わかば*ガール Peace(完結)   作:naofree

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ある朝、真魚は登校中ずっとため息ばかりしていた。

駅でもため息。

真魚「はぁ・・・」

校門でもため息。

真魚「はぁ・・・」

下駄箱でもため息。

真魚「はぁ・・・」

若葉「まおちゃん早いですね。」

後ろから若葉の声を聞いてビックリした。

真魚「お、おはようっすー。」

若葉「ごきげんよう。」

爽やかな笑顔で挨拶する若葉。

真魚「うわあああ!眩しいーー!!」

若葉の笑顔で飛ばされそうになる。


5話「お嬢様はずるい」

教室に着いて、コーラを持って机に強く置く。

 

真魚「お嬢様はずるい!笑顔だけで人を魅了する力を持ってるんすよ!」

 

直「朝っぱらから荒れてるなー。」

 

コーラを飲む真魚。

 

真魚「ぷはぁー!」

 

それを真似するように若葉はお茶を飲む。

 

若葉「ぷはぁー!」

 

智流「おい若葉、それってあんまギャルの行動じゃねえと思うぞ?」

 

萌子「一体何があったの?」

 

真魚「モエちゃん・・・実は・・・」

 

事情を話す真魚。

 

萌子「毎朝電車で会う男の子がちょっと気になってる?」

 

真魚「そうなんすよー。」

 

直「ここ女子校だしな。」

 

真魚「そうなんすよー!」

 

光明「男ならここにいるけどな。」

 

智流「いや俺達とは違う男だしな。」

 

真魚「それでいつもこっそり隣に立ったり。」

 

直「案外可愛いところあるんだな。」

 

真魚「こっそり盗撮なんかしちゃったり。」

 

智流「やめとけ、逮捕されるぞ。」

 

萌子「でもそれで、どうして朝から機嫌が悪くなるの?」

 

真魚「いや、それが今朝・・・その人の隣に水連女学院の美少女が立っていて・・・」

 

萌子「偶々隣に立ってただけじゃない?」

 

真魚「仲睦まじく話してたっす・・・」

 

さらにがっかりのオーラを出す。

 

直「恋人とは限らないだろ?友達同士でも仲良く話す事はあるし。」

 

真魚「でも・・・」

 

光明「もしくはそいつが、ブレザー派だっただけのことだ!」

 

真魚「ええーー!?」

 

萌子「とにかく、気持ちも伝えてないのに諦めちゃダメだよ?」

 

真魚「もういいよ!あのお嬢様には勝てる気しないし!」

 

直「恋の傷は中々癒えないものだからなー。私も昔、色々あった。」

 

智流「まさかの経験者!?」

 

直「でも、絶対傷つかない方法もあるんだぜ?」

 

真魚「なんすか?教えて下さい先輩!!」

 

直「それはね・・・・ようこそ2次元へ!」

 

真魚「お断りっす!」

 

更にがっかりしてしまった真魚は机に俯く。

 

萌子「柴さんが変なこと言うからだよ〜!」

 

真魚「そうだ!寧ろこれはチャンス!もう少し女子力を上げてたところだし、これを機にまおは頑張るっす!」

 

直「まさか、お嬢様になるとか言うんじゃないだろうな?」

 

真魚「急に家がお金持ちになるはずがない、でも本物のお嬢様にはなれなくても、お嬢様キャラにはなれるはず!」

 

光明「所謂お嬢様属性って奴だな。」

 

萌子「でも、お嬢様キャラってどうすれば良いの?」

 

真魚「そうっすねー、まずは本物のお嬢様をよく見て理解するっす!」

 

直「いるのか?そんな本物のお嬢様なんて。」

 

光明「いるじゃねえか!近くに!」

 

4人「はっ!!!」

 

若葉を見る4人。若葉は本物のお嬢様だからである。

 

萌子「そうだよ!若葉ちゃんは正真正銘のお嬢様だよー!」

 

真魚「つまり、若葉ちゃんを完コピすれば完璧なお嬢様キャラに!」

 

と言う訳で、若葉ちゃん観察日記のノートを作った真魚。

 

直「観察日記、アサガオみたいだな・・・」

 

真魚「夏だけに!」

 

早速観察開始。廊下を歩く若葉を観察。

 

直「流石身のこなしは優雅だなー。」

 

真魚「お嬢様は歩き方クラスね。」

 

萌子「背筋も伸びてて姿勢も良いしー。」

 

直「ん?見てみろ!!ちょっと床から浮いてる!?」

 

真魚「どうやってるんっすかあれ!?」

 

実際は普通に床の上を歩いている。そう見えてただけであった。

 

次は数学の授業。

 

先生「だから、この数をここに代入ことで。」

 

真魚(頭は良くないって言ってたけど。)

 

先生「えー次の問題を、小橋さん。」

 

若葉「はい。」

 

椅子から立ち上がり、ノートを見る若葉だが、ずっとノートを見てるだけだった。

 

先生「ん?小橋さん分からないんですか?小橋さん?小橋さん?」

 

徐々に若葉の目のハイライトが消えていく。

 

若葉「すぅ〜、すぅ〜、すぅ〜。」

 

真魚(寝てる!?)

 

寝てしまった。

 

智流(そう言えば若葉は数学が苦手だったな。)

 

そして昼になった。

 

真魚「お嬢様の昼ごはんは・・・」

 

若葉「今日のお昼は外で買ってきたんです。」

 

萌子「何買ったの?」

 

若葉「コンビニのおにぎりですわ!とりあえず全種類買ってみたんです!」

 

袋から全種類のコンビニおにぎりを取り出す。中にはありえない種類のおにぎりも混ざってた。

 

真魚「(なるほど、お嬢様は庶民の食べ物に感動する。ってことは!)カップラーメンとか超美味いっすよねー。」

 

若葉「わぁー、食べた事無いですー。」

 

直「まお、ただの庶民にしか見えないぞ?」

 

光明「こんなにおにぎりがあったとは知らなかったなー、それに牛乳やバナナとか何だこれ?」

 

智流「こんな具材売れなさそうだな。」

 

中庭に若葉を発見した真魚。

 

若葉「はい、パンの耳ですよー。」

 

茂みに隠れてる何かにエサをあげている若葉。

 

真魚「何してるんっすか?」

 

若葉「うわっ!」

 

真魚の声にびっくりした若葉。

 

若葉「まおちゃん、こっそり小鳥さんにエサを。」

 

真魚「お嬢様は動物好き。うわ!!?」

 

茂みから現れたのは小鳥じゃなくカラスだった。

 

若葉「可愛いでしょー?」

 

真魚「カラスは小鳥じゃないっすよー!?」

 

そして夕方になった。

 

若葉「それではごきげんよう。」

 

萌子「じゃあねー。」

 

智流「じゃあなー。」

 

光明「おうじゃあなー。」

 

3人と別れた。光明も帰る。

 

真魚「よし!行くっす!」

 

直「まだやるのか?」

 

真魚「本物のお嬢様の家、絶対に見ておきたいっす!」

 

こっそり若葉と智流を尾行する真魚と直。若葉の家の門が開き、帰宅した2人。小橋家の家に驚愕する2人。

 

真魚「これが若葉ちゃんの、家・・・」

 

直「本物のお嬢様だな・・・」

 

敷地内に柚葉と飼い犬がいた。

 

柚葉「おかえりなさい若葉さん、智流さん。」

 

智流「ただいま帰りました。」

 

柚葉「明日のパーティーのドレスはお決まりになって?」

 

若葉「50着までは絞り込んだのですが、お姉様選んでいただけます?」

 

真魚(が〜〜ん!)

 

直(ドレスが50着!?)

 

2人意外にも智流も驚いてた。

 

智流(凄いなおい、流石本物のお嬢様だな・・・)

 

そして真魚と直も帰ることに。

 

真魚「はぁ・・・」

 

直「どうだ?お嬢様キャラにはなれそうか?」

 

真魚「まおはまおだし、無理矢理変わる必要は無いかなって。」

 

直「諦めたか。」

 

真魚「て言うか!近くにあんな最強のお嬢様がいるのにお嬢様キャラなんかなれないっすよ!!」

 

観察日記に書かれてたのは、若葉ちゃん最強と(○>△<○)の顔文字が書かれてた。

 

翌日の朝。

 

真魚「柴さ〜んモエちゃ〜ん光明く〜ん!おはようっすー!」

 

萌子「おはよー。」

 

直「昨日の今日で元気だな。」

 

光明「何があったんだ?」

 

すると真魚の後ろに若葉と智流が来た。

 

若葉「おはようっすー!」

 

何故か真魚の真似をする若葉。

 

真魚「いやーよく考えてみたら若葉ちゃん、いつもまおの真似してるじゃないっすかー。」

 

直「それが?」

 

真魚「最強のお嬢様がまおに憧れてるってことっすー、それってつまり、まおは最強より最強ってことじゃないっすかー!」

 

萌子「あー・・・」

 

直「お前幸せな人生歩みそうだよな。」

 

智流「だから今日あんなに元気だったのか。」

 

光明「まあまおちゃんが納得ならそれで良いかもな。」

 

真魚「若葉ちゃん、行くっすよー!」

 

若葉「はいっすー!」

 

こうして最強より最強になってご機嫌上昇になった真魚であった。

 

「END」




     CAST

  朝香智流:八代拓

  古橋光明:村田太志

  小橋若葉:小澤亜李
  時田萌子:井澤美香子
  黒川真魚:M・A・O
   真柴直:村川梨衣

  小橋柚葉:木村珠莉
    先生:能登麻美子
    女子:大地葉
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