ハイスクール・フリート~海鳥の戦い~   作:武御雷参型

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大変、お待たせ致しました。
これを書いている内に、どこに向かって来ているのか判らなくなってしまいましたww

今後はオリジナル展開になってくと思いますので、更新が遅くなります。(既に遅いけど……)


第二十九話~新たなる出港

横須賀港に艦隊が入港した。その艦隊は信濃を護衛していた利根、筑摩、利筑、村正、天津草であった。

信濃はすぐにドックに入港し全面修理が行われる事になった。信濃乗員を含め、他の艦艇の乗員に上陸許可が出た為、全員が上陸し各々に行動していた。

しかし、俊輔だけはある場所に向かっていた。

 

 

 

俊輔の前には上質な木材で造られたドアがあり、三回、ドアをノックする。

 

「北横須賀男女混合海洋学校所属、信濃型航空母艦一番艦“信濃”艦長、山城俊輔。出頭しました‼」

 

『入りたまえ』

 

「はい、失礼ます‼」

 

俊輔は入室の許可を貰い、中に入るとそこには横須賀海洋学校校長の宗谷真雪と北横須賀男女混合海洋学校校長の山城悠馬、山本重工社長の山本智之の三人が待っていた。

 

「よく来たな、俊輔。さて、今回の一連の内容の報告を頼むぞ?」

 

先に口を開いたのは俊輔の父である悠馬であった。

俊輔は一度、頷くと事の顛末を口頭で説明していくのであった。

 

 

「さて、説明については今までの報告書や山本重工からの報告書等で見当はついている。それと、信濃を攻撃したアンブレラ社についてだが、先程ある伝手から入った情報がある」

 

悠馬はそう言うと会議室にいる全員に一枚の用紙を渡していく。

 

「それを見てもらったら一目瞭然だが、アンブレラ社が海賊の一部を吸収した。それも武力でだ。最悪の場合……」

 

「日本が狙われる……と言う事ですね?」

 

「そうだ」

 

宗谷真雪の言葉に悠馬は頷く。

 

「それと詳細についてだが、これに関してはまだ情報が入っていない。そこでだ、山城俊輔‼」

 

「ハッ‼」

 

「本日付けで、ブルーシーバードから日本特殊戦闘武装艦隊への転属を命じる。尚、これにより信濃は特殊戦闘武装艦隊、艦隊司令艦となる。異議のある者は挙手を」

 

悠馬の命令に誰も異議を唱える者はいなかった。

 

「満場一致と言う事で、山城俊輔を二階級特進として少将の位に上げる。これからの健闘を祈っている」

 

「ハッ‼ 山城俊輔。山城悠馬特殊戦闘武装艦隊、艦隊司令官の命受け堪ります‼」

 

俊輔はそう言うと海軍式敬礼で答える。

 

「それともう一つ、伝える事がある」

 

悠馬はそう言うと俊輔に一枚の紙を手渡す。

手渡された紙を見た俊輔は、顔を悠馬に向ける。

 

「その内容はここにいる全員が承諾した事だ。結果を覆す事は無い。安心しろ。それと………言い難いのだが、今後、信濃には噴流戦闘機運用専属艦と言う名目に変更される事になる。それにより、現在、搭載している艦上戦闘機は全て降ろし、噴流戦闘機へと変更される。また、お前の雪風については、修理を行い再度、信濃に搭載される事が決定した。これで、翼が折れる事は無くなったな」

 

「…………ありがとう、父さん」

 

悠馬の言葉に俊輔は涙を溜めつつ、感謝の言葉を告げる。

 

「では、これにて報告会を終了とする」

 

悠馬の締めの言葉で会議は終了するのであった。

 

 

 

 

それから数日が経ち、信濃は改装の末に噴流戦闘機、所謂、ジェット機専用艦として就航する事になった。

 

「各部署、項目をチェックしろ‼」

 

『はい‼』

 

艦橋内では既に俊輔が艦長席に座り指示を出している最中であった。

 

「火器官制、すべて異常ありません‼」

 

「格納庫内も全ての機体の収容を完了させています」

 

「機関も問題なし」

 

「予備機の収容、間も無く終了します」

 

俊輔の元には続々と出港する為の準備が整って行く声が聞こえる。

 

「間も無くだ………」

 

俊輔はそう言うと艦橋の外を見つめる。そこには大規模な艦隊の姿が出港の時を待っていた。

信濃を旗艦とした艦隊が集結していた。

空母には信濃を始め、雲龍、葛城、最新鋭の新造航空母艦“伊吹”が揃っており、すべての空母にはジェット機が運用出来る様に改装されていた。

戦艦には山本重工から播磨型戦艦二隻が艦隊に組み込まれており、軽巡洋艦には天龍型二隻、出雲型軽巡洋艦二隻の四隻が編成されている。

重巡洋艦には最上型重巡洋艦四隻、利根型重巡洋艦二隻が編成、駆逐艦には有明型駆逐艦二隻、暁型駆逐艦四隻、秋月型防空駆逐艦六隻の計十二隻が編成され、すべての艦を合計した数は二十二隻と大規模な艦隊になった。

 

「艦長」

 

呼ばれた俊輔が目線を向けると優希が立っており、手にはタブレットが握られていた。

 

「紺野さん、なにか問題でもあったか?」

 

「いえ、そう言う訳ではありません。すべての艦隊から出港準備が整ったと言う通信を受信しましたので、報告します」

 

「そうか、信濃はいつでも出れるのか?」

 

「はい、今先程準備が整いました」

 

「良し、各艦に通達。海を荒し者達を撃ちに行くとな」

 

「了解です」

 

俊輔の言葉で艦隊は出港した。しかし、待ち受けていたのは海賊だけでは無かった。それを知る事になるのはもっと先であったが、誰もそれを知る由は無かったのであった。

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