バスの中
進「あの人、本当に何者だ?」
あんたが言うな
このバスに乗っている私達中等部一年は全員がそう思った
進「あれ?先生、降りるんですか?」
亜近田「ああ、ちょっと知り合いの鍛冶屋に整備をな」
進「それじゃあ、俺も」
ムギュー(進の頬がつねられる音)
朱音「その前におば様に顔を見せなさい」
進「痛い!痛い!行きます!行きますから!離してください!みずきさん!」
歩「兄さんが尻を敷かれるなんて意外だな
でも朱音さん」
朱音「みずきでいいよ、っていつも言ってるじゃない」
歩「みずきさん」
みずき「何?」
歩「周りの注目集めちゃってます」
病院 早苗(進と歩の母)の部屋
早苗「進!たまには顔を見せに来なさいっていつも言ってるでしょ!」
進「はい」←現在進行形でお説教を正座しながら聞いている
早苗「歩だって一週間に一度は来ているのよ!」
進「言い返す言葉もございません」
早苗「みずきちゃんも、ごめんなさいねぇ、苦労しているでしょ」
みずき「いいえ、そんな事ありませんよ、進君と一緒にいると楽しいですし、私自身、彼の言葉や行動に救われた所も結構ありますから」
早苗「あら、そうなの、ところで歩、最近学校はどう?いじめられたりしていない?」
歩「母さん、大丈夫だよ」
娘の私から見ても母さんは変わっているところが多いがこういうところは親なんだな
みずき「大丈夫ですよ、海音君という仲の良い男の子と一緒にいますし、ここだけの話、私は二人は付き合っているのでは無いかと思っています」
歩「そんな事は無いですよ!みずきさん!アイツはただの友達で・・・」
早苗「ムキになっている、怪しいわね」
これだから、恋話は嫌いなんだ!!!(泣)
進「それじゃあそろそろ、失礼します」
兄さんは退室しようとしたが・・・
歩「逃がすかぁぁぁ!!!」
私がそうはさせなかった
数分後
そのあとも雑談が続き
もう遅いから帰りなさいと母に言われ変えるふりをして
ドアに耳を当てて会話を聞いた
早苗「進、今度はいつ?」
母さんが急に真面目な顔をしてそう言った
進「明日、生徒から参加希望者を集める、これが、俺の学生時代最後の大冒険になると思う、出発は来週の予定だ」
みずき「ふふ、そうそう、やっと人に頼ることを覚えたみたいだね」
進「そういう訳じゃないんだって!人に頼ることが出来無い訳じゃなくてだな!」
みずき「最初に会った時とはすっかり雰囲気も性格も変わったし」
進「聞いてねェ」
翌日 東学
歩「参加の最低条件が15歳以上の高等部生徒!!」
海音「諦めようよ、歩」
海音が困った感じで言っている
明志「歩の言う通りだ!俺達にも参加する権利はある!」
李「とかほざいているこの馬鹿を抑えるの手伝ってくれ!」
菊「ちょっと、難しくなりましたね」