遊戯王ARC-X   作:ココロココ

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前回までのあらすじ。

ヒグルミとジャグラーを取り戻す為、KONAMI本社に殴り込むEm達。
傷つきながらも、罵声を浴びながらも仲間を取り戻すと心に誓いKONAMIの地下深くにある禁止牢にまでたどり着くEm達。
しかしそこで出会ったモンキーボードから衝撃の事実が語られる。
ジャグラーの苦悩・・・ヒグルミ出生の秘密・・・そしてEM達の野望。
更に制限牢に投獄されていたはずのラスターPまでもが動き出し、EMEm計画-ナチュビフレシアタイタニックジャイハンプロジェクト-が再始動する・・・
果たしてEm達の運命は・・・





ヒグルミと糞猿しね




コーチ・沢渡!?

「着きましたよ沢渡ボーイ、ここが765プロデース!」

「へえ、ここが・・・」

ペガサスに連れられて俺は、千早の所属する事務所である765プロにまで来た、のだが・・・

「っておいおい、本当にここであってんのか?どう見ても居酒屋じゃねえか。」

目の前にあったのは豪華なビル・・・ではなく、たるき亭と書かれた居酒屋だった。

「ノンノン沢渡ボーイ、ここの上デース、上。」

「上?・・・ああ確かに書いてあるな、”765プロ"。」

・・・なんか想像と違えな。ペガサスが目をかけてるっていうからもっとでかい事務所を想像してたんだが・・・

「まあまあ、とにかく入ってみましょう、沢渡ボーイ!」

「はいよ・・・」

 

 

 

「お邪魔しマース!」

大声で二階の765プロの事務所に入っていくペガサスに続き、俺も入っていく。

「おはようございます!・・・ってぺ、ペガサスさんん!?」

「おぉ、レディ・小鳥!お久しぶりデース!」

「お、お久しぶりです・・・ってペガサスさん、また急にどうしたんですか!?あ、もしかして社長とお話ですか?」

「ふふ、それもありますが・・・765プロの皆さんにぜひ紹介したい人がいるのデース!ねぇ、沢渡ボーイ?」

「お、おう。」

ペガサスに促されとりあえず返事を返す。

っていうかむこうのこの慌てた反応を見るに・・・アポ無しかよ・・・

「えーっと・・・もしかして、ご紹介したい人というのは」

「イエス!この沢渡ボーイデース!彼は何というか・・・そう、我がインダストリアル・イリュージョン社と専属契約を交わした新人プロデュエリストなのデース!」

・・・なんか勝手に話ができてるな。専属契約にプロデュエリストって。

(ま、この沢渡様の実力を考えればおかしい話でもねえか。)

「へえ~・・・この子が・・・」

「まあ、そういう事で・・・レディ小鳥、いまいる方だけでいいので集めてきて下サーイ!」

「は、はい!」

 

 

数分後、ただでさえ狭い事務所のホワイトボードの前は集まった連中でぎゅうぎゅうになっていた。

「えーと・・・真、雪歩、やよい、伊織、亜美、真美、あずささん、響、貴音・・・で、私に社長と小鳥さん、っと。えーっと、いまいる人は・・・うん、全員いるわね」

髪を後ろで結んだ茶髪の眼鏡の少女が全員の点呼を取る。どうやら今いる全員が集まったらしい。

(千早がいねえな・・・仕事か?)

「レディ律子、春香ガールと千早ガール、そして美希ガールは?」

「はるるん達はお仕事だよー!」

「確か春香と千早はライブのリハで・・・」

「美希は雑誌のもでるだったと記憶しております」

ペガサスの問いに右のサイドポニーの少女、黒髪の美少年・・・いや少女、そして銀髪のなにやら如何にも、といった感じの雰囲気の銀髪の少女達が答える。

(・・・見るからにアクが強いな、ランサーズに負けねえんじゃねえか?)

・・・いや、流石に黒咲や月影程じゃねえか。

「なんと!ぜひ皆さんにご紹介したかったのですが・・・まあ、いないのは仕方がないデース・・・」

少し気落ちした様子のペガサスだったがすぐに気を取り直し、

「えー、コホン。それでは皆さん!いきなり本題に入りますが・・・実は私、ペガサス・J・クロフォードはインダストリアル・イリュージョン社の主催の基に・・・この町でデュエル大会”ドリーム・イリュージョンカップ”を開催しマース!」

「「「「デュエル大会!?」」」」

何人ものアイドル達がペガサスのその言葉に反応する。

「そう!名だたるプロデュエリスト達は勿論の事・・・今回はそれだけでなく、分野やジャンルを問わず、優れたデュエリスト達を募った一大エンターテイメントにしたいのデース!

 そして私は・・・ユー達、765プロにぜひ参加して頂きたいのデース!」

「それって要するに・・・私たちに対してのオファーという事ですか!?」

律子が訪ねる。

「いえ、残念ながら大会の出場枠は16・・・そして、その内の5つは既に決定していマース・・・私としても残念ですが、あなた達全員が出場できるだけの枠はありません。そこで、この町でこれから大会までに行われるあらゆるデュエルの内容を加味した上で、私が参加に値すると判断したデュエリスト11名を選出する事にしたのデース!」

なるほど、出場枠が16でその内5つが決定ね。

(その内の一つは俺として、もう4つも決まってんのか)

「ですが、私もぜひあなた達に参加してもらいたい・・・よって私は、あなた達765プロの為に臨時コーチを用意しました、それがこの沢渡ボーイデース!」

「この人が・・・?」

あずさと呼ばれた女がこっちを見て尋ねる。

「俺は沢渡シンゴ、スタンダ・・・いや、インダストリアル・イリュージョン社専属契約のプロ・エンタメデュエリストだ。」

「ほほぅ、エンタメデュエリストとな。」

「エンタメデュエリストって何だ、真美?自分聞いた事ないぞ。」

「エンタメっていうんだから・・・人を楽しませるデュエルをするプロ、って事じゃないかなあ・・・」

「あっ!それって、私達と似てるかもですー!」

どうやらエンタメデュエルというのはこの次元ではいきわたっていない単語らしい。

「まあ知らなくてもしょうがねえ、なんたってエンタメデュエルの開祖はこの俺だからな!」

「・・・それって要するに、アンタが勝手に言ってるだけじゃないのよ。」

伊織とかいうデコ出し少女が俺に突っ込んできた。

「な、なんだとぉ?」

「まあまあまあ!ともかく、社長とも話はつきました!”ドリーム・イリュージョンカップ”出場の為に皆さん頑張ってくだサーイ!沢渡ボーイ、後はよろしく頼みましたよ!」

「えっ?」

「私はこれから別の仕事が入っているので失礼しマース!では」

「お、おい、ちょっと待て!」

俺のいう事を全く聞かず、言いたい事だけ言ってペガサスは出て行った。

「・・・嵐のようにやってきて嵐のように去っていったわね・・・え~っと、まあさっきまでの話を総合すると、沢渡くん、だっけ?あなたが今日から765プロのデュエルコーチ・・・って事でいいのよね?」

律子が俺に聞いてくる。どうやら、この事務所を仕切っているのは律子らしい。

「ああ、まあそういう事だな。」

「ちょっと、あんた本当にデュエル強いの?」

「い、伊織ちゃん・・・初対面なのに、ちょっと失礼じゃないかな・・・」

俺に絡んでくる伊織をたしなめる雪歩。だが、びくびくしてちっともたしなめられそうではない。

「何よ雪歩!だってそうでしょ?仮にもこの伊織ちゃんのコーチになるのよ、実力は確かなんでしょうね?」

「この・・・!さっきから聞いてれば言ってくれるじゃねえか!言っとくがな、俺は千早に勝ったんだぜ?」

「あんたが?千早に?・・・手加減してもらったとかじゃないの?」

「な・ん・だ・と~?だったら、デュエルで俺の実力を見せつけてやるぜ!」

「ふ、二人とも~?そ、そのあんまり熱くならない方がいいんじゃないかしら~?」

「・・・いえ、あずさ。これはいい機会やもしれません。」

「ええ?貴音ちゃん、どういう事?」

「伊織のいう事にも理はあります・・・私達も沢渡殿の実力は見たいですし、何より先程ぺがさす殿が言ってらっしゃいました。”どりいむ・いりゅうじょんかっぷ”の出場には、これからのでゅえるの内容を加味すると。」

「えーっと、それはつまり・・・」

「あ、もしかして!このデュエルもボク達の出場条件に加味されるかもしれないって事?」

「ええ、その通りです真。」

成程、デュエルの内容を加味するといえば、デュエルディスクから情報を送るのが一番手っ取り早い。

そう考えればたとえどんな小さなデュエルでも出場の参考にされてる可能性があるって訳だ。

「ふふん、いいじゃない!俄然やる気になってきたわ~、この伊織ちゃんが大会に出場するために沢渡!あんたにデュエルを・・・」

「あのっ!私にやらせて下さい!」

やる気の伊織の声を遮ったのは・・・小柄なツインテールの少女、やよいだった。

「や、やよい?」

「えっと、伊織ちゃん。私にやらせてもらいないかな?

 ・・・私、アイドルとして頑張ってきたけどまだまだだし、それにデュエルもまだそんなに強くないけど・・・でも、だからこそ強くなる為にデュエルしたい!」

「やよい・・・」

「ダメ、かな・・・?」

「ダメな訳ないよ、やよい」

後ろから真が声をかける。

「ボクは、やよいがデュエルしたいっていうなら構わないよ。やよいが自分から何かしたいっていうの珍しいしね!」

その真の言葉に全員が頷く。どうやら全員、やよいが俺とデュエルするという事に同意したらしい。

「ま、私もやりたかったけど、やよいが言うんならしょうがないわ。」

「うんうん、亜美もまこちんといおりんにドーカンだよー!」

「やよいっち、真美が応援してるからね!えーっと・・・さわっち!さわっちをやっつけちゃえ!」

「さわっちって何だ!俺の事はネオ・ニュー沢渡さんと・・・」

「あの、沢渡さん!」

やよいが俺に向き直って言う。

「えっと・・・私、まだ全然大した事ないですけどっ、どうか強くなるためにコーチ、お願いしますっ!」

元気いっぱいにやよいが俺にお願いしてくる。

(・・・な、なんかちょっとやり辛えな・・・純粋にいい子なんだろうが・・・)

「お、おう!この俺様がビシバシ鍛えなおしてやるぜ!じゃあまずはこれ、この口上から覚えな!」

「こ、口上ですか?」

「そうだ・・・ゴニョゴニョゴニョ・・・

 いいか、コツは恥ずかしがらずにパフォーマンスのつもりでいう事だぜ?それじゃあ早速・・・」

 

「戦いの殿堂に集いし、デュエリスト達が!」

「はわっ!も、モンスターを従え地を蹴り、宙を舞い、ステージを駆け巡る!」

「これがこの次元流のエンタメ口上だ!

 見よ、これぞデュエルの最高進化形!エンタメ・・・」

 

「「デュエル!」」




本日のカード紹介!
今回は劇団員こと魔界劇団モンスターのご紹介


魔界劇団-サッシー・ルーキー
レベル4・ペンデュラム
闇属性/悪魔族/攻 1700/守 1000
【Pスケール:青2/赤2】
①:1ターンに1度、自分フィールドの「魔界劇団」Pモンスター1体を 自分のエクストラデッキに表側表示で加え、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。
【モンスター効果】
「魔界劇団-サッシー・ルーキー」の①、②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか発動できない。
①:1ターンに1度、自分フィールドの「魔界劇団」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターはこのターンに1度だけ戦闘・効果では破壊されない。この効果は、相手ターンでも発動できる。
②:自分のPゾーンに「魔界劇団」カードが存在し、このカードが自分のモンスターゾーンからエクストラデッキに加わった場合に発動できる。エクストラデッキから「魔界劇団-サッシー・ルーキー」以外の表側表示の「魔界劇団」Pモンスター1体を特殊召喚する。
この効果を発動したターン、自分は「魔界劇団-サッシー・ルーキー」を特殊召喚できない。

魔界劇団-エキストラ
レベル1・ペンデュラム
闇属性/悪魔族/攻 100/守 100
【Pスケール:青3/赤3】
①:相手フィールドにモンスターが存在する場合に発動できる。Pゾーンのこのカードを特殊召喚する。
この効果を発動するターン、このカードの①のモンスター効果は発動できない。
【モンスター効果】
「魔界劇団-エキストラ」の①、②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか発動できない。
①:自分のメインフェイズに発動できる。このカードを自分のPゾーンに置く。
この効果を発動するターン、このカードのP効果は発動できない。
②:自分のPゾーンに「魔界劇団」カードが存在し、このカードが自分のモンスターゾーンからエクストラデッキに加わった場合に発動できる。エクストラデッキから「魔界劇団-エキストラ」以外の表側表示の「魔界劇団」Pモンスター1体を特殊召喚する。
この効果を発動したターン、自分は「魔界劇団-エキストラ」を特殊召喚できない。

魔界劇団-プリティ・ヒロイン
レベル4・ペンデュラム
闇属性/悪魔族/攻 1500/守 1000
【Pスケール:青2/赤2】
①:互いのバトルフェイズに1度、自分フィールドの「魔界劇団」Pモンスター1体を 自分のエクストラデッキに表側表示で加え、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。その相手モンスターの元々の攻撃力は、 そのバトルフェイズで発生したダメージの数値分ダウンする。
【モンスター効果】
「魔界劇団-プリティ・ヒロイン」の①、②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか発動できない。
①:互いのバトルフェイズに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
その相手モンスターの元々の攻撃力は、 そのバトルフェイズで発生したダメージの数値分ダウンする。
②:自分のPゾーンに「魔界劇団」カードが存在し、このカードが自分のモンスターゾーンから
エクストラデッキに加わった場合に発動できる。エクストラデッキから「魔界劇団-プリティ・ヒロイン」以外の表側表示の「魔界劇団」Pモンスター1体を特殊召喚する。
この効果を発動したターン、自分は「魔界劇団-プリティ・ヒロイン」を特殊召喚できない。

魔界劇団-ワイルド・ホープ
レベル4・ペンデュラム
闇属性/悪魔族/攻 1600/守 1200
【Pスケール:青2/赤2】
①:1ターンに1度、自分フィールドの「魔界劇団」Pモンスター1体を 自分のエクストラデッキに表側表示で加えてこの効果を発動できる。自分のエクストラデッキからこの効果の発動時にエクストラデッキに加えたモンスター以外の表側表示の「魔界劇団」Pモンスター1体を手札に加える。
【モンスター効果】
「魔界劇団-ワイルド・ホープ」の①、②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか発動できない。
①:このカードが自分のモンスターゾーンからエクストラデッキに加わった場合に発動できる。デッキから「魔界劇団」モンスター1体を手札に加える。
②:自分のPゾーンに「魔界劇団」カードが存在し、このカードが自分のモンスターゾーンから
エクストラデッキに加わった場合に発動できる。エクストラデッキから「魔界劇団-ワイルド・ホープ」以外の表側表示の「魔界劇団」Pモンスター1体を特殊召喚する。
この効果を発動したターン、自分は「魔界劇団-ワイルド・ホープ」を特殊召喚できない。
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