冒険者の学園モノ   作:atikat

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番外編2 エリとフレイ

神雷家 玄関

皆さんこんにちは。

神雷エリと言います。

今隣に立っている、女の子はフレイちゃんと言って、亜近田さんのご友人の妹さんで、今日私が通ってくる小学校に編入します。

「エリちゃん、フレイちゃん。二人とも忘れ物は無い?」

この人は私のお母さん、『神雷 みずき』。

「ダイジョーブですよ!もう!」

「そうだよ!心配しすぎ!」

ちょっと過保護な所も有るけど優しいお母さんです。

「俺も過保護過ぎる所があると思うね。」

リビングでコーヒーを飲みながらそう言うのは私のお父さん、『神雷 進』。

お母さんと比べると少々放任主義な所も有るけど。

いざという時は、ビシッ!!と父親らしくなるお父さんです。

「でも、私は。」

「過保護、過干渉は煙たがれる。」

グサッ!!と言う音が聞こえました。

そして、お父さんは立ち上がり、一歩一歩お母さんに近づきながら、言いました。

「俺の妹の『神雷 歩』の名前の由来は、『どんなに激しい向かい風にあっても、仲間を信頼し、正しい道を歩める子に育って欲しい。』だぜ。

つまり、今俺が何が言いたいのか分かるか?。」

お母さんの目の前に来たお父さん。

お母さんはお父さんが何を言いたいのか、分かったみたいです。

お母さんは微笑みながら、

「『心配するのもいいけど 信頼し合う事だって大切な事だ。

特に俺達とエリは血が繋がっていない親子、本当の意味で家族になるのなら信じ合う事だって大切だ。』って事だね。」と答えました。

「ああ、その通りさ。」

お父さんも微笑みながらそう返しました。

「所で二人とも、時間大丈夫?」

お父さんにそう言われて『ハッ』と時計を見ると、8時を過ぎていました。

「「いってきまーす!!」」

「「行ってらっしゃい。」」

 

 

 

市立神樹咲小学校 4年1組 (語り部・作者)

神樹咲小学校。

創立150年以上の共学の学校。

校門のすぐ近くにはこの学校の名前の由来の神樹咲と呼ばれる、全長600mの樹が有る。

この学校の4年1組の教室に今日、一人の転校生が来る。

「ねぇねぇ、今日うちのクラスに転校生が来るらしいよ。」

「ええ、男子かしら、女子かしら。」

「俺、今朝それっぽい女の子見たぜ。」

「マジかよ。」

生徒達は転校生の噂をしている。

 

 

 

4年1組前廊下 語り部・フレイ

コンコン。

私こと、フレイ・ランスペードは今日からこの学校に編入する。

しかしながら、不安と言うものは誰よりも強いと思う。

私は記憶喪失で行き倒れている所をジャックに拾われた。

ジャックは、トレジャーハンターで世界中を旅していた。

なので当然私もいろいろな国に行っている。

でも、学校と言う所に通う事になるのは今日が初めてだ。

そもそもジャックは行く当ての無い私に、信頼できる人に預けようとしたけど。

私がそれを嫌がった。

理由としては、ジャックと一緒にいると暖かさを感じたからだ。

ジャックもそんな私のワガママを受け入れてくれた。

でも、ジャックはここには居ない。

それにいつまでもジャックと一緒に居られるわけじゃない。

私が小学校に通うと聞いたジャックは、少し嬉しそうな感じだった。

ジャックの為にも、自分の為にも、頑張らなくちゃ。

「ランスペードさんです!ランスペードさん、入って来て!」

そう思っていると担任の先生に呼ばれた。

ここからが本番だぞ!私!

私は教室に入り自己紹介をした。

「フレイ・ランスペードと言います!よろしくお願いします!」

これが私の、小学校生活の始まり。

 

 

 

続く?

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