次回から本編に移ると思います。
まぁ、と言っても比叡でピンチを書くか、そのままミーナでピンチを書くかは判りませんが、よくよく、考えてみればまだ空母での戦闘を書いていない事に気付きましたので、もしかしたら、そっちを書く事になるかも知れませんが……
では、本編へよ~そろ~
シュヴァルツェ・カッツェ旗艦であるブラウンシェヴァイクに乗るお頭が亡くなった後は、いとも簡単に瓦解していく。
誰が先導するのか? 誰がこれからの指揮を執るのか? 限りなくある疑問にシュヴァルツェ・カッツェの海賊たちは悩んでいく。だが、敵はそれを許す事は無かった。
鉄の鳥は、照準をハノーファーに向け、銃弾を浴びせて行き、艦橋に穴を空け中にいた者達を蹂躙した。そして、鉄の鳥は一人だけでシュヴァルツェ・カッツェの戦艦三隻を指揮系統を麻痺させ、これ以上の活動を出来なくさせたのだった。
だが、鉄の鳥は何者かによって墜とされる。それは、海軍初の女性艦長が乗艦する戦艦備前型超弩級戦艦である。全長280m、全幅40m。最大速力35.5ノット。武装には40.8㎝三連装砲三基、16㎝三連装副砲二基、10㎝連装高角砲三十三基、40㎜四連装機関砲三十二基、25㎜四連装機関銃五十基、16㎜四連装機関銃四基を搭載しており、後に横須賀海洋学校の校長を務める事になる宗谷真雪が艦長を務めていた。
当時では考えられない事ではあるが、日露戦争では播磨型を初め、備前型が主力を務めた。だが、当時の主砲は30.5㎝砲が通常の装備だった。しかし、備前型は播磨型の試作艦と言う事もあってか、武装に関しては試作型の砲塔を搭載していたのだった。
「主砲、用意‼」
真雪は艦長席から商船に向けて砲塔を回転する様に指示を出していく。そして、照準が商船の前に合った瞬間……
「撃ぇぇ‼」
真雪は声を張り上げると同時に、主砲が火を噴いた。砲弾はまっすぐ、商船の両舷や前方に水柱を立たせる。
「商船に至近弾‼ 一隻が航行不能になったのか速力落ちます‼」
「他の商船にも攻撃を行う。次弾、装填急いで‼」
真雪は商船に対して、攻撃の続行を指示した。だが、商船に対しては攻撃を当てる気は無かった。ただ、機関部を損傷させて、航行不能に陥った時に突入し、内部を制圧する事が目的であった。
「商船、後方から一隻の戦艦です‼」
「艦種は‼」
「どこの国家にも所属していない艦です。未確認戦艦より発光信号‼ 『海軍、海賊共に告げる。即、この海域より退避しろ。これは警告である』と言う内容ですが………如何しますか?」
見張り員からの報告に真雪は考える。どう考えても備前型と播磨型の二隻で未確認戦艦と戦う事に対して、不利であった。また、現状では海賊の艦隊も壊滅状態に近かった。
「ここは一度、退避する‼ 播磨と海賊艦隊に通達‼」
真雪は判断すると、海賊と播磨に連絡を行い、退避する事にしたのであった。
それぞれの艦艇は一度、合流する事になり、播磨を含め海賊の艦艇と鹵獲した傭兵艦艇を連れて来ていた。
一方の備前型に関しては、負傷して航行不能の戦艦一隻を牽引していた。
一同は、無人島に接舷し、今後の事を話し合う事になった。
「では、俺から自己紹介しておくか。俺は海賊団ブラック・タイガーのお頭。エドワード・アルベルンだ。現状ではシュヴァルツェ・カッツェとチュドーヴィシシェ・イズマルスコーヴァ・ウジィーリシシャの海賊団の臨時的なお頭をしている」
エドワードは海軍の面々を見ながら、自己紹介をした。
「では、次に俺だな。俺は横須賀海軍所属、超弩級播磨型戦艦一番艦播磨艦長の福本大介だ」
「私は備前型戦艦一番艦備前艦長の宗谷真雪です」
「横須賀海軍所属、超弩級播磨型戦艦二番艦河内艦長の悠馬・オルコットだ」
「備前型戦艦二番艦備中艦長の高町龍之介だ」
海軍側の面々が自己紹介をすると、今後の事を話し出す事になった。
「現状では傭兵の艦艇三隻を鹵獲する事に成功した。だが、機関部に損傷を与えた所為で、自立の航行は不能だ。それと、播磨に関しても浸水部がある為、全力での航行は不可能だ。海賊の方も同じじゃないのか?」
「………そうだな。無事なのは俺のブラック・タイガーの艦艇だけだ。他は旗艦がやられた所為で、どうなるか判らないな」
大介とエドワードが現状での艦隊の報告を行う。
「では、どうする? 海軍も無事な艦艇が三隻いるが海賊に関しては、無事な艦艇が少ない状況だ」
「そこだが、俺達はこのまま引き下がる事にする」
「………大丈夫なのか?」
エドワードの言葉に大介は心配をした。
「おいおい、海賊相手に何心配しているんだ? それに本来は海軍は俺達の敵だ。今回はそっちと俺達の意見が一致したから協力したに過ぎない。ここを離れれば俺達は敵同士だ。そうだろ?」
「…………そうだったな。では、俺達、海軍も手を引く。これで良いな?」
大介は真雪、悠馬、龍之介に尋ね、全員が頷くのを確認し、それぞれが自分の艦艇に戻って行こうとした。だが、大介はエドワードに向き合うと手を差し出した。
「フン‼ 本当はお前とは敵として戦いたくないが、今回は見逃すぜ」
「それは、こちらも同じだ」
そう言って双方が握手した後、今度こそ自分の艦艇に戻って行くのであった。
「これが俺と大介と最初で最後の協力だった。まぁ、海軍はその後解体され、軍艦は全て民間に委託された。そして、今のブルーマーメイド、ブルーシーバード、ホワイトドルフィンが出来たと言う事だ。まぁ、播磨型戦艦、備前型戦艦は何処に行ったか判らず仕舞いだったが、そうか、山本重工に引き取られたか………」
そう言ってエドワードは天井を見上げる。その表情は、もう一度大介と会いたいと言う表情をしていたのだった。
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この小説は自分が書きたいように書いているので、正直、お気に入りが減ろうが増えようが、関係なく思っています。
まぁ、増える事に関しては嬉しいですが………。
何が言いたいかと言うと、お気に入り登録して下さっている皆さまには感謝しています。今後も、幼稚な物語になる可能性がありますが、よろしくお願いします‼