後一話ほど挟んで、嵐でピンチを書くと思います。(本当かどうかは定かではない)
では、本編によ~そろ~
晴風の艦橋内には一人の男性の声が響く。
『俺だ、俺‼ 聞こえてっか、俊輔‼』
通信機から聞こえた声に俊輔は項垂れる。他の全員はなぜ、俊輔が項垂れているのかが判らなかった。しかし、俊輔から発された言葉に、漸く判った。
「智兄、いきなりどうしたんだよ?」
『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ⁉』
通信の相手は山本重工の社長の山本智之であった。
「どうしたんだよ? 智兄」
『どうしたもこうしたもねぇぞ? こっちは海洋学校からの通信で判ったけどよ、一言あっても良いんじゃねぇのか?』
「そんな時間ある訳ないじゃん」
『それもそうか』
智之はそう言うと『ガッハハハ‼』と笑いだす。しかし、いきなり真剣な声に切り替わる。
『それでだ、こっちからはお前んとこの親父から支援要請が来た。俺達、山本重工はそれを快諾し、播磨型戦艦二隻の投入と新型航空母艦二隻の艦隊を出す事に決定した』
「ちょっと⁉ 聞き逃せない言葉があったんですけど⁉」
俊輔は智之の言葉にツッコミを入れる。
『まぁ、気にするな。俺は気にしない‼』
「少しは気にしようね⁉ はぁ、疲れるわ……」
俊輔は最後の言葉だけ小さく呟いた。しかし、その言葉は智之の耳に入っていた。
『聞こえてっぞ、俊輔』
「ウゲッ‼」
『まぁ、良い。それでだ。お前が知っていると思うが………』
「判ってるよ、俺が迎えに来いと言う事だろ?」
『そう言う事だ。一応、お前たちのいる座標に関しては付かんでるがな、なんか嫌な予感がするんだ』
「智兄がその言葉を言うと本当に嫌な事が起きるから言わないで」
俊輔はげんなりとしながら言う。
『まっ、そう言う事だからよろしくな‼』
そう言って智之は通信を切る。
「明乃、すまない」
「し、仕方が無いよ。行ってあげて?」
「すまない、信濃に戻る」
俊輔は明乃に謝り、信濃に戻って行く。
「か、艦長………」
ましろは心配そうに明乃に言葉を掛けた。
「行こう、しろちゃん‼ 晴風、武蔵の捜索に入ります‼」
《了解‼》
明乃の言葉に全員が返事し、晴風は武蔵の捜索に行くのであった。
一方、信濃艦橋では俊輔が出港準備をしていた。
「晴風は行ったな………これより、信濃は山本重工から来る艦隊のお迎えに行くぞ‼」
《了解‼》
「機関最大‼ 第四船速、取り舵一杯‼」
「よ~そろ~」
俊輔の言葉に明日菜が舵を切る。
「現状は速力そのまま、山本重工からの艦隊を迎えた後、晴風との合流を最優先とする‼」
《了解‼》
俊輔は智之に言われた嫌な予感の事を考える。
「(もしかしたら、海賊がこの海域にいるのか? ………いや、そうなったら明乃が居る晴風だけでは、対抗が難しいぞ………どうする……)」
俊輔は難しそうな顔をする。
「艦長、一つ聞きたい事が……」
「ん? なんだ?」
副長の優希から声を掛けられ、俊輔は一旦、考えるのを中断して優希の言葉に耳を傾ける。
「山本重工から来る艦隊の情報が欲しいのですが………」
「それもそうだな………ちょっと待ってくれ」
俊輔はそう言うとタブレットを操作して信濃に搭載されているモニターに情報を映し出す。
「今、写っているのが山本重工が建造した戦艦、播磨型だ。全長370m、全幅40.2m。速力は40ノット。機関に関しては秘匿情報だから公開されていないから判らん。武装に関しては60口径46サンチ四連装砲二基、60口径46サンチ連装砲一基、70口径15.5サンチ連装速射砲20基、70口径7.5サンチ連装電磁砲8基、対艦噴進砲四連装発射筒【桜花】6基、甲Ⅰ型対空垂直噴進発射装置【征空】6基48セル、対潜垂直噴進発射装置【潜龍】2基16セル、4サンチ六銃身単装自動稼働機関銃14基、2.5サンチ六銃身単装自動稼働機関銃30基、搭載機が6機で、F-35が二機、V-22が一機の三機が搭載されているらしい」
俊輔の言葉になのはが質問をする。
「らしいって、どう言う事なの? 俊君」
「俺も詳しい話は聞いていないんだ。それに、播磨型は建造が漸く済んで、就役したばかりの戦艦だからな」
「だから、武装がトンでも兵器なんだ」
「そう言う事………続けるぞ? 次白皇型対潜航空母艦だ。この航空母艦は全長260m、全幅34m。この空母に関しても機関は秘匿情報なんだ。武装に関しては40サンチ四連装追尾式対潜魚雷発射管8基、12サンチ四連装電磁速射高角砲8基で両舷に4基ずつだ。12サンチ三十連装対艦追尾式噴進砲12基、3サンチAK630六連多砲身機関銃24基、2サンチファランクス多砲身機関銃16基、1.6サンチ連装両用機関銃40基だ。カタパルトは電磁カタパルトが使われている。艦載機の搭載可能数は予備機も含めて70機だ」
《…………》
俊輔の説明とモニターに写っている物を見ながら艦橋にいる全員が黙る。
「何このチート艦?」
《うんうん》
なのはの言葉に俊輔を除く全員が頷く。
「まぁ、
俊輔は諦めたかの様な声で言う。
「因みに播磨型の同型艦は播磨を含めて四隻、白皇型に関しても四隻だ」
《絶対に勝てない》
俊輔の言葉に全員が言うのであった。
一方、山本重工から出港した播磨型戦艦二隻と白皇型対潜航空母艦二隻は信濃に向かって航行していた。
「勇気、大丈夫なのか?」
「先輩、大丈夫ですよ………多分」
「今、多分って言ったよな‼」
「うるさいぞ、正人」
「そうは言ってもな、シルヴィア」
「お主が心配している事は誰もが知っておる」
播磨型戦艦一番艦”播磨“の艦橋では艦長席に座る福本勇気、副長席に座る山城正人、砲術科のボニファス・シルヴィアが話をしていた。
「艦長、白皇からの通信です」
「繋いでくれ」
通信科の女性からの報告に勇気は繋ぐように指示を出す。
『こちら、白皇型対潜航空母艦一番艦白皇、艦長の西住まほだ』
「こちら播磨型戦艦一番艦播磨、艦長の福本勇気です。まほさん、どうしましたか?」
『山本社長からの通信で、晴風が救難要請に答えたそうです』
「それは忌々しき事だな」
『それとは別件で、賊がそのあたりをウロウロしているとの事です』
まほからの報告に勇気達は驚く。
「海洋学校には知らせているんですか?」
『海洋学校には報せているようですが、動かせれる艦艇が居ないとの事です』
まほの報告に勇気は指示を出した。
「播磨型と白皇型四隻はこれより信濃と合流を急ぐ。その後、晴風の元に向かう。機関最大‼」
《了解‼》
播磨型と白皇型は最大船速で向かうのであった。
誤字脱字、感想、指摘、アドバイス等ありましたら、よろしくお願いします‼