【完結】ミックス・アップ(魔法先生ネギま✖グレンラガン) 作:アニッキーブラッザー
「はい、皆さんもよくがんばりました。今日は良く食べてから寝て、また一緒に追試の対策をしましょう!」
「か~、子供先生は気合入ってるね~」
「当たり前です! 追試を乗り越えるなんて無理だ何て言っている人たちを見返しちゃいましょう!」
「はいはい、まっ、学園祭のためだしやるしかないわね」
現われたのはカミナやヨーコたち、そしてネギだ。
「ネギッ!?」
「ネギ君!?」
「あれ? アスナさんに木乃香さんに刹那さん、・・・って、教職員の皆さんも・・・」
そこに集まっていたメンバーが少し意外で、ネギは首をかしげた。
「先生、どうしてアニキたちと?」
「あっ、シモンさんたちは親睦会の真っ最中でしたか?」
シモンを始めとするドリ研部も居た。
ネギとカミナたちが一緒に行動していたのが不思議そうなシモンの問いかけに、ネギは誇らしそうに胸を張った。
「ふふ~ん、僕たちは秘密の特訓です。見ていてください、シモンさん。今度の追試はきっとシモンさんたちが驚く結果になりますから」
「秘密の特訓?」
「おうよ、シモン! 今の俺たちは気合だけじゃなく努力もこなす漢っぷりよォ!」
一気に場が騒がしく、そして和やかな空気になってしまい、フェイトはやれやれと頭を抱えた。
先ほどの空気はどこへ行ったのか・・・
「はあ・・・真面目な話をしているときに・・・」
「あっ、フェイト。シモンさんたちと親睦会? うわ~、この点心すごくおいしそう」
真剣な場をブチ壊すだけでなく、ネギはドリ研部のテーブルの上に乗せられている点心料理の数々に目を輝かせた。
溜息つくフェイトだが、ここで一つあることを思いついた。
「・・・良ければ食べるかい?」
フェイトに勧められて、ネギは一気に嬉しそうな顔をして、箸を伸ばす。
「えっ、いいの? じゃあ、この春巻きをもらおうかな・・・・・・ん~~、香ばしくってカリカリでおいし・・・・・ぶふうううっ、カ、辛いいいいいッ!?」
満面の笑みでほっぺたが落ちそうなほどおいしそうに食べたかと思えば、ネギは一瞬で噴き出した。
「ほう・・・君は天運があると聞いたが、そうでもないようだね」
ドリ研部専用のロシアンルーレットの外れを引いてしまったネギに、フェイトはどこか満足そうにしていた。
「フェフェフェ、フェイト、これ激辛じゃないか!?」
「あっ、先生ハズレを引いたんだ」
「ハッハッハ、不運だったなネギ坊主」
「はい、先生お水です」
「あ、ありがとうございます、ニアさん。って、フェイト、何でこんな辛いものを!?」
「君は昼間、僕に七味コーラなどというものを飲ませたじゃないか。そのお返しだと思ってもらおうか」
激辛春巻きを口にして、口から炎を出したネギはこんなことをしたフェイトに詰め寄るが、フェイトはあさっての方向を向いてまったく悪いと思っていないようだ。
・・・っと、そんな光景を眺めながら忘れられていたアスナたちは・・・
「何普通に仲良くしてんのよアンタはァァァッ!?」
「ぶへえッ!?」
もはや何がどうなっているのかサッパリ分からんアスナのとりあえず出したアッパーがネギをぶっ飛ばした。
「せ、先生!?」
「うお~、飛んだな~、つうか誰だよあの子・・・そういや~、ドッジボールのときに居たような・・・」
「ああ、アニキたちは知らなかったね。先生が本来受け持っている中等部のクラスの女の子だよ」
アスナたちについて何も知らないカミナたちにシモンが説明している間、アスナはネギの胸倉を掴んで何度も揺さぶった。
「コラァ、こっちが心配で敵が乗り込んで来てあんたがピンチだと思ってたこの数分間の私の緊張をどーしてくれんのよーー!?」
「ァ、アスナさん・・・言葉はもっと整理してから話してくださ・・・」
「うっさいわよ、馬鹿ァ! 大体何でこいつがここに居て、しかも仲良くして、こんな大事なことを今まで黙ってたのよ!?」
「僕も突然ことでして・・・で、でもフェイトはそれほど悪い奴じゃないと・・・それにそれをいうなら小太郎君だってこの学園に通って・・・」
「だ、だからって・・・それじゃあ、私一人で馬鹿みたいじゃない! 一人でこいつに対して怒ったり、警戒したりして・・・このおおお!!」
「うわあーー!? ちゃんと説明するからぶたないでくださいーーーッ!!」
顔を真っ赤にしながらも、何も事情を知らずに騒いでいた自分はなんなのかと複雑な気持ちをネギにぶつけるアスナだが、事情を知っていたにもかかわらず振り回されている魔法先生に魔法生徒も居るので、アスナにそれほど非はない。
「で、・・・・せっちゃん・・・あの子は本当に問題ないん?」
「・・・・・・・今のところは・・・まあ、これだけ監視の目がキツイですしね・・・ガンドルフィーニ先生や刀子先生たちも大変ですね・・・」
木乃香は結局のところどうなのかと尋ねるが、それは刹那にも分からず、さきほどからずっと落ち着きのない魔法先生たちに苦笑する。
「なんか・・・大丈夫そうですね・・・ガンドルフィーニ先生・・・」
「ん・・・いえ、まだ油断はできないと・・・」
「う、う~む、・・・・何か普通の学生に見えるが・・・本当に何もよからぬことを考えていないのかい?」
「分かりませんわ・・・まだ監視は必要かと・・・」
何か真剣に考えていた自分たちがアホらしくなり、数分後の超包子ではいつもと変わらぬ光景が繰り広げられた。
魔法先生たちもフェイトのことがどーでも良くなり、酒を飲んで酔っ払っていた。
そしてその間に今回の話の流れを何とかアスナに説明したネギは、腕組みしながら難しい顔をしているアスナの前で正座していた。
「なーるほど、要するにこいつも小太郎君と同じでそれほど悪い奴じゃないし、今は自分の生徒でもある・・・あんたはそう言いたいわけね?」
「は・・・はい・・・簡単に説明するとそうなります。その~、アスナさん・・・納得できませんか?」
「そりゃ~、あんなふうにシモンさんやニアさんとかザジさんたちとロシアンルーレットとか部活とかしてるところ見せられると納得できなくもないけど・・・やっぱ一言ぐらい言ってくれても・・・」
「兄貴~、俺ッちもマジで心配したんだぜ?」
「うん、ごめんよ、カモ君。僕も急だったから・・・」
とりあえずの事情をアスナも聞き、少しは納得できたのかアスナもトーンダウンしてきた。
しかしそれでも自分が蚊帳の外だったような感覚は拭いきれず、まだぶつぶつと文句を言っていた。
そんなアスナの様子にニヤニヤしながら、この男がようやく収まりかけた火に油をぶっかけた。
「か~、情けねえな~、勉強は出来ても女のことは分からねえと見えるな、先公!」
「カ、カミナさん・・・」
「な、何よアンタ。今私はコイツと話をしてるんだから邪魔しないでよね」
ネギの頭をぽんぽん叩いて豪快に笑うカミナ。
アスナは途端に不機嫌そうな顔をするが、カミナはまったく怯まない。
「なあ先公、お前らとフェイ公の間に何があったか知らねえが、その嬢ちゃんが何で怒ってるか分かるか?」
「えっ? それは・・・大事なことを言わなかったから・・・」
「ちげえよ、お前のことならなんでも知っておきたいからだよ。要するにだ、その嬢ちゃんはテメエに惚れてんのよ! だから、大事なこととかそうでないことも、お前のことに関することは何でも知っておきてえのさ、健気なもんじゃねえか、分かってやれよ」
「・・・えっ?」
「は・・・はああああああああああ!? ちょっ、今の話の流れで何でそうなんのよォ!? テキトーなこと言ってんじゃないわよォ!!」
カミナの爆弾発言に顔が本当に爆発してしまったアスナは真っ赤になって否定するが・・・
(((((図星かよ・・・・))))
そんなものは信じられないわけで、ダイグレン学園の生徒たちは少々呆れてしまった。
しかしこれはこれで面白いと思い、キタンたちは意地の悪い顔を浮かべて盛大にからかう。
「ひゅう~、先生よ~、いいね~、女にもてるとはうらやましいぜ!」
「女子中で教えているとは聞いたが、まさか10歳のガキと女子中学生とは・・・いやはや恐ろしい世の中になったもんだ」
「あら、結構お似合いだと思うわ」
面倒な奴らに目をつけられたものだ。
「ちょちょちょ・・・・・何なのよもーーッ! 違うんだから! そんなんじゃないんだから! ただこいつには私が居ないと全然ダメだから心配なだけなんだから!!」
ダイグレン学園にからかわれて何度も否定するが全く信じてもらえないアスナ。
もはやフェイトの存在を完全に忘れるほどパニックになっていた。
だが、そんな彼女に笑みを浮かべながら、ネギの頭を撫でた後、カミナはアスナの頭も撫でた。
「ちょっ・・・なにすん・・・」
「そうやって男の世界を女が奪うんじゃねえ」
「・・・・はっ?」
カミナの言葉にアスナは一瞬反応が遅れた。
「いいか? 男ってのはバカで男にしか理解できねえ世界を持っている。なのに女がその世界を奪っちまったら、男にはバカしか残らねえ。心配だァ? 何言ってやがる。男の世界をどれだけ女が理解してやれるかによって、男から見た女の価値があがるってもんよ!」
「い・・・・・・意味分かんないんだけど!?」
「分からねえうちには、何もまだまだ分からねえってことよ!」
理解不能なカミナの言葉に首をかしげるアスナだが、カミナは言いたいことを言ったことに満足したのか盛大に大笑いしている。
周りの者に助けを求めるが、もはや木乃香や刹那もシモンたちのロシアンルーレットに一緒に盛り上がり、魔法先生や生徒もとっくに任務や監視も解いてはしゃいでいる。
「ああ~~~もう、それじゃあもう勝手にしなさいよォ!! その代わり何があっても知らないからね!」
「は、はい・・・ちゃんと僕が責任持ちます!」
「はっはっはっはっ、これにて一件落着よォ!!」
誰からの助けも得られないと分かったアスナは、ちっとも納得できないのだが、頭をかきむしって納得するしかなかったのだった。
「にしても、生徒にそれだけ心配されるとは、先生も人気あるね~」
「まっ、女子校に先生みたいな可愛い子が放りいれられたら、そりゃあ人気者でしょうね」
「いいね~、生徒に告白されたりとかあるかもな」
「へっ、生徒と教師の禁断の愛ってか?」
キタンたちが何気ない会話でネギをからかう。
だが、告白のキーワードが出た途端・・・
「こ、告白!? そ、そんなことあるはずありません!?」
「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」
ネギは否定した。
確かに否定した。
しかし、アスナの時と同様に、顔を真っ赤にして言葉を詰まらせ、慌てて否定した言葉を鵜呑みに出来るか?
それは無理だ。
「マジか・・・先公・・・」
「さっき習った英語で言うと・・・生徒は!・・・お前に!・・・フォーリン・・・ラブか?」
「あう・・・あわわ・・・ち、ちが・・・」
厄介な連中に知られた。
キタンやヨーコたちは目を輝かせてネギに詰め寄る。
「マジかよ先生よ~!、それならそうと早く言えよ~!」
「ねえねえ、どんな子? どんな子が告ってきたの?」
「なな、ないですないです! この話はもうお終いです!」
「ちょっ、あんたたち、それはネギとその子のプライベートのことなんだから、これ以上聞くのは・・・」
「お~っと、何故かこんなところに先生の中等部のクラスの名簿と写真が~」
「いっ、いつの間に!? 見ちゃ駄目です~」
「こらァ! やめろって言ってるでしょーーーッ!」
「それ、ご開帳~~」
ネギとアスナが止めようとするが、知ったことではない。
「「「「「「「「「「オオオオオ~~~~」」」」」」」」」」
キタンたちは冷やかす気満々で名簿を開いた。
そして生徒たちの顔写真を見て少し驚いた。中学生とはいえ中々の可愛い子達や美人が揃っている。
「か~、最近の中学生って中々いいね~」
「つうか、この龍宮って子とか、シモンとニアより年下に見えね~」
「よしっ・・・好みの子や将来性の高そうな子を、いっせーのーせ、で指差すぞ」
「ちょっと~、お兄ちゃん、今はそれより子供先生に告ッた子でしょ~?」
「おっ、それもそうだな! さて~~~~」
冷やかしMAXの表情で3-Aの生徒たちの顔写真を眺めていくダイグレン学園。
「ああ~~もう、皆さん~~」
「こら、あんた達ってば! 高校生が10歳のガキからかって・・・」
「分かった、この双子の史香って子だ! この子は中々ガキっぽいし、お似合いじゃねえのか?」
「違います~。だからもうやめてくださいよ~」
「馬鹿ね~キタン。こ~ゆう子供っぽい女の子に限って、年上の男に憧れるもんなのよ。い~い、先生みたいに年下の可愛い男の子、それでも目標に向かって一生懸命な子にキュンときちゃう子は・・・そうね~、このちょっと大人しそうな、宮崎のどかちゃんって子とか怪しんじゃない?」
・・・あっ・・・
「ッ!? ちっ、ちちちちちちちちち、違いま・・・まますすすす」
どうやらネギは嘘をつけない性格のようだ。
「「「「「「「「「「お、おお・・・当たったよ・・・」」」」」」」」」」
ヨーコが簡単に当ててしまった。
そしてネギの反応を見て、確信したキタンたちのニヤニヤは収まらない。
「そうか! のどかちゃんっていうのか~!」
「うふふ、私、のどかよ? 先生すきです。ってか? ひゅ~~、やるね~」
「も、も~~~、からかわないでくださいよ~~」
「ちょっと、本屋ちゃんは真剣なんだから、悪ふざけもいい加減にしなさいよね!」
「だははは、いいじゃねえの!」
「そうそう、結構可愛い子じゃない。アスナ? あなたともそうだけど、この子とも先生はお似合いだと思うわ」
「っで、告白された先生はなんて答えたの?」
「も、もう、何でも良いじゃないですか、この話は終わりです!」
「へっ、例えば・・・俺も好きだぜ・・・マイハニーとか?」
「明日から、僕のパンツを洗ってくださいとか?」
「いや、先生は外人だからパンチを聞かせて、僕の子種を授精してくださいとか?」
「あっ、それあるわね。ねえ、お兄ちゃん。これはどう? 僕の熱いドリルであなたの中に今から天元突破させてくださいとか?」
「おいキヨウ。それはいくらなんでもセクハラじゃ・・・」
「でも、先生は子供だけど頭いいし、意外とそうだったり・・・」
その瞬間、好き放題言いまくるキタンたちにもはや冷静さを失ったネギは思わず真実を叫んでしまった。
「違います!!! 僕はまだ恋人とかそういうのは分からないので、お友達から始めましょうって言っただけです! ・・・・あっ・・・」
何もかもを隠すこともできずに全て暴かれるネギだった。