ハイスクール・フリート~海鳥の戦い~   作:武御雷参型

16 / 38
気が付けばすでに十話まで行っていた………どこかのタイミングで番外編的なものを入れてみようかな?

ということで、また新たな艦艇が出ます。設定に関しては後々に出させていただきます。


では、本編によ~そろ~


第十話~合流後戦闘

海上では五隻の艦隊が航行していた。播磨、河内、白皇、炎皇、信濃である。空母からは直衛機は出ておらず、播磨、河内からV-22が2機が先行していた。

 

「勇気、信濃からの通信だ」

 

「ありがとうございます、先輩。こちら播磨型戦艦一番艦播磨、艦長の福本勇気です」

 

『信濃型航空母艦一番艦信濃、艦長の山城俊輔です。現状での報告をお願いします』

 

「現在、我々のオスプレイが先行して対潜哨戒を行っています。まだ、潜水艦の発見には至ってはいません。先ほど、報告したと思いますが……」

 

『晴風に賊が向かっていると言う事ですよね?』

 

「はい」

 

俊輔の言葉に勇気は頷いて答える。

 

『こちらとしては、いつでも全速は出せます。播磨型も我々に気にせずに先行して頂いても構いませんが?』

 

「それでは、貴艦に危険が及ぶ可能性があります。我々も貴艦の護衛も兼ねた航行ですので、独断専行は出来ません」

 

『ですが、それで晴風や民間人に危険が及ぶのでは………』

 

俊輔が懸念している所はそこであった。信濃が最大で出せる速度は27ノット。播磨型や白皇型の最大の速力は40ノット。播磨型で先行して賊を迎え撃つのが一番だと考えていた。しかし、勇気の考えは違った。

 

「判っています。ですが、我々がそれを怠ると思いますか?」

 

『………思えないです。特に山本重工の艦隊司令長官があの人だったら………』

 

勇気の父親である福本伊吹艦隊司令長官は、通称【歩くフラグ製造マシーン】と呼ばれていた。伊吹が居るとこ何かが起きると言われているほどである。

 

「大丈夫です。播磨には敵わないかも知れませんが、現状での艦艇では、あの戦艦には勝てませんから」

 

『………承知しました』

 

勇気の言葉を聞き、納得する他無かった。俊輔は返事をすると通信を切る。

 

「良かったのか、勇気?」

 

「良いんです、これで………父さんの艦艇が賊如きにやられると思いますか?」

 

「…………無理だな」

 

「でしょ?」

 

播磨ではほのぼのとした会話がなされていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、信濃では緊張の余り、空気が張り詰めていた。

 

「………」

 

「艦長………」

 

俊輔から放たれる緊張感に艦橋内は妙な空気に包まれていた。

 

「俊君、何を考えているか判るけど、今は我慢だよ?」

 

「………判っている……でも何もできない自分に嫌気がさしているんだ」

 

《………》

 

俊輔の言葉に全員が何も言えなくなってしまう。

 

「艦長‼ レーダーに熱源反応や‼ これって……⁉」

 

「どうした‼」

 

「晴風の反応や。せやけど、その後方から約18隻の艦影や‼」

 

モニターに映し出されている光点を見て観測員の八神はやてが叫ぶ。

 

「間違いじゃないのか‼」

 

「間違いや無いで‼ 陣形は………周りを10個の光点、その間に8個の光点や‼」

 

はやての報告に俊輔は焦りだす。

 

「播磨に通信‼ 各自、戦闘準備‼」

 

《了解‼》

 

「こちら山城俊輔です‼ 福本艦長、応答を‼」

 

『聞こえていますよ、山城艦長?』

 

「我々は攻撃隊を出します‼」

 

『大丈夫です、もう少しそのままで見ていてください』

 

そう言うと勇気はこれ以上何も言わないとばかりに通信を切る。

 

「クソッ‼」

 

俊輔は艦長席の肘付きを力一杯に殴る。

 

「艦長‼ 新たな艦影や‼ これ……速いで⁉」

 

「八神さん、どう言う事だ‼」

 

はやての報告に俊輔は尋ねた。しかし、返って来た報告は耳を疑うものであった。

 

「普通の艦艇との速度がちゃう………艦名特定‼ 山本重工製の超弩級高速戦艦イガルガや‼」

 

「は?」

 

その報告に俊輔は間抜けな声を出す。それもその筈である。イガルガと言う高速戦艦は最大速力は69ノットと言う化け物染みた高速戦艦だからである。時速で換算すると131.1㎞と言う速さである。

 

「…………そう言う事か、漸く福本艦長が言っていた意味が判ったぞ…………」

 

俊輔は自分が怒っていた事が馬鹿らしく思っていたのだった。

 

「艦長、イガルガとは………」

 

「知らないのは当然だな、ちょっと待ってくれ」

 

俊輔はそう言うとタブレットを操作し映像に映し出す。

 

「超弩級高速戦艦イガルガ。同型艦はコスト面の為、製造されていない。山本重工が着手した高速戦艦であり、技術面ではどの国家も勝てないと言われている高速戦艦だ。機関に関しては核融合炉搭載の初代艦であり、航続距離に関しては無限だ。全長470m、全幅81m。速力は69ノット。武装は51㎝四連装砲4基、同型の三連装砲が2基、3サンチ六銃身単装自動稼働機関銃51基、艦対空垂直噴進発射装置1基20セル、15.5サンチ単装速射砲24基だ。播磨型と同等以上の性能だが、機関調整が難しい戦艦だ。この戦艦は、装甲も特殊で両舷50㎝程の厚みの壁に対して三重構想でなっている。この戦艦を撃沈させるのはまず無理だろうな」

 

《山本重工、マジパネェ》

 

俊輔の説明に全員がそう言うのであった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。