ラブライブ!~僕たちのキセキの物語~   作:修哉

5 / 5
お久しぶりです、修哉です。
時間を確保できず、執筆を遅らせてしまい、申し訳ありません。
では、お詫びの印の本編どうぞ。


4.変化

修哉side

 

「こうやって帰るのも、久しぶりやね」

「......そうだな」

 

再会を果たした俺達は、2人で帰り道を歩いていた。

互いに言葉は少なかったが、決して照れたりしている訳じゃない。

言葉が無くても、相手が何を思っているか分かるのだ。

しばらく静寂が俺達を包んだが、それを俺は破った。

 

 

「なあ」

「ん?どしたん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー恐らくこれは、俺達の”これから”に大きく関わってくるだろう。

だからこそ、希には伝えておきたい。

 

 

 

 

 

「お前に、頼みがある。明日、西木野総合病院に、一緒に来てくれないか?」

「どう、したん?」

 

 

 

 

「.....家族と来いと言われたんだ。記憶を取り戻した俺にそう言うんだ。俺の記憶......すなわち、お前にも何かしら関わりがあるはずだ」

希はしばらく考え込んでいたが、やがて決心したかのように、

「分かった。修哉の頼みやもん。それに、ウチも修哉のこと、まだ完全には分かってない。だから行く」

「......ありがとう」

 

 

「じゃあウチ、こっちやから」

「......ああ、気をつけろよ」

「じゃあね。」

「おう」

 

 

 

 

そう言葉を交わし、俺と希はそれぞれの帰路についた。

時刻は9時過ぎ。さすがにもう説明も済んでいるだろう。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

家に着いた俺は、ドアの前でひとつ深呼吸した。

 

 

ーーーーこれからどうなるのか、今の俺には分からない。

だけど、もう何があっても逃げない。

その覚悟を胸に、俺はドアを開けた。

 

 

 

 

 

 

 

「おかえり、修哉」

 

 

「ああ、ただいま。そして、久しぶりだね(・・・・・・)、優奈叔母さん」

 

 

 

「ッ...やはり、瑞妃の言ってたこと、ホントだったのね.......」

 

 

「当然だ。あの人は滅多なことじゃなければ嘘は吐かない」

 

 

たったそれだけの会話だが、そこには温かさの欠片もない、冷え切った空気が漂っていた。

その空気と俺の冷たい表情から全てを悟ったのだろう。

彼女はゆっくりと口を開いた。

「.....そう、もう私達は家族でも何でもないって訳ね」

 

 

「そうなるね。だけど、あなた達にはまだやってもらわなければならないことがある」

 

 

「ええ。瑞妃から聞いたわ。そして明日、やるべきことが終わったら、すぐにでもここを去るつもりよ」

 

 

「ああ、そうしてくれると助かるよ」

 

 

こう言っているが、別に俺はこの人を切り捨てた訳じゃない。無論感謝はしている。ここまで育ててくれた事については、頭が上がらない。

それでも、俺はこの人を許せなかった。俺の記憶をすり替え、ずっと嘘を吐き続けてきたのだ。

たとえ、そこにどんな事情があったとしても。

だけど、

 

 

「最後に、1つだけいいかしら」

 

 

その願いだけなら、聞いてやってもいいじゃないか。

 

 

 

「私たちが去るのはいいけれど、有希だけは、ここに残してあげてくれないかしら」

 

 

 

「......理由は大体想像がつくけど、一応あなたの口から話してもらおうか」

 

 

 

「ええ、わかったわ」

 

「私たちは向こうに家があるし、幸也さんはそこから職場に行くのに別段不便ではないわ。でも、有希は今、この神保町の音ノ木坂中学に通っている。向こうの中学に転校させるのは、今のあの子には辛すぎると思うし、かと言って向こうからこちらに来るのには色々不便なの。だから、お願いできるかしら」

 

 

 

 

その言葉に、俺はすぐに答えることができなかった。俺はしばらく1人になって色々と考える時間が欲しい。その空間に俺以外の人間は必要ない。たとえ、それが有希であっても、だ。

が、あいつの事も考えてやらなければならない。だから、しばらくして考えをまとめた俺は、ゆっくりと口を開いた。

 

 

 

 

「あんたの願い、残念だが聞き入れるのは無理だ。俺は一人になりたいんだ。そこに介入する奴など邪魔でしかない」

 

 

俺の言葉に、優奈さんは目を伏せた。が、

 

 

「けどな」

 

 

俺はそれまでずっと冷徹だった表情をふっと緩め、

 

「俺にも考えがある。悪いようにはしないさ。その考えもダメなら、妥協してやるよ。なんたって、最後のお願い、だもんな」

 

にっと笑い、そう言った。

優奈さんも、表情を和らげ、

 

「.......ありがとうね」

と言った。

 

「大したことじゃねーよ。明日、あいつ(・・・)の所に行って交渉してくるよ。じゃあな」

 

 

 

「ええ。おやすみ」

 

 

 

 

そして、自室に入った俺は、まだ見えない明日の希望に思いを馳せながら眠りに落ちた。

 

 

 

 




次回までにもっと技術を身につけてきます(泣)
感想、アドバイスなどお待ちしております。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。