まぁ、今後は蹂躙が行われる予定にしているのでお楽しみに‼(後書きに書けよ‼)
晴風の周囲には多彩な艦艇がいた。
晴風を凌ぐ戦艦播磨、河内。信濃より小型の白皇、炎皇。そしてどの艦艇よりも大型のイカルガ。そして、晴風艦長の岬明乃の幼馴染である山城俊輔が艦長を務める信濃。この七隻とは別に、ブルーマーメイド、ブルーシーバードから援助として来たイージス艦西宮、黒龍。
二隻には晴風が救助した新橋商店街船の乗員が移り、一行は横須賀に向かう事になった。
「お手数ですが、これを横須賀女子海洋学校までに届けて下さい」
晴風の衛生長である鏑木美波はブルーマーメイドの乗員にケースに入れられたネズミ擬きを渡す。そして、手元に持っていた封筒も一緒に渡す。
「これは?」
「抗体と私の報告書です。それと信濃で回収された同じ物の解剖結果になります」
「確かに預かりました」
美波から渡された物を大事に持ち、ブルーマーメイド隊の乗員は西宮に乗り込む。それと同時に黒龍から一機の戦闘機が信濃に乗り移される。
「あれは、何ですか?」
「あの戦闘機には信濃艦長である山城俊輔さんの要望した機体です。まぁ、現状では必要無いと思われますが、いつの日か役に立つ事もあると言う事で、極秘に開発されていた戦闘機を信濃に移しているんです」
美波の質問にブルーシーバードの乗員が答える。
「では、我々は新橋商店街船の乗員を届けに行きます。貴艦等の航海に幸あらん事を」
ブルーシーバードの乗員はそう言うと黒龍に乗り込み西宮、黒龍の二隻は晴風達七隻から離れて行くのであった。
一方、信濃では黒龍から移された戦闘機を一目見ようと、乗員全員が集まっていた。戦闘機は漆黒に染められており、所々に赤いラインが入っていた。
「やっとこさ来たか」
「艦長⁉」
格納庫に艦長である山城俊輔が現れると全員が驚く。
「そんなに驚く事も無いだろ? これが親父の言っていた極秘開発機か………雪風並の速さがあれば良いんだが……いや、エンジンは改良型だしもしかしたら………」
「艦長、この機体の事知っているんですか?」
俊輔の呟きに信濃航空隊隊長の山直凛は尋ねる。
「知ってるも何も、この機体の考案者は俺だ。まぁ、製造したのは山本重工だけどな」
俊輔は苦笑いしながら答える。
「艦長、この機体のパイロットは誰になるんですか‼」
信濃航空隊副長の四柳クロトは自分が乗れると思い、尋ねる。後ろに控えている航空隊の面々も自分が選ばれるのではないかと心待ちにしていた。
「残念やったな。この機体のパイロットは俺だ。いや、正確には俺しか搭乗できない事になっている」
この言葉に航空隊の全員からブーイングが鳴り響く。
「だまらっしゃい‼ この機体は俺が使っている雪風より危ないんだ‼ それを使えれるのか?」
この言葉に全員が目を背ける。雪風は山本重工が製造した戦闘機であり、考案者である俊輔専用として製造された物であった。しかし、それ故にか、扱えるものは殆どいないのだ。一度乗れば、普段使用している戦闘機がおもちゃに見えてしまうほどの速度、戦闘力、機動力。それをとっても信濃航空隊の面々では手に余る物であった。
「まぁ、この機体の情報に関しては既に全国家に回されているから言っても大丈夫だけど……この戦闘機、VIS-X01ヴァルキュリーのエンジンは雪風のエンジンを改良した物を搭載している。全長25m、全幅15.8m。速力に関しては未確認。武装は30㎜単装砲二門、空対空ミサイル二本、空対地ミサイル二本、空対艦ミサイル四本を常備している。現行で使用しているシルフィード、スーパーシルフ、レイフ、レイヴより性能は上。また、俺が使っている雪風よりも武装は豊富だ。まぁ、雪風はレイフの改良機だからな。それよりも上となると俺でも扱いが難しいと言う事になる。それと、これを製造した山本重工には三人の技術屋が居て、一人はプレシア・テスタロッサ。二人目はジェイル・スカリエッティ。最後の三人目が篠ノ乃束だ」
この三人の名前を聞き、信濃乗員は驚いた。
プレシアに関しては、エンジン等の機関部を主体に有名となった人物であり、山本重工の艦艇の機関部を製造したのもプレシアなのだ。
ジェイルに関しては、機体や船体等を手掛けている人物で、北横須賀男女混合海洋学校所属の教導艦に搭載されている航空機の設計はジェイルが行っていた。
そして、篠ノ乃束に関しては、電子機器の特化しており、スーパーシルフ、レイフ、レイヴ、雪風の製造に関わっていた。また、信濃を始めとする航空母艦の電探も束が、制作した物であった。
「これで判っただろ? 俺の機体は誰も扱えやしないって事を」
俊輔の言葉に誰も反論できなかった。
「まぁ、なんだ………こいつの量産型機が出来たら真っ先に信濃に搭載するようには言っておくわ」
《ほんとですね‼》
俊輔の何気の無い言葉に航空隊面々は声を揃えて言うのであった。
とある無人島に無法者が集う場所があった。そこの島の周りには大小様々な艦艇が揃っていた。中でも一際、目立つ戦艦が停泊していた。
戦艦の名前はアメリカ海軍所属艦であったノースカロライナ級超弩級戦艦一番艦ノースカロライナである。全長250m、全幅40m。兵装は45口径16インチ三連装砲三基、38口径5インチ連装高角砲十基、75口径1.1インチ四連装砲機関砲四基、30㎜六銃身対空バルカン砲十五基、多目的VLS二基を搭載した戦艦である。
「おい、聞いたか? ファントム・フリートが壊滅したって話をよ‼」
「マジなのか?」
「本気と書いてマジと読む」
無法者が集う酒場では色々な海賊共が海賊団ファントム・フリートが壊滅した話で盛り上がっていた。
「ほう? あのファントムがか………して、どこの国の奴らだ?」
「聞いた話では山本重工所属艦とブルーシーバードの空母ですわ、エドワードさん」
エドワードと呼ばれた男は、無精髭を触りながら考える。
「山本重工と言えば………あの海賊の敵と呼ばれた男が居た所じゃないのか?」
「エドワードさん、その海賊の敵と言う男は誰なんですか?」
エドワードは昔の事を、新米の海賊共に教え出した。
「海賊の敵と呼ばれた男は…………福本大介だ」
エドワードは憎き敵の事を語り出すのであった。
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因みにですが、前回の話に出て来たファントム・フリートの艦艇はイギリス艦です。