デート・ア・ライブ 鏡ワールド   作:二元論

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今回はデート回というよりは、鏡の質問回といった方がいいかもしれません

それでは、5話目どうぞ


対話

「私の名前は、八咫姫 鏡 。好きなように呼んでいいよ」

 

私は目の前の少年...士道に向けてそう言った

 

(貴重な第一街人なんだし、色々と聞きたい事もあるし、せめて、この街の地理ぐらいは聞いておきたいかな~)

 

鏡は完全に士道のことを、案内人のようにしか見ていなかった

 

「分かった、じゃあ鏡って呼ばせてもらうから、俺のことは士道って呼んでくれ」

「何か初対面なのにかなり馴れ馴れしい感じがするけど...まぁ、すきなように呼んでっていったのは、私だから文句は無いけどさ、それで士道は何でこんなところにいるの?」

 

と、鏡が士道に聞くと、士道は

 

「いや、ここにきたのは、そう!たまたまなんだよ。たまたまここを通ってたら君がいて、せめて名前だけでも聞きたいと思ってな!」

 

何故か、士道は慌ててそう言った

 

(なんか、怪しいな~)

 

だが、特に気になるわけでもないので、話を続ける

 

「ふーん、まあいいや。じゃあさ、どこかゆっくりできる場所はないかな?色々と聞きたいことがあるんだけど。立ちながらだと疲れるでしょ」

「あぁ、それもそうだな。けど、今は多分どの店もやってるわけが無いからな~...」

「そうだ、何で今この街には人がいないの?」

「今はまだ、空間震警報が発令されたままだからな。皆シェルターの中に避難してるんだよ」

「なるほどねぇ、じゃあどうして、士道は外にいたの」

 

さすがに、そんな危険な時に外に居るのは、怪しいと思い士道を問い詰めると、

 

「いや、家が無事なのか気になってな、警報が発令されてから結構時間もたったし、こっそりシェルターを抜け出して家に行く途中に君がいたんだよ」

 

と、もっともらしいことを言うが、なんとなくそれだけが理由では無いような気がしたが、今回はそれで納得することにした

 

「あの、なあ、鏡、もし君がよかったらなんだけど、俺の家に来ないか?色々と聞きたいことがあるんだろ」

 

士道がそう言う、ここで普通の少女ならこんな怪しい人を信用せずに、走って逃げるのだろうが、鏡は普通の少女ではない

 

「別にいいよ」

(いざとなったら、【表裏鏡界】《アブディエル》を使えば、簡単に逃げられるし)

「そうか、ならついてきてくれ。案内するから」

 

そう言われ、大人しくついていくことにする

そして、自分が先程から感じている違和感について考える

 

(何で、あんな事があったのに、男の人が怖くないんだろう)

 

そう、鏡の記憶では自分は男に強姦され、そのまま息を引き取ったはずなのだが、全然男である士道を見ても恐怖などは感じなかったのだ

 

(何でだろう。あれかな、自分が死んだとき精神も死んじゃってて、生き返った時に新しい人格も精神もつくったから、とか?いや、それはないかな。そうだとしても全く恐怖を感じない理由にはならないし)

 

もし、仮にそうだとしても、そんな記憶があれば、士道に恐怖を感じなくても、かなり警戒しているだろうが、今の彼女は士道を一切警戒していない

 

(でも、これが一番近い気がするんだよな~。この記憶は

、思い出したくないほど、とっても不快なものだけど、逆に言うとそれだけなんだよな~)

 

そう、なんと言うかこの記憶は、自分のことではないかのようなものなのだ、言うなれば、自分の目線で第三者の視点から自分を見ているかのような、そんな感じがするのだ

だからか、その記憶を思い出しても、自分のような別の誰かが、強姦されたようにしか思い出せない、その時の自分の心情、その時、感じたであろう恐怖を、思い出せないのだ

 

(あとは、この力を手に入れて、かなり心に余裕が出来たからかな?それとも、士道はあの男たちとは全然違うって、思ってるからかな)

 

記憶の中の男たちは、かなり体格のいい男たちだったのだが、士道にはそんなに力があるようには見えず、人間だった頃でも、逃げようとあがけば逃げられそうなだと思えるぐらいにしか見えないからだ

そんなことを考えていると、士道が声をかけてきた

 

「鏡、おい鏡!もうついたぞ」

「うん?あぁごめんね。また考え事してたよ」

 

家についた士道は、早速、鍵を開け家の中に入ったのだが、鏡がなかなか入って来ないので、鏡を呼びに行くと家の前で難しい顔をしている鏡がいたので、名前を呼ぶと、鏡はしっかり反応し、家の中に入ったのだか、今度は玄関で靴を脱ぐために座ってそのまま動かなくなってしまった

 

「今度は、どうしたんだ?」

「いや、私は下駄を履いたことは無いはずなのに、何で下駄を履いているんだろうと思ってね」

 

そう言われ士道が鏡の足元を見てみると、全体が光沢の黒で覆われ、赤い緒がしてある。かなり高そうな下駄があった

 

「さてっと、リビングは何処にあるの?そこでゆっくり話をしたいのだけど」

「リビングはこっちだ」

 

そう言われついていくと、結構な大きさのリビングがあった

 

「そこのソファーに座っていてくれ。今、お茶を入れるから」

 

そう言われ少し待っていると、士道がお茶の入ったコップを持ってきた

 

「ほら」

「ありがとう」

 

そのコップを受け取り、お茶を飲むと、精霊になってから何も食べていないことに気づく

 

(そう言えば、死ぬ前もご飯は食べてなかったのに全然お腹も減ってない、便利な体ね)

 

と、精霊になってから空腹感を感じていないことに気がつき、感心した

 

「じゃあ、士道、質問してもいいかな」

「あぁ、だけど、俺も聞きたいことがあるから、そっちの質問が終わったら、俺の質問にも答えてくれ」

「OK、いいよ」

 

そして、鏡は士道に、質問をしていく

 

「此処はなんて言う街?」

「此処は天宮市って言うところだよ」

「今日は何月の何日?」

「?、今日は11月25日だけど」

 

私は絶句した。それはそうだ、たった2回寝ていただけなのに、自分が精霊になってから1年が経とうとしていたのだから

 

(ウッソだ~)

 

私はそんな現実を信じたくなかったが、そんなことをしても意味はないので気持ちを切り替える

 

「じゃあ次の質問。この街の地理を知りたいのだけど、地図ってある?」

「ごめん、家に地図はないんだ。君が良ければ今度案内するよ」

「あれ、それって、デートのお誘い?」

 

と、からかうように言っみたのだが

 

「あぁ、そうだ。良ければ俺と、デートしてくれないか?」

 

なんと、士道はそう言い返してきたのだ!

少し驚いたが、士道の顔が、少し赤くなっているのが見えると、やっぱり恥ずかしかったのかと、なんだか、微笑ましい気持ちになった

 

「フフフ、いいよ、じゃあ、今度デートしようか」

 

それに、少しだけあなたに興味がわいてきたしねと、恥ずかしいので口には出さずそう思っていると

 

「良かった。じゃあ、明後日の日曜日の昼頃に、俺の家に来てくれないか?」

「分かったわ、ここ以外の場所を言われても、何処にあるか、分からなかったし」

「ところで、士道、あなたは私に何を聞きたかったの?」

 

私は、士道が何を聞きたかったのか気になり、そう聞いた

 

「いや...ただ俺とデートしてくれないかって、聞こうとしただけだ」

 

と、士道は顔を真っ赤にして言う

 

「そっか。じゃあいつまでもお邪魔しちゃ悪いし、そろそろ行くわ」

「もう行くのか。もう少しぐらいゆっくりしてもいいんだぞ」

「いや、もしかしたら、あの人たちが来て、士道に迷惑かけるかもしれないからさ、もう行くことにするよ」

「...分かった、理由は聞かないでおく。日曜日にまた会おう」

「うん、それじゃあ、日曜日にまた」

 

そう言って、士道の家を出ると、鏡は走り出す。人が寄り付かないような路地裏に入り、さらに奥の方に走って行くと、袋小路にあたったところで天使を呼び出した

 

「【表裏鏡界】《アブディエル》、【転送】《ムーブ》」

 

そう言うと、天使と共に彼女の体も光だし、彼女の形をした光が天使に吸い込まれ、跡には何も無くなり、天使も光となって、天にのぼるように消えていった

 

 

 

 

-side 士道

 

「で、琴里、これでよかったのか?」

『えぇ、上出来よ。特に次のデートの約束ができたところが良かったわね』

 

そう、俺は鏡と話をしている時に、ぼろをだしそうになる度に、琴里や令音さんに助言を貰い、何とか、ぼろを出さずにのりきることが出来た.....途中かなり恥ずかしい目にあったが

 

『だが、今回のシンは本当によくやってくれたよ。今日の会話だけで、彼女の好感度は少しだが上昇した。シンがデートに誘った時に、顔も知らない人から、顔見知り程度には、思ってくれるようになったよ』

 

と、令音さんが、俺の恥ずかしかったところを掘り返してくる

 

「ちょ、止めて下さいよ!あれ、かなり恥ずかしかったんですから」

『フフ、あれは傑作ね「良ければ、俺とデートしてくれないか」なんて今どき、キザな人でも、言う人はいないでしょ』

「ぐ、ぐおォォォ」

 

俺は激しい自己嫌悪にみまわれる。仕方ないじゃないか。あれはその場で言わなければ!と思い無意識にそう口にしていたのだから

 

『まぁ、そのおかげで精霊とのデートの約束を取り付けられたんだから、良しとしようじゃないか』

 

と、令音さんが言う

 

『確かにそうね。それじゃあ今日の夜に、あの精霊とのデートプランを練りましょうか』

『あぁ、それが良いだろう』

「分かったよ」

 

そう言って、インカムを耳から外そうとするが

 

『ところでシン、もうすぐ授業が始まるのだが、君は学校に来るのかい?』

「はい?」

『先程、空間震警報が解除されてね、もうすぐ授業が始まるのだが、来るのなら急いだ方がいい。走って行けばぎりぎり間に合うはずだ』

 

俺はそれを聞くと、迷わず学校に向けて走り出した

 

-side out

 

 

 

-side ???

 

「こんな時間に呼び出しなんて、どうしたのですかアイク」

「いや、日本でまた新しい精霊が出現したのでね、君に頼みたいんだよ。エレン」

「それはわかりましたが、私はその精霊をどうすれば良いのですか」

「出来れば、捕獲してもらいたいが、次の計画に支障が出るようだったら殺してくれても構わないよ。出来るかい」

「もちろん、貴方の期待に応えてみせます。」

 

-こうして世界最強の魔術師《ウィザード》は、日本にやってくる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

--------------彼女を、殺す為に




というわけで5話目でした。
正直、今回の展開には納得出来る人は少ないでしょうが、作者にはこうする以外、鏡が士道とデートしてくれる道のりが思い浮かばなかったんです。許して下さい、
そして次回は、《アブディエル》の新能力の解説と、士道たちのデートプランの話をしたいと思っています。
それではご視聴ありがとうございました。

感想やアドバイス、誤字の報告は、何時でも待ってます。

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