デニスの正体を暴き、トップスとコモンズを和解させ、ジャックとのデュエルにも勝利し、マジすごすぎっすよだったがロジェの陰謀で次元転移に巻き込まれ、別次元に飛ばされてしまう。
飛ばされた先はエクシーズ次元
ではなく、アイマス次元だった!?どうなる、我らの沢渡さん。
「・・・はて、これは。」
「ん?どうしたんだ、貴音ー」
「・・・またどなたかが、いらっしゃったようです。」
「どなたか、って?そもそも、誰がどこに来たんだよー」
「いえ・・・ただの妄言です、気にしないでください響」
「えー、何かそんな言い方されると余計気になるぞー・・・ってあれ?ちょ、ちょっと!おいていかないでよ貴音ー!」
(・・・いくつもの世界からこの世界に訪問者が・・・一体この世界で、何が起きようとしているのでしょうか・・・)
「・・・う、うーん・・・ってて・・・」
痛みに腰をさすりながら起き上がる。
「つってー・・・あれ、どこだよここ。」
あたりを見渡すと、そこにあるのは見渡す限りのダンボールの箱だった。
「ダンボール?あれ、確か俺は・・・」
とりあえず冷静な状況把握の為に自分の記憶をさかのぼる事にする。流石俺、ランサーズの次期リーダーなだけはある冷静な思考だ。
「そうだ、俺はシンクロ次元にいたんだ!遊矢がジャックとデュエルして、そしたら柚子がロジェに捕まってるっていうから今度はロジェを追って、で治安維持局まで行って・・・そしたらロジェの奴がいきなり次元転移装置だかなんだかを起動させて・・・
で、気づいたら見知らぬ場所に・・・」
ん、って事は・・・
「おいおい、俺様次元転移しちまったわけ?」
あたりをもう一度見まわしてみる。商品の名前が書かれたダンボールに何かの備品。そして窓のついたドアから差し込む明かり。成程、ここはショッピングモールかどこかのバックルームってわけらしい。
「まあ少なくとも治安維持局でねえ事は確かだな・・・」
「ちっくしょー!ロジェの奴めんどくせえ事しやがって!この沢渡様に面倒かけさせやがった事絶対後悔させてやる!」
なんだか怒りが湧いてきたので近くのダンボールをとりあえず蹴っ飛ばす。すると
「うぁー!」
絶妙なバランスを保っていたダンボールが一斉に崩れて俺の方にのしかかってきた。
たちまちとてつもなく重いダンボールの下敷きになってしまう俺・・・
「ち、ち・・・ちくしょー!!」
「ふー、酷い目に遭ったぜ・・・」
とりあえず俺は職員に見つかって片づけを押し付けられる前にバックルームを抜け出した。
今はこのショッピングモールをふらつきながらどうしようか考えている所だが・・・
(まずここはどの次元なんだ?シンクロ次元・・・じゃなさそうだな。どいつもトップス、コモンズって感じじゃねえしな。)
すると真っ先に思い浮かぶのはスタンダード、俺達の次元だが・・・
(何かそれも違う気がするな、なんかこう・・・空気が違う。)
まあ次元の空気なんてわかるのかなんて話にもなってくるが、何となくはわかる気がする。
慣れない空気が漂ってる感じがここにはある・・・気がする。
(エクシーズ・・・はちげえよな、赤馬零児の話じゃ侵略されたって話だし。となるとここは・・・融合次元?)
途端に少し身構える。まさかここはアカデミアの拠点でこいつら全員デュエリストだったりするかもしれないなんて考えが頭をよぎって、少しあたりを見回してみる。
子連れではしゃぐ家族、服屋に入ってくカップル・・・いたって普通の眺めだ。
(なーんかそれも違う気がするんだよなー、じゃあやっぱここはスタンダードか?)
するとその時
「さあ、これで終わりです!」
前の方から大きな声が響き渡った。
ふとそっちの方に目をやると何やら大きな人だかりができている。
興味を持った俺はその人だかりによっていき、近くにいる男に話しかけてみた。
「おい、こりゃあ一体何なんだ?」
「何だって、あんた知らないの?あのただいまブレイク中の人気デュエルアイドル・如月千早ちゃんのデュエルイベントだよ!選ばれたファンが千早ちゃんとデュエルできるんだ!」
「はあ、デュエルアイドル?」
「ほら、もう決着がつくよ!」
その男の視線の先に目を向けると、一人の少女と男がデュエルをしている最中だった。
「行きなさい!≪幻奏の華歌聖 ブルーム・ディーヴァ≫、リフレクト・シャウト!」
「うわあああああああ!」
LP1500→0
男の悲鳴とともにディスクがライフが0になった事を告げる。
「決着!千早ガールの勝利デース!」
そう審判と思わしき銀の長髪の男が告げる。それを合図にして会場から歓声が沸き起こる。
「さすが千早ちゃーん!」
「歌だけじゃなく、デュエルも一流だ!」
(へっ、あんくらいの相手なら俺だって1キルできるぜ)
心の中でそう呟くがもちろん口には出さない。何故なら今、俺には使命があるからだ。こんなとこで道草食ってる場合じゃない。
ランサーズの次期リーダーとして迷えるあいつらを見つけだ・・・
「まさに千早ちゃんのデュエルはエンタメだよ、エンタメ!」
ん?エンタメ・・・?
「本当!千早ちゃんのデュエルは最高よ!千早ちゃん以上のエンタメデュエルなんてないわ~!」
エンタメ・・・
俺以上のエンタメ・・・?
な・ん・だ・と・ぉ~?
「では、これにて如月千早のファンデュエルイベントを・・・」
「待て待て待てぇーーーい!!」
声を張り上げながら一度人だかりから距離を取る、そして・・・
≪アクションフィールド クロス・オーバー≫
アクションデュエルの醍醐味たるアクションフィールドの発動を告げるシステム音がする。勿論発動したのは俺だ。
「てやっ!」
巧みにクロス・オーバーのフィールドに設置してある青ブロックに飛び移りながら、ステージに降り立つ。
「まだ挑戦者は残ってるぜ、俺の挑戦を受けてもらおうか!」
青髪のデュエルアイドル・如月千早の正面に立ち、俺は言い放つ。
「ちょ、ちょっと困ります。もうイベントは終わりましたしそれに・・・何なんですか?これ・・・」
如月千早が困惑気味に言う。これ、とはどうやらアクションフィールドの事を言っているらしい。
「お前、アクションフィールド知らねえのか?」
「アクションフィールド?」
「そうか、という事はアクションデュエルも知らねえんだな?」
「は?アクション・・・デュエル?」
成程、やっぱりここはスタンダード次元じゃなかったって事か。俺らの次元なら物心ついたばっかりの子供でもアクションデュエルは知ってるからな。
「やっぱりデュエルして正解だったな、流石俺」
「ちょっと、お客さん!いい加減にしてください、いい加減にしないと・・・」
ステージの袖から上がってきたスタッフが文句を言いながら俺の方に詰め寄ってこようとする。
だがその瞬間
「いいえ、待ちなサーイ」
俺の後ろからの制す声がした。
「ぺ、ペガサス様?」
「せっかく挑戦者が来てくれたのデース、デュエリストたるもの挑戦を断るのは失礼デース」
「で、ですが・・・」
「千早ガール?この後、スケジュールに差し支えは?」
ペガサスが千早の方を向いて尋ねる。
「い、いえ。特に問題はありませんが・・・」
「ならば、このボーイの挑戦を受けてあげなさい。この未知の技術とともに現れたボーイの挑戦を!」
「は、はあ・・・まあ、ペガサスさんがそういうのなら」
どうやらこの怪しげな銀髪のおっさんは相当偉い人だったらしい、このおっさんの鶴の一声であっさり俺のデュエルは承認されることになった。
「話がわかるじぇねえか、ありがとよおっさん!」
「お、おっさ・・・」
何やら抗議をしようとしたスタッフをペガサスとかいうおっさんが制す。
「いえいえ、デュエリストの嗜みデース・・・さて、少年。千早ガールに挑む勇敢なあなたの名前をぜひ聞かせてくだサーイ」
「へっ、言われずとも名乗ってやるぜ。おい、お前!」
千早に声をかける。
「え?わ、私ですか?」
「ちょっとマイク貸してくれ」
「は、はあ・・・」
困惑気味にマイクを差し出した千早からマイクを受け取り、俺は思いっきり名乗った。
「俺の名は、沢渡シンゴ!この次元、いや全次元に将来名前をとどろかす事になるエンタメデュエリストだ!」
「では・・・沢渡ボーイ!早速始めマース!」
後ろからペガサスがノリよくテンポよく俺に訪ねてくる。
ギャラリーも最初は俺にブツブツ文句を言っていたが、千早のデュエルがもう一度見れるという期待のせいか今では全員まだかまだかとステージ上の俺らに目をこらしている。
「おう、そんじゃ始めるか!
・・・戦いの殿堂に集いしデュエリスト達が!」
しーん・・・
「あれ?おい、ちゃんと言えよお前!」
「な、なにをですか?」
困惑したまま千早が言う。
「だから~・・・あ、そっか。言うの忘れてた。いいか、ゴニョゴニョゴニョ・・・」
「ええ!?わ、私も言うんですか?」
「当たり前だろ、ま、アクションデュエルするわけじゃねえが、景気づけにだ!ほら行くぜ!戦いの殿堂に集いしデュエリスト達が!」
「も、モンスターとともに地をけり、宙を舞い、フィールド内を駆け巡る・・・」
「見よ、これがデュエルの最終進化形!アクショーン、
「「デュエル!!」」
次回からは沢渡さんが魔界劇団でマジ強すぎ・・・になるかもしれません。
あ、アイマスのキャラ達はOCG仕様でオリカは使用しませんよ。
沢渡さんの魔界劇団は、私の独断で9期仕様に魔改造したオリカになっておりますので苦手な人はご注意をば。