遊戯王ARC-X   作:ココロココ

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前回までのあらすじ。

遊矢はどこにでもいる別の人間が心の中に住み着いているトマト系女子中学生。
ある日好奇心から自分の名前で検索をかけてみたのだが、その検索結果は「遊矢タヒね」とか「臆病者の息子」とか「糞猿の産みの親」とか散々な言われよう。辛い時こそ笑えとは言いますけれども、流石にこれはちょっとキツイわ…なんて思っていると、「ゅぅゃすき」なーんて書き込みが。ちょっと嬉しくなってそのスレッドを覗いてみるもその内容は、「ゅぅゃの眼球舐めたい」「ゅぅゃを虐めたい」「男のゅぅゃに女の喜びを教えたい」…
ネットって怖いと思った遊矢であった。


ペガサスの招待

「うおー!すげえ、ベッドだベッド!」

俺は歓喜の声を上げながら、自分に用意された部屋のベッドにダイブする。何しろシンクロ次元で地下送りにされてからまともな休息なんて一回も取れなかったのだ。ふかふかのベッドに横たわれるというのは何と幸せな事か。

「一応ペガサスのおっさんには感謝しとかねえとな。」

そう、この場所を用意してくれたのはペガサスだ。あのショッピングモールでの千早とのデュエルを主催していたペガサスがあの後俺に声をかけて、是非話を聞きたいと俺を招待したのだ。で、その結果

「中々豪勢なホテルじゃねえか、俺を招待すんのに相応しいホテルだ。」

俺は10階の部屋から下を見下ろす。派手に装飾されたフロントにプール、駐車場が一望できる。部屋も俺一人では持て余す程広く、ルームサービスも充実しているらしい。

「本当ラッキーだったぜ・・・野宿する事になんなくて良かった?。」

そう身にしみて思っていると、部屋の電話が鳴った。

「はい、もしもし?」

「1011号室の沢渡シンゴ様ですね?2階のラウンジにてペガサス様がお呼びです。」

「オーケー分かった、すぐ行く。」

そう返すと受話器を元に戻す。さーて、ついにお呼びがかかったな。

 

 

 

下のラウンジまで行くと、既にペガサスは席につき優雅にコーヒーを飲んでいた。

「おお沢渡ボーイ!待っていましたよ。」

こちらを見つけて声をかけてくるペガサス。

「いやあお見事でした、ユーのデュエル!千早ガールは新進気鋭のデュエルアイドル、飛ぶ鳥を落とす勢いの彼女に勝利してみせるとは、ブラボー!」

ペガサスが興奮気味にまくしたてる。まあ少々大袈裟だが褒められて悪い気はしない。

「まあな、何せ俺はスタンダード次元の最強デュエリスト、沢渡シンゴ様だからな。」

「スタンダード次元・・・?」

ペガサスが首を傾げる。どうやらこの次元の人間は他次元の存在は知らないらしい。

「ああ・・・どう説明すっかな。あのな、この世界は4つの次元に分かれててな。それでカクカクシカジカ・・・」

「つまり、ユーはこことは別の世界から来たと?」

「そういうこった。すぐには信じられねえだろうが・・・」

「やはり、そうでしたか。」

「まあ普通はそういう反応だよな、でもな・・・って、え?」

「どうかしました、沢渡ボーイ?」

「いや・・・信じんの?」

予想外の反応が返ってきた。俺でさえ赤馬零児から初めて別次元の話なんて聞かされた時は中々呑み込めなかったんだが・・・

「まあ私も似たような立場ですから。」

「え?」

「何を隠そう沢渡ボーイ、私も・・・本来はこの世界の住人でないのデース。」

「・・・マジかよ。」

こりゃあ、予想外の展開になってきたな・・・

 

 

「私がこの世界にきてしまったのは今から半年ほど前・・・目が覚めて、気づいたらこの世界にいたのデース。」

「あんたもそんな感じか・・・」

「ええ、突如目覚めると見知らぬ部屋で私は寝ていました・・・しかし、驚くべき事にこの世界の人たちは・・・皆私の事を知っていました。まるで私はずっと前からこの世界にいた存在かのように・・・私はこの世界では、インダストリアル・イリュージョン社を立ち上げ、デュエルモンスターズに関わっていた人間として認知されていたのデース・・・」

「はあ?なんで別の世界から来たあんたの事を知ってんだ?」

「それはわかりまセーン・・・なぜ私はこの世界に来てしまったのか、なぜ私はこの世界の人々に知られているのか・・・」

「ん?でも待てよ、俺はどうなんだ?・・・俺の事は全員知らなかったぞ?」

「ええ、私もそれが気になってあなたが休んでいる間調べてみたのですが・・・この町の住民票にあなたの名前はありませんでした。恐らく、あなたはこの世界の住人として見られていない・・・」

「そうか・・・ま、んな事は別にいい。ペガサスさんよ、あんた元の世界に戻る方法を何か知らねえか?」

「残念ながら、わからないのデース・・・沢渡ボーイ、あなたこそ知らないのですか?」

「一応このディスクに次元転移装置がついてはいるんだが・・・全く反応しねえ。たぶん、俺らの世界でしか使えねえらしい。」

「つまり、互いにこの世界から出る情報がわからずに困っている、という訳ですね。」

「そういうことになるな・・・」

「・・・では沢渡ボーイ、私と手を組みませんか?」

突如ペガサスが持ち掛けてくる。

「手をくむ?」

「ええ、簡単な話です。どうやら私とあなたの目的は同じ、この次元からの脱出。ならば、同じ目的を持つ者同士で協力するという訳デース。」

成程、いい案だ。残念だが俺はこの世界では全くの無名デュエリスト。一方ペガサスはこの世界じゃ大分名が通ってる人間らしいからな。こいつと手をくめばこの次元から出る方法も効率的に考えられる。そしてなにより野宿の心配がない!

「・・・いいぜ、のってやろうじゃねえか。」

「ふふ、交渉成立デース。これからよろしく頼みますよ、沢渡ボーイ。」

ペガサスが右手を差し出してくる、俺はその手を握り返した。中々胡散臭いおっさんだと思ってたが、案外いいやつで助かったぜ。

「では、沢渡ボーイ。あなたには早速仕事をしてもらいマース!」

「え!?」

唐突にペガサスに告げられる、さっきまでの真面目な雰囲気はどこへやらニマニマ笑ってうさん臭さ倍増である。

「実はですね、近々わがインダストリアル・イリュージョン社は近々この町を舞台とした一大デュエル・イベントを開くのですが・・・実はこの次元ではデュエル・アイドルというのが大流行中なのデース。」

「デュエル・アイドル?ああ、千早の事か?」

俺は先日デュエルをした青髪の少女の事を思い出す、俺には及ばないながらもなかなかいいエンタメをする奴だった。

「千早ガールだけではありまセーン!この世界では空前のデュエル・アイドルブーム!まさにアイドルのデュエル戦国時代なのデース!

そこで、我々インダストリアル・イリュージャン社もその流れに乗り、プロデュエリストだけでなくデュエル・アイドルや幅広いデュエリスト達からも参加者を募る大会を開くのデース!」

「へえ、デュエル大会か・・・!」

中々面白そうな話になってきた。シンクロ次元じゃたった1戦ぽっちだったからな。

「そこで!沢渡ボーイ、あなたのそのデュエルテクニックを評価し、現在わが社と提携しているアイドル事務所のコーチとしてデュエルを指導してほしいのデース!」

「コーチ?俺が?」

「ええ、その提携先の事務所というのが先日あなたとデュエルをした千早ガールの所属するプロダクション・・・765プロデース。個人的な話ではあるのですが、私はこのプロダクションをとても気に入っているのデース。ちょうど、彼女達も人気が出始め話題の人となっているので知名度では問題無しデース。ですが・・・千早ガールや一部のアイドルを除き、デュエルはまだ発展途上といった所なのデース・・・」

「なるほどねえ、それで俺に鍛えなおしてほしいと。」

「その通りデース!沢渡ボーイ、あなたのファンタスティックなエンターテイメント性あふれるデュエル・テクニックをぜひ彼女達にも教えて頂きたいのデース!」

「ふふ、引き受けてやってもいいが・・・一個だけ条件がある!」

「条件?」

「そう、その大会とやらにこの俺も出場させる事。それが条件だ。どうだ、ペガサス?」

「・・・それは」

「それは?」

「勿論、大歓迎デース!いやいや元々、あなたは大会に出場させる気でいたのデース!実によかったデース、ソゥグッド!」

ペガサスが嬉しそうにはしゃぐ、こうしてみると何歳だかわかんねえなこいつ。

「では沢渡ボーイ、早速行きましょうか!」

「え?行くって、どこにだ?」

またまた唐突に切り出してくるペガサス・・・ちょっとマイペースすぎやしないか、こいつ。

「決まってマース!765プロに行くのデース、レッツゴゥ!」

「ええ!?ちょ、今からかよ!」




今回のカード紹介!
「魔界」魔法カードを紹介します。
全部オリカとか把握大変っすよ沢渡さん!

魔界台本「ファンタジー・マジック」
通常魔法
①:このターン、自分の「魔界劇団」モンスターは戦闘では破壊されず、自分の「魔界劇団」モンスターと戦闘を行ったモンスターはダメージ計算後に持ち主の手札に戻る。


魔界大道具「ニゲ馬車」
永続魔法
「魔界大道具「ニゲ馬車」」の①の効果は1ターンに1度しか発動できない。
①:相手のメインフェイズ及びバトルフェイズに自分フィールドの「魔界劇団」モンスター1体を対象として発動できる。このターンの終了時まで、そのモンスターは戦闘では破壊されず、相手の効果も受けない。
②:自分フィールドに「魔界劇団」モンスターが存在しない場合、このカードを破壊する。

魔界劇団の衣装箱
永続魔法
「魔界劇団の衣装箱」の効果は1ターンに1度しか発動できない。
①:お互いのメインフェイズに1度、フィールドの「魔界劇団」モンスター1体を対象として発動できる。デッキから「魔界衣装」装備魔法カード1枚を選びそのモンスターに装備する。


魔界衣装「勇者の剣」
「魔界劇団」モンスターにのみ装備可能。
「魔界衣装」カードは一体のモンスターに1枚しか装備できない。
①:装備モンスターの攻撃力は300ポイントアップする。
②:装備モンスターが戦闘を行う場合、ダメージステップ終了時まで相手はカードの効果を発動できず、戦闘を行う相手モンスターの効果は無効化される。
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