遊戯王デュエルモンスターズ 遊技島のサバイバルデスゲーム   作:とある遊戯王プレイヤー

16 / 42
発動! 死のデッキ破壊ウィルス

――遊技の島 東エリア洞穴付近

 

「オレは、フィールド上の【SSストラテジー】を墓地に送り、手札から【SSホワイト・スネーク】を特殊召喚する! レベル2爬虫類族チューナーのホワイト・スネークと、レベル4リザードマンをチューニング! シンクロ召喚、現れろ【SSI(シャイニーソルジャー・イモータル)ホワイト・ラミア】」

 

 女の上半身に、純白の蛇の下半身を持つモンスターが、ユウのフィールドに現れる。

 

【レベル6、光属性、爬虫類族、ATK2400】と表示。

 

「新しいモンスター…でも、私のモンスターには及ばないわよ?」

 

 アミのフィールドには、ATK2800のモンスター【月光舞豹姫】が既に存在している。

 しかもカードの効果では破壊出来ないオマケ付きの強力な融合モンスターだ。

 

「それでいい。バトルだ! オレはホワイト・ラミアで舞豹姫を攻撃!」

 

 長い体を相手に巻き付け、攻撃するホワイト・ラミアだったが、舞豹姫の一撃にあえなく倒れた。

 

 ユウLP3200 - 400 = 2800

 

「ククク……ホワイト・ラミアの効果発動! 」

 

「そっちが狙いの様ね」

 

 舞豹姫は確かに、ホワイト・ラミアを倒した。

 しかし、白蛇の胴体は舞豹姫に巻き付いたまま、締め付けている。

 

「ホワイト・ラミアが破壊された時、相手モンスター1体は、攻撃と効果を封じられ攻撃力を1000ポイントダウンする」

 

 舞豹姫 ATK2800 - 1000 = 1800

 

「成程ね……でも、貴方もせっかくのモンスターを失った。高い代償だわ」

 

「何言ってやがる。メインフェイズ2にオレはカードを1枚伏せてターンエンド。この瞬間、ホワイト・ラミアの効果が発動! このターンに戦闘・効果で破壊されたこのカードが墓地に存在するとき、エンドフェイズ時に守備表示で特殊召喚されんだよ!  蘇れホワイト・ラミア!」

 

 下半身を失ったモンスターは、すぐに新しい下半身を生やし、フィールドに舞い戻る。

【DEF1800】と表示。

 

「面倒なヤツね。アタシのターン、ドロー」

 

『おのれよくもパンサーを! だったらアタイの出番だろうアミ!』

 

 カードの精霊ライオが、瞳に炎を燃やして言った。

 

「……仕方ないわね。私は、手札からペンデュラムゾーンに【月光狼】をセットして効果発動! フィールドの舞豹姫と、墓地の【月光蒼猫】2体を除外し、融合召喚! 現れろ【月光舞獅子姫】!」

 

『っしゃあオラァァ!!』

 

 空に浮かぶ、黄金の満月フルムーン。

 その月下に、紅の衣を翻し舞い踊るは、百獣の王の名を持つ最強の獣。

 

 荒々しくも美しき乱舞を披露したライオダンサーは巨大な偃月刀を構え、咆哮をあげた。

 

【レベル10、闇属性、獣戦士族、ATK3500】

 

「クソッ、またコイツか!」

 

『んじゃあ、いくぜユウ!』

 

「私は舞獅子姫でホワイト・ラミアに攻撃する!」

 

  体をぐぐぐっ、とバネの様に縮めた舞獅子姫は、直後に力を解放し跳躍、空高く舞い上がる。

 満月をバックに相手へ急速落下しながら、獣の王は偃月刀を振り下ろした。

 

 一撃必殺。ホワイト・ラミアは真ん中からキレイに2分割された……かに見えたが、すんでの所で上半身は墓地に逃れていた。

 

「ホワイト・ラミアの効果発動! 破壊された時、モンスター1体を対象に、戦闘、効果を封じて攻撃力を1000ダウン!」

 

 両断されて尚、大蛇の尾は自らを破壊した相手、舞獅子姫に向かう。

 

『甘いぜ! おらぁァ!』

 

 しかし舞獅子姫は偃月刀と華麗に操り、蛇の尾を完膚無きまでに細切れにしてしまう。

 

「くっ……そうか、コイツは!」

 

「舞獅子姫は、対象を取る効果を受け付けないわ。ではフィニッシュ! 2度目の攻撃、舞獅子姫でプレイヤーにダイレクトアタック!」

 

『そらぁぁ!』

 

 ユウ LP2800 - 3500 = 0

 

「クソがァァァァ!!」

 

 この攻撃によりユウのライフポイントは尽きた。

 

「フフフ、またしても私の勝ちね。ちなみに、伏せカードは何だったのかしら?」

 

「チッ……コイツは【収縮】だよ」

 

「あらら、それもライオには効かないわ」

 

『ハーッハッハッ! どうだぁユウ! アタイの恐ろしさを思い知ったかぁ! えっへん!!』

 

「クソ…攻撃一辺倒なら、ラミアで封殺出来るかと思ったが……そうだよな、対象に取れねえんだった…」

 

『役に立てず、すまぬのぅマスター』

 

 デッキから、ホワイト・ラミアの声が聞こえる。

 

「チッ、イチイチ謝るんじゃねぇよ! 今のは俺が下手なだけだ」

 

「いえ、実際ラミアの効果はなかなか突破が難しいわ。出したのは正解だと思うけど…相手が悪いだけよ」

 

「ったく、お前の引きが強いんだよ! 新しいカードもポンポン引きやがって! こちとらエクストラデッキ開放すんので精一杯だ」

 

 と、互いにデッキの調整がてらデュエルをしている時だった。

 ユウが突如、会話を止めて、ばっと振り返る。

 

「どうしたの?」

 

「黙れ。何か来るぞ」

 

 背後には深い藪が広がり、生暖かい風が通り抜けている。だが、やがてアミの耳にもそれは届いた。

 

 足音だ。

 それも複数人の。

 

「デュエルゾンビかしら?」

 

「分からんが……」

 

 デュエルディスクを構え、音のする方角をじぃっ、と凝視する二人。

 足音が近付く。そして藪から男が一人飛び出した。

 

「おーっ! おお、お前、デュエリストかぁ!?」

 

 どう考えてもただ事でない声色の彼。

 ぜえぜえと息を荒げて肩を上下させている。

 

「あ? そりゃそうだが…」

 

「じゃあ話は早ええ! 俺とデュエルして下さいお願いします!」

 

「や、別に構わんけど…」

 

「よしっ! じゃあまず逃げろ! 奴らが来る!」

 

「奴らって――」

 

「あいつらね」

 

 アミがそう言うと、暗闇の中からデュエルアンカーが飛来し、彼女のディスクにはまり込む。

 

 デュエルゾンビだ。それも大量の。

 

「貴方達、デュエルするなら早くしなさい。こいつらは人間同士の戦いには介入して来ない筈……私が相手をしておくわ!」

 

「おいおい一人はキツイだろ! オレは別にこのオッサンとデュエルする必要は――」

 

「頼むデュエルしてくれぇぇぇ!! デュエルゾンビとじゃダメなんだよォォ!」

 

「だ、そうよ。それにね、私は貴方より強いからこうしてるの。精々経験値を稼がせて貰うわ」

 

『そーだそーだ! 敗者は大人しく勝者に従えよ』

 

「ぬぐっ…分かったよ。任せたぜアミ! じゃあオッサン、オレとデュエルしようぜぇ!」

 

「あ、ああ、急ぎで頼む、時間がないんだ。それと俺はオガタだ!」

 

「「デュエル!!」」

 

「俺のターンからだ  俺は【キラートマト】を攻撃表示で召喚する!」

 

【レベル4、闇属性、植物族、ATK1400】と表示。

 

「カードを2枚伏せてターンエンドだ!」

 

(キラートマト…って事は闇属性デッキか?)

 

「オレのターン。ドロー! オレは、手札からSSミッドソードナイトを攻撃表示で召喚するぜ!」

 

【レベル4、光属性、戦士族、ATK1450】と表示。

 青衣の剣士が剣を携え現れる。

 

「ミッドソードナイトの効果発動。このカードの召喚に成功した時、手札の魔法使い族SSモンスターを特殊召喚する。オレは、SSヒールマジシャンを特殊召喚! コイツは特殊召喚された時、手札にSS爬虫類族モンスターを手札に加えられる【SSホワイト・スネーク】を選択すんぞ」

 

【レベル4、光属性、魔法使い族、DEF2000】と、ヒールマジシャンの下に表示。

 

「ミッドソードナイトは、フィールドに他のSSモンスターが存在する場合、攻撃力が500ポイントアップする。更に、ヒールマジシャンの効果発動。カードを1枚ドロー!」

 

「あ~クソ! もっとさっさとプレイしてくれよ!」

 

「他人のプレイングにケチつけてんじゃねぇぞ! じゃあ望み通りさっさと終わらせてやるぜ! ミッドソードナイトと、ヒールマジシャンでエクシーズ召喚! 【SSHセイント・パラディン】!!」

 

【ランク4、光属性、天使族、ATK2200】

 

「セイントパラディンのエクシーズ素材を一つ取り除き効果発動! このターン、セイントパラディンの攻撃力は3500になる。バトル! セイントパラディンでキラートマトを攻撃!」

 

 杖と剣を合体させ、新たな武器を手にした漆黒の騎士は、稲妻が如き速度でキラートマトを、そしてプレイヤーを切り裂いた。

 

「ぐわああっ!?」

 

 ATK3500 - ATK1400 = 2100

 

 オガタLP4000 - 2100 = 1900

 

「セイントパラディンは、バトルステップ終了時まで、あらゆる効果の発動を不可能にする。よって、キラートマトのリクルート効果は不発だなァ!」

 

(ぐっ……計算が狂った)

 

「オレはカードを2枚伏せ、ターンエンド」

 

「俺のターン。ドロー!」

 

 引いたカードをすかさず確認するオガタ。

 

「よし【ツイン・ツイスター】を発動! 手札を1枚捨てて、お前の伏せ2枚を破壊!」

 

 2つの竜巻が、ユウの伏せカードを破壊する。

【禁じられた聖杯】と【収縮】が墓地に送られた。

 

「自分フィールドにモンスターが居ないから手札より【E―HEROヘル・ブラット】を特殊召喚!」

 

【レベル2、闇属性、悪魔族、ATK300】と表示。

 

「そしてリバースカードオープン! ヘル・ブラットをリリースし【死のデッキ破壊ウィルス】を発動するぞ! この効果により、お前のフィールドと手札の、攻撃力1500以上のモンスターを全て破壊する!」

 

「なっ…!?」

 

 ウィルスカードにより、問答無用にフィールドのセイントパラディンが、手札の【SSリザードマン】が排除される。

 

「更にお前は、デッキから攻撃力1500以上のモンスターを3体まで選んで破壊できる。さぁ、早く破壊するカードを選べ!」

 

(チィッ…デッキのモンスターが減るのは得策じゃねぇ…)

 

「オレは【SSテンペスト・フェニックス】1体を墓地に送る」

 

「【死霊騎士デスカリバーナイト】を召喚。ウィルス発動後は、次のターンの終了時までダメージを与えられないからバトルは無し。ターンエンドだ!」

 

「オレのターンだ! ドロー!」

 

 引いたカードは、【SSキューブストーン・ゴーレム】だった。

 

「SSキューブストーンゴーレムを召喚! 効果発動、ゴーレムが召喚に成功した時、手札の爬虫類族SSモンスターを特殊召喚する!」

 

「この瞬間、死霊騎士の効果発動! モンスター効果が発動した時、このカードをリリースして効果を無効、破壊する!」

 

 死霊騎士が霧状となって、ゴーレムに纏わりつく。

 その霧はゴーレムの体を崩壊させ、墓地に送った。

 

(このオヤジ、やるじゃねえか…)

 

「さぁさぁ、早くしろ! マジで時間がねぇんだから!」

 

 オガタは、切羽詰まった調子でそう言った。

 




 【SS(シャイニーソルジャー)ホワイト・スネーク】

 レベル2、光属性、爬虫類族、チューナー、効果モンスター
 ATK400 DEF1200

 このカード名の①、②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:フィールドに「SS」モンスターが存在する場合、自分フィールドの表側表示の魔法、罠カードを墓地に送り、このカードを手札から特殊召喚できる。②:このカードが相手によって破壊された場合、「SSスネークテイルトークン」(星1、光属性、爬虫類族、攻0、守0)1体を特殊召喚する。


 

 フィールドに特殊召喚が容易な爬虫類族チューナー。相手の妨害を受けてもトークンを残す事が出来る為、重宝される
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。