双界の覇者   作:あるこぱれの

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1話を読んでくださった方々、二度目まして。
あるこぱれのです。
今回は狩猟準備となります。
クエスト名が原種であることは目をつぶってください(語呂いいしちょうど良かったんです)
拙さMAX ですが、お楽しみいただければ幸いです。


海竜接近警報

「お疲れさまニャ」「いくらかかったのかニャ」

「おぅ。待たせて悪かったな」

「マタタビ99個で許してやるニャ」「二人合わせて198個ニャ」

「ボックスに対する配慮は嬉しいな・・・」

拾いネコ・・・ならぬ拾いオトモアイルーである。

「あ、マタタビ爆弾でもいいニャ。それなら50個でいいニャ」

楽天的なアホ・・・じゃなくて、アオ。青い毛並みなので

そう名付けた。ラギアネコシリーズを着せている。かなりのアホだが、狩り場では多いに助かる。

「アホか。マタタビ爆弾なら赤いジジぃから貰うのが正解ニャ。マタタビむしりとった方が効率いいニャ」

アオの言葉に呆れたのはアカ。アオの姉に当たるらしい。レウスネコシリーズを着せている。弟がアホだからか、かなり切れネコだ。

「はぁ・・・わかったよ、ちゃんと栽培するから、ちょっと待っておけ」

「やったニャ!」「ふっ、チョロいニャ」

「アカは半分に減量な」

「何故!?」

馬鹿話をしながら、未だにぐっすり寝ているカンナを背負い歩く。

「むぅ・・・あ、、親父さんから伝書虫が飛んできたニャ。内容は読んでないけど、結構重要っぽいニャ」

「親父からか・・・そういえば、まだ虫餌買ってなかったな。悪い、今から買いに行くぞ」

「マタタビもいいニャ?」

「はぁ、買わなかったらまただだっ子化するんだろ。わかったよ、買ってやるから」

「やったニャ!」「最高級マタタビあるかニャ」

アカは必死である。

カンナから鍵を預かっていたので、まずはコイツを家に投げ込んだ。『ぐぇ』といううめき声は聞かないフリ。ドアは空きっぱなしだが、心配いらないだろう。

深夜でも開いている行商ばぁちゃんのところへ寄り、マタタビと虫餌を買う。

「よく来たねぇ、若いのに大変だねぇ」

ばぁちゃんの言葉が身に染みる。

「ばぁちゃん、マタタビあるかニャ?」「最高級マタタビニャ!」

「うん、あるよ。特別に半額サービスじゃ」

「やったニャ!」「ばぁちゃん最高ニャ!」

・・・さっきの酒場を思い出す。

「俺は速の虫餌と、水の上虫餌で。5個ずつで頼む」

「はいよ。伝書虫が最近流行りのようでねぇ。需要が増えてきたのよ。ちょっと高いけど、我慢しておくれ」

「マタタビ半額分って思っておきます。ありがとうございました」

「うん。また来なさい」

この頃には、霧がすっかり晴れていた。海辺の街だし、よくあることと思っていたが、さっきの話を聞いた後だと、別の見方をせざるを得なかった。

人型のモンスターか。 

 

「はー、ばぁちゃんのマタタビはいつも最高ニャ」「うん、これだけは譲れないニャ」

「もうばぁちゃんのマタタビ買い置きしてやるよ」

相変わらずマタタビ好きなオトモである。他のアイルーはどうなんだろうか。

家につくと、ポストに猟虫が停まっていた。

ウチの伝書虫、シナトオオモミジだ。

猟虫最速ともいわれている。

「お疲れさまーって・・・まぁ言葉は通じないんだろうけど」

アオとアカを家の中に入れると、扉を閉じた。俺は外にいる。もちろん、ランプは持ってだ。

買ったばかりの虫餌を取りだし、モミジにあげる。ちなみに、名前は母さんが名付けた。

モミジが虫餌に夢中になっている間に、カバンを取り外す。中には、いつものインクとペンに返信用の紙、そして手紙が入っていた。

『久しぶりだな。多分読んでるのは夜だろう。こっちはいつも通り、キノコと虫の育成に励んでいるぞ』

ちなみに、親父の職業は運送業である。最近は狂竜結晶も扱いだしたとか・・・恐ろしく不安である。元ハンター(本人曰く、未だバリバリの現役だそうだが)だし、体は特に心配していないが。

『今回は新しく栽培した猛毒テングタケ、の話だ。カバンに袋詰めされてるだろ?』

言われて、確認すると奥に謎の小包が入っていた。丁寧に開けると、小ぶりの毒テングタケが1つちんまり転がっていた。

『小さくても馬鹿にはできんぞ?なんたって、あの劇毒を中に保有するんだから。あ、触んなよ?傷口があったら、そこから感染するから』

「早く言え!」

手紙に早いも遅いもないんだけど。

幸い、手に傷口はなかったが、ついでに買っていた解毒薬を手にぶっかけることに躊躇はなかった。

『モンスターに対して効果をどれくらい発揮出来るか、お前に確かめて欲しいんだ。モンスターは決めてある』

そこまでして確かめたいのなら自分でやれ・・・と言いたかったが、対象モンスターを聞いて考えを裏返した。

『どうも、また近海にあの白海竜がやってきたらしい。お前の因縁とも呼べるアイツだ』

アイツというのは、とあるラギアクルス亜種である。

俺が新米ハンターだったころ、ブナハシリーズを作ろうとクエストを受注したとき、突如リオレイアが狩り場に乱入してきたのだった。

まだチェーンシリーズを作る位の腕しかない俺には、到底敵うことのない相手だ。逃げ続け、エリアの壁際に追い詰められたとき、アイツは現れた。

電撃ブレスで、リオレイアを追い払うとアイツはその場で休憩というか、眠りだしたのだ。

今からでも本当に謎だが、俺は無謀にも、寝ているアイツに挑んだのだった。もちろん刃は通らない。起きたアイツにブレスを食らい、俺は意識を失った。気がついたときには、キャンプのベッドの上である。

死ななかったことも、狩りに支障のでる怪我がなかったことも不思議だが、俺は特に気にしていない。

それ以来、孤島での狩猟のときに、狙ったかのようにたびたび乱入してきた。

俺が他のメンバーと組まず、オトモと一緒のときだけ。

「・・・・・・」

しばらく見なくなっていたが、やっと来てくれたか。

最後に会って以来、俺は充分にアイツと戦える実力を手にしたはずだ。防具はブナハSシリーズに、武器は桜剣蒼斧。初めてのときのボーンアックス改とは大違いだ。

そろそろG級へのランクアップも認めるとギルドマスターも言っていた。

準備は、出来たはずだ。

気がつけば、俺は笑っていた。

因縁の相手と戦えることに、喜びを感じているのかもしれない。

『ギルドには通知しておいた。確実な目撃情報がなくても、お前がいればアイツは自然とやってくるだろう。明日にでも受けるといい』

もう受注出来るのか。気持ち悪いくらいの手際だ。

やっと、俺の目標を越えられる。

そう思うと、俺は装備の準備を始めた。

適当に返信を書き(大量の銀の卵を請求し)、武器を研ぐ。防具は繋ぎ目を確認し、脆くなっているところは修繕する。アイテムポーチに目一杯の道具を詰め込むと、操虫棍を振る。伝書虫を飛ばすのだ。

全力で振り抜く。別の狩り場では、これで3色エキスをとる達人がいるそうだが、生憎そこまで興味がない。

「待ってろよ、シロ」

ちなみに、シロというのは、アイツに付けた名前である。

明日が楽しみだ。

 




急ぎ足ですねえ。見にくい(醜い)ですな。
一応世界観の説明といいますか、この世界では水中の狩りには操虫棍が使えない以外はX仕様と3G仕様だったりします。そして猟虫が伝書虫として働くような世界です。このあたりは『天衣無縫のD』を参考にしたところもあります。そして青い毛並みとか日本語的な表現がありますが、そこはブシドースタイルで華麗にジャスト回避してください。
親父さんについては多分また書きます。(親父と母さんの呼び方の違いは彼のこだわりです)
さて、二度目ましてな皆様、本当にありがとうございました!感想も良ければ、投げ付けて帰ってください!
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