感想が来たら良いなぁ~
俊輔率いる艦隊から出撃した戦闘機は爆撃機、攻撃機、迎撃機の四種に分かれ、行動を開始した。
爆撃機、雷撃機、攻撃機の三種は敵艦隊を攻撃する為にそちらの方へと向かって行く。迎撃機は艦隊旗艦である信濃を護る為、信濃上空を飛び護衛の任に就く。
「播磨型二隻に通達だ。砲撃開始」
「判りました」
俊輔の命令を麗は発光信号を使い播磨型戦艦二番艦河内、同三番艦和泉に伝えると、しばらくしてから二隻から十二の号砲が信濃艦橋の窓を震わせる。
「やはり、戦艦の主砲の響き方は違うな」
「そうだね、私もあれぐらいの砲が撃てたらな~」
「なのは、それだけは堪忍して」
なのはの言葉に俊輔はそのビジョンが頭の中で見えた所為か、震え出してしまう。
その後も、河内、和泉の二隻の主砲、副砲含め計十二の砲身から連続して砲弾が放たれて行く。横須賀海洋学校に所属する戦艦は全て自動装填装置が設置されているが、利根川重工、山本重工の二つに所属する戦艦には、自動装填装置と伴い速射装置も装備されている。
この装置は、主にイージス艦に装備されており、又駆逐艦等にも搭載されている物なのだが、イージス艦や駆逐艦の主砲は127㎜の連装砲か単装砲のどちらかしか無い為、この装置が活かされるのだが、戦艦の主砲は小さくても35.6㎝~51㎝と大きく、速射装置を装備する事は出来ないと考えられていた。
しかし、その常識を打ち破ったのが二つの重工である。
利根川重工と山本重工の二社は協同で、戦艦クラスの速射装置を開発する事に成功し、自社の戦艦に取り付けられた。
では、なぜこの速射装置が横須賀海洋学校に所属する戦艦に搭載されないのか。それは至ってシンプルな答えである。
『扱うの、学生じゃん? そんな危ないもんホイホイと搭載できる訳無いじゃん? 考えてみなよぉ~、頭の固い幹部さん達? それと、教導隊の戦艦にも載せる気無いから~。だって、海賊なんかに奪われたら~それが他の海賊たちの手に渡っちゃうんだよぉ~、そこんところ判って言ってくれてんのかなぁ~海上整備局の幹部さん達ぃ~』
と中々な毒舌を吐いた少年が居たとかで、結局のところこの速射装置が装備されているのは山本重工と利根川重工に所属する戦艦だけと言う事に決定された。
因みに余談だが、少年の言葉でブチギレた幹部の一人が、会議室から少年を叩き出そうとした際、福本伊吹がその幹部を投げ飛ばした、と言う伝説を作り出していたのは余談である。
話を戻し、河内と和泉の砲撃は未確認艦隊の近くに着弾する。
「至近弾‼ 艦隊の動きに変わりがありません‼」
「やはりね………噴進弾、斉射‼」
観測班からの報告に俊輔は信濃に搭載されているミサイルを発射させる。
発射されたミサイルは、未確認艦隊に着弾する前に、弾幕を張られ当たらなかった。
「中々、当てさせてくれないな………河内と和泉の装填は終了しているのか?」
「既に発射準備が出来ているとの事‼」
「二隻に通達‼ 各自自由発砲をせよ」
『そう伝えるね』
俊輔は河内と和泉に砲撃を再開させる。
「それに伴い、暁型と有明型駆逐艦は行動を別にして雷撃させろ‼ 護衛として暁型四隻に天龍型軽巡洋艦二隻、有明型には出雲型軽巡洋艦を就けさせろ」
『各艦、動き出したよ‼』
俊輔の指示を伝える為に穂乃果が手旗信号を行い、駆逐艦と軽巡洋艦に指示を飛ばし、指示に従った暁型駆逐艦四隻と天龍型軽巡洋艦、有明型駆逐艦と出雲型軽巡洋艦が艦隊から離れ、別行動に移って行く。
「攻撃隊の動きはどうなっている‼」
「航空機との通信が繋がら無い為、何とも言えない状況です」
「…………無事でいてくれよ」
一方、攻撃隊の方ではと言うと………
「各機に通達。もうすぐで未確認艦隊と遭遇するぞ。油断するなよ‼」
【了解】
航空隊の隊長である山直凛が檄を飛ばす。
「各機、散開‼ 敵さんのお出ましだ‼ 爆撃機は攻撃準備‼ 迎撃機は迎え撃て‼」
【了解】
凛の言葉に全員が答え、動き出す。
補足ではあるが、凛達が搭乗している航空機は信濃がジェット機運用艦として変わった事により凛達の搭乗機も変更される事になった。
凛達が搭乗する機体は、俊輔が以前に搭乗していた雪風の量産機である。機体名はFFR-31MR〈スーパーシルフ〉である。爆撃機はA-3〈スカイウォーリアー〉を使用しており、製作に至ってはプレシア、束、ジェイルの三人が関わっている。
二機共に製造コストが大幅に下げられ、大量生産が可能となっており現時点で、北横須賀男女混合海洋学校所属教導艦に配備され始めているほどであった。尚、一番先に配備されたのは雲龍型航空母艦である。
凛達、迎撃機は何機かを爆撃機の護衛として就けさせ、残りは未確認艦隊から発艦した航空機と格闘戦へと移った。
凛達と未確認艦隊から発艦した攻撃機であったが、性能に違いが多き過ぎた。
「敵の攻撃機を発見‼ は、速い‼」
『どう言う事だ‼ レシプロ機だろ』
「違います‼ 速さが違いm」
そこで、通信が途切れる。不信に思う指揮官であったが、考える暇が無かった。
「敵機、目視‼ これは‼」
「なんだ‼」
「レシプロ機では無いです‼」
「なに⁉」
指揮官の機体は複座機の攻撃機に搭乗しており、ガンナーからの報告に驚く。まさか、敵がレシプロ機では無いとは思っても見なかったからである。
「各機散開しろ‼ 相手はジェット機だ‼ 的になりたくなけりゃ、なにがなんでも逃げ切れ」
指揮官の男は僚機に叫ぶが、すでに遅く、ほとんどの機体を撃墜された後であった。
「こんな……こんな事があってたまるかぁぁぁ‼」
指揮官の男は叫ぶと、機体を凛に向けていく。
「消えろぉぉぉ‼」
指揮官の男は機銃を使い、凛を攻撃する。しかし、性能の違いにより避けられ上空から降下したクロトの機銃によって撃墜されるのであった。