だけならどうとでもできる。

しかし魔力光はその人そのもの、偽る事はほぼ不可能。それこそ希少技能でもない限りは。

これで黒兎が探し人本人という事は確定で間違いない。しかしそれはそれで問題がある。

 

「何の為に六課を襲撃したの?内容によっては笑い話にできないよ。」

 

「それに今迄何処で何してたの!?みんな心配して、ずっと探してたんだよ?」

 

フェイトと動けるようになったなのはが詰め寄る──

 

ズバッ

 

「戦闘中にお喋りとは、随分と余裕だねぇ。」

 

地面を斬り裂き軽く挑発する。その行動に一同は困惑する。

 

「それにしても、機動六課ってエキスパートの集まりじゃなかった?こんなんでいざという時動けるのかな?」

 

更に挑発を入れる。その発言が何かに触れたのか、フェイトが突っ込みなのはが収束を始めた。

 

「さくら、それ以上はいくら私でも許せないよ。」

 

「だったらしっかり動いてみなよ。最速の名が泣くぜ?」

 

「最速は、私じゃなくてさくらでしょ!私はまださくらを超えてないんだから!!」

 

「僕は速さじゃフェイトちゃんに勝てるとは思ってないんだけどなぁ?」

 

言い合いながら小さな射撃を混ぜた剣撃の応酬が繰り広げられる。

但しフェイトの方はいっぱいいっぱいなのか、苦しい表情を浮かべている。

 

「ほらほら、そろそろ速度上げるよ?ちゃんと付いて来ないと──」

 

突然フェイトが大きく後退する。選手交代かなと辺りに目をやると、

 

「スターライト──」

 

「プラズマザンバー──」

 

「ラグナロク──」

 

どうやらブレイカーの時間稼ぎらしかった。

熾天使(セラフ)を展開してるとは言え、吸収仕切れるとは言い難い。

流石に3人のエースの魔力は、熾天使(セラフ)では瞬間的に吸収できる魔力量を超えている。

 

「「「ブレイカー!!!」」」

 

仕方ない、と大剣を羽根に戻すとおもむろに両手を顔の前まで上げる。

 

 

◇◇◇

 

 

シグナム達の前には、最早最終戦争のような魔力の大爆発が広がっていた。

 

「3人のブレイカー喰らっちゃ、流石に熾天使(セラフ)でもノーダメージじゃいられないだろ」

 

「昔なら未だしも、あの日から主はやて達も成長している。」

 

「それにあの威力。吸収できなかった余剰分で問題無くKOできるだろう。」

 

ヴィータ・アインス・シグナムは爆心地を見つつ感想を述べる。

はやて達は一気に魔力を消費した為、肩で息をしているようだ。

その顔は険しいが、何とかやり切ったという感じだった。

 

「やった…よね。流石にこれで無傷は有り得ないんだけど。」

 

「ふぅ…今のは結構手応えあったよ。良くて伸びてる、悪くても手傷は負ってるはず。」

 

「魔力の嵐も収まっとるし、一応拘束の準備して──」

 

その時土煙が緩やかに渦を描き、黒兎が姿を現す。

熾天使(セラフ)は先程のような神々しい輝きではなく漆黒の歪な輝きを放っている。

 

「嘘やろ…アレを…無傷やと…!?」

 

一同が戦慄する。見た所、砂埃すら付いていない。

 

「そんな…もしかして吸収率上がったのかな?」

 

「しかも羽根が漆黒になってる。堕天しちゃってるよ…」

 

熾天使(セラフ)は魔力を吸収するが、吸収した魔力は各羽根に蓄えられ、一杯になると黒くなる。

全ての羽根が黒くなった時、形態のランクが上がり常軌を逸した魔力の嵐を巻き起こす。

そしてそれによって変わるものがまだある。

 

「さぁ、1人1人丹念に殲滅してやる。潰れたい奴から掛かってこいぃい!!」

 

フードと仮面が取た黒兎は、緋色の髪を振り乱しながら叫ぶ。

 

「さくら君もやっぱり堕天してる…これ本当にマズいよ…」

 

「うん…でもフードとか取れて、ちゃんとさくらって事が確認できたし。」

 

「まぁ無駄にはならんかったね。ただこの後が問題や。」

 

「どうやって無傷で凌いだのかもわからない。対策練らないとジリ貧にもならないよ…」

 

「私が行こう。高町達はその間に何か対策を。」

 

「将、私が援護しよう。ヴィータは大きいのを叩き込め。」

 

「わかった。流石に物理攻撃なら熾天使でも吸収できねぇ筈だ。」

 

そう言うとヴォルケンリッターの3人が躍り出る。

堕天した熾天使(セラフ)はその保有魔力が異常な為、その場から動けないデメリットがある。

 

しかし。

 

「その場から動けないだけで、上半身が動けば問題ねぇよ!」

 

漆黒の魔砲と圧縮した魔力スフィアを所狭しとぶち撒ける。

さくらと呼ばれた人物の射砲撃は基本的に広域仕様で威力がどれを取っても洒落で済まない。

かつて彼を投入した殲滅戦では、その星がその後1年以上使い物にならない事もあった。

最早災害の域を超えている上、何故かその星は天変地異等の災害が相次ぐ。

彼の歩いた後には悪鬼羅刹が住み着くと、付いたあだ名が【緋色の災厄】。

そんな濃密かつ膨大な魔力をぶっ放される中、主達の時間稼ぎの為立ち向かう3騎士。

 

「ぐっ…!やはり強いな貴方は!態々堕天するまでも無かったと思いますがっ!」

 

「偶には後先考えずぶっ放さなきゃ身体に悪いからな!ほれ、隙だらけだぞおらぁ!」

 

傍目からは隙等微塵も無かったシグナムの剣撃は、さくらの一撃により終了となる。

しかしその一撃の瞬間を狙い、ヴィータが巨大化させたデバイスを振り下ろす。

 

「これで終わりだぁああ!!!」

 

「ぐぉっ!まだまだこの程度で終わらねぇよ!」

 

「「うおぁぁぁあ!!!」」

 

ヴィータの巨大なデバイスを片手で受け止めるが、さくらがやや押されている。

そこにいつの間にかアインスとユニゾンしたシグナムが加わり、剣撃を繰り出す。

 

「これ以上は引けません。どうか堕天を解除してください!」

 

「斬りつけながら言う事じゃねぇぞ!解除して欲しけりゃ1撃入れてみなぁぁあ!」

 

「仕方ありません。飛竜一閃!」

 

「まだまだぁ!片手で十分過ぎんぞ…ぉ!?やべぇ!」

 

シグナムに集中し過ぎた為かヴィータの一撃に重みが増す。

そこになのは、フェイト、はやてが魔力刃を展開し突撃してくる。

 

「やらすかよぉ!」

 

怒声と同時に魔力が津波の様に襲い掛かり一同を押し返す。

これ以上は打つ手無しかと思われたが、

 

「絶対諦めない…行くよさくら君!エクセリオンバスターA.C.S.!!!」

 

なのはが叫ぶと同時に物凄い勢いで突っ込んできた。

余っている片手で防ぎはするが、推進力が半端じゃない上ヴィータの鎚もある。

どうしたものかと考えるが──

 

「「ここだぁあ!!」」

 

レイジングハートから桃色の光が発射され、グラーフアイゼンのブースターの出力が跳ね上がると同時に大爆発が起こり、周囲はまた土煙が立ち上る。

 

 




次の半分ぐらいでこの戦闘は終わりです。
書いてて自分でもなげぇとか思いましたほんとすいません。
これでも結構削ったんです(
感想やアドバイス、ここおかしい等募集してます。
お時間ある方は遠慮なくどうぞ。
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