あまりに瑠璃から離れすぎた結果、突如倒れ病院に搬送される黒咲。
ユートの必死の腹パンもむなしく、瑠璃を求め病院のベッドでもがき続ける黒咲。
そんな中、黒咲は病院で瑠璃にそっくりな少女「柚子」に出会う。
彼女は瑠璃ではない、と脳裏でユートの腹パンが響くも黒咲は思いを抑えきれず、柚子との交際が始まる。
あくまで瑠璃の代わりとして始まった関係だったが、そのうち黒咲は瑠璃の代わりとしてではなく、柚子その人に惹かれ始めていく。
しかしそんな中、瑠璃が再び黒咲の前に現れる。
柚子と瑠璃、二人の間で揺れる黒咲。
果たしてこの恋の行方は・・・
はい、嘘です
「見よ、これぞデュエルの最強進化形!アクショーン、」
「「デュエル!!」」
高らかに俺と千早の声が響き渡る。うん、今日もしっかり決まったぜ。
「先攻は俺が貰うぜ、俺のターン!」
「俺はスケール8の≪魔界劇団-ファンキー・コメディアン≫と、スケール1の≪魔界劇団-デビル・ヒール≫でペンデュラムスケールをセッティング!」
ソリッドビジョンで、質量をもった≪ファンキー・コメディアン≫と≪デビル・ヒール≫が出現する。
ステージ上に二本の光の柱が発生し、その柱とともに二体の魔界劇団が出現するのだ。
「P(ペンデュラム)スケール・・・Pデッキですか」
「ん?なんだ、ペンデュラムはわかるんだな」
「そりゃあわかるも何も、基本ルールじゃないですか。でも・・・」
「これは・・・ソリッドビジョン?でも、今までのモノよりももっとリアル・・・」
千早が現れた二体の魔界劇団に目を凝らす。なるほど、リアルソリッドビジョンも初めてってわけだ。
「リアルなだけじゃねえぜ、ちゃんと質量もあるんだ。質量をもったモンスターと協力して、縦横無尽に動き回りながらデュエルするってのが、アクションデュエルの醍醐味さ。」
「し、質量?つまり、実体があるという事ですか?」
「ご明察、その通りさ。」
「・・・それって、危なくないんですか?」
あ、そういう事聞いちゃうのね。
「そりゃあ、まあ多少はあぶねえかもな・・・だが安心しろ!俺はケガした事ないし、してもすぐに治った!」
「・・・そうですか」
なんだその不服そうな顔は、畜生。
「ええいとにかく!これでレベル2から7のモンスターが同時に召喚可能!行くぜ、P召喚!」
「来い、≪魔界劇団-ビッグ・スター≫、≪魔界劇団-サッシー・ルーキー≫!」
≪魔界劇団-ビッグ・スター≫
星7/ATK2500
≪魔界劇団-サッシー・ルーキー≫
星4/ATK1700
「一気に上級モンスターをP召喚ですか・・・」
「まだまだ、俺様の劇団員達の本領はこれからだぜ!俺は≪魔界劇団-ビッグ・スター≫の効果を発動!」
「≪ビッグ・スター≫は1ターンに1度、デッキから≪魔界≫魔法カード1枚を手札に加えることができる!俺はデッキから≪魔界舞台「七福神の宝船」≫を手札に加える!
そしてそのまま≪七福神の宝船≫発動!」
俺が≪七福神の宝船≫を発動するとステージ上に巨大な宝船が現れる。
金銀財宝で光り輝き、その光を更にステージライトが照らし実にきらびやかな光景になる。
「おお、すげー!」
「すっごくきれいだわ・・・!」
「これ、本当にソリッドビジョンかよ!」
おうおう、いいねえいいねえ。客もしっかりノってきたな。
「よし、いい具合にあがってきたじゃねえか!更に盛り上げてやるぜ!俺は≪七福神の宝船≫の効果を発動!1ターンに1度、俺の魔界劇団1体をエクストラデッキに表側表示で加える事で、≪七福神の宝船≫に≪七福神カウンター≫を一つ置く!俺は≪ビッグ・スター≫を宝船に乗り込ませるぜ!」
俺が宣言した瞬間、≪ビッグ・スター≫が待ってましたと言わんばかりにマントをたなびかせ、優雅に宝船に乗り込む。その様に見ている観客からも黄色い歓声が上がる。
「おお、素晴らしい!なんとドラマティックなパフォーマンス!」
ペガサスのおっさんも大分ご満悦らしく、宝船を見上げている。客の心をつかむっていうのはうまくいったらしい。
「へへ、そしてこの効果を使用した後、俺は次のドローフェイズに2枚ドローできる!」
「二枚のドロー、ですか・・・」
「そう、宝船に乗り込んだ≪ビッグ・スター≫がドローって宝を持って帰るって寸法だ。俺はこれでターンエンド!さあ、次はお前が盛り上げる番だぜ?」
「ふふ、面白い人ですね・・・わかりました、私も全力でいきましょう!」
1TURN END
【沢渡】
LP8000
手札:1
Pスケール
≪魔界劇団-ファンキー・コメディアン≫ スケール8
≪魔界劇団-デビル・ヒール≫ スケール1
モンスターゾーン
≪魔界劇団-サッシー・ルーキー≫ 星4/ATK1700
魔法&罠ゾーン
≪魔界舞台「七福神の宝船≫ 永続魔法 ≪七福神カウンター:1≫
エクストラデッキ 1枚
≪魔界劇団-ビッグ・スター≫
「私のターン、ドロー!」
(! これはいいカードを引けました)
「私は手札から魔法カード≪独奏の第一楽章≫を発動!
このカードはデッキからレベル4以下の≪幻奏≫モンスター1体を特殊召喚します!
来て、≪幻奏の音女ソプラノ≫!」
≪幻奏の音女ソプラノ≫
星4/DEF1400
(まだまだ、更にここから・・・!)
「私は≪ソプラノ≫を対象に、魔法カード≪同法の絆≫を発動!」
千早がそのカードの発動を宣言した瞬間、ギャラリーも湧き立つ。
「おいおい、千早ちゃん早速あのカードを使うか!」
「大分飛ばしてるなあ」
一体なんだ?客の反応見る限り結構なカードらしいが・・・
「このカードは、2000LPを払う事で対象にしたモンスターと同じレベル・属性・種族でカード名の異なるモンスター2体をデッキから特殊召喚します!」
「んなっ、2体だとぉ!」
「来なさい、≪幻奏の音女アリア≫!≪幻奏の音女タムタム≫!」
≪幻奏の音女アリア≫
星4/DEF1200
≪幻奏の音女タムタム≫
星4/DEF2000
千早
LP8000→6000
「そしてこの瞬間、≪幻奏の音女タムタム≫の効果を発動します!≪幻奏≫モンスターが存在するときに≪タムタム≫が特殊召喚された時、デッキから≪融合≫1枚を手札に加える!」
「融合・・・!」
「ですが、≪同胞の絆≫の効果でこのターン、私はこれ以上モンスターを特殊召喚できず、バトルフェイズも行えません。私はカードを1枚伏せてターンエンド!」
2TURN END
【千早】
LP6000
手札:4
モンスターゾーン
≪幻奏の音女ソプラノ≫ 星4/DEF1400
≪幻奏の音女アリア≫ 星4/DEF1200
≪幻奏の音女タムタム≫ 星4/DEF2000
魔法&罠ゾーン
伏せカード 1
「なーんだ、何が来るのかと思えば結局はレベル4のモンスターが棒立ちになってるだけじゃないか」
「ふふ、そうでもありませんよ」
千早が不敵に笑って見せる。
「≪幻奏の音女アリア≫が特殊召喚されている時、私のフィールドの全ての≪幻奏≫モンスターは戦闘では破壊されず、効果の対象にもできません。」
「なっ、て事は・・・」
「そう、私の場の全ての≪幻奏≫は≪アリア≫の効果で強固な壁になってます。・・・これを崩せますか?沢渡さん」
「へぇ、おもしれえじゃねえか!いいぜ、やってやるよ!俺のターン!」
俺がターン宣言をすると同時に、宝船の≪ビッグ・スター≫が俺に財宝を投げて渡してきた。俺がそれを受け取るとそれはすぐにカードに変わる。
「≪七福神の宝船≫の効果で、俺の通常のドローの枚数はこのターン2枚になる!2枚ドロー!」
引いてきたカードを見て思わず顔がほころぶ、中々いいカードが引けた!
「俺は手札から≪魔界劇団-ワイルド・ホープ≫を召喚!」
≪魔界劇団-ワイルド・ホープ≫
星4/ATK1600
(P召喚できるのに、通常召喚・・・?)
「なんで通常召喚するのかって顔だな、なーにすぐにわかるさ。
俺は≪七福神の宝船≫の効果を発動し、≪ワイルド・ホープ≫をエクストラデッキに加える!これで≪七福神カウンター≫は2つになり、次のターンも俺は2枚ドローできる。
だが真の狙いはこの先だぜ!」
「!≪ワイルド・ホープ≫と入れ替わって・・・≪ビッグ・スター≫が!」
千早が突如フィールドに現れたビッグ・スターに驚く。
「俺は≪ワイルド・ホープ≫の効果を発動したのさ。まず第一の効果、≪魔界劇団≫の共通の効果を使わせてもらった。≪魔界劇団≫はエクストラデッキに送られた時、エクストラデッキに存在する自身以外の≪魔界劇団≫を特殊召喚できる!その代わり、そのターン自身及び同名カードはそのターンには特殊召喚できなくなるけどな。」
「なるほど・・・ステージからハケても、別の役者を呼び出すという事ですね。」
「え、ああうん!その通りだ!」
クソっ、それ俺がかっこよく説明しようと思ってたのに!
「だ、だが!これだけじゃないぜ、≪ワイルド・ホープ≫にはもう一つ効果がある!
≪ワイルド・ホープ≫がエクストラデッキに加わった時、デッキから劇団員を呼び込む!
俺はデッキから≪魔界劇団-プリティ・ヒロイン≫を手札に加える!」
「そして更に≪ビッグ・スター≫の効果を発動!デッキから≪魔界台本「ファンタジー・マジック」≫を手札に加える!そしてそのまま≪ファンタジー・マジック≫発動!」
俺が≪ファンタジー・マジック≫を発動した瞬間、フィールドの劇団員達の衣装が様変わりする。≪ビッグ・スター≫黒いマントを羽織り仮面を装着し、≪サッシー・ルーキー≫はカボチャを頭に被る。
「これは・・・?」
「俺のデュエルは脚本一個で様変わりするのさ!台本を読んだ≪魔界劇団≫達は自分達の役割を演じる!
さーて、このままでもいいが心躍るファンタジーなら、かわいらしいヒロインも必要だ。P召喚!
来い、≪魔界劇団-プリティ・ヒロイン≫!」
≪魔界劇団-プリティ・ヒロイン≫
星4/ATK1500
≪プリティ・ヒロイン≫も場に出た瞬間≪ファンタジー・マジック≫の衣装に着替える。魔女の帽子にほうきにまたがった魔女っ娘スタイルだ。
「さあ準備は整った、バトルだ!」
「ですが、≪幻奏の音女アリア≫の効果で私の≪幻奏≫は破壊できません!」
「誰が破壊するって言った?」
「!?」
「行け、≪プリティ・ヒロイン≫!≪アリア≫を攻撃だ!」
≪魔界劇団-プリティ・ヒロイン≫ATK1500 → ≪幻奏の音女アリア≫DEF1200
「≪アリア≫の効果で、戦闘では破壊されません!」
「だがこの瞬間、≪ファンタジー・マジック≫の効果が発動!このターン、≪魔界劇団≫と戦闘を行ったモンスターを、ダメージステップ終了時に手札に戻す!」
「なっ!?」
「これで≪アリア≫は手札に戻る、そしてその効果も消えるぜ!」
「くっ・・・」
続いて≪ビッグ・スター≫で≪タムタム≫を、
≪サッシー・ルーキー≫で≪ソプラノ≫を攻撃!」
≪魔界劇団-ビッグ・スター≫ATK2500 → ≪幻奏の音女タムタム≫DEF2000
≪魔界劇団-サッシー・ルーキー≫ATK1700 → ≪幻奏の音女ソプラノ≫DEF1400
「ですが、あなたの発動した≪ファンタジー・マジック≫の効果で二枚とも手札に戻る!再利用は利きます!」
「だが、もう≪アリア≫の効果は消えた!≪ファンタジー・マジック≫がある限り、俺にその手は利かないぜ!
俺は永続魔法≪魔界大道具「ニゲ馬車」≫を発動して、ターンエンドだ!」
俺のターン終了宣言で更に客が盛り上がる。このターンの攻防に夢中で気づいていなかったが、どうやら客も俺達と同じように夢中のようだった。
4TURN END
【沢渡】
LP8000
手札:1
Pスケール
≪魔界劇団-ファンキー・コメディアン≫ スケール8
≪魔界劇団-デビル・ヒール≫ スケール1
モンスターゾーン
≪魔界劇団-ビッグ・スター≫ 星7/ATK2500
≪魔界劇団-サッシー・ルーキー≫ 星4/ATK1700
≪魔界劇団-プリティ・ヒロイン≫ 星4/ATK1500
魔法&罠ゾーン
≪魔界舞台「七福神の宝船」≫ 永続魔法 ≪七福神カウンター:2≫
≪魔界大道具「ニゲ馬車」≫ 永続魔法
エクストラデッキ 1枚
≪魔界劇団-ワイルド・ホープ≫
【千早】
LP6000
手札:7
魔法&罠ゾーン
伏せカード 1
「行きますよ、私のターン!」
「・・・沢渡さん」
「ん?」
突如、千早が話しかけてくる。デュエル開始前のぎこちなさはどこへやら、今では闘志をたぎらせたデュエリストの顔になってやがる。
「≪アリア≫の効果をあんなに早く破ったのは流石です。でも・・・
私もまだまだ、全力ではありませんよ?」
「何?」
「行きますよ、私は魔法カード≪融合≫発動!」
(融合!ついにきやがったか・・・)
「ワーオ!みなさーん、注目してくだサーイ!千早ガールの融合召喚デース!」
ペガサスがすかさず煽ると客からも大歓声が返ってくる。
(何で千早の方が盛り上がってるんだ!ここまで俺が盛り上げてきたんだぞ、このネオ・ニュー・リ・コントラクト沢渡様が!)
「その効果で私は手札の≪幻奏の音女アリア≫と≪幻奏の音女ソナタ≫を融合!」
響け歌声!流れよ旋律!タクトの導きにより力重ねよ!
融合召喚!今こそ舞台へ!
《幻奏の音姫マイスタリン・シューベルト》!」
《幻奏の音姫マイスタリン・シューベルト》 星6/ATK2400
(こいつが・・・千早の融合モンスター!)
「行きますよ、沢渡さん!」
今日のカード紹介コーナー!
今回は、沢渡さんのエースにして今回も大活躍した≪魔界劇団-ビッグ・スター≫です
魔界劇団-ビッグ・スター
ペンデュラム・効果モンスター
星7/闇属性/悪魔族/攻 2500/守 1800
【Pスケール:青3/赤3】
①:1ターンに1度、自分フィールドの「魔界劇団」Pモンスター1体を自分のエクストラデッキに表側表示で加え、自分の墓地の「魔界劇団」のカード名が記された「魔界」魔法カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。
【モンスター効果】
「魔界劇団-ビッグ・スター」の①、②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか発動できない。
①:自分のメインフェイズに発動できる。デッキから「魔界劇団」のカード名が記された「魔界」魔法カード1枚を手札に加える。
②:自分のPゾーンに「魔界劇団」カードが存在し、このカードが自分のモンスターゾーンからエクストラデッキに加わった場合に発動できる。エクストラデッキから「魔界劇団-ビッグ・スター」以外の表側表示の「魔界劇団」Pモンスター1体を特殊召喚する。
この効果を発動したターン、自分は「魔界劇団-ビッグ・スター」を特殊召喚できない。
サーチ範囲広すぎかなこれ…