萌子「!やったー!」
真魚「もしかして成績良かったすか?」
萌子「あ、うん。体育がちょっとだけ良くなった。」
真魚「良かったっすねー。柴さんは?」
直「まあ特に代わり映えはしないな。」
真魚「まおはいつもと一緒っすねー。」
智流「前より少し成績が良くなってるな。光明は?」
光明「あんま見せたくないな・・・」
智流「もしかしてレベルがダウンしたか?」
光明「そうじゃないってー!それより若葉ちゃんはどうだ?」
若葉は落ち込んでいた。
萌子「落ち込みすぎ!」
直「そんなに悪かったのか!?」
真魚「でも、見てるの手帳っすよ?」
若葉「明日から冬休みですわ・・・」
萌子「それがどうかしたの?」
若葉「学校に来れなくなってしまうのですわ!来る日も来る日も家で、皆さんにも会えず・・・」
直「じゃあ冬休み、また皆で集まるか?」
若葉「本当ですか!?」
萌子「クリスマスとかどう?」
光明「良いね良いね!メリークリスマス!」
若葉「その日は家族でパーティをする事になっていて。」
直「そうか。じゃあ初詣でも行くか。」
真魚「お!それ良いっすね!」
若葉「初詣と言うのは?もしかしてお正月に神社にお参りに行くという。」
萌子「もしかして、行った事無いの?」
若葉「はい!一度行ってみたかったのです!友達と一緒に!」
冬休みが流れ、今日は今年最後の大晦日。萌子の家の前に真魚と直と光明が集まった。
萌子「いらっしゃーい。」
真魚「お邪魔するっす・・・」
直「うう・・・寒かった・・・」
光明「寒い冬は嫌だな・・・」
体を震えながら萌子の家に入って行く。
萌子「私の部屋に行ってて。今お母さんにお茶淹れて貰うから。」
ピーンポーン♪。
萌子「若葉ちゃんと智流君だ。はーいどうぞー。」
ドアを開けると若葉と智流が入って来た。
若葉「あの、ご無沙汰しております。」
智流「萌子に皆久し振りだな。」
萌子「入って。外寒いから。」
若葉「は、はい。」
真魚「あ!何すかそれ?」
智流の両手に風呂敷に包まれてる箱が乗せてあった。
若葉「姉と母が、今晩私がお世話になるお礼にと。つまらない物ですが。」
智流「萌子気を付けろよ?これ重いぞ。」
萌子「ど、どうも・・・うわ!重い・・・」
智流「やっぱ俺が持つわ。」
リビングに持って行って、風呂敷を解いて、蓋を開けると御節料理が盛られていた。
若葉「キャビアの前菜と、トリュフのお摘みと、それと・・・」
一番下には大量の小判がぎっしり詰まってあった。
真魚「これってまさか・・・」
光明「小判かよ!」
萌子「これはダメ!」
直「越後屋か!」
光明「ねずみ小僧か!」
若葉「?」
萌子の部屋。
萌子「はぁーびっくりした・・・」
御節を食べる。
直「これがキャビアか。美味いモンだな。」
真魚「まお初めて食べるっすー!」
光明「キャビアとトリュフ美味し!」
萌子「珍しいモンねー。」
若葉「そうですか?それよりも、このテーブルは何でしょうか?」
智流「これはこたつだ。」
萌子「は!もしかして若葉ちゃん、こたつ知らないの?」
直「まさか、流石にそれは無いだろ?」
若葉「その、噂には何度か聞いた事があります。」
光明「噂って・・・」
若葉「何でも、人の全ての意欲を奪っていく、悪魔の発明だとか、堕落人間製造機械だとか!はっ!危ないですわ!皆さんすぐ避難を!」
直「何か間違って伝わっているようだな。」
智流「入ってみろよ若葉。暖かいぞ?」
こたつに入った若葉は満足に笑顔になった。こたつに入れない智流と光明は漫画を読んでいた。
若葉「温もりますわー。」
直「だろ?これでテレビ観ながらみかんっと言うのが正しいこたつの入り方だ。」
若葉「これでみかんを食べる・・・もしかしてギャルっぽい!」
萌子「ぽくは無いかな?」
すると直の足が若葉の足に当たった。
若葉「あ!」
直「あー悪い、足が当たっちゃったな。」
真魚「あーあるっすよねー。こたつの中でで足のベストポジションの奪い合い。」
若葉「そうなのですか?」
直「まおが思い切り足を伸ばし過ぎてるから場所が無いだろ?少し引っ込めろ!」
こたつの中で真魚の足を退かす。
真魚「うわ!やめるっすー!」
その後こたつの中で奪い合いが始まった。
萌子「ほら若葉ちゃんも困ってるよ?」
若葉「いいえ、とても楽しいですわ!皆さんとこんなにくっ付けるなんて!あの、こたつってとても素晴らしいですわ。なので、もし良かったら・・・これで譲って頂けたら。」
小判を差し出して交渉しようとする。
萌子「だからそれはダメー!」
小判を取り上げる智流。
智流「小判はお預けだ!一般市民は受け取れ無い!」
時間が経過して新年まで後10分。萌子が年越しそばを持っ来た。
萌子「お父さんが年越しそばを打ってくれたよー。ん?」
直と真魚と光明が寝ていた。
萌子「寝てる。」
若葉と智流はまだ起きていた。
萌子「若葉ちゃんと智流君は眠くないの?」
若葉「はい。興奮して眠れませんわ。他の人の家で夜を迎えてるのが不思議で。」
智流「俺も眠くないから大丈夫だ。」
萌子「お母さん、許してくれて良かったね。」
若葉「はい。皆さんと一緒ならこれからも出掛けて良いと言われました。」
萌子「本当?じゃあ来年はいっぱい遊びに行けるね!」
若葉「はい!何処に行きましょう・・・やはりフランスとか!」
萌子「だから遠すぎるよ!」
年越しそばを食べる智流。
智流「うーん!年越しそば美味い!あ!3人起こさなきゃな。萌子は直と真魚を起こしてくれ。俺はこのアホを起こすから。」
萌子「おーい!まおちゃーん!」
2人を起こそうとするが起きない。
萌子「もう、しょうがないなー。起きろー!」
こたつの布団を持って上に上げると2人がようやく起きた。
真魚「寒い・・・」
直「布団を・・・」
智流「おいアホの光明!お前も起きろ!」
光明「ブハッ!?」
頭にビンタして光明を起こした。
萌子「起きて。もうすぐ新年になっちゃうよ?」
真魚「ええ?そうっすか・・・?」
直「仕方ない・・・」
光明「よう智流!おはようさん!ってもう過ぎてる!」
既に新年になってしまった。現在の時刻は1月1日の0時5分。
萌子「本当だ!もう皆でカウントダウンしようと思ったのに。」
若葉「では今からしませんか?」
萌子「今から?」
真魚「そうっすね!せっかくだし!」
智流「じゃあ行くぜ!6!」
光明「5!」
真魚「4!」
萌子「3!」
直「2!」
若葉「1!」
6人「ハッピーニューイヤー!」
萌子「5分過ぎ・・・」
そして皆で神社に向かう。
若葉「お祭りで来た時に比べると、随分静かですね。」
萌子「小さくてあんまり有名じゃないからね。」
智流「だが、お願い事が叶う確率は高いって評判が良い。」
直「去年は何かお願い事したのか?」
萌子「うん!運動ちょっと出来るようになりたいって。」
真魚「じゃあ若葉ちゃんはギャルっぽくなれますように?」
直「テストで良い点取れますようにじゃないのか?」
賽銭箱前に立って鰐口を揺らして本坪を鳴らす。
真魚「さあ!願い事を叶えて貰う為にも少し奮発するっすかねー!」
直「現金だなー。そう言うの神様が見ているって言うぞ?」
萌子「そうだよ?あんまり奮発し過ぎ!?」
若葉が大金を賽銭箱に入れようとするが智流に止められた。
智流「無いようにな!」
若葉「はぁ。」
そして賽銭箱にお金を入れた後。
真魚「じゃあせーのでお参りするっすよー。せーの!」
萌子「あ!待って!」
光明「何だどうした?」
萌子「皆声だしてお参りしない?」
直「え?」
真魚「まおは良いっすよ?」
若葉「私も構いませんわ。」
智流「俺はいつでも言うぜ。」
萌子「本当?」
直「しょうがないなー。」
光明「じゃあ俺も!」
真魚「もう一度行くっすよ!せーの!」
そして皆の願い事は。
6人「今年も6人で楽しく過せますように!」
数日後、小橋家ではこたつブームが巻き起こっていた。
乙葉「こたつがこんなに素敵だったなんて。」
柚葉「癒されますわー。」
若葉「やはりそう思いますよね。」
智流(本当に知らなかったんだなこたつ。)
乙葉「すぐに全部屋に用意させましょう!」
若葉「はい!」
柚葉「お母様、そうおっしゃるかと思って用意させておきましたわ。」
智流(まさか・・・)
大広間に大量のこたつが置かれていた。
智流(何だこれ!?いつの間に!?予算掛け過ぎだろ!?)
乙葉「まぁ!」
柚葉「これで完璧ですわー。」
乙葉「お休みなさーい。」
こたつに入って寝てしまった2人。
若葉「お母様お姉様!?」
智流「柚葉さん!?乙葉さん!?」
若葉「こんな時間に眠ってしまうなんて!は!まさか!やはりこれは、人を堕落させてしまう機械・・・お姉様ー!お母様ー!」
智流「もう何だか面倒になってしまったな。」
こたつの恐怖を知って勘違いしてしまった若葉であった。
「END」
CAST
朝香智流:八代拓
古橋光明:村田太志
小橋若葉:小澤亜李
時田萌子:井澤美香子
黒川真魚:M・A・O
真柴直:村川梨衣
小橋柚葉:木村珠莉
小橋乙葉:浅倉杏美