魔法少女リリカルなのは 緋色の災厄【凍結】   作:朔月ふらの

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遅くなりました。最近仕事疲れが半端なく…
今回から少しづつ文字量増やそうかと思います。
大体今までの1.5~2話分ぐらいには…だめですかね?
それではどうぞ。


8話

 

「よもやこのような事になろうとは…」

 

リインフォースⅠが呟く。目の前には最早焼け野原と化した演習場とプスプスと煙を上げ倒れている前線メンバーと自分の主、そして薄ら笑いを浮かべデバイスを片手に煙を吐き出す緋色の主。しかしその表情は何処か寂しそうでもあった。

その表情の理由を多少ではあるが把握しているアインスは、しかしその状況に戦慄せずにはいられなかった。

 

その光景に至る数十分程前──

 

「それじゃ、ルールのお浚いをするよ〜。」

 

さくらが手を叩きながら前線メンバーを呼び寄せる。これから行う訓練の概要を再度説明するようだ。

 

「ルールは簡単。何人で挑んでもいいし何を使ってもいい。制限時間は10分、その間に僕に1撃入れればクリア。FW陣に関しては、擦りや防御させてもクリアとするよ。あと、攻撃しない代わりに遠ざける為に投げるからフレンドリファイアとか気をつけてね。隊長陣は普通の模擬戦だから勘違いしないように。ルール説明は以上だけど質問無ければ始めよう。誰から来る?」

 

「「はいっ!」」

 

そこで元気よく手を挙げるスバルとティアナ。先程の挑発が効いたのか、さくらに対し闘志を燃やしている。

 

「2人だけでいいの?ルールは何人でもいいって言ってるんだけど。」

 

「FWのみんなで決めましたので!」

 

「舐められっぱなしなのも癪なので!」

 

「まぁいいや。それなら多分10分も要らないだろうしちゃちゃっと始めようか。」

 

悪戯っぽく口を釣り上げるさくらに対しまたカチンと来た2人、しかし戦闘は冷静に始めた。

スバルが突っ込みティアナがフォロー。なのはの教導通りに動く2人に対しさくらはゆらっとした動きでスバルの乱撃を避けて行く。その動きに合わせてティアナのスフィアが飛んでくるが、それも特に気にした風でも無くゆらっと避ける。

 

そんな状況から5分後…

 

「ゼハッ、ゼェ…ゼェ…。な…んで…擦りも…しないの…っ!」

 

「ハァッ…ハァッ…気を付けてる…筈なのに…誤射も…何で…」

 

そこには5分前とは打って変わって、疲弊し地に伏せる2人の姿があった。

 

「5分か。まぁもった方かな?煽り耐性つけた方がいいね。」

 

「「うっ…はい…」」

 

「スバルちゃんは動きに無駄が多い。ティアナちゃんは誤射を怖がり過ぎて射線が読み易い。あとは──」

 

疲弊し切った2人に鞭を打つ様にダメ出しを入れる。しかしそれ程長い訳でも無く、丁寧に教えてくれるさくらに対し2人は先程の様な意識は無くなっていた。

 

「わからない事があれば何時でも聞くといい、協力ぐらいはしてあげるから。次はもう少し頑張ってみようか。」

 

「「っ!はい!!」」

 

そして最後に微笑みながら言われた言葉に2人はやる気に満ちた笑顔で返事をした。

その後エリオ・キャロペアも同じ様な戦闘になり、これまた同じ様にダメ出しとエールを受けてFW陣の訓練は終わった。

 

「そんじゃ次は隊長達の番だよ〜。誰から来るかな?」

 

「先ずは私達からお相手願います。」

 

「今日こそは1撃入れるから覚悟しろよ。」

 

シグナム・ヴィータのペアがBJを展開しながら対峙する。

 

「ヴィータちゃんは良いとして、シグシグはいいの?騎士は云々〜じゃなかったっけ。」

 

「いや私もシグナムはタイマンだと思ったんだけどさ?」

 

「今日こそその不名誉な呼び方を変えて頂く!その為に…手段は選びません!」

 

言や否やシグナムが突撃し、ヴィータは半分呆れながらもシグナムに続き突撃する。さくらはまたゆらっとした動きでシグナムの連続で繰り出される剣撃をかわし、シグナムの懐に潜り込み腹に掌底を打ち込み吹っ飛ばす。その先に居たヴィータが防御魔法で受け止めるが、さくらは一瞬で後ろに回り込み踵落としを見舞う。アイゼンを振り防御するが、あまりの威力に押し負けシグナムと一緒に地面に叩きつけられる。

 

「ぐっ…くそ、なんつー威力だ…」

 

「すまん、少し焦りすぎた…」

 

「この程度じゃあまだまだシグシグはシグシグだね。諦めた方がいいんじゃない?」

 

「ぐっ…せめて皆の前では止めて頂きたい!」

 

「て、おい!あ〜くそっ、絶対1撃入れてやる!」

 

頬を少し赤らめたシグナムが再度突っ込む。ヴィータはカートリッジをリロードした状態で待機し隙を窺う。しかしさくらはそれを読んでいたのか、

 

「はい、ヴィータちゃん脱落〜。」

 

「え…あっだぁあ!!」

 

ヴィータの正面に瞬間移動の如き速度で移動しデコピンを放つ。ヴィータは後の木々を5本程薙ぎ倒しながら弾き飛ばされた。その後空気が弾けた音が聞こえ、ヴィータは倒れなかった木にもたれる様に気絶させられていた。

 

「「「「う、うそ…」」」」

 

「音弾き薬指の撃。威力上がってるよね…」

 

「うん…あれで3番目の威力ってことは…」

 

「人指し指やとクレーターできるんと違う…?」

 

その一瞬の出来事に絶句するFW陣と威力に戦慄する隊長陣。それと、

 

「じゃあシグシグ、副隊長らしくなかった罰として人指し指をお見舞いしてあげる♪」

 

「お、お待ち下さい…人指し指は死んでしまいますっ!」

 

今正にそのデコピンを与えようとニヤつくさくらと、逃げられない様にバインドで縛られ死の恐怖に震えるシグナムが居た。

 

「アイアンクローもあるけどどっちがいい?」

 

「後生です!呼び方は人前でなければいいので、お願いしま「だ〜め♪はい、シグシグも脱落〜。」あがあぁぁぁああああ──おごっ!!」

 

懇願し後ずさるシグナムをアイアンクローで捕らえデコピンを放った。ヴィータと違い下方向に放った為シグナムは吹き飛ばなかったが、地面にそこそこ深いクレーターを作りまた空気が弾ける音がする。

その後、なのは達は自身の予想が的中した事により模擬戦中止を訴えたが悪魔的笑みを浮かべたさくらにより却下された。しかしなのは達の必死の説得(?)により、

 

「それじゃ僕が脱落組に砲撃打つから、3人で守ってみせてよ。そしたらみんなクリアにしてあげるから。」

 

という条件にされた。しかしこの選択が間違いという事に、なのは達はデコピンの恐怖により気付く事が出来なかった。そして気付かないまま全員でクリアを胸に準備が終わり、

 

「なのはちゃんの言葉を借りるなら、【全力全開】…だよねぇ♪」

 

(((もしかしなくても1番やばいやつなんじゃ…)))

 

砲撃準備に入ったさくらを見て漸く察した。

 

「さ、さくら君、何も今全力を出さなくても──」

 

「さくら!私ほら、防御薄いから!そんなの食らったら──」

 

「さくら君!私達兄妹やろ!?いや〜さくら君がお兄ちゃんでよかっ──」

 

「滅殺殲衝、スターダスト・ブレイカー!!!!」

 

※その後冒頭の惨状になりました。

 

◇◇◇

 

演習場から少し離れた所にも、その光景を見ていたカラフルな3人が居た。

 

「いや〜、相変わらずさくらは強すぎるねぇ。どうやったら倒せるかなぁ?」

 

「少なくとも今の私達に対抗出来る手段は存在しません。圧倒的力不足です。」

 

「そっか〜。でも今のって事は何時かは対抗できるってことだよねっ!」

 

「ポジティブなのは構わんが、今は姫に挨拶をするのが先だ。全く心配させおって…」

 

「はぁ〜い。それじゃお説教しに行こっか!楽しみだなー!」

 

「王はまだしも、貴女に説教されるとはさくらも可哀想に…思いませんね。黙って失踪した罰として受けて貰いましょう。」

 

「みんな、お待たせしました〜!って何ですかこの光景!?」

 

「おっそ〜い。アレはさくらがアレしてる最中にアレを使ったんだよ。」

 

「アレってもしかしてアレですか?よくここ一帯が消し飛びませんでしたね…」

 

「ウェルが結界を張っていますからね。相変わらず彼女の結界魔法もとんでも無いです。」

「ほれ貴様ら、さっさと行くぞ。我等は姫に説教と言う重大な役目があるのだ!。」

 

「「「はい(は〜い)!」」」

 

カラフルな3人と1人は元気良く返事をし、”姫”の元へと向かう。

 

 

──今まで言えなかった思いをぶつけるために

 

 




如何でしたでしょうか?
読み応えあると思われれば幸いです。(無いと思うけど…)

次回からは出来るだけ土日にあげていきたいと思いますので、よろしくお願い致します。
それではまた。
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