椿丸航海日誌   作:つつい

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椿丸。艦娘ならぬ船娘になります。
※椿丸は民間船なのでリュックの様に背負う艤装はありません。但し、実物大の船体をもっています。彼女と同様なスタイルなのは工作船明石と補給船間宮などです。


椿丸。目覚める。

太平洋のどこか。ここは貨客船椿丸の操舵室。

一人女性が倒れている。服装は航海士の様な制服姿だが下はスカートだ。顔は整った日本人女性って感じだ。

(うーん。頭いたい。ゴロゴロしたい・・・いてっ。なんか蹴った・・・ん?蹴った?私船だよね?蹴るとかそんな人みたいな事・・・)

彼女は起きあがった。しばらくぼーとしつつ彼女は自分の顔を伸ばしたりしてめる。操舵室後方には長い鏡がかけてある。そして彼女は自分の姿が写った鏡をみて叫んだ。

 

「私!人になってるー??!!」

 

貨客船椿丸。艦娘ならぬ船娘になる。

 

 

一方その頃。横須賀鎮守府

 

「提督!大変です!」

執務室にノックもせず大淀が勢いよく執務室のドアをあける。

「何事だ。大淀。落ち着きなさい。」

 

「すみません。演習中の吹雪達から打電です。漂流している貨客船を発見したと。しかも機関が動いているようだと。」

 

「貨客船?太平洋沖に?んなばかな。なんていう船だ?」

 

「船名は・・・椿丸!?」

 

「椿丸だと!?」

 

提督達がおどろくのは無理もない。椿丸は人類の謎の敵、深海棲艦による最初の攻撃を受けて沈没した貨客船だ。

 

「おい。吹雪達に打電。乗組員などがいないか確認作業しろと。」

 

「はい!」

 

 

一方椿丸では

 

(ええー!?なんで!?なんで?人になってるいるの?私?!)

椿丸は混乱していた。

 

「船長!船長!」

椿丸は声のする方へ振り向く。すると背は椿丸の半分程で丸い感じにデホォルメされた船員がいた。

 

「船長って・・・あたし?」

 

船員は答える。

 

「そうです。私たちは妖精。あなたの航海のサポートをします。」

 

「貴方は船娘として生まれ変わったのです。ま、理由は私にもわからないんですけど。」

妖精は少しほほえみながらはなす。

椿丸の妖精は航海、機関、事務、衛生担当を併せて60人ほどいる。それぞれ分担して椿丸の運航のサポートをする。椿丸は指示をだすだけだ。

 

「あ、そうそう。船長。」

 

妖精は話を続ける。

 

「電文があります。内容は此方は海軍横須賀鎮守府所属吹雪。貴船の船名と行き先は何処?・・・以上です。」

 

 

(海軍?自衛隊でなくて?え?!)

 

椿丸は混乱しているようだ。ただ混乱しているのは椿丸だけではないが。

 

(とりあえず返信しなきゃ。えーと・・・)

 

「えっと。では、こちらは東洋汽船、貨客船椿丸。行き先はなし。と返信してください。」

 

「了解!」

 

椿丸は元々東洋汽船という東京から大島やその周辺の島々、並びに小笠原諸島へと定期便として就航していた。そう。あの日、攻撃されるまでは。

 

(あれ・・・そういえばあの妖精さん。貴女は生まれ変わったっていっていたわよね・・・って事は私、一度沈んだ・・・?でもなんでっだっけ?・・・・思い出せない・・・・)

 

だが、当の本人はどうやら思い出せないようだ。





椿丸のスペック
所属 東洋汽船
総トン数 約6700トン
全長約131メートル 全幅約17メートル
主機関 ディーゼル
最大速力 約30ノット
旅客定員 1030名 搭載可能コンテナ数 60個
遠洋航海の為のフィンスタビライザーあり。
船内に衛星電話、シャワー室、食堂、自動販売機、売店完備。
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