音恩家一階 食堂 語り部・海音
「カイト、ちょっといい?」
食堂で宿題をしていたら、修羅が話しかけて来た。
「ああ、いいぞ。」
ちょうどキリも良かったし、話を聞くことにした。
「カイトってさ、どう思うの?アユムンの事。」
「無理している奴かな?ほら、女性トレジャーハンターって少ないじゃん、だから男勝り感出してるんだよ。素の歩は昨日の残天で言う所の『良いとこのお嬢さん。』が一番近いのかも。」
「へー。」
ユグドラシル 語り部・作者
「ここが私達の村、ユグドラシルです。まずは村長の家にお連れします。」
日本で上記の会話がされている頃、歩達はエルフの村、ユグドラシルに到着していた。
そして、まずラウスは村長の家に歩を案内することにした。
「はい、分かりました。オホ、行くよ。」
「ワン!」
数分後 ユグドラシル 村長の家
「村長、客人を連れ、只今帰還致しました。」
ラウスは村長の家に入ると村長に自分の帰還を報告した。
「うむ、ラウスよ、ご苦労であった。」
「ありがとうございます。」
「さて、そちらのお嬢さんがキュウベエ殿のご友人の使いの方で。」
「はい、歩と申します。」
歩はぺこりと頭を下げた。
それと同時にエルフの少女が村長の家に入って来た。
「村長、先日の・・・。ああ、お取り込み中でしたか?すみません。出直して来ます。」
彼女は部屋に入り歩の姿を見るとそういい家から出ようとした。
「ああ、すまんな。わざわざ来てもらったのに。」
「いえいえ、大丈夫です。」
「そこに座っていなさい。すぐに終わるから。」
「はい、分かりました。」
そう言うと彼女はラウスの側に座った。
「さて、先ずは、遠いところからはるばるやって来て頂いてお疲れ様でした。部屋を用意していますのですぐに休みますか?それとも荷物を置いてから少し散歩なされますか?」
「荷物を置いて散歩に行って来ます。」
「はい、分かりました。ラウス、案内して差し上げなさい。」
ラウスは立ち上がり、こちらです。と言いながら階段を登った。
村長の家
「村長、客人に対してあの態度。少々失礼なのでは?」
「わし自身そう思っておるよ。しかしなぁ、似ているんじゃよ、我が主君『アーサー様』に。またアーサー様にお会い出来た。そう錯覚したのじゃ。」
村長は涙を流しながらそう言った。
「村長・・・・・・、一体何年間生きているんですか?」
ユグドラシル 訓練場 語り部・ラウス
「ここがこの村の訓練所です。結構広いでしょう。」
「ええ、本当に広いですね。」
村の色々な場所を案内した後訓練場に彼女を案内した。
ここに来るまでに彼女と沢山話をした。
「もし宜しければ私と剣を交えてくれませんか?これでもこの村では最強の剣士なんですよ。」
その中で彼女が学校に通っている事。
剣術に心得がある事を聞いた。
これでも剣士の端くれ、此処に来るまでに色々な魔物に襲われたがそれと同時に彼女の実力を見ることが出来た。
実戦経験の差という奴だろうか。
単純な戦闘力では彼女は僕より下だが、僕が一人で行動すると苦戦する魔物をほぼ一人で余裕そうに倒していた。
「はい、いいですよ。」
彼女の了承を得た為決闘が始まった。
数分後、僕の瞳には夕焼けが映っていた。