冒険者の学園モノ   作:atikat

30 / 49
番外編2

キャメロット城 エリの部屋

俺の名前は『翔』、いつもは、『進』の妹の『歩』が語り部をやっているが、今回は俺がやる

まぁ、あんまり当てにしないでくれ、俺は『俺』こと『四十三翔』をこの宇宙(宇宙より、世界の方が広いと思う奴は、世界だな)で一番、信用してない

取り敢えず、部屋を調べよう、本人の部屋かどうかは、分からんが、子供であるとはいえ女性の部屋を調べるのは若干気が引ける

しかし、自分から引き受けた仕事なので、文句は言えない

あの馬鹿(『進』)は周り(特に恋人の『朱音』)を心配させる

『歩』だって、心配して付いてきたくらいだ

助っ人は船の警備をしているから、臨時拠点のキャメロット城下町にいるのは、『歩』のチームを除けばキャラバンの正規メンバーのみ

話が脱線したので、無理矢理起動修正をしよう

そんなこんなでアバロンで唯一(現時点では)発見されている記憶喪失で5歳から6歳ほどの子供が今年で18になる自分達(この場合は、『進』と『朱音』)の事を『パパ』、『ママ』と呼び懐いているのだ、彼女の事を疑問に思わない方が変だ(少なくとも俺はそう思う)

調べる前から思ったことだが、この部屋は不自然だ、他の部屋は埃まみれなのにも関わらず、この部屋は、異常なほど綺麗すぎる、まるでこの部屋の時間が止まっていたかのように

そんなこと思ってぼぉーっとしても仕事は終わらないので、さっさと始めよう

まずは、タンスの中を調べてみるが中身は無い、普段この部屋で寝起きしていれば、衣服の類もこの部屋に置いているはずだ

他の所を調べて見ないとわからないが、彼女は普段この部屋以外で、生活していた?

それならなぜこの部屋にタンスが置いてある?

この部屋を見る限り、ベットに机、本棚や鏡など、中世ヨーロッパの貴族の部屋に見えなくない(若干質素な感じだが)、しかし、先ほど書いたようにこの部屋で生活をしていたと思われる形跡はない

不思議に思いながらも部屋の調査を初めて見る

結果、絵画が一つあった

その絵画を見て俺は驚いた

その絵画には、騎士のような服装の『進』と『朱音』、そしてその二人の間に立っている『エリ』の姿が書いてあったのだから

 

 

 

キャメロット城 6階

部屋を調べても限界があるので、この城にある図書館に行き調べようとしたが、鍵がかかっていた上に壊れなかった

これはもうしょうがないと思い、おとなしく帰ることにした

階段を降りようとした時

殺気を感じ、臨戦体制をとった途端、右腕の盾付きの鉄籠手が破壊された

信じられない、この盾付きの鉄籠手は『ロッソ クリスタッロ』という希少金属で出来ている

そう簡単に壊れるとは考えられない、という事は相手は相当の手練れということになる

普段は滅多に使わない、『スローメイス』という、槌としても使える魔法杖を装備して戦闘体制にはいる

そしたら、目の前にいたのは、高3程の女性だった

ルックスはいい方だと思う、若干強気な感じで、個人的には結構好みだ

しかし気のせいか、何かに怯えている様に見える

彼女は自分の倍の大きさの斧を振り回した

身長158cm 体重42kg おそらくこれが彼女の身長と体重だ

斧の大きさは3m前後 重さはおそらく500kg

これで彼女の異常な腕力を理解できただろうか?

ピシッとムチか何かで床を叩く音が聞こえている

それを合図に彼女は斧を振った

キィイイイインという音がすると、何故か彼女の後方の床にダメージが

なるほど、斧を振る速さに切り裂かれた空気が真空の刃になった

これが攻撃の正体

しかも、おそらくノーコン、厄介だな、出した本人ですらどこに行くか解らないんじゃ、下手に動くことが出来ないから近づけない

俺は一様魔法が使えるけど、決定打にはならない、それにノーコンだ

このままじゃあイタチごっこだ

そう思っていると、俺の左の脇腹に、デカイ切り傷が出来ていた

もうヤケクソ半分で攻撃よりも拘束主体の魔法の『マッド』を連発した

次々と魔法が彼女に当たり、固まっている

こっちもかなりダメージを食らった

やっと、斧を振る事が出来ないほど固めることに成功した

早速、斧を没収、没収した斧は誰もいないだろうから、中庭に捨てた

さっき聞こえたムチの音から仲間でもいるのだろうか?

少し様子を見ることにした

すると、突き当たりにある窓から、誰かが飛び降りようとしていた

翔「待て!!!」

そう俺が叫んだ直後、やつは窓から落ちた

俺が窓の所に着いて、窓からしたを覗き込んだ時、強烈な閃光が放たれた

翔「がぁああああ!!!!!!」

目が・・・焼ける・・・

ヤロー、転移魔法石を使うと同時に閃光手榴弾投げやがったな

自分の目を無理矢理開けた、視力は失っていない

ただ、目を開けるのがすごく辛い

感覚でここから、拘束した彼女も元へ向かう

しばらく歩いたところで、それらしいものにぶつかった

目を無理矢理開けると、彼女だった

少し質問しよう

翔「おい、あんた」

彼女は怯えたような感じで答えた

???「あたし?」

翔「俺とあんた以外誰かいるのか?」

???「いない」

翔「じゃあ、あんたのことだな」

???「そうなるの?」

翔「そうなるの」

案外こいつと気が合うかもと思った

翔「少し、質問してもいいか?」

???「うん」

翔「あんたの名前は?」

???「お前」

翔「すまない、もう一度言ってくれ」

会話という名のキャッチボールで言葉というボールをキャッチミスしたらしい

???「お前」

いやいやいや、流石に『お前』はないだろ

キャッチミスをしたのは彼女か?

翔「もう一度いう、あんたの名前は?」

???「お前」

彼女は英語圏で過ごしてきたのは間違いないだろう

読者の方々にわかるように日本語で書いてあるが

俺達は英語で会話している

あんたの名前は?の答えがお前になるのは、俺の質問が通じていないのか、はたまた、俺が彼女の答えを聞き間違えているのか?

翔「念のために聞く、俺がなんて聞いたのか答えてくれ、ついでにそれの答えを」

また聞き間違いがあるかもしれないので携帯の通訳アプリを起動する

???「あんたの名前は?という質問に対して、『お前』って答えた」

この携帯買い替えたばかりなのに壊れたのか?

『ゾウが踏んでも壊れない』っていうキャッチコピーだったのだが(まぁ、ロケットランチャー食らっても壊れない盾が壊れたのだから文句は言えない)

???「『お前』っていつも呼ばれていた」

これはある意味、『自分には名前がありませんよ』という答えとして受け取っていいのだろうか?

流石に『お前』は可哀想なので名前をあげよう

翔「これからは『ローズ』と名乗りなさい」

名前の由来はちゃんとある

と言っても髪の毛の色がローズレッドだからなのだが

ローズ「それが私の名前」

忘れている人もいるかもしれないから一様いうが、俺は今、一時的に視力を失っている様な状態だ、そのため目の前で何が起こっているのか目で見る事は出来ないが、耳で聞くことは出来る

彼女が泣いている事を

ローズ「嬉しい、始めて人間扱いされた」

っと彼女が泣きながら言っていた、奴隷同然の生活でもしていたのだろうか?

何か不憫な子だ

ローズが泣き止むまで、待つことにした

 

 

 

この後の質問の答えは読者諸君が聞くには刺激が強いため、語るのはやめよう

刺激の強くない会話がこれだ

アイン・ツヴァイ・ドライ

翔「年齢は?」

ローズ「先月で多分15」

 

 

 

翔「聞いたこと、すっごく後悔した、俺なら自殺しているぞ」

俺がそう言ったら、彼女は号泣しながらこう言った

ローズ「私も、死んだら楽になれると思った、でも今は違う、我慢し続けて良かった、今日が来たから、今日あなたに会えたから」

翔「泣きなさい」

っと言ったら彼女は抱きついてきた

ピーンポーン

(注)この小説は、ラブコメではありません

 

 

 

暫くして視力が回復した

その後拠点に帰った

ローズを連れて

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。