ハイスクール・フリート~海鳥の戦い~   作:武御雷参型

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前の話からタイトルをつけて行きます。
拙い物ですが、暖かく見守ってください。


第二十一話~索敵と新たな敵

山本重工艦艇と晴風、信濃はそれぞれの行動に移り出した。

イカルガを含めた五隻の艦隊は山本重工に戻る事となり、その際に晴風衛生長である鏑木から今回の主犯であるネズミ擬きのウイルス抗体を渡されていた。

晴風は、武蔵捜索の為に出港し、そして、信濃はと言うと、北横須賀男女混合海洋学校所属艦である“蒼龍”“飛鷹”“赤城”の三隻の捜索に出るのであった。

 

 

 

 

 

 

信濃艦橋では穏やかな空気が流れていた。

 

「艦長、蒼龍、飛鷹、赤城の情報は無いんですか?」

 

副長である紺野優希が俊輔に声を掛けると、タブレットを操作して三隻の情報を出す。

 

「学校から捜索命令が出ている三隻の情報だが、蒼龍型航空母艦一番艦“蒼龍”。全長237m。全幅28m。武装は40口径12.7㎝連装高角砲六基、九六式25㎜連装高角機銃十四基のみだが、搭載機が豊富だ。まず、艦上戦闘機“紫電”十五機、零式艦上戦闘機二十五機、艦上攻撃機“天山”十八機、艦上偵察機“彩雲”十機の計六十八機だ。次に飛鷹型航空母艦一番艦“飛鷹”。全長320m。全幅30m。武装は蒼龍と同じだが、九六式の代わりに、25㎜三連装高角機銃八基が装備されている。搭載機は、俺達よりも旧式の物を装備しているが、操縦士がトップの者で埋められている。まず、零式艦上戦闘機十機、九九式艦上爆撃機二十機、九七式艦上攻撃機二十機、艦上偵察機“彩雲”五機の計五十五機が搭載されている。最後に赤城だが、これが一番の脅威だ。全長280m。全幅35m。武装に20㎝三連装砲六基、12㎝連装高角砲六基、25㎜連装高角機銃十四基だ。搭載機はこの信濃同様の艦上戦闘機“紫電”十機、紫電改二十一機、艦上爆撃機“彗星”二十八機、艦上攻撃機“天山”十二機、艦上偵察機“彩雲”十機の計八十一機だ。幸い、俺達の信濃の様に試作ジェット機やヘリが搭載されていない事だ」

 

俊輔の言葉に全員が黙る。特に赤城の説明では誰もが言葉を発せなかった。信濃の搭載機数は全部含め、赤城同様の搭載数を誇っているからである。

 

「これで、どうやって戦うつもりなの?」

 

なのはは俊輔に尋ねる。俊輔としては、何も考えずに戦えるのであれば、良いのだが、三隻に乗艦しているのは同じ生徒である。一歩間違えれば、けが人が出てしまう可能性があるのだ。

 

「今は、どの艦艇が出て来ても良い様に準備をする他無いな…………一応、ブルーシーバードに連絡しておいてくれ。それと、凛、クロトの二人はすぐに格納庫に向かって彩雲を出せる準備をしていてくれ」

 

「「了解」」

 

俊輔の言葉を聞き二人は艦橋を降りて行き、格納庫に向かうのであった。

 

「どうするつもりですか?」

 

今度は舵を取る結城明日菜が尋ねる。

 

「今は出せる機体で、海域の捜索の出す。蛇が出るか鬼が出るかは運任せだがな」

 

俊輔はそう言うとニコリと一笑いをするのであった。

 

 

 

 

 

 

信濃甲板上では五機の艦上偵察機“彩雲”が出撃準備をしていた。

 

「良いか‼ 今回は海賊を相手にするんではないぞ‼ 我々の同志を助ける為の索敵だ‼ 心して掛かれ‼」

 

《オウ‼》

 

彩雲の隊長機に乗るのは偵察機だけは誰にも負けないと自負している、クロノ・ハラオンである。彼はイギリス出身だが、留学の為に日本に来ており、信濃の偵察機の隊長を務める事になっていたのだった。

 

「良し、みんな乗り込め‼」

 

クロノの一声により九人は彩雲に乗り込むとエンジンをスタートさせる。

 

「旗振れ‼」

 

甲板上には整備士たちが帽子を振って彩雲を見送る。それに応える様にコックピットから手を振り、全員が出撃をするのであった。

 

こうして、信濃は行方不明になっている蒼龍、飛鷹、赤城の捜索に出るのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、海賊にも動きがあった。

一隻の潜水艦が信濃を狙っていたのだ。

 

「姉貴、未確認の空母から航空機が五機、出撃しましたぜ?」

 

「そうか………ブルーシーバードの者達だな?」

 

「ヘイ」

 

潜水艦の艦橋では女が一人、双眼鏡を覗いていた男に確認をする。

 

「良し、我々もチンケな潜水艦じゃなくて空母を分捕って使ってやろうじゃないの‼」

 

《オウ‼》

 

女の言葉に潜水艦にいる海賊共が声を上げる。

 

「野郎ども‼ 海賊の恐ろしさを教えてやりな‼」

 

「魚雷、一番、二番解放‼ いつでも撃てますぜ?」

 

女の言葉に砲雷を専門とする男が女に声を掛ける。

 

「景気付けだ‼ 撃ちな‼」

 

「ヘイ‼ 発射‼」

 

女の言葉で、潜水艦から魚雷二本が信濃に向かって行くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

信濃ではまさか、潜水艦に狙われているとは思わず、彩雲からの報告を待っていた。しかし、報告が来たのは違う所からであった。

 

『艦長‼ 信濃前方から雷跡⁉ 数は………二本です‼』

 

見張り員である高坂穂乃果からの報告に信濃艦橋は緊張に包まれる。

 

「回避‼ 面舵一杯‼」

 

「面舵一杯‼」

 

俊輔の指示で、舵を握る明日菜は右に向ける為に舵を切る。

 

『魚雷当たります⁉』

 

「総員、衝撃に備えろ‼」

 

俊輔の言葉のすぐに、信濃は揺れ、左舷から水柱が立つのであった。

信濃は、行方不明になってしまった僚艦の捜索所では無かったのであった。




誤字脱字、感想、指摘、質問等ありましたら、よろしくお願いします‼

アンケートを行っていますので、そちらもよろしくお願いします‼‼




一段落が付きましたら、番外編と言う形で海賊とブルマー、ブルードとの戦いを投稿する予定にしています。
どうか、お楽しみに‼ 文字数は一話完結を目標にしているので、いつもより文字数は多いと思います。
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