俺の青春ラブコメはこの世界で変わりはじめる。   作:clp

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前回までのあらすじ。

 雪ノ下に別れを告げてログハウスに向かう途上で、八幡は由比ヶ浜と出逢う。二人の話が落ち着いた頃合いで雪ノ下が、次いで小町が合流すると、そのまま四人は平塚先生にお呼ばれする形になった。

 教師臨席のもとでの会話は参加者それぞれに意外な事実や新しい気付きを与え、各々の行動を考え直すきっかけとなるのだった。



09.やすんでしまう前に彼らはそれぞれ思考を巡らす。

 時間は少し遡る。長風呂に音を上げた比企谷小町を浴槽から見送って、一色いろはは一人お湯に身を浸しながら先程の女子会について考えていた。具体的には、三浦優美子が口にした二つの発言を。

 

 

『適当な扱いをする関係に良いことなんて無い』

『隼人を暴走なんてさせない』

 

 

 適当な扱いに関しては自分にも身に覚えがある。男子生徒たちを日々うまくあしらっている自覚がある一色は、しかし反省には程遠い心境だった。

 

 彼女はおおよそ人間関係に平等なものはないと考えている。貢ぐ者と貢がれる者、気を遣う者と遣われる者、命じる者と命じられる者。二者の関係に限ってもそこに平等はなく、ただ公平さが問われるだけではないかと思っていた。

 

 男子生徒から捧げ物を受け取って、それに相応しい扱いを返す。その男の子に見栄えや行動力など他と比べて評価すべき点があれば、更に扱いは良くなる。傍目からは差があるように見えたとしても、彼女の中では公平な扱いなのだ。そこに妥協は無い。

 

 

 お湯を滴らせながら浴槽から立ち上がり、洗い場の椅子に腰を掛けて水分を補給して、火照った身体を冷ましながら一色は思考を再開する。

 

 この世界でも長時間の入浴を怠っていないように、一色は己の価値を高めることには決して手を抜かない。男子が望む理想的な女の子を演じるために、時間と労力を惜しげもなく注ぎ込んでいる。だからこそ彼女は自らの行動の価値を理解しているし、適当な扱いですらも報酬に値すると考えていた。

 

 そもそも、と彼女は思う。女王や姫が率先して思いやりを示したり、下々の意思をわざわざ確認する必要があるのだろうか。そんな行動を取ってしまえば、身分制などすぐさま崩壊してしまうのではないか。自らの努力によって現在の地位を得たと考えている彼女にとって、そんなイレギュラーな出来事など認めるわけにはいかない。

 

 とはいえ体制崩壊の危機には常に備えておく必要がある。たとえ女王の権威が失墜しても自分だけは特別な地位を保てるように。その目的のために取り巻きの意思を確認することは確かに重要だろう。一色は最終的に、三浦の発言の意図をそう解釈した。

 

 最後に彼女はあの時に感じた危惧をもう一度だけ確認する。三浦は『相手がどう思ってるのか、分かるようで分からない』と言った。中学と同じやり方が高校でも充分に通用すると確認できているつもりの一色だが、見えない落とし穴の存在を一瞬疑ったのだ。

 

 だがそれはやはり杞憂だろうと彼女は思う。自分も高校生になったのだから、磨き続けてきた己の価値は中学の頃より更に上がっていることだろう。弱気になる理由など何もない。彼女はそう結論付けた。

 

 己が積み重ねてきた過去に自信を持っているがゆえに、周囲の特に同性からの反応が中学とは少しずつ違って来ていることに、一色は気付けないでいるのだった。

 

 

 再び身を浴槽に沈めて、三浦のもう一つの発言を検討する。今の自分にとってはこちらのほうが大問題だと、一色は下唇に力をこめて険しい表情を浮かべた。それでも愛嬌を失っていない自分を鏡ごしに確認して、彼女は考えを進める。

 

 仮に三浦の気持ちが確定したのだとして、自分に何ができるだろうか。そもそも自分は何をしたいのだろうか。みすみす葉山隼人を奪われるのを看過するのは悔しいが、かといって自分が奪ってやると思えるほどの気概はない。

 

 結局のところ、葉山という人間の全体像が見えて来ないのが問題なのだろうと一色は思う。勉強もスポーツもそつなくこなし、性格も外見も悪い部分は全く窺えない。とはいえ、あまりにも欠点が見えなさすぎると彼女は考えていた。

 

 葉山がよほど上手く隠しているのだろうか。その場合は、なぜそこまでひた隠しにしようとしているのか。誰にだって欠点の一つや二つはあるし、それらは何かの拍子に外に出るものだ。自分の擬態にしたところで、高校生でも見抜ける人は見抜けるだろう。だからこそ彼女は見抜いた人向けの対策も怠っていないのだ。絶対に見抜かれない努力をするよりもよほど有益だと考えるがゆえに。

 

 あるいは彼の中身は空洞のようなものなのだろうか。実は彼には何かが決定的に欠けているのだろうか。時おり見せる覇気のなさといい、これも否定しがたい仮説ではある。だがそれならば、夕食後の話し合いで彼はなぜあそこまで小学生を助けることに必死になっていたのか。辻褄が合わないと彼女は思う。

 

 

 お湯から肩を出して水滴をタオルに丁寧に吸収させて、半身浴の姿勢になりながら一色は考察を再開する。

 

 いずれにせよ、ハブられている小学生への対応を進めていけば色んなことが明らかになるはずだ。自分の行動を決めるのはそれからでも遅くはないと彼女は考える。

 

 この世界に巻き込まれて多くが落ち着きを失っていた頃、葉山が三浦をサッカー部の見学に招いたことがあった。当面は状況の変化を期待できない以上、落ち込みがちな部員の気持ちを少しでも盛り上げたいと考えた葉山は、三浦の助言によってそれを果たすことができた。

 

 あの時の三浦の行動全てを、一色は静かに観察していた。だから彼女のやり方は分かっているし、それでは現下の問題は解決しないと考えている。女王気質で自らは具体的な策を持たない彼女には、葉山の暴走を防ぐことはできても、解決させることはできないだろう。彼が内面に何を抱えているにせよ、そもそもこの状況と葉山の性質とでは相性が悪すぎると一色は思う。

 

 もしも解決できるとすれば、それは雪ノ下雪乃だろう。女王然としたところは三浦と同じだが、あの先輩には権威に加えて地力がある。まるでチェスのクイーンのように、盤上を縦横無尽に動き回れる彼女であれば解決は可能かもしれない。だがそれは三浦と葉山が望む形ではない。やはり詰んでいるのだ。

 

 チェスを指したことはないが男子からチェスのたとえ話を何度か聞かされた一色は、続けてこうも思った。雪ノ下が失敗するとすれば、それは動き回った末にポーンに討ち取られる形ではないか。いまだ名前を覚えていないあのせんぱいみたいな伏兵に敗れるのではないかと。

 

 

 さすがに長湯が過ぎたのか、集中力にかげりが出て来た。思考が脇に逸れたせいでそれを自覚した一色は、再び洗い場の椅子に腰を落ち着けて外に出る支度に移った。しばらくはそれに意識を集中する。

 

 もしも実際に雪ノ下が不覚を取るようなことがあれば、その時はあの男子生徒の名前をちゃんと覚えてあげても良いな。一色はふとそんな事を考える。だが空想の上では面白いが、現実にはそれは難しいだろう。

 

 あざとさを警戒されているとはつゆ知らず、自分が顔を向けるとそそくさと恥ずかしそうに視線を逸らすせんぱいの姿を思い出しながら、一色は立ち上がって浴室を出た。

 

 

***

 

 

 もう少しだけ時間は遡る。雪ノ下が散歩に、一色と小町がお風呂に行って、部屋には気心の知れた三人だけが残った。海老名姫菜と由比ヶ浜結衣はゆっくり話を聞くつもりだったが、近い未来に一色が予想した通り、三浦には意志はあれども策がなかった。

 

 ひととおり三浦が心情を吐露し終えると、二人は三浦の覚悟を心から称賛した。あの雪ノ下に向かって啖呵を切れるだけでも大したものだが、二人はそれ以上に、他人の意思を尊重する三浦の純粋な気持ちに心を打たれたのだ。

 

 とはいえ気持ちだけでは現実は動かない。小学生の様子を窺う際に三浦と葉山をペアにすることはできるだろうが、それ以上の行動案は三人寄っても全く思い浮かばなかった。

 

「どんなに良い案を思い付いても実行できないと意味がないからね。今日はそろそろ休んで、しっかり睡眠を取って明日に備えたら?」

 

 話の切れ目を上手く利用して海老名がそう提案すると、三浦は静かに頷いた。一日中身体を動かした上に感情を爆発させた三浦は、そう言われてやっと重い疲労感を自覚した。のっそりと再びベッドに入った彼女は、ほどなく寝息を立て始める。

 

「こっちは見てるから、結衣はあっちを迎えに行ってきたら?」

 

 小声で、念の為に具体的な名前は出さずに、海老名は由比ヶ浜に提案する。三浦が寝入ったと確認できた頃から少しうずうずし始めた由比ヶ浜に、気持ちはお見通しだと言わんばかりのウインクを送りながら。

 

「……じゃあ、優美子のことはお願いね。こっちは任せて」

 

 三浦を見捨てる形になるのではないかと少しだけ躊躇した由比ヶ浜だったが、海老名の目を見て瞬時に気持ちを切り替える。板挟みになる状況でもなし、単なる役割分担だと即座に思考を切り替えて、由比ヶ浜は力強い言葉を残して部屋を出て行った。

 

 

 しばらくしてお風呂から小町が帰ってきた。規則正しい寝息の三浦を片手で指さしながら、海老名は人差し指を口の前に立てて小町に意志を伝える。次いで手招きをして、小声で会話が出来る距離まで小町を近付ける。

 

「優美子は大丈夫だと思うから心配しないで。結衣は雪ノ下さんを迎えに外に出てるんだけど、目の届く範囲より遠くには行ってないはずだから、よく覚えておいてね。でさ、実は描き上げたばかりの絵があるんだけど……」

 

 小町が声にならない叫びを上げながら、部屋どころかログハウスからも出て行くことになるまで、そう時間は掛からなかった。

 

 

 一色が帰って来たら何を話そうかと思いながら、海老名は次第に考察を深めて行った。

 

 海老名としても、あの小学生の女の子は助けられるものなら助けたいと思う。だが何事にも優先順位というものがある。彼女の状況を解決しようと動いた結果、自分の周囲の人間関係に深刻な亀裂が入ってしまう展開を海老名は望んでいなかった。

 

 奇しくも一色と同じように、海老名もまた三浦と葉山に問題の解決は不可能だろうと考えていた。異なるのは雪ノ下にも難しいだろうと考えていることだ。

 

 由比ヶ浜を通した付き合いに加えて部長会議に居合わせた件もあり、海老名は雪ノ下の至らぬ部分もしっかりと把握している。例えば関係者全員を尋問することで事態の経緯や原因を詳細なレポートにまとめることは、雪ノ下ならば可能かもしれない。しかしそれが問題の解決に繋がるかというと、なかなか難しいだろう。

 

 もしも雪ノ下がハブられている当事者であれば、あるいは小学生と日常的に接する立場の人間ならば、そうした行動にも意味があるのだろう。だが二泊三日を一緒に過ごすだけの関係である以上、その方法では恒久的な解決は得られないと海老名は思う。

 

 では、葉山のカップリング相手に最適だと考えているあの男子生徒ならどうだろうか。

 

 小説を読む依頼の時には自分も同席したが、彼の提示する解決案は明快なものだった。バーでバイトをしていた同級生に提示した解決案は意外だが妥当なものだと、由比ヶ浜の説明を聞いて思った記憶がある。遊戯部を相手にした立ち回りは痛快だった。更に詳しい話を聞きたくて、勝負の流れを知るだけで満足していた三浦を説き伏せてまで雪ノ下を三人の部屋に招待したぐらいだ。

 

 もしもこの問題を解決できる人材が居るとすれば、それは彼だろうと海老名は思う。同時に、彼でも無理ならば自分たちは手を引くべきだと。

 

 まずは三浦と雪ノ下の対立が周囲を巻き込んだ深刻な事態にまで発展しないように。次いでその範囲内で彼に解決策を考えてもらえる流れに持ち込めるように。そして無理だと判断したら即座に撤退できるように。

 

 海老名は自分を取り巻く現在の環境が変化することを望んでいない。もしも三浦と由比ヶ浜のいずれかあるいは両方の気持ちが成就して、それによって変化が生じるのでない限りは。

 

 自らも解決法を持たない海老名は、明日も黒子に徹しながら動く機会は逃さないようにしなければと、静かに決意を固めるのだった。

 

 

***

 

 

 同じ頃、同級生が帰ってくるまで起きていたいと思う戸塚彩加は睡魔の襲来を何とか退けようと、布団から起き上がってお水を飲むことにした。

 

 そんな戸塚の動きを目で追いながら、少し考えた末に葉山は、コップに水を注ぐ戸塚に向けて静かに声をかけた。

 

「俺にも貰えるかな?」

 

「あ、葉山くんも起きてたんだね」

 

 大いびきで眠ったままの戸部翔に苦笑しながら、葉山は戸塚の横に座ってコップを傾ける。

 

「あの女の子、できれば何とかしてあげたいね」

 

「戸塚は……。答えにくかったら答えなくて良いんだけどさ。ああいう経験ってあったのかな?」

 

「ぼく自身は無かったけど、周りでは時々ね。からかわれそうになっただけでも誰かがすぐに助けてくれたから、ぼくは大丈夫なんだけど。虐められてる子を助けようとしても誰かに止められて、ぼくは何も行動できないんだ。そんな感じ」

 

「そっか。嫌な事を話させて悪かったかな」

 

「ううん。それにぼくにも問題があったからね。本当に助けたいと思ってたら、止められても引き下がらなければいいのに、何も言えなくなっちゃって……」

 

「見てるだけしかできないって、辛いよな」

 

 実感のこもった声音で葉山がつぶやく。戸塚は過去の自分の辛さを理解してくれたような気がして、そのまま話を続けた。

 

「去年もね。八幡と同じクラスだったんだけど、ぼく何もできなかったんだ。八幡は『クラスの連中と話すこととか無かったし、一人でいても大丈夫だったから』って言ってくれたんだけど」

 

「ヒキタニくんは話しかけに行ってもすぐに逃げようとするからね」

 

 少しだけ表情を戻して、苦笑しながら葉山が口を挟む。

 

「でも話してたら、仕方ないなって顔しながら相手してくれるでしょ?」

 

「そうだな。俺も時どき本の話とかするんだけどさ。面白い解釈とか発想とかが聞けるから喋ってて楽しいし、もっとクラスの連中と仲良くしたら良いのにって思うんだけど。本人の希望が希望だからね」

 

「八幡があんまり大勢と仲良くなっちゃうと、ぼくが話せる時間が減っちゃうからなあ。だから八幡の希望を尊重ってことでぼくは良いんだけど」

 

 いつの間にか布団に身体を投げ出すようにして、戸塚は半ば睡魔に襲われていた。戸塚にしては珍しい発言だなと顔を上げて、話し相手の状態に気付いた葉山は、少し声を大きくして話しかける。

 

「戸塚、寝るならちゃんと布団に入れよ」

 

「うん、はいった。さっき八幡が言ってたよね、『戸塚がやると問題』って。あんな風にハッキリ言ってくれるから、じゃあぼくはぼくが出来ることをしようかなって、そう思わせてくれるんだよね。はちまんはすごいなあ……」

 

「……話せて良かったよ。おやすみ」

 

 

 自分も布団に身体を入れて、葉山はゆっくりと頭を働かせた。自分の無力感を、傍観しかできないもどかしさを戸塚と共有できた気がして、彼は少し落ち着いた気持ちになっていた。

 

 戸塚から問い返されたら適当に誤魔化そうと考えていただけに、少しだけ罪悪感は残る。しかしたとえ自分勝手だと言われても、寝てしまう前に戸塚と話せて良かったと葉山は思った。

 

 全体で話し合った時の彼女とのやり取りを葉山は思い出す。あの小学生を何としても助けたいという意思を示しても、かの女子生徒に一言で却下される悔しさ。それに反論できない悔しさ。納得してしまう悔しさ。それが少しだけ軽くなった気がしたのだ。

 

 あの時は彼女を救えなかったし、そもそもどう行動すれば良かったのかすら分からないままだ。だが今は自分の横に戸部がいて、戸塚も、更には()もいる。今度こそ、あの時の彼女と似た状況にある女の子を救ってあげるのだ。今は「自分の手で」というつまらない拘りよりも、まずは問題を解決することだと葉山は考えた。戸塚が最後に教えてくれたように、自分に出来ることをするのだと。

 

 かつて全力で彼女を救おうとして結果を出せず、そして全力を出さなくても大抵の事はできてしまうがゆえに、葉山は時おり覇気のない行動に出ることがあった。だが今こそ自分にできる範囲のことに全力を尽くすのだと葉山は思った。

 

 

 それは長い間ずっと同じ場所に留まっていた葉山にとって、新たな一歩だったのは間違いない。だが同時に、周囲と比べて圧倒的に遅れているのも事実だった。自分ではなく他の誰かのために、あるいは留美自身のために助けたいと思う他の面々と違って、残念ながら葉山は依然として自分のために彼女()()を助けたいという域に止まっていた。

 

 部長会議の時に得た違和感を葉山は思い出す。()も所属している部活動を経て、彼女が変わってしまったのではないかと危惧した時のことを。だが今日の全体での話し合いを思い出す限り、自分への反発は変わっていないように思えた。敵意を向けられて安心するのも妙な話だが、彼女が今もあの時のことを気にしてくれているのを知れて良かったと葉山は思った。

 

 だが、それは彼の勘違いに過ぎない。雪ノ下があの時のことを気にしているのは確かだが、彼への苛立ちは既に彼女の中には無い。

 

 部長会議での手応えをもとに、雪ノ下はこの一月半で自分の至らぬ部分を見つめ直していた。その全てを即座に改善できるはずもないのだが、改善できた点もあったのだ。

 

 かつての自分の境遇を連想させる小学生の女の子を見て、雪ノ下は葉山への拘りが消え失せていたことに気が付いた。その理由について雪ノ下は簡単な解釈以上のものを求める気は無かったが、大雑把に言えば日々の積み重ねがそれを可能にしたのだろう。

 

 葉山が同じ状態に至るためには、彼もまた雪ノ下と同じだけの積み重ねをする必要がある。だが何にせよ、彼の中で止まっていた時計が動き始めたことも確かなのだ。

 

 

 静かな室内に三人の寝息が響く。こうして合宿の一日目は終わりを告げた。

 




作者注:雪ノ下が留美を助けたい理由について。

原作4巻に「由比ヶ浜さんにもああいう経験があるんじゃないかと思った」(p.174)および「たぶん葉山君もずっと気にしている」(p.176)という雪ノ下の発言があり、作者としては原作準拠のつもりです。
原作と異なるのは、その後で葉山との関係を説明しているのですが、本作ではまだ知られていません。


今日で連載を開始してちょうど一年になりました。
読者の皆様に、これまでの御礼を心からお伝えさせて下さい。
本当にありがとうございます。
今後とも宜しくお願いします。


お礼だけで以下を付け加えるのを忘れていたので追記しました。(5/8)
次回は金曜に更新予定です。
ご意見、ご感想、ご指摘などをお待ちしています。


追記。
葉山が八幡を指して「彼」と言っている場合と普通の人称代名詞とで読みにくい箇所があったので、後者を訂正した上で前者には圏点(強調)をつけました。(5/9)
戸塚が声をかけられた→葉山が声をかけた、という描写に変更しました。(5/13)
細かな表現を修正しました。大筋に変更はありません。(7/7)

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