【ニセコイ】男はつれぇよ   作:Kドラ

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スイエイ

 

幸せすぎて、俺もう死んでもいいかも

ここが楽園か・・・と楽は涙を流す

『い、一条君、よろしくね』

小咲は恥ずかしそうにお願いする

そんな小咲を見ていつも以上にどぎまぎする楽

無理もない

何故なら小咲は水着なのだから・・・

 

『一条君、小咲の特訓しっかり頼んだわよ』

そういうるりも水着姿である、小咲と違ってスクール水着ではなく競泳水着だが

ちなみに楽も水着である

実はこの男、なんと女子水泳部で泳ぐハメになっているのだ

突如るりに

『水泳の助っ人が欲しいから小咲の特訓お願いするわ』

と頼まれたからだ

水泳経験者でもない自分に何故頼むのか、何故るりが教えないのか

そもそも女子水泳部に自分が行って大丈夫なのか

浮かび上がる数々の疑問は軽くあしらわれた

正直なところ恥ずかしいが、それ以上に嬉しいのでこれ以上の追求はやめた

ちなみに楽だけでなく、どてらもいて

『ホントに似合うな、君は』

小咲の体をまじまじと見ている

正面から体中を見られて羞恥心がわきあがる

楽は彼を殴りたくて拳をぷるぷるさせている

『見るな!』

ドゲシッ

るりの怒りの延髄切りがどてらにクリーンヒットする

楽は心の中で【グッジョブ!】とるりを褒め称えた

るりの飛び蹴りに驚きつつも、以前からの疑問をぶつける

『なんでどてら君はいつも私をからかうの?』

小咲の【いつも】という言葉に反応する楽とるり

『そりゃ君が可愛いからだよ』

その言葉にピクッと反応する2人

小咲に至っては

『またそうやって・・・』

満更でもなさそうだ

適当にあしらっているように見えるが顔が赤く、照れているようだ

そんな小咲を可愛いと思いつつも、どてらの裏切りにも等しい行為にわなわな震える楽

それを尻目に、るりは彼を人のこない死角につれていく

たちどまるやいなや、ローキックをぶちかます

『なにすんのさ、るりちゃ・・・』

『だあ!』

るりは文句を言うどてらの急所に蹴りをかまそうとする

しかしひらりとそれをかわす

るりの攻撃を気にせず、るりがしてくるであろう質問を予測し先に答える

『別に楽と小野寺さんの邪魔する気はないよ、ああでもしないと二人とも進展ないと思ってね』

『疑わしいわ、本気でいやらしい目をしていたもの』

るりは疑ってかかる

どてらを同士と見ていたが、敵の疑いが出てきた

『見るなって言われても可愛いから仕方ないって』

敵の可能性アップ

『もちろん、るりちゃんも可愛いよ』

女たらしの可能性アップ

ローキックを放とうとするが、やめろと言わんばかりに手のひらをこちらに突き出す

『俺だって男だから、あの子には興味あるけども・・・楽と両思いなのは一目瞭然だし、手を引いてるよ』

『私は?』

『集と両おも・・・』

ドスッ

無言の腹パンが突き刺さる

 

 

2人がイチャイチャしてるその頃

『どてらは女たらしだからさ、ああいうこと言うけど間に受けちゃダメだぞ』

小咲が毒牙にやられぬよう、どてらを下げにかかる楽

小咲はうんうんと頷いて

『そうだよね・・・可愛くないよね・・・』

と明後日の方向を見つめて呟く

楽は慌てて訂正する

『か・・・かわ・・・とはおもふ』

かみかみで何を言ってるかわからないが、なんとなく言いたいことはわかる

きょとんとする小咲に、羞恥心と可愛さで顔を赤くしつつ息を整え

『可愛いってのは本心だと思うぞ』

噛まずに言えてホッとする楽

当然小咲は赤面するが、それを眺めてニヤニヤしている余裕はなかった

何故かと言うと、集がニヤニヤしながら見てくるからである

男一人じゃ辛いからと、どてらと集を誘ったわけだが、集は別に誘わなくてもよかったかと思い始める

『どてら君ならともかく、アンタに褒められたって価値ないわよ』

コイツも・・・千棘も誘わない方がよかったかな

よくよく考えりゃ今回のメンツは、偽物の恋人ってことを知ってるわけだし、誘わなくても不審がられることはあるまい

ちなみに千棘はビキニである、どうやらまだスクール水着を持っていないらしい

小咲一筋の楽には金髪ハーフゴリラのビキニなど・・・とこの前までならなんともなかっただろう

しかし、前回の勉強会で若い衆に蔵に閉じ込められて2人っきりになって以来、少し意識するようになってきたのだ

普段は気が強くワガママなゴリラだが、実は幼少のトラウマ(洗濯機にはまって抜けなくなった)により暗所恐怖症なのだ

蔵に閉じ込められた時の千棘は華奢な乙女で、ゴリラ度は完全に0だった

黙ってりゃ美人の千棘、か弱くなればさらに美人に見えるため、楽が気の迷いを起こすのも不思議なことではないかもしれない

余談だが蔵を開けてもらった時、楽が千棘を押し倒しているような体勢になっていたため、誤解を解くのに結構苦労した

ちなみに千棘も、優しく励ましてくれた楽に気持ちが少し揺らいでいた(友達ノートの楽のページに【少しいいところもある】と追加されたぐらいである)

無論、恋人になろうとまでは思っていないし、そもそもお互い自分の気持ちに気づいていない

 

そんなこんなで水泳の特訓が始まる

小咲はカナヅチなので、まずは手を持ってもらってバタ足するところから始める

普通なら千棘かるりの役目だが、るりの指名で楽が受け持つことになった

小咲の両手を握る+顔と胸が眼前にある+泳ぐのを怖がっている小咲が可愛いの三連コンボで楽はピンチである

『いいな楽のやつ、代ってくれねえかな』

ゲシッ

オープンすぎるどてらにるりが蹴りをいれる

『どてら君、言っとくけど私に手を出したらダメよ』

『あんまらは興味無・・・«ドゲシッ»人殺しー!』

ジョークを辛辣な言葉、しかも真顔で返された千棘はローキックをぶちこむ

るりの数倍は強烈で、どてらは断末魔とともにプールに落ちた

そして親指を立ててそのまま沈んでいく

『なにやってんだアイツら』

『どてら君大丈夫かな?』

プールサイドでアホなことをしてくれてるので、間をうまく持たせることができた2人

お互い邪念を払いつつ練習に励み、小咲はバタ足で25m泳げるようになった(但しビート板ありで)

 

 

この後、楽が足をつった千棘を助け、集にそそのかされて人工呼吸しようとしたら千棘が目を覚ましてぶん殴られたという

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