柚葉「そうなのですか・・・」
乙葉「ええ。若葉と智流さんには話しておいた方が良いかと思ってるのだけれど・・・」
するとそこにドアが開き、若葉と智流が顔を出した。
若葉「行ってまいりまーす。」
智流「柚葉さん乙葉さん、行ってきます。」
乙葉「行ってらっしゃーい。」
ドアを閉めて2人は登校する。敷地内から出た智流と若葉。そこに柚葉が駆け寄って来た。
柚葉「若葉さん!お待ちになって。」
若葉「お姉様?」
智流「どうかしました?」
若葉にマフラーを着ける。
柚葉「今日は寒くなりますから、暖かくして行かないと。」
若葉「はい。」
柚葉「手袋も着けて。これで完璧ですわ!」
手袋とイヤーマフと帽子を着けて暖かくなった。
若葉「ありがとうございます。」
智流「モコモコになってる。では行ってきます。」
柚葉「車には気を付けてー。」
若葉「はーい。」
だが柚葉は悲しい目をしていた。
学校の教室のストーブに5人が当たっていた。
萌子「今日は一段と冷えるねー。」
真魚「ベッドから出るのが辛いっすー!」
光明「俺なんか家に出るのが最高に辛い!」
智流「お前がただ出たくないだけだろ?」
すると若葉が絶叫して窓の外を見る。
若葉「きゃあああああああ!!!」
直「何だいきなり!?」
萌子「窓の外に何か見えるの!?」
若葉「ゆ、雪が・・・!」
直「雪かよ!」
萌子「もしかして若葉ちゃん、雪みるの初めてなの?」
若葉「恥ずかしながら。毎年寒い季節になると、一家で南の方にお引越ししていたので。」
智流「毎年かよ・・・」
真魚「それはそれで面倒のような気もするっすねー。」
若葉「はい。でも冬眠した一大事ですし。」
光明「熊かよ。」
若葉「因みに今年もその予定だったのですが、こたつが導入されたので、こっちに居ようと言う話になりまして。こうして皆さんと一緒に居れて、本当に良かったですわ。」
萌子「そうだったんだー!もしかして智流君も南の方に?」
智流「まあそうなるな。でもこたつのお陰で助かったぜ。」
真魚「じゃあ積もったら雪合戦するっすー!冬には冬の楽しみがいっぱいあるから若葉ちゃんにも教えてあげるっすよー!」
若葉「本当ですか!?」
直「いやだよ寒いのに、それもそんなに積もらないって。」
若葉「えー!?雪やこんこん!雪やこんこん!さぁ!柴さんも一緒に!!」
直「うるせぇ!何のおまじないだよ!」
若葉「はー!雪よーこんこん!はー!雪よーこんこん!」
智流「だから何のおまじないだよそれ!」
萌子「あーあ、このままだったら良いのになー。」
真魚「何がっすか?」
萌子「ほら、3学期終わったらクラス替えでしょ?また6人一緒だったら良いのにって。」
直「気が早いな、まだ1月だろ?」
萌子「でも、お正月の時も思ったんだ。この6人とっても良いなって。」
光明「モエちゃん嬉しいねー!」
若葉「大丈夫!皆一緒に2年生ですわ!私が何とかして・・・・みせますから・・・・」
また大金が入った封筒を取り出した若葉。
直「おいその目はやめろ!」
智流「何でいつも持ち歩いてるんだこのお嬢様は!?」
放課後。外では雪が大量に積もっていた。
真魚「わー!」
萌子「積もったー!」
テンションが上がる光明と萌子と若葉と真魚。
真魚「雪合戦っすー!」
若葉「どうしたら、どうしたら良いのですか!?」
萌子「手でぎゅっと丸めるんだよ。」
雪を持って丸めて雪玉を作る。若葉も挑戦。
若葉「こう?」
萌子「そうそう!そんな感じ!」
若葉「そして、これを・・・相手にぶつけるのですね・・・!」
雪玉を持って萌子に向ける。
萌子「私味方!」
すると雪玉が飛んで来た。
真魚「ぼんやりしていると全滅するっすよー?」
真魚のチームには大量の雪玉が盛られていた。
萌子「よーし!若葉ちゃん!」
若葉「はい!」
真魚と直チームVS若葉と萌子チームの雪合戦が始まった。
智流「皆元気だな。」
光明「なあ智流・・・俺達帰ろうぜ・・・?」
ガクガク震える光明。
智流「子供は風の子ってよく言うだろ?お前も風の子になれ。」
光明「そんな無茶な・・・」
すると一つの雪玉が若葉の顔面に直撃して若葉が倒れた。雪合戦終了。
萌子「わー服濡れちゃったよー。若葉ちゃんは大丈夫?」
若葉「はい。とても楽しかったですわ。初めて雪を見た日に、こんな思い出が出来るなんて。」
萌子「そっかー。」
若葉「この1年、楽しい思い出が沢山出来ました。アイス食べたり、モエちゃんの家に行ったり、プールに文化祭それから、川に溺れた、おばあちゃんの家、家族で行った遊園地に・・・」
萌子「走馬灯!?」
すると若葉の顔が真っ赤になり倒れた。
萌子「わあ!凄い熱!」
真魚「大丈夫!?」
直「はっ!こんな寒い日に遊んだ事無いから免疫力が無いんだ!」
萌子「どうしよう!」
若葉を揺らして軽く説教する直。
直「いいか若葉?子供は風の子!だから風なんか引くんだ!反省しろ!」
若葉「はい・・・・」
智流「文化祭で風引いた奴に言われたくない言葉だな。」
段々若葉の顔が真っ赤になっていく。
若葉「何だか眠くなってきましたわ・・・・」
直「やばい!モエは足!真魚は胴を持って!」
萌子「うん!」
真魚「分かったっす!」
3人が若葉を持ち上げようとするが、上半身を持ち上げられない直。
直「重い・・・岩のように重いぞ・・・」
若葉「あの・・・歩けますので・・・」
智流「なあ、俺が背負ってやるから若葉を俺の背中に乗せろ。」
若葉を智流の背中に乗せて、智流が若葉を背負う。その後帰宅途中。
若葉「すみません・・・・」
智流「気にするな。」
若葉「でも、風邪が移ってしまうので・・・・」
萌子「大丈夫大丈夫。」
光明「そんなに心配するなよ。」
直「何とかは風邪引かないしな!」
この言葉で5人がゲロ引き。
直「どうかしたか?」
萌子「どうかじゃないよ。」
真魚「そうっす。若葉ちゃん苦しんでるっすよ?」
直「いやだから、少しでも明るく・・・」
すると若葉が涙を流して泣いていた。
直「ごめん!今のはそう言うつもりじゃなく!」
若葉「いえ・・・嬉しいんです・・・」
萌子「若葉ちゃん・・・」
若葉「小学校の時も・・・中学校の時も・・・父の仕事の都合で・・・転校ばかりしていて・・・だから・・・友達も中々出来なくて・・・きっと・・・ずっとこのままかなって・・・でも・・・皆さんと出会って・・・普通の友達みたいに受け入れてくれて・・・」
若葉の回想・思い出。
若葉『その皆の中に、私は含まれますか?』
萌子『若葉ちゃんも一緒に行こう?』
真魚『うん!』
若葉「それから、ずっと、ずっと・・・」
回想終了。
若葉「友達で・・・普通の友達で・・・」
真魚「若葉ちゃん・・・」
萌子「若葉ちゃん・・・!」
智流「嬉しいね。」
光明「若葉ちゃーん!俺も嬉しいよ!」
号泣する光明。
若葉「皆さん・・・本当にありがとうございます・・・友達になっていただき・・・」
萌子「私の方こそ!2年になっても3年になっても!ずっと友達で居ようね!」
若葉「はい・・・智流君・・・いつまでも私と一緒にいてくれますか・・・?」
智流「勿論。俺も小橋家の一員だからな。」
真魚「さっ!ずっと止まってると風邪、余計こじらせるっすよ?」
若葉「はい!」
智流「そうだったな。じゃあ行くか。」
小橋家門前。
若葉「ありがとうございます・・・皆さんの優しさ、胸に沁みますわ・・・」
萌子「さっ!早く戻って体温めて。」
若葉「はい、ではごきげんよう。」
智流「じゃあな皆。俺が送ってやるよ。」
若葉「お願いします・・・」
智流が若葉を背負いながら屋敷に入る。
真魚「良かったっすね。」
萌子「ん?」
そこで皆が見た物は、小橋家の敷地内に積もられた柚葉と乙葉の雪像だった。ライトが照らされて、イルミネーションも飾られていた。これには智流もドン引きだった。
智流「マジかよ・・・」
萌子「若葉ちゃん!」
若葉「ん?」
4人「私達、お金目的で友達になったんじゃないからね!」
若葉「はい?」
翌日の朝。すっかり良くなった若葉。
若葉「皆さんのお陰で熱も。」
乙葉「ええ!?そうでしたの・・・じゃあ、今度は海外に移って仕事をするのですね・・・」
電話の会話を聞いた若葉は今まで以上にショックを受けた。
若葉「か、海外・・・・!?」
そして後ろに倒れてしまった。
若葉「ぽよん。」
そこに柚葉と智流が駆け寄って来た。
柚葉「若葉さん!?」
智流「おい若葉!?」
どうなる若葉。
「END」
CAST
朝香智流:八代拓
古橋光明:村田太志
小橋若葉:小澤亜李
時田萌子:井澤美香子
黒川真魚:M・A・O
真柴直:村川梨衣
小橋柚葉:木村珠莉
小橋乙葉:浅倉杏美