王下七武海総監督物語   作:グランド・オブ・ミル

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ふと見ればお気に入りがな、700件越え!?目玉が飛び出ます!私目玉ないんですけど~!!(ブルック風)

これからもよろしくお願いしますっ!!(^_^ゞ


第11話

 

 

 

 

 

 

 

 

「準備はいい?」

 

LEVEL5極寒地獄の森の中。そこにイワンコフ率いるニューカマー軍団が集合していた。軍団員は皆コートを羽織っているが、ガタガタと寒そうに震えている。

 

さて、ルフィ達がインペルダウンを脱出するためにはまず1階正面玄関へ行った後、インペルダウンを囲む軍艦を一隻奪わなければならない。周りは脱出不可能の"凪の帯(カームベルト)"だからだ。

それに必要なのは単純に頭数である。数十人といるニューカマー軍団でも捕まらずに1階まで辿り着ける者はほんの一握りだ。そのためLEVEL5からLEVEL1までにかけてどれだけの数の囚人を解放し、味方を増やすかが鍵なのだ。

 

「このインペルダウンに未だかつてナッシブルな大パニッカブルを起こサーブルのよ!!」

 

「「「ウオォォォォォォォ!!!!」」」

 

イワンコフの掛け声にニューカマー軍団の軍勢がいきり立つ。

 

「さぁ!行くわよ麦わらボーイ!!レイガール!!」

 

「もう先に行きました。」

 

「自由か!!ヒーハー!!!」

 

ルフィとレイはイワンコフがニューカマー軍団に作戦の説明をしている間にもう出発してしまっていた。それを知ったイワンコフは軍団を引き連れ、すぐにルフィとレイを追う。

 

「ん?おい、そういえば軍隊ウルフが一匹もいないぞ。」

 

走っている最中、軍団の一人がふと疑問を口にする。LEVEL5に解き放たれているはずの軍隊ウルフが一匹も見当たらないのだ。

 

「あぁ、それはお前アレだよ。レイの"包容色の覇気"さ。」

 

「何!?あの有名な特別な覇気か!?」

 

そんな疑問に前を走っていたニューカマーが答える。それを聞いたニューカマーの驚きからして"包容色の覇気"とはかなり特殊な力なのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

LEVEL5からLEVEL4へと続く階段をルフィとジンベエ、レイ、クロコダイルが走っていた。

 

「今朝10時前、処刑は午後3時!その時刻には処刑は必ず執行される!オヤジさんが来るとすればその何時間も前に仕掛けるはず!もういつ戦いが始まってもおかしくない!!」

 

「3時まで殺されることはねぇんだな!?まだまだチャンスはある!!それにしてもレイ!!お前ズリィぞ!!」

 

「ん?何が?」

 

走りながらジンベエと話すルフィ。そんな彼はふと隣を並走するレイに文句を言う。文句を言われたレイは不思議そうな表情で首を傾げる。レイの肩に乗る猫状態のミクも一緒に首を傾げた。

 

「何でお前ら狼に乗ってんだよ!!俺も乗せろよ!!」

 

「ん、乗せてあげたいのは山々なんだけど狼達が嫌だって。ねぇ、コロ助?」

 

「ガウッ!!」

 

レイは正確には走っていなかった。LEVEL5で軍隊ウルフ達を手懐け、乗ってきていたのだ。人になど絶対になつかない野獣軍隊ウルフだがレイにはなぜかすごくなついていた。レイが乗っている「コロ助」と呼ばれたウルフは軍隊ウルフ達のボスに当たる大型の狼だ。その後ろにはLEVEL5中の軍隊ウルフ達がお供している。

 

「クハハハ、それが噂に名高い"包容色の覇気"か。便利なものだな。」

 

「クロコダイル、おしゃべりはいいから扉破って。」

 

「ふんっ、分かってる。この右手は乾きを与える。」

 

階段を一番速く登りきったクロコダイルは階上の大きな扉に右手をつく。すると扉はみるみる萎びていき、やがて砂になって崩れ落ちてしまった。

 

クロコダイルは『スナスナの実』の砂人間であり、右の掌で触れた物から水分を吸収し、"乾き"を与えることができる。水分を吸われると人や草木は干からび、石や大地は砂に還る。

 

「こ、こちらLEVEL4!!LEVEL6より逃れた囚人七武海ジンベエ!侵入者モンキー・D・ルフィ!元七武海クロコダイル!七武海総監督インフィニティ・D・レイ!現れました!!応戦します!!」

 

LEVEL4に入ったルフィ達を待ち構えていたのは大勢の獄卒達だった。ハンニャバルの采配の下こうしてルフィ達を待ち伏せしていたのだ。

 

獄卒達は誰かの「撃て!!」の声と共に一斉に銃を発砲する。

 

「"A.T.フィールド"展開。」

 

しかしその弾丸はレイの"A.T.フィールド"によって全弾跳ね返されてしまう。跳ね返された弾丸で獄卒が被弾していく。

 

「"三日月形砂丘(バルハン)"!!」

 

「「ぎゃああああ!!」」

 

クロコダイルがまるでラリアットのように右腕を振るうと三日月形の砂の刃が出現。その刃に当たった獄卒達はミイラのように干からび、無力化していく。

 

「撃て!監獄弾だ!!」

 

「よっ…と!"ゴムゴムのぉ~雨"!!!」

 

「「うぎゃあぁぁぁぁぁ!!」」

 

ルフィが獄卒達の放った海楼石製の網を展開する監獄弾を上に跳ぶことでかわし、上空から拳の連打を放って獄卒達を蹴散らす。

 

「魚人空手"唐草瓦正拳"!!」

 

「「え……?うぎゃあぁぁぁぁぁ!!!」」

 

ジンベエが正拳を素振りすると一瞬何も起きないことに疑問を持った獄卒達を時間差で襲ってくる衝撃波が吹き飛ばす。

 

「か、敵うわけねぇ!!3億のルーキーに七武海が三人もいるなんて………!!!」

 

「だ、だが怯むな!援軍が来るまで何とか数で持ちこたえるんだ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん?何か騒がしいな。見ろバギー。」

 

ここは所変わってLEVEL2。その通路の端の"蝋"でできた壁の中にMr,3とバギーが隠れていた。この壁は『ドルドルの実』の蝋人間であるMr,3が造りだした物である。

 

LEVEL5にボンちゃんと共に入った二人は即行でボンちゃんを見捨て、二人でコツコツと20時間も逃げ回り何とかLEVEL2まで戻って来ていた。

 

さて、バギーがMr,3に言われた通りにLEVEL2を見渡すと猛獣"ブルゴリ"や看守達が引き揚げていくのが見えた。バギー達は知らないがこれはLEVEL4でルフィ達と戦う獄卒達の援軍に行くためだった。

 

「おめぇら、準備はいいか?」

 

「3兄さんの蝋で作った合鍵!こりゃ立派なもんでさぁ!」

 

とにかく今がチャンスとバギーは檻の中の囚人に指示を出す。囚人達はニヤニヤしながらMr,3が作った蝋の鍵を見せる。

 

そしてブルゴリと看守が完全にいなくなった時を見計らい、バギーとMr,3は囚人全員を解放した。

 

「さぁ!野郎共!!今こそが最大のチャンス!!シャバの空気を吸いたきゃ命賭けで暴れ回れ!!キックオフだ!!!」

 

「「「うおぉぉぉぉ!!俺達の救世主"キャプテン・バギー"!!!」」」

 

鉄壁の大監獄インペルダウン。その牙城は揺らぎ始めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お、お待ち下さい!援軍の要請は出していませんし、現在非常事態につき責任を負いかねます!!」

 

ここはインペルダウン正面入口。LEVEL4、LEVEL2で立て続けに暴動が起きる中、ここでも事件が起きていた。海軍本部の出航許可を受けていない軍艦が一隻着港したのだ。

 

「遠慮すんじゃねぇよ…。俺達は政府側の人間だぜぇ。ゼハハハハハ…。」

 

その軍艦から降りて来たのは現在海軍本部に召集を受けているはずの王下七武海"黒ひげ"マーシャル・D・ティーチ"とその仲間達だった。彼らは政府側の人間だと言っているが誰が見ても明らかな敵意を持っていた。

 

「待て貴様ら!!」

 

「ゼハハハ、"解放(リベレイション)"!!」

 

獄内へ侵入しようとする黒ひげを海兵達が止めようとすると黒ひげは自身の体から"闇"を出し、押し潰された木片などのガラクタと共に看守や海兵達をその"闇"から吐き出した。

 

黒ひげは悪魔の実の歴史上最凶とされる自然系『ヤミヤミの実』の闇人間である。その闇の"引力"によってあらゆるものを引きずり込み、無限の力で押し潰す恐ろしい能力だ。

 

今黒ひげはその引きずり込んだガラクタや看守達の成れの果てを吐き出したのだ。そうして正面入口の守りを突破した黒ひげはインペルダウンへ侵入していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「"地獄の(へ~ル)"…"WINK(ンヌウィンク)"!!!」

 

LEVEL4ではルフィ達が囚人を解放し、味方を増やしながら着々と歩を進めていた。牢番長サルデス率いるブルゴリ軍団をイワンコフがまばたきで吹き飛ばし、看守獄卒を蹴散らして進んで行く。

 

「うわぁぁぁ!!」

 

「獄卒獣だぁぁ!!!」

 

「さ、三人もいるぞ!!」

 

脱獄囚達の前にサディちゃん率いる獄卒獣の援軍が到着した。コアラ、シマウマ、サイの姿をした化け物達はその圧倒的な強さで囚人達を叩きのめしていく。銃も大砲も効かない化け物達を前に囚人達は防戦一方だ。

 

「"ギア3""ゴムゴムの巨人の銃(ギガントピストル)"!!」

 

「魚人空手"五千枚瓦正拳"!!」

 

「"砂嵐(サーブルス)"!!」

 

そんな獄卒獣達をルフィ、ジンベエ、クロコダイルが吹き飛ばす。それぞれの持つ大技を喰らった獄卒獣達はさすがにもう起き上がれない。

 

「「えぇーーーー!!!?」」

 

「獄卒獣達がやられたぁー!!」

 

「もうコイツらどう止めたらいいのか分かんねぇ!!」

 

インペルダウン側の主要戦力であった獄卒獣達がやられたことで看守達の士気が下がり、逆に脅威を失った囚人達は活気づいていく。

 

「ここが地獄の大砦!!何人たりとも通さんぞぉぉ!!!」

 

そんな折に副署長ハンニャバルがこの戦場に現れる。たった今囚人の集団を吹き飛ばした彼は薙刀"血吸"を持ち、いつにもなく本気モードだ。

 

「か弱い市民の明るい未来を守る為!前代未聞の海賊"麦わら"!!署長に代わって極刑を言い渡す!!」

 

そしてハンニャバルはルフィの前に立ちはだかり、どこからともなく聞こえてくる軽快なリズムに会わせて薙刀を振るう。やがてその薙刀は炎を纏い、ルフィへと襲いかかってきた。

 

「ご存知ハンニャカーニバル"焦熱地獄車"!!!」

 

「あちっ!あちっ!このっ……!!どかねぇならぶっ飛ばして行くぞ!!俺はエースを助けに行くんだ!!」

 

「笑わせるな!そう簡単にぶっ飛ばされては副署長は務まらぬわぁ!!」

 

ルフィは薙刀を振り回すハンニャバルから一旦距離を取り、"ギア2"を発動する。

 

「"ゴムゴムのJET銃乱打(ジェットガトリング)"!!」

 

「フゴボガゲボ~~~!!!」

 

そしてハンニャバルの顔面に超高速のパンチ連打を打ち込んだ。それにより体勢を崩すハンニャバル。

 

「っ……!!まだまだぁ!!!」

 

このまま倒れるかと思いきやギリギリの所で耐え、再びルフィへと襲いかかる。

その後もハンニャバルは何度ルフィにぶっ飛ばされようが蹴り飛ばされようが何度も何度も立ち上がった。もはや満身創痍のハンニャバルを心配する声の中、彼は再び立ち上がる。

 

「…何が兄貴を助けるだ……!!社会のゴミが綺麗事ぬかすな!!…貴様らが海へ出て存在するだけで…!!庶民は愛する者を失う恐怖で夜も眠れない!!だから!!か弱き人々にご安心頂く為に凶悪な犯罪者達を閉じ込めておく!ここは地獄の大砦!!それが破れちゃこの世は恐怖のドン底じゃろうがぃ!!出さんと言ったら一歩も出さん!!!」

 

野心家副署長ハンニャバルは確かな信念を持って立ち上がる。そんな彼に感銘を受ける周りの部下達だが、突如ハンニャバルの後ろで異変が起こる。

 

「ふ、副署ちょ………!!」

 

「た、助け………!!」

 

「な!?何だ!?どうしたお前ら!!」

 

ハンニャバルの後ろに控えていたバズーカ部隊が地面の"闇"に引き込まれていくのだ。そしてその犯人はすぐに姿を現した。

 

「やめときな……!正義だ悪だと口にするのは!!この世のどこを探しても答えはねぇだろくだらねぇ!!!」

 

黒ひげだ。闇をその身に纏った彼はたった今引きずり込んだバズーカ部隊を闇から吐き出しながらハンニャバルの顔を踏み潰す。ダメージの限界を迎えたハンニャバルはついに完全に倒れてしまう。

 

「ほうほう、こりゃすげぇ面ツが揃ってやがる。何か取り込み中だった様だな。ゼハハハハハ!!」

 

「ティーチ!!なぜ貴様がここにおるんじゃ!!」

 

想像だにしない黒ひげの登場にジンベエは拳を握りしめて怒鳴る。ジンベエにとって黒ひげは己の慕う白ひげ海賊団の面汚しだ。敵でしかない。そしてかつて空島に行く前にジャヤという町で一度会っていたルフィは次にジンベエが放った一言に反応する。

 

「いや、今は"黒ひげ"と言うべきか……!!」

 

「!?黒ひげ……!?」

 

そしてジンベエの一言に反応したルフィはゆっくりと黒ひげの前に出る。ルフィはここまでの冒険の途中で度々その"黒ひげ"という名前を耳にしてきた。チョッパーの故郷を滅ぼし、エースの船で仲間を殺し、そしてエースを倒して七武海となった男。ジャヤで一度会ったとはいえ、ティーチが黒ひげだとは知らなかったのだ。

 

「ゼハハハ!!久しぶりだな"麦わら"!!俺も驚いたぜ!お前が我が隊長エースの弟だと聞いた時はなぁ!!フフ…、ここにいていいのか?もうすぐ始まるぞ。お前の兄貴の公開処刑がよ…!ゼハハハ!!」

 

「ぎっ………!!!」

 

黒ひげのその言葉にキレたルフィは"ギア2"を発動。そして黒ひげの腹部に超高速パンチを打ち込み、黒ひげを壁に吹き飛ばした。

 

「船長!!」

 

「グワァ~~!!うぅ~!!!」

 

「エースは死なせねぇ!!」

 

壁に激突した黒ひげは何やらやたら痛がっている。そんな黒ひげにルフィは間髪入れずに"ギア2"により驚異的に上がった身体能力で高速移動し、再び拳を構える。

 

「"闇水(くろうず)"!!」

 

しかし黒ひげは掌から闇を放出し、ルフィをその掌に引きずり込んだ。そしてルフィをがっしりと掴み、そのまま地面に叩きつけた。叩きつけられたルフィは頭部から血を流し痛がる。

 

「血……?ゴムだろうあいつは。」

 

その光景を見てクロコダイルが疑問を口にする。そう、ルフィは『ゴムゴムの実』を食べたゴム人間だ。そのため今のような打撃は効かないはずなのだ。

 

「ゼハハハハハ!!何が起こったか分からねぇって面だな!!お前の兄貴エースもそうだったぜ!!」

 

ルフィ達は知る由もないのだが、『ヤミヤミの実』の能力にはもう一つ引きずり込める物があった。それは"悪魔の実の能力"だ。"痛み"をも引き込み、常人以上にダメージを受けてしまうリスクと引き換えに、能力者に触れている間いかなる能力も封印してしまう恐ろしい能力があったのだ。

 

「んぅ……!!うおぉぉぉ!!!」

 

「ルフィ。待ちなさい。」

 

立ち上がり、再び黒ひげに殴りかかるルフィをレイが正面から押さえ込む。

 

「放せ!!レイ!放せ!!!」

 

「何が先かよく考えて。時間も体力もここで無駄にしてはダメ。ここでこいつと戦ってもエースの救出には繋がらない。」

 

レイの言い分は尤もだった。こうしている間にもエースの処刑時刻は刻々と近づき、援軍だって近づいてきているのだ。黒ひげとここで戦うメリットはない。

 

レイの言葉にルフィは頭を冷やし、落ち着きを取り戻す。

 

「ゼハハハ…!さすがは七武海総監督、冷静な判断だな。え?インフィニティ・D・レイ。俺は知ってるぜ?お前の『インフィニティ』の意味をな。」

 

「……黒ひげ、なぜあなたはここにいるの?七武海は今海軍本部に召集を受けているはず。これはエースを倒してまで手に入れた"七武海"の称号を自ら捨てる行為。」

 

「全て計画の内だ。色んなズレは生じたがな。その全てをお前に教える義理があるか?え?総監督さんよ。」

 

「……………」

 

そう、黒ひげは七武海。七武海は白ひげとの戦争に備えて海軍本部に召集を受けているのだ。海軍はレイがいなくなったことでバラバラになった七武海を集めるため、"召集に応じなければ称号剥奪"という条件を提示した。そのため黒ひげがここにいることは称号を自分から捨てる行為に等しいのだ。

 

「マゼランが来たぞ~!!」

 

「ぎゃあぁぁぁぁ………!!!」

 

黒ひげと話していると最後尾付近の囚人の叫び声が聞こえた。それと同時にマゼランの毒にやられた者の悲鳴も聞こえてくる。

 

「麦わらボーイ!!さっさとお行き!!ヴァナタ今度マゼランの毒を喰らったらもう二度とこの世へ戻っちゃ来れないないからね!!!」

 

「急げ!!階段を登れ!!」

 

「バズーカ部隊はもういねぇ!!道は開けてるぞ!!」

 

イワンコフの叫びを皮切りに囚人達が次々に階段を登っていく。黒ひげがバズーカ部隊を沈めてくれたのはルフィ達に好都合だったようだ。

 

「獄卒獣がまた出たぁ!!」

 

「今度はミノタウロスだぁ!!!」

 

後ろから迫るマゼランに続き、横からは四人目の獄卒獣、牛の姿をした獄卒獣が現れる。

 

「ルフィ、あの牛は私が倒すからあなたは上へ進みなさい。」

 

「レイさん!獄卒獣は"覚醒"した動物系の能力者だよ!!異常なタフさと回復力を持ってるから気をつけて!!」

 

レイはルフィの肩をポンと叩いて獄卒獣の撃退へ向かう。その後ろを大勢の軍隊ウルフがついていく。

 

「………俺はエースを必ず助ける!!」

 

「ゼハハハ…。あぁ、無駄だとは言わねぇ。この世に不可能ということは何一つねぇからな。」

 

ルフィは黒ひげを睨み付け、階段へと歩き出す。すると黒ひげはすれ違い様にルフィにこう囁いた。

 

「空島はあったろう?"ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)"もそうさ!必ず存在する!!」

 

黒ひげが通りすぎた後もルフィはその背中を睨み付けていた。

 

「楽しみにしてろよおめぇら!!わずか数時間後!!俺達が世界を震撼させる"最高のショー"を見せてやる!!ゼハハハハハ!!!」

 

LEVEL3への階段を登る最中、ルフィは響く黒ひげの笑い声を聞き続けていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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