緋弾のアリア×IS 緋と蒼の協奏曲   作:竜羽

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勝利―敗北

霧纏の姫君(ミステリアス・プリンセス)はその手に持ったクリアジャベリンを構え、一夏たちに突っ込む。

それを躱す一夏達だが、シャルロット、セシリア、ラウラに非固定浮遊部位(アンロック・ユニット)である三基の『アクア・クリスタル・オルキス』から水の槍が飛び出し襲い掛かる。

たかが水と侮ってはいけない。

水は流無の蒼穿がヘリの翼を切断したように、超高周波振動させれば金属ですら両断することができる。

 

「この水はただの水ではない!?」

 

槍をギリギリ交わしたラウラが叫ぶが、セシリアとシャルロットは回避が間に合わず水の槍を受けてしまう。そして、二人は爆発に包まれる。

 

「セシリア!シャル!」

 

海へと落ちていく二人を見て一夏が叫ぶ。

 

「この熱源反応――ナノマシンか!」

 

ラウラは気が付き叫ぶ。

『アクア・クリスタル・オルキス』から生成される水はナノマシンにより構成されており、霧纏の姫君(ミステリアス・プリンセス)はその水を自在に操ることができるのだ。

 

「うおおお!!」

 

「はあああ!!」

 

右から一夏、左から箒の二人が斬りかかる。

それに対して、霧纏の姫君(ミステリアス・プリンセス)は両手に蛇腹剣『クリスタルクレール』を展開し、受け止める。

それに対し、二人は片方の、一夏なら左手のクローモードの雪羅、箒は左手の空烈(からわれ)を振るうが、受け止めている剣を弾き、後退することで躱す霧纏の姫君(ミステリアス・プリンセス)

その瞬間二人に水が襲い掛かってくるが、ラウラの砲撃特化パッケージ『パンツァー・カノニーア』によって装備されたレールカノン『ブリッツ』の砲撃と、鈴の甲龍機能増加パッケージ『崩山』により増設された四門の拡散衝撃砲が吹き飛ばす。

しかし、吹き飛ばされ小さな粒になった水が散弾のように、鈴より前にいたラウラに襲い掛かる。

 

「くっ!?」

 

遠距離からの砲撃・狙撃対策のために展開している左右、正面に展開する二枚の物理シールドで防ぐが、そんなラウラを蛇腹剣が伸びて縛り上げる。

霧纏の姫君(ミステリアス・プリンセス)はそのまま、ラウラを振り回す。

 

一夏と箒、そして鈴は何とかして助け出そうとするが、近づけない。

一歩間違えればラウラに攻撃が当たりかねない中、ラウラはそのまま放り投げられ付近の小島に墜落してしまう。

 

「ラウラ!このおおお!!」

 

一夏はラウラが落とされたことに激昂して、霧纏の姫君(ミステリアス・プリンセス)に突貫する。それを援護するように爆発のダメージから持ち直したセシリアとシャルロットも銃を構える。鈴も衝撃砲を準備する。

それに対し、霧纏の姫君(ミステリアス・プリンセス)も、もう一度クリアジャベリンを展開して一夏を迎えうつ。

勝負は緩やかに、確実に終わりへ向かっていた。

 

 

 

「まったく。せっかくの兄妹水入らずで話ができると思っていましたのに・・・」

 

いかにも不機嫌ですという顔を隠さない遥香に流無が苦笑しながら話しかける。

 

「そんな不機嫌にならないの。義姉さんとしてはかわいい義妹には笑っていてほしーの」

 

それに対し、遥香は流無のことを親の仇でも見科の様な目で見ながら――言い放つ。

 

「何を言っているのですか?わたしにはおにーちゃんしかいりません。そしておにーちゃんにも恋人などいらないのです。妹の私が責任を持って世話をするのです。そう朝のモーニングコールから始まり朝食のご飯とみそ汁と卵焼きをはいアーンと食べさせ通学も腕を組んで歩き休み時間になればクラスまで出向き変な虫が寄り付かないように目を光らせ昼食のお弁当を食べるために屋上まで一緒に行きのんびりとお昼休みの一時を過ごし放課後も並んで歩いて帰り家についたらお風呂にも一緒に入り背中と前を洗いっこし夕食も食べさせ合い一緒にテレビを見たりして就寝の時間には・・・ポッ」

 

『・・・・・・・・・』

 

なにあれ無茶苦茶怖いんですけど。

 

今、俺は遥香が最初に現れた位置まで戻り、そこで覇軍に指示を出して俺たちを探していた遥香と対峙する流無、アリア、キンジ、神楽、理子、不知火、ジャンヌの様子をとある場所から気配を完全に隠してみているんだが―――あまりの恐怖に危うく叫びそうになった。

一体お前に何があった妹ちゃん!?

昔のお前はそんなんじゃなかった。俺に向けてくる目ももっと純真なものだったのに、今じゃハイライトの消えた暗い、グルグルした目になっているよ。

そんな目であんなことを休み無しで言って、しかも顔を赤くして体をくねらせ始めたから流無たちドン引きしているじゃん。俺もドン引きしているし。

 

それにしても、かなりカオスなメンツだよな。

流無と不知火を除けば、無数の影の軍勢と二匹の鬼を従えた阿倍晴明と向かい合うシャーロック・ホームズ、遠山の金さん、柳生十兵衛、アルセーヌ・リュパン、ジャンヌ・ダルクとかカオスすぎるだろ。

 

「・・・ンンッ!話を始めてもいいか?」

 

おおっと、キンジが遥香のグルグルした危険思想を止めてくれた。

 

「君が何の目的で襲撃してきたのか教えてほしい」

 

キンジの質問に遥香は落ち着いたふうに話し始める。

 

「そんなの決まっているじゃないですか。おにーちゃんとの触れ合いのためです!具体的には男女のかんk「シャラップ!それ以上は却下!」

 

とんでもないことを口走ろうとした遥香をアリアが銃声と共に止める。

ありがとうアリア。

 

「それはなんとなくわかる」

 

何がわかるだキンジ!?お前にこの恐怖が理解できるのか?

 

「だが、なぜこのタイミングなんだ?はっきり言ってもっと別の機会があるはずだ。なのに、武偵に加えIS操縦者の多いこの時に君は現れた」

 

「―――ああ、なるほど。あなた、なっているのですね」

 

「・・・」

 

遥香のやつ、キンジのヒステリアモードを知っているのか。まあ、理子やジャンヌと同じ組織にいたのなら当然か。

 

「そうですねぇ、それは・・・・・・・」

 

遥香は右手をゆっくりと掲げる。

 

「私に勝てたら教えて差し上げましょう!」

 

パチンッと遥香が指を鳴らすと、式神たちが流無たちに飛びかかる。

 

「数人姿の見えない人達がいますが、私の布陣にはどのような策も無意味です!あなた達を這いつくばらせた後に、おにーさまとの甘い一時を堪能します!その後、一緒にイ・ウーにゴールインします!そのためにあなた達、とくに蒼神流無はぶっ飛ばすのです!その水色の髪を血で真っ赤になるまで殴り飛ばしてさらしてあげるのです!」

 

「怖いわよ!?」

 

それに対し、流無たちも動き出す。流無があまりの恐怖に叫んでいるけど。いや、ホントごめん。うちの愚昧が・・・。

 

「まずは私が行く。神楽、ついて来い(フォロー・ミー)!」

 

「了解した!」

 

ジャンヌと神楽が飛び出し、それぞれの刃を振るう。

ジャンヌのメイン武器だった聖剣デュランダルは魔剣事件の際、武偵高の地下倉庫(ジャンクション)での戦いで白雪の『緋緋星伽神(ヒヒノホトギカミ)』により斬られたのだが寸を詰めて幅広の鎧貫剣(エストック)に作り替えられている。

達人級の剣技で覇軍を切り捨てるジャンヌに対し、傘から抜いた仕込み刀で斬り裂き、傘で覇軍からの攻撃を受け流す神楽。

ジャンヌが堂々とした力押しの戦い方に対し、神楽の剣技は敵の隙を突き死角から一瞬で斬り捨てるという剣士と言うより忍びみたいな戦い方だ。

二人は道を作るように正面の覇軍を蹴散らしていく。

 

「私たちも行くわよ、理子ちゃん、不知火君」

 

「アイアイサー!」

 

「わかったよ、蒼神さん!」

 

今度は流無、理子、不知火が飛び出す。

流無は右手に三叉槍、左手にDEという独特の構えだ。

重さと反動を極限まで軽減したDE・ルナカスタムを左手で発砲し、右手を器用に扱い三叉槍を振るい、覇軍を薙ぎ払っていく。

この器用さと技術の高さが流無の売りだ。それは水を封じられたところで変わるわけではない。

理子も双剣双銃(カドラ)モード全開で覇軍を髪の二本のナイフで斬ったり刺したりし、両手のワルサーP99で撃ち抜く。便利だよな、あの超能力。腕が四本もあるようなものだし。

不知火も危なげない射撃でしっかりと二人のフォローをする。流石、フォローの達人。

 

「アリア、俺がエスコートしてあげるから一緒に行こう」

 

「ッ!?」

 

キンジもアリアを赤面させながら、突貫する。

ベレッタから9mmパラべラム弾を放ち、覇軍の頭部を正確に撃ち抜いていくキンジ。

二丁のガバメントで敵を滅多撃ちにしながら突き進むアリア。

二人の息は神がかかっているほどに合っていて、覇軍をどんどん蹴散らして遥香の所に向かっている。

そして、キンジ達が明けた道を最初に突っ込んだジャンヌと神楽が進んでいく。

 

覇軍の数の暴力は驚異的だ。

いくら俺たちが強いといっても正面から戦えば勝ち目は薄い。

だから戦力を集中させることにした。

ジャンヌ・神楽、流無・理子・不知火、キンジ・アリアの三組に分かれ、まずジャンヌ・神楽の二人で覇軍に少し道を開け、そこにつぎの流無・理子・不知火が飛び込み、さらに道を作る。その道を通ってさらにキンジ・アリアが進み道を作る。そこをもう一度ジャンヌ・神楽が通りぬけ、道を作る。

こうやって少しずつ進んでいくというわけだ。

はっきり言って個人の能力頼みの危険な綱渡りだが、遥香の所にたどり着くためにはこれくらいしないと無理だろう。

それに覇軍に道をふさがれそうになっても――

 

『――私は一発の銃弾――』

 

耳につけたインカムから聞こえるのはレキの声。今のインカムは全員の声がリアルタイムで聞こえるように設定してある。

そして、鳴り響くドラグノフの銃声。

それは道をふさごうとしていた覇軍を数体まとめて撃ち抜く。

平賀さん作の貫通弾(ピアス)だ。

レキの神業的な狙撃によって、危ない場面を切り抜ける。

こうして、キンジ達は着実に遥香に近づいている。

まあ、俺の蒼之神風で吹き飛ばすというのもできなくはないが、再生能力のある覇軍にはあまり意味をなさないし後鬼の術で精霊の力を無力化されかねない。土御門最強の名前は伊達ではなく、ついでに言えばISすらも叩き落とした竜巻でも相性次第で無力化されるのが超能力者(ステルス)同士の戦いだ。むしろ、こちらの戦力が減りかねない。

 

「へえ、少しは考えたようですね。ですが、前鬼のことをお忘れではありませんか!」

 

前鬼が大きくジャンプし、流無たちに飛びかかっていくが――

 

「させない!」

 

打鉄弐式を展開した更識さんが飛び出し、空中でタックルをかます。

そのまま、前鬼を吹き飛ばした更識さんはその手に対複合装甲用の超振動薙刀を展開し、前鬼に斬りかかる。

打鉄弐式は日本の第二世代型量産機IS『打鉄』の後継機なのだが、防御型で鎧武者の様な見た目の打鉄と違い、弐式はスマートな見た目で機動性に特化した機体だ。

その機動で前鬼の拳を交わし、隙を見て斬りつけるヒット&アウェイ戦法で互角に渡り合っている。

 

「更識簪!?福音の方に行っていたのではないのですか」

 

少し離れた位置に飛ばされた前鬼と戦う簪を見て遥香が苦々しげにつぶやく。

さあ、そろそろ遥香もキンジ達に釘付けになっているし、そろそろ時間だな。

頼むぜ。――白雪!

 

 

 

遥香とキンジ達が戦闘を行っているのとは別の場所。

そこに星伽白雪と布仏本音、風魔陽菜はいた。

 

「すごい。龍脈からこんなにたくさんの気を、気づかれないように偽装して供給していたなんて。こんな式見たことない」

 

白雪はあっけにとられながら呟く。

彼女は持ってきたありったけの呪法具などを使って覇軍の力の流れを読んでいた。

覇軍の異常な力の謎を知るためにキンジが白雪に指示したのだ。

まず、蒼之神風を発動した和麻が力の流れを感知する。

風術の特徴の一つは、どこにでもある空気を媒介とするが故の隠密性の高さだった。

しかも、強化されたそれは天災陰陽師である遥香をもってしても気づかれないほどで、覇軍の力の源のおおよその位置を割り出した。

そこを巫女であり、こういった魔術にも詳しい白雪とその護衛のために風魔と本音が調べていたのだ。

 

「大地に走る龍脈。そこから大量の気を引き上げて動力にしていたんだね」

 

和麻は前鬼・後鬼を充電された電子機器に例えた。

覇軍はそれと違い、コンセントをつながれた電子機器と言えば分かり易い。

術式をつなげればあとは指示通りに動き、破壊されても自動で再生する驚異の式神だ。

しかし、コンセントをつながれているということはそれが外れれば無力になるし、使える場所も限られてくる。前鬼・後鬼のようにコンセントの無い場所で使えるわけではないし、一度外れればその力は一気に下がってしまう。

 

「解除できそうでござるか?」

 

風魔が白雪に尋ねる。キンジ達、特にキンジのことが心配なのだろうか少し焦っているような声だ。

 

「うん、少し干渉すれば一気に壊れると思う。繊細な術式だからね」

 

そう言うと白雪は目を閉じて精神を集中させ始めた。

 

 

 

キンジ達は覇軍の中を突き進み、更識さんと前鬼の戦闘も激しさを増している。

まだか、まだか白雪!

 

「いいかげん、終わらせましょう」

 

遥香が手を掲げると、後鬼のひょうたんから水が放出されそれが空に広がる。

描き出されるのは黒い光を放つ術式。

 

(玄の式!?まずいぞあれは)

 

あれは北の守護を司り、水の霊獣と崇められる玄武の力を行使する高等術式。その威力はバカにできない。後鬼に籠められた力をかなり使うからだ。

あんなのを撃たれたらまずいぞ。

キンジ達もその脅威を感じ取り、目を見開く。

 

しかしその瞬間何かが切れる音がした。

 

「え?」

 

遥香が目を見開く。覇軍が動きを止めた。

 

「術式が・・・切れた?そんな馬鹿な!?」

 

白雪たちだ。どうやらうまくやったらしい。

キンジ達もそのことに気づき、覇軍を一気に倒しにかかる。

 

「――蒼之神風――」

 

俺の周りに蒼く輝く風が舞い始める。さっき流無に異能強化(ステルスブースト)してもらった。

ここからは俺も参戦だ。

 

「――螺旋風刃剣舞――」

 

本来なら横向きの竜巻で相手の動きを封じ、その中に紛れ込ませた風の刃と二刀の刃で相手を斬り刻む技。

しかし、今の俺は蒼之神風を発動しており、その力はまさに天災級。その状態でこの技を使えば――

 

「おにーちゃん!?きゃああああ!!?」

 

キンジ達とは全く別の方向から吹き荒れた蒼い竜巻が覇軍を吹き飛ばしながら遥香を巻き込む。完全なる不意打ちに遥香は虚を突かれるが、

 

「舐めないでください!後鬼、風断・金華陣!」

 

後鬼の持つ瓢箪から金色の水が溢れ、まるで花びらのような術式の陣を作り上げる。

すると蒼い風は勢いを落とし始める。

 

「陰陽術の基本、五行相克において『金』は『木』を断つ。風が持つ属性は『木』!ならば、この術式で風は封じられます!」

 

断言する遥香の前で竜巻をは収まり、二刀を抜刀した俺の姿が現れる。

 

「・・・だが、どうする?覇軍はもう使い物にならないぞ?」

 

俺の言葉に遥香は落ち着いたふうに言う。

 

「問題ありません。前鬼・後鬼だけでも十分ですし、まだ切札があります。最大の脅威であるおにーちゃんもこの術式があれば無力です」

 

「投降する気はないと?」

 

「ええ、私は必ずおにーちゃんをイ・ウーに連れてきます」

 

「そうか―――残念だよ」

 

突如、上空から飛来する二つの影。

それは武藤が水上バイクから糸を引いている大凧にのった風魔と布仏さん、そして焔を纏ったイロカネアヤメを構えた白雪だ。三人は役目を終えた後すぐにこうやって飛び上がり機会をうかがっていた。遥香は術式が破られたことに気を取られて気づかなかったみたいだけどな。

 

「――緋緋星伽神(ヒヒノホトギカミ)――!」

 

白雪が凧から飛び降り術式に向かい、イロカネアヤメを振り下ろす。

その一太刀は金色の術式を両断し、炎で焼き尽くす。

それを遥香は呆然と見ている。

 

「五行相克。『金』は『木』に強い。ならば『金』に強いのは?それは当然『金』を溶かす『火』だ。お前が俺を封じるために『金』の術式を使ってくるのは分かっていたんだよ」

 

なにせ、お前のおにーちゃんだからな、と心の中で付け加えて、俺は風斬を振り上げる。

 

「――風牙・三式――」

 

三つの風の刃は、遥香に向かい手前の地面にぶつかる。

その衝撃に遥香は吹き飛ばされた。

 

 

 

そんな遥香に白雪と同時に飛び降りた布仏さんが飛びかかり、その長い袖の中から分銅付きの鎖を取出し、あっという間に拘束する。

 

「えへへ~、よいではないか、よいではないか~」

 

「ちょ!?なんなのですかこの子は!?」

 

がんじがらめにされた遥香が叫ぶ。

うん、本当に何なんだろうな。さっき見せてもらったけど、彼女の袖の中っていろんな暗器が入っているんだよ。うちの諜報科(レザド)の生徒より多くの武器を隠し持っていたし。(口の中にも小型ナイフがあった)

まあ、それは置いておいて。

遥香が拘束されて、白雪が何かの札を遥香に張ると前鬼・後鬼は動きを止め、消える。

更識さんはISを展開したまま、どこかと通信している。

そもそも彼女と布仏さんが来たのは彼女たちがこういう緊急事態において、ある程度の行動の自由を約束された立場だからだ。くわしいことはレイズも教えてくれなかったけど。

 

とりあえず、遥香と二人きりで話すかと歩き始めたとき――

 

轟音と共に何かが俺たちの近くに落下した。

 

それに対し、俺たちはすぐさま警戒態勢を取る。

俺もキンジも、未だに蒼之神風とヒステリアモードは続いているから大丈夫だ。

 

やがて、砂煙が晴れるとそこにいたのは、

 

 

 

装甲がボロボロになった白式を纏った織斑一夏だった。その手に持つ雪片弐型も真っ二つに折れている。

 

そこ光景に全員が驚いていると、続けてもう一つ落下してきた。

 

ボロボロの紅椿を纏った篠ノ之箒。最新鋭と聞いていた機体はもはやスクラップ同然だった。

 

そして、その二人を吹き飛ばしてきたのは、右手にランスを構えた、水を纏ったISだった。

 

その機体は無傷とはいかないまでも、目立った外傷はなく、その手に持ったランスをゆっくりと俺たちの方に向けた。

 

 

 

 




武偵チームによる全員参加作戦。結構大変でした。


勝利:和麻たち武偵&簪・本音。
敗北:一夏達六人。全員ダメージレベルD。

次回、四章も佳境になってきます。
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