若葉「はぁ・・・」
小橋家の門の前には、4人の姿があった。
直「近くで見ると一際大きいな。」
萌子「でも、いきなり来て追い返されたりしないかな?」
光明「その可能性も十分あるかもな。」
真魚「こうなったら、こっそり忍び込んで若葉ちゃんと智流君を連れて行くっすー!」
萌子「そんなことしちゃダメだよー!」
直「電気流れてるかも知れないんだぞ!」
強行突破しようとする真魚だったが、直に止められた。
萌子「庭に強い番犬がいるかも知れないし。」
光明「監視カメラも存在するかも知れねえし。」
真魚「なんか、秘密基地みたいっすね。」
すると4人の後ろに、黒のリムジンが停車した。
後ろの窓が下がる。そこにいたのは、若葉の姉の柚葉だった。
柚葉「あの、あなた方は?」
4人「!!」
萌子「えっと、私達!」
直「その!若葉さんと!」
光明「朝香智流の!」
真魚「友達っす!」
柚葉「まあ!あなた方が!これは失礼致しましたわ。すぐお入りになって。」
4人は小橋家に招かれた。
柚葉「どうぞ。急でしたのであまりちゃんとした物を用意出来なかったのですが。」
招かれた4人はティーセットを見て驚く。
萌子「凄ーい!」
光明「立派なティーセットだな!」
直「サンドイッチもあるぞ!」
サンドイッチを取って食べる真魚。
真魚「これ超美味しいっすよー!」
萌子「真魚ちゃん勝手に食べたら行儀悪いよ?」
若葉「皆さん!」
2階から若葉が降りて来た。
萌子「若葉ちゃん!」
若葉「急にどうしたんです?」
真魚「若葉ちゃん家がどんなところか見てみたいってモエちゃん言うっすからー。」
萌子「違うよー!話があるからでしょ?」
若葉「話?」
智流「あれ?全員お揃いだな。」
2階から智流が降りて来た。
光明「智流!来てやったぜー!随分贅沢な暮らしをしてるじゃねえか。」
智流「これでも俺、手伝いもしてるけどな。」
柚葉「では、私は席を外しましょう。」
席を外そうとする柚葉だが。
萌子「あ!違うんです!話があるのは、お姉さんやお母さんにで。」
柚葉「?」
こうして柚葉に話をする4人。
萌子「あの、花火大会とお祭りなんですけど、若葉ちゃんと、一緒に行かせてもらえませんか?」
真魚「門限が6時と言うのは若葉ちゃんから聞きましたっす。でも、その日はどうしても皆で行きたくて。」
柚葉は真顔で話を聞く。
直「終わったら4人で、ちゃんと家まで送ります!だから!」
4人ソファーから立ち上がり。
4人「お願いします!」
若葉「皆さん・・・」
智流「お前ら。」
立ち上がって頭を下げる。
柚葉「若葉さん。」
若葉「はい。」
真顔から、笑顔になった柚葉。
柚葉「お母様には私から話ておきますわ。いってらっしゃい。」
若葉「良いのですか?」
柚葉「若葉のことを、よろしくお願いいたしますわ。」
萌子「はい!」
光明「お任せ下さい!」
直「僕!いや、わた、ああ・・・僕が責任を持って守ります!」
真魚「お!柴さん流石男前!」
直「う、うるさい!」
全員が笑い合う。
柚葉「智流さんも、若葉を頼みますわ。」
智流「勿論そのつもりです。」
そして別の日の夕方。公園のベンチに座ってる浴衣姿の若葉といつもの私服姿の智流。丁度そこに萌子が来た。
萌子「今日は間違えなかったね。」
若葉「モエちゃん。」
萌子「わあー!可愛い浴衣だねー!」
若葉「ありがとうございます///」
智流「萌子の浴衣も可愛いじゃねえか。」
萌子「ありがとう。」
そこに真魚も合流した。
真魚「お待たせっすー!」
萌子「お!今日は早いね!」
真魚「勿論!花火は待ってくれないっすから!」
若葉「その浴衣、この前、モエちゃんのお宅で読んだ雑誌に。」
以前、萌子の家に来た若葉達。若葉があの時読んだティーン雑誌に夏祭り特集の記事に人気No. 1の浴衣が掲載されていた。
若葉「ギャルっぽい!」
どこからかハサミを取り出して真魚の浴衣とペアルックしようとする若葉。
萌子「ダメだよそんな高そうな浴衣!」
そこに直も合流した。
直「揃ってたか。」
智流「直?」
真魚「浴衣と言うより着流しって感じっすね。」
直「良いだろ!これしか無かったんだ!」
萌子「あれ?でも光明君がまだ来てないよ?」
智流「おかしいな、彼奴必ず集合時間前に来る奴なんだけどな。」
光明「おっ待たせー!」
智流「来たか。!?」
そこに光明も合流したが、智流は驚いてた。光明が浴衣を着てることを。
智流「お前、いつもは私服で夏祭りだったじゃねえのか?」
光明「たまには夏気分と言う事で浴衣を着てみたんだ。」
智流「そうか。今度俺も浴衣着てみようかな?まあいい、早速行こうぜ!」
夏祭りが行われてる神社に到着した6人。
若葉「わあー!凄いです!キラキラしてます!夜なのにこんなに明るくてこんなに賑やかで!」
真魚「それだけじゃ無いすよー?沢山お店があるから遊んだり美味しいものが食べたりも出来るっす!」
若葉「そうなのですか?」
真魚「さあ!早く行くっすー!」
光明「まおちゃん俺も行くっすー!」
真魚と光明はダッシュで祭りの中に入る。
萌子「まおちゃん光明君!はぐれないようにしないと!」
直「しょうがない奴らだなー。」
若葉「なんか、ドキドキします。夜なのに、外で皆さんと一緒にいるなんて、なんだか不思議でドキドキします。」
そして若葉も祭りの中へ走り込む。
智流「おい若葉!」
萌子「さあ!私達も行こう!」
3人も祭りの中へ入る。金魚すくいでは、萌子が3匹も掬った。
若葉「凄いですねー!」
萌子「金魚すくいだけは得意なんだよねー。」
すると若葉は袖の中から、大金が入った封筒を取り出した。
若葉「これで何回出来ますか?」
智流・直「そんなにやったら金魚がいなくなるだろ!」
次は射的。
直「ここは私に任せてもらおう。」
銃を持った直から、とてつもないオーラが溢れ出た。
真魚「凄いオーラっす!」
1発でBLのDVDを見事撃ち落とした。
直「フッ、どうだ?」
萌子「柴さんもしかしてスナイパー?」
直「狙った獲物は逃がさない。ん?」
若葉は縮こまっていた。
光明「若葉ちゃん本物じゃねえから大丈夫だぞ?」
するとベルが鳴った。鳴った方向にあったのはひも引きくじだった。すると萌子は猫のぬいぐるみを見付けた。
萌子「あのぬいぐるみ!可愛いー!」
真魚「ここはまおにお任せっすー!」
萌子「でもああ言うのって。」
直「中々当たらないんだよなー。」
真魚がくじを引くと、一撃で猫のぬいぐるみを引いた。
真魚「当たったっす!」
直「いきなりか!」
若葉「私も当たりましたわ!」
萌子「2つ!?」
光明「おい智流!こっち見てみろよ!こいつが当たっちゃったぜ!」
智流「マジか!俺もこれ当たっちゃった!」
2人が引いたのは、最新のゲームソフトだった。
夜になり、展望台のベンチに4人が座る。
直「大量大量♪」
真魚「毎日お祭りだったらまお達最強っすねー!」
萌子「そろそろ花火の時間だよ?」
若葉「こんな所にいて良いのでしょうか?会場は向こうと書いてありましたが。」
智流「ここで良いんだよ。」
すると花火を打ち上げる音が響いた。
光明「お!始まった!」
空に大きな花火が広がった。
若葉「うわーー!」
直「やっぱりここが一番だったな。」
真魚「見付けたのはまおっすよ?」
萌子「あのね、若葉ちゃんに特等席で見てもらおうと思って、皆で探したの。花火が綺麗に見える所。」
若葉「誘っていただけただけじゃなくて、そんなことまで・・・すみません、私お礼何も用意してません。今度必ず。」
萌子「いいよ、お礼とかじゃないの。」
若葉「ですが!」
真魚「友達っすから!」
光明「勿論俺達もな!」
直「だな。」
若葉「・・・はい!」
夜空には無数の花火が打ち上げられた。
真魚「たーまやー!」
直「かーぎやー!」
萌子「花火が上がった時に言うんだよ?若葉ちゃんも言おう?たーまやー!」
若葉「た、たまやー!」
4人「たーまやー!」
花火に向かって叫ぶ4人。
智流「良かったな。若葉も楽しそうでなによりだな。」
光明「ああ。今日で一番笑顔が輝いてるな。」
こうして楽しい夏祭りを満喫した6人であった。
そして夏休みが過ぎて、2学期突入。
萌子「おはよー。宿題終わってきた?」
智流「勿論やってきたぜ。」
真魚「言わないで・・・」
光明「俺の天敵が・・・」
机に俯せになる光明と真魚。
直「やってこない奴ってなんで溜め込むのかね?」
光明・真魚「夏休みカムバック・・・」
智流・直「目を覚ませ!」
2人の頭にチョップする2人。
直「全く、いつまで夏休み気分、ん?」
若葉「ごきげんよう。」
登校して来た若葉には、浮き輪と綿あめを持っていた。
智流「ちょおおおお!!!」
2学期スタート。
「END」
CAST
朝香智流:八代拓
古橋光明:村田太志
小橋若葉:小澤亜李
時田萌子:井澤美香子
黒川真魚:M・A・O
真柴直:村川梨衣
小橋柚葉:木村珠莉