既に最終回の事は考えています。
海賊の潜水艦との戦闘が終了した信濃は、機関部、第一格納庫の被弾による戦闘機五機を破壊されてしまう。だが、山本重工が建造した工作艦“村正”によって補給と改修が行われていた。
「桜井さん、機関部はどう?」
「浸水に関しては応急処置を行いましたので、問題はありません。ですが、出力が安定しないですね」
俊輔は機関室に向かい、機関長である桜井智香に調子を尋ねた。
「それに関しては、こちらでどうにかする。現状での航行は不可であろう」
「そうですね」
「………」
愛里寿は俊輔が敬語を使っている事に疑問を抱く。
「私は貴方達より年下です。敬語は必要ではありません」
「「えっ?」」
「私の年齢は13歳です」
「「エェェェェェェェェェェェェッ⁉」」
愛里寿の言葉に俊輔と智香は驚く。
「まさか、俺達よりも年下の女の子が最新鋭の工作艦の艦長とか………」
「マジ有り得ないんですけど~」
愛里寿の年齢に驚く二人はキャラが崩壊していた。
「隊長? ご準備が出来ました」
「隊長は止せ。私はもうお前たちの隊長では無い」
「いえ、私達にとっては愛里寿は隊長ですわ」
「そうです。隊長が村正の艦長になる前に乗艦していた頃のままです」
愛里寿の事を隊長と呼ぶ三人の女性が機関室に入ってくる。
「あのう? どちら様ですか?」
「自己紹介がまだだったわね。私の名前はメグミよ」
「私はルミ」
「私はアズミ。よろしくね」
メグミ、ルミ、アズミの三人はそう言うと愛里寿の方を向く。
「現状での報告を致します」
「頼む」
「はい、村正の改修により、信濃の装甲は修理が完了。第一格納庫も修理が完了しています。また、既に新型機の搬入も済んでいますが………」
「どうかしたのか?」
メグミの報告に愛里寿は伺った。
「はい、第一格納庫に二機の戦闘機を発見しました」
「それは俺の専用機である雪風だ」
メグミの言葉に俊輔が反応するが、嫌な予感がする。
「雪風二機共、損傷が激しく一度修理を行わなければいけない状況です。また、そのうちの一機は大破に近い損傷で、修理するのも難しいかと………」
この言葉に俊輔は倒れかける。
「山城艦長⁉」
智香が俊輔の体を支えた。
「は、ははは………雪風が全損か…………」
俊輔にとって、雪風の存在は大きい物であった。
「判った。雪風に関しては北横須賀男女混合海洋学校に持って行き修理を行う。良いな? 山城艦長?」
「………はい」
俊輔は声を出すのも億劫だった。自分の専用機が破壊され、尚且つ手元から無くなるのである。絶望の淵に立たされた俊輔であった。
「ルミ、村正に一機の戦闘機が収容されていたな?」
「えっ……あっはい‼」
「それを信濃に搭載できそうか?」
愛里寿は村正に一機だけ収容されてる戦闘機がある事に気付くと、ルミに尋ねた。だが、ルミにとってはそれは難しい話であった。
「搭載は可能です………ですが、カタパルト自体を改装しなければ運用は出来ません」
「信濃は海洋学校所属艦だ。私達、山本重工でも勝手に触る事は出来ない…………どうすればいいかな?」
「「「…………」」」
愛里寿の言葉に三人は言葉を発せなかった。
「それでしたら」
「ん?」
智香が何か閃いたかのように声を上げた。
「なにか策でもあるのか?」
「策と言う訳ではありませんが、一度、海洋学校に戻った方が良いのではないかと思います」
「どう言う事だ?」
智香の言っている意味が判らず愛里寿は尋ねる。
「このままでは、修理が行えないんですよね?」
「まぁ、ほとんどの修理は終わっている。後は、村正に搭載されている戦闘機が発艦出来る様にカタパルトを回収するだけだが………」
「そこです‼ 現状での信濃の戦闘力は無いに等しいです。もしこのままで行方不明になっている空母との戦闘になれば、我々は撃沈する恐れがあります」
「まぁ、そうだな………それで?」
智香の言いたい事がまだ判らない愛里寿はどうするのだ?とばかりに智香の方を見る。
「一度、信濃を北横須賀男女混合海洋学校に持って行き、修理を行うのです。序に艦載機の交換も行うのです」
「なるほど、それはいい案だ。だが、それでいいのか?」
「どう言う事ですか?」
愛里寿の含みのある言葉に智香は判らなかった。
「このまま北横須賀男女混合海洋学校に戻るとしよう。だが、行方不明になっている空母をみすみす逃すと言う事になる。もし、その結果、海賊や商船に被害が行くぞ?」
「………」
この言葉に智香は何も言えなくなる。
「そこでだ」
「えっ?」
だが、愛里寿の言葉が続く事に驚く智香。
「一度、北横須賀男女混合海洋学校に戻り機関の交換を行う。それと同時に艦載機の交換とカタパルト改修も行うとしよう」
「えっ? でもさっきはダメだって………」
「いつ、私がダメだと言った? 私はただ、戻って艦載機だけの交換だけではダメだと言ったのだ」
「あっ⁉」
愛里寿の言葉の意味が判ると智香は納得した。
「アズミ、ルミ、メグミ。出港準備だ」
「「「了解‼」」」
愛里寿は三人に指示を出すと、メグミ達は機関室を後にし、自分達の艦に戻って行く。
「山城艦長、これより村正並びに重巡洋艦“利根”“筑摩”“利築”の三隻で貴艦を護衛し、北横須賀男女混合海洋学校まで送る事になるが良いか?」
「………はい」
愛里寿の言葉に俊輔はただ頷くだけであった。
「出港準備だ‼」
愛里寿はそう言って村正に戻って行くのであった。
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因みに、なぜか艦これに入れました‼