ハイスクール・フリート~海鳥の戦い~   作:武御雷参型

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お待たせしてしまい、誠に申し訳ありません。
リアルでの事情があり、今まで執筆できませんでした。

漸く書き上げれたので更新致します。今後も、不定期更新になってしまいますが、今後もよろしくお願いします‼


第二十八話~味方と因縁のある企業

アンブレラ社所属のレインヴォークと信濃、利根、筑摩、利筑、村正の四隻との戦闘は激しさを増した。

 

「信濃の武装はどれぐらい残っている‼」

 

「三割が破損、使用不能です‼ 垂直噴進弾は発射可能です‼」

 

信濃はレインヴォークの攻撃により対空火器、砲塔の一部が損傷してしまい、使用不可能な状態であった。

 

「ありったけの武装で対応しろ‼ なんとしてでも横須賀に帰るぞ‼」

 

《はい‼》

 

俊輔の言葉に信濃に乗っている乗員達が答える。

 

「噴進弾‼ 撃ぇぇぇ‼」

 

「発射‼」

 

俊輔の命令になのはが噴進弾発射装置のボタンを力一杯に押し込んだ。信濃両舷に設置されている垂直噴進弾発射装置から白煙を上げてミサイルがレインヴォークに向かって昇って行った。

 

 

 

一方、村正達四隻はありったけの武装でレインヴォークに向けて砲撃を仕掛けていた。

 

「主砲、一番、二番、撃ぇぇぇ‼」

 

利根の艦長であるアズミは指示をだす。利根の船首に設置されている20.5㎝三連装砲二基六門が火を噴いた。それに続くかのように筑摩、利筑が同じように六門の主砲が火を噴いた。

村正からは、垂直噴進弾が発射される。

 

「これで、ダメなら………我々に勝機は無い」

 

愛里寿が言う様に、村正を始め利根、筑摩、利筑の四隻の弾薬が少なくなっていた。また、同じように信濃も弾薬が少なくなっていた。

だが、レインヴォークが搭載している弾薬は満載状態なので、潜水艦と戦闘した信濃達よりも弾薬に余裕があった。

 

利根、筑摩、利筑、村正から放たれたミサイル、砲弾はレインヴォークに直撃するが、撃沈する様な攻撃では無かった。

 

「もう、我々には何も成す事は無い……と言う事か………」

 

愛里寿は呟く。

 

『ところがギッチョン‼』

 

「この声は‼」

 

スピーカーから聞こえた声に愛里寿を始めアズミ、ルミ、メグミは声を揃えて喜んだ。

 

『呼ばれてないけど、ジャジャジャジャ~ン‼』

 

一隻の戦艦が現れた。だが、今まで見てきた中でも大きさが違っていた。

 

『天津草型超弩級戦艦一番艦“天津草”いざ、ここに登場‼』

 

天津草、見た目はどの世界の戦艦の形状と異なった戦艦であった。船首は二つに分かれており中央に小さく環境が乗っている。そして、後部は船首同様に二つに分かれており、上部がせり上がっている。

 

『天津草艦長の管灘陽気だ‼ 覚えておけ‼ 俊輔、待たせたな』

 

「陽気兄⁉ どうして、ここにいるんだよ‼ アンタ、アメリカにいたんじゃないのか⁉」

 

俊輔の知り合いだったらしく、信濃艦橋では「またか…」と言う空気が流れていた。

 

『残念、無念‼ 俺はアメリカには居たが社長に呼ばれたんでな』

 

「あっ(察し)」

 

陽気の言葉に俊輔は察した顔になる。

 

『そんで、社長に言われた通り来てみたら、こうなっていた……と言う訳だ』

 

「説明をありがとう、陽気兄。そんで、天津草でこの戦闘を突破できるの?」

 

『出来るから来ているんだろ? 知ってるか? 俺ってば、不可能を可能にする男なんだぜ?』

 

陽気はそう言うと表情を締めた。

 

『主砲、第一第二撃ち方、始め‼』

 

陽気がそう指示を出すと天津草の主砲が火を噴き、レインヴォークの左舷に着弾する。

 

『続けて第三、第四主砲、撃ち方始め‼』

 

天津草の攻撃によりレインヴォークは完全に沈黙し、その巨体をゆっくりと海の中に沈めていくのであった。

 

 

その後、信濃を始めとする村正、利根、筑摩、利筑の三隻と天津草が合流し、すべての艦長は信濃に集められた。

 

「久しぶりだな、俊輔」

 

「ああ、陽気兄も久し振り。天津草って利根川重工製なのか?」

 

久々にあった俊輔と陽気は、会っていなかった時間を埋めるかのように話していた。

 

「いや、あの艦は利根川重工では無くってアメリカの大手重工が建造した。まぁ、設計図なんかは利根川重工が送っていたらしいけどな」

 

「そうなんだ………アメリカの方はもう良いのか?」

 

「………それを含めて俺が呼ばれたんだ」

 

そう言うと陽気は表情を引き締めた。だが、其処に入ってくる者が居た。

 

「どう言う事なのか説明して頂いても良いですか?」

 

「君は?」

 

話に入って来たのは愛里寿であった。

 

「私は島田愛里寿と言います」

 

「………ああ‼ 島田家の長女か‼ お袋さんは元気にしているのか?」

 

「ああ、元気にしています。それで、先ほどの話の事ですが………」

 

「判っている。俺が社長に呼ばれたのには二つの理由がある。一つはお前の信濃の護衛だ。もう一つが………傭兵企業のアンブレラ社だ」

 

「「ッ⁉」」

 

アンブレラ社と言う名前を聞き俊輔と愛里寿は驚きを顕にする。

 

「アンブレラ社は今、ある兵器を作り出している」

 

「それは、今回の事件に関わっている事なんですか?」

 

「いや、まだ確証が無いから何とも言えない状況だ。だが、関わっているのは間違いない。アメリカ海軍もこれに関わっていると言う情報もあるほどだ。だが、まだ尻尾が掴めていない状況でな、こればっかしは大凡の事でしかない」

 

陽気の話は俊輔と愛里寿にとって因縁に近い事であった。

 

「まぁ、深い所に関しては社長と伊吹さんが探っているから、大丈夫だろ」

 

「………そう簡単に事は進むのか?」

 

「………判らん。俺自身も思いもしない事だったからな。だが……」

 

「今は待つ事でしかない、と言う事なんだよな?」

 

「そうだ」

 

俊輔にとって、否、山城家、島田家、利根川家、宗谷家、福本家の五家にとっての因縁のある企業であった。

 

 




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