あと、折紙さんの家って彼女が精霊になった後は精霊マンションのほうに移住したんでしたっけ?
そこの記憶が曖昧なのでとりあえず精霊マンションのほうに住んでもらっていますが、違う場合は、感想欄のほうにどこに住んで居るかなどお書き下さい
それでは4話目どうぞ
これは彼女が現界する数時間前の話-
-side 五河 士道
「お兄ちゃん!朝だよ起きて~」
俺が寝ていると、妹の声が聞こえてきた
「ふあぁー、おはよう、琴里」
「おう!おはようなのだ!お兄ちゃん」
今日は学校なので2度寝というわけにはいかず、しっかりと意識を覚醒させると、白いリボンでツインテールに髪を結んだ琴里が、俺の部屋の扉の前にいた
「待ってろよ琴里、顔洗ったら朝ご飯つくるから」
「うん、待っているぞ!お兄ちゃん」
そう言うと琴里は、部屋を出ていく
(俺も、顔洗いに行くか)
そう思いまずは洗面所に行こうと、ベットを降りた
「「いただきます」」
顔を洗ったあと、キッチンに向かい、簡単な朝食をつくり琴里と一緒に朝ご飯を食べる。
今日は、ベーコンと目玉焼き、ジャムトーストだ
それらを、琴里と会話を交わしながら平らげる
「「ごちそうさまでした」」
そして、皿を洗い制服に着替え学校に行く用意をしていると
「お兄ちゃん、先に行ってるからね~」
「あぁ、気をつけてな」
玄関のほうから、琴里の声が聞こえてきた、俺も急いで用意を済ませ、家の鍵をしっかり閉めたのを確認していると
「シドー、おはようなのだ!」
後ろから声をかけられ振り向くと、そこには長い黒髪を風になびかせて、満面の笑みを浮かべている十香の姿がいた
「おはよう、十香」
「うむ、それでは士道よ、一緒に学校に行こう」
「ああ、一緒にいこう」
十香は、俺の家の隣に立っている精霊マンションに住んでいる精霊で、俺が最初に出会った精霊だ。
何でも、俺には自分に心を通わせてくれる精霊の霊力をキスによって封印する事ができるらしい。
何でこんな能力をもっているかは、俺にも分からない。
ただ、俺は、こんな可愛らしい笑顔を見せてくれる精霊たちが、人類にとって脅威だからと、命の危険に晒されている。そんな現実を認めるわけにはいかなかったし、俺にはそんな精霊たちを救えるかもしれない、と言われれば、俺は精霊たちを救いたかったから、ラタトスクに協力してもらっている。
ラタトスクとは、簡単に言えば、精霊とは対話ができるだから敵対なんてせず共存していこうという思いの下集まった人たちがつくった組織だ。そしてラタトスク協力の下、7人の精霊を、俺は封印した。
封印した精霊は、アイドル活動をやっている美九と、あと1人を除いて皆、隣のマンションにいるのだが...
「なぁ十香、他の皆はもう学校に行ったのか?」
「う...うむ、皆は既に学校に行ったのだ。だから私たちも急いで学校まで行くのだ!」
と、何故か十香は慌てている。まあ学校を遅刻するわけにはいかないので、学校まで行こうとすると
「士道」
また後ろから声をかけられた。
「むむ、鳶一 折紙!」
振り返ると、クラスメイトで、つい先日封印した精霊である折紙がいた。折紙は、これまで両親と過ごしていた家を離れたくないと、マンションでは無く自宅に住んでいる
「おはよう、折紙」
「おはよう、士道」
彼女は、元々は普通の人間だったのだか、ファントムと言う精霊によって人から精霊になった精霊だ
「それで、何で夜刀神 十香と一緒にいるの」
「私が2人で学校に行こうと言ったからだ、2人っきりでな!」
「2人っきりである必要性が分からない、特に理由が無いのであれば士道を置いて学校に行き理由を考えてくること」
「な、なにぉ~!!」
と、2人が玄関前で言い争っていると
「フハハハハ!貴様らそんなところで何をしているのだ!」
「疑問、マスター折紙と十香は何をしているのでしょう」
蜂蜜色の髪をした瓜二つの顔をした2人の少女がマンションから出てきた
「おはよう、耶倶矢、夕弦」
「あぁ、おはよう、士道」
「挨拶。おはようございます、士道」
と、素に戻った耶倶矢と夕弦が挨拶してくる
「問、マスター折紙と十香は何をしているのでしょう」
「なんか、誰が俺と一緒に学校に行くかでもめてるらしい、皆で行けばいいのにな」
と、夕弦が質問してきたので答えると
「フッフッフッ、愚問だなぁ、士道は我ら颶風の巫女の所有物だぞ」
「肯定。士道は、私たちの共同財産です。」
と、耶倶矢と夕弦もあの争いに参戦する意識を見せはじめた
「あぁもう!言い争いは止めろ!せっかく皆いるんだから一緒に学校に行くぞ」
俺がそう言うと、皆は顔を見合わせ
「うむ、そうだな。士道がそれで良いのなら良いのだが」
「士道が良いなら、私も構わない」
「ふん、たまには言う事を聞いてやるのも所有者の努めよな」
「肯定。では行きましょう」
と、皆も納得してくれたようで良かったが、時間が危なかったので急いで走っていった
学校には、無事に遅刻する事なく辿りつくことが出来た
そして、クラスが違う耶倶矢と夕弦と別れる
クラスメイトで、友人でもある殿町から嫌味を言われてしまったが、そのあと1人でかってに傷付き席に戻ってしまった。
HRの時間になり、タマちゃんのから連絡を聞いていると、突然、サイレンが街中に鳴り響いた!
(これは、空間震警報!?)
空間震とは、精霊がこちらの世界に現界する時に起こる現象だ
「シドー!」
「十香!俺はこれから令音先生のところに行ってくるからお前は、シェルターに避難してくれ!」
「分かった」
俺はそう十香に言い、急いで令音さんがいるであろう物理準備室に向かう
「シドー!」
が、十香に呼び止められる
「気を付けて行くのだぞ!!」
「おう!!」
十香から激励の言葉をもらい改めて物理準備室へ急ぐ
物理準備室に着くと、そこには既に、令音さんと黒いリボンをした琴里の姿があった。
「遅いわよ、士道」
黒いリボンをした琴里は厳しい言葉を言い放ってくる
「これでも...ゼェ...全力で...走って来たんだぞ...」
「そんなことはどうでもいいわ。それより、令音!」
「あぁ、シン、まずはこれを見てくれ」
令音さんは、目の下にできた隈と胸ポケットに常に熊のぬいぐるみを入れているのが特徴的な人で、琴里のサポートをしてくれているラタトスクの人だ
そして、令音さんに言われてモニターを見る
「これはフラクシナスの観察機の映像だ」
「え、待って下さいフラクシナスは今、修理中のハズじゃあ...」
フラクシナスとは、士道たちがいつも使っている空中艦なのだが、反転体と化した折紙と戦った時に落されてしまって、現在、修復作業中なのだが
「あぁ、フラクシナスの船体はまだ修復中だが、観察機は使えるのがあったからそれらを使っているのさ」
「なるほど」
そう納得し映像を見ると、
そこには、空間震によってできたクレーターと、その中心にいる黒い着物を身に纏った少女と、その少女の前にある鏡が映っていた。
「この映像は、今からほんの数分前に現界した精霊を映したものだ、この精霊の霊力を解析したのだが、過去に確認された精霊の霊力のどれとも一致しなかったことから、新たな精霊だと思われる」
「新しい精霊ねぇ...」
琴里と令音さんがなにやら話をしているが、俺は気にも止めずモニターの映像を見ているとASTの人たちが現れた。
そして、ミサイルや銃弾を精霊にめがけて撃ち出した。しかし、彼女は何もせずただ立っているだけだったが、
『【表裏鏡界】《アブディエル》、【転写】《トランファー》』
彼女がそう言うと、彼女の前にあった鏡が動き出し、彼女とミサイルと銃弾の間に割り込み、鏡が突然光だした。光が収まるとそこには、巨大化した円形の鏡があった。そして鏡の中から何かが飛び出したと思ったら、ミサイルや銃弾を全て撃ち落としていた
「この映像を見るからに、彼女の天使は映したものを現実に持ち込むことができるようだ」
令音さんはそう言い、ミサイルが撃ち落とされたところまで戻し、スロー再生をすると、確かに鏡の中から出てきたのは、ASTが撃ったミサイルと瓜二つのものだった(銃弾に関しては分からないがおそらく同じものだろう)
ミサイルが撃ち落とされたところにきたので、普通に再生するとまた鏡が光だし、元の大きさに戻ってくが近くに彼女の姿がない
(いったい何処に?)
疑問に思っていると映像が切り替わり、ASTの人たちを殴り飛ばしている姿が映された
そして、ASTの一人が彼女に斬りかかるが
『【表裏鏡界】《アブディエル》』
彼女が天使の名前を呼ぶと、そこには小さい円形の鏡が現れた。そこで令音さんが一旦映像を止める
「今この精霊は、天使を確かに呼び出したが、この画像を見てくれ」
そう言って違うモニターに画像を出す。そこには最初からあった鏡が変わらずそこにあった
「この画像は、彼女が天使を呼び出した時のものなのだが、彼女の天使は、その場から一切動いていない。このことから彼女は、最低でも2つの天使を扱うことができると考えた方がいい」
「天使を2つもですって!?」
琴里が驚きの声を発する。それはそうだ、天使とは精霊が持つ最強の矛。それが2つもあるというだけでも驚きなのだから。そして、令音さんは映像を再生すると、ASTの人が天使に斬りかかるところから始まった
『【反射】《リフレクション》』
ASTの人が天使を粉々に砕くと、斬りかかった人は何故か倒れて落ちていった。そのあとはただ精霊がASTを殴り飛ばすだけの映像が続いた
「これが今回現れた精霊と天使の力だ」
「そう、これはまた、厄介な精霊が現れたわね」
琴里が疲れたように言う。まあ仕方が無いことだ、俺も少し驚き疲れてしまったのだ、部下を持つ琴里からしたら、もし敵対してしまった時のことを考えると疲れたどころの話ではないのだから
「琴里、君が心配するような事態には、多分ならないと思うよ」
と、令音さんが琴里に声をかける
「あら、どうしてそう思うのかしら」
「あの天使の能力は、どう見てもこちらから攻撃しない限りは無害だからだよ」
そう指摘されて初めて気がついた。確かに、今の映像を見た限りではあの天使はどう見ても自分から攻撃など出来そうにも無いからだ
「なるほどねぇ、じゃあ士道」
「何だ」
「これからこの精霊に接触してほしいんだけど」
「ハァ!?」
イヤイヤ、いくら何でも急過ぎるだろ!と思い、口に出そうとするが
「シン、行くのなら早くした方が良い、既に戦いを終えた精霊はとっくに移動を開始しているのだからな」
「いやいや、まず場所も何処にいるかも分からない精霊とどうやって会えって言うんですか!」
「あぁ、それなら心配はない、シン、これを」
そう言って令音さんが渡して来たのはインカムだった
「私たちがここから、精霊のいる場所までそれを使ってシンに道を知らせるし、精霊が移動している場所も、ここからそう遠く無いから、今から行けばきっと会うことができるはずだ」
「.......ハイ」
俺は観念して、精霊がいるであるだろう場所まで走る
令音さんに道を教えてもらいながら移動していると、遂に、映像に映っていた精霊の少女を見つけた
(やっと...見つけた...)
移動中はずっと走っていたので、少し息を整える為に立ち止まっていると、インカムから琴里の声が聞こえる
『士道、彼女に警戒されないように、少しでも彼女のことを聞き出しなさい』
「んなこと言われたってどうすりゃいいんだよ」
『こういうのは第一印象で決まるわ。出来るだけおっちゃらけた感じて「僕の名前は五河 士道」とでも言っておけばいいのよ!』
という琴里のありがたいアドバイスをもらい、出来るだけ笑顔をつくり彼女に話しかける
「俺の名前は、五河 士道、君の名前は?」
すると、彼女は突然笑い出した
そのことを不思議に思っていると
「ヒィヒィ...フゥ...いやぁ、ごめんね、なんか初対面の人にこんな道のど真ん中で、いきなり自己紹介を始める君が可笑しくってさぁ」
そう言われると、確かに、いきなり自己紹介するのは少し、いや、かなり変だと思うと、だんだん恥ずかしくなってきた
「それで、私の名前だっけ?いいよ教えてあげる、私の名前は.......」
と、俺が恥ずかしがっていると、彼女も自己紹介をしてくれるようなので、名前を聞こうとしたのだが、何故か、彼女は口を噤んで、困ったような顔をしていた
「おい、どうしたんだよ、急に黙り込んで」
「うん?あぁちょっとした考え事だよ」
「そうか、なら良いんだけどさ」
彼女が急に、黙りこんでしまい、聞いてはいけないことだったかと思ったのだが、杞憂だったらしい。そして彼女はまた口を開いて自分の名前を言った
「私の名前は、八咫姫 鏡 。好きなように呼んでいいよ」
こうして、俺は初めて彼女...鏡と出会った
と言うことで4話でした
正直、耶倶矢の口調が不安なところですが作者にはこれぐらいしか思いつきませんでした。もっとこうしたらいいなどアドバイスがあればぜひ、教えて下さい
それではご視聴ありがとうございました
折紙は、マンションには住んでいないとのことでしたので少し修正させていただきました