萌子「若葉ちゃん何書いてるの?」
若葉「スケジュール帳ですわ。遂に明日ですので。」
萌子「あー、文化祭ね。うん!楽しみだよね!」
若葉「はい。私、高校の文化祭を、一日千秋楽しみにしてまして、指折り数えて待っておりました!」
スケジュール帳に文化祭までの日数が1年間書かれていた。
萌子「365日欠かさず!?」
智流「俺達のクラスの出し物は演劇だったよな。」
若葉「華やかな舞台で演じる役者達、憧れです〜!最も、私はじゃんけんで負けて黒子役になってしまいましたが・・・」
黒子役でガッカリする。
萌子「華やかさと真逆!え、えっと、フォローしなきゃ!えっと・・・でも若葉ちゃんにぴったりだよ?」
若葉「ぴったりですか・・・?」
萌子「うん!」
若葉「似合って、いますか・・・?」
萌子「とても!」
智流「萌子それフォローになってないような。」
真魚「うーん静かに・・・」
何かに集中している真魚。
若葉「まおちゃん?」
萌子「勉強?珍しいね。」
真魚「んなわけないっすよ、演劇のラストが上手く纏まらないっすー。」
萌子「そう言えば真魚ちゃん、監督と脚本だったよね。」
真魚「ちっちっちー超監督と呼んでくれたまえー。」
腕に「超監督」と書かれた腕章を身に付けている。因みに若葉は黒子役、萌子はヒロイン役、智流はヒーロー役になっている。
若葉「凄いです!」
智流「何処の団長さんだよ?」
真魚「本当はモエちゃんがヒロインってイメージで脚本書いたのに、小道具ばかりになっちゃうから。」
萌子「わわっだってヒロインなんて、私には無理だよー!」
真魚「今からでも遅くないからやってっすー。モエちゃんにやって欲しいシーンがあるんすよー。」
萌子「ええ?私に?」
真魚「そうっす!宙吊りで登場した後、柔道部員との殺陣のシーンなんすけどねー、やっぱりここはモエちゃんじゃないと!」
萌子「普通に無理。」
真っ向拒否。
智流「後何で俺が主演なんだ?」
真魚「智流君が一番相応しいからっすよ!」
その後、直がいる家庭科室に訪れた一行。ミシンで衣装を作っている直。
直「文化祭の劇なんて所詮遊びだろ?」
光明「の割には頑張ってるじゃねえか。」
萌子「誰の衣装なの?」
直「自分の。」
光明「ほえ?柴さんお前舞台には立たないだろ?」
直「はっ!片腹痛い!これは私の人生という舞台衣装だぜ?」
智流「何だ?結婚でもするのか?」
すると1枚のチラシを見せる。
若葉「ミス白詰コンテスト?」
直「そう、この学校の伝統あるイベントで、レベルが高いと評判なんだ。」
萌子「へぇ〜、それで?」
直「それで?分からないかい?」
真魚「ま、まさか!」
直「実はこれにエントリーしている!自選で!」
真魚・光明「うわぁ!身の程知らず!」
同時に2人を殴る直。
直「女らしくなりたい!その為には思い切りが必要なんだ!清水の舞台から飛び降りる気持ちでやってやる!」
真魚「死者蘇生出来るのはゲームの中だけっすよ?」
直「お前いい度胸だな・・・」
光明「やべ!火に油を注いだな。」
若葉「こんな素敵な催しもあるのですねー。柴さん可愛いからきっと1番ですわ。」
直「いやいやそんな、それより、皆に聞いておきたいことがあるんだけど。」
萌子「何?」
直「女としての私に点数を付けて欲しい!」
5人「え!?」
突然の質問に戸惑う。
萌子「点数・・・」
真魚「え、えっと・・・10点かな?」
直「何点満点中?」
光明「10点満点中・・・かな?」
直「嘘だろ絶対!」
光明「いやいや本当だ!」
直「フンッ!まあ私だって、自分に自信あるわけじゃないよ。でも平均て言うか、中の中か。いや中の上?」
5人(上がってる!?)
直「筋で例えると中トロ?」
真魚「それ普通にレベル高くないっすか!?」
萌子「あ!そう言えば、眼鏡っ娘は眼鏡外すと美人になるってよく聞くけど。」
若葉「そうなのですか?」
直「ええ〜良いの?私の真の力解放しちゃう?大トロ見せちゃう?」
智流「直お前発言が狂ってるぞ?」
直「フンッ!見るがいい!この真柴直!本来の姿を!」
眼鏡を外したが、周りの反応が薄すぎる。
直「リアクション薄。」
真魚「まあ眼鏡外したところで顔が変わるわけじゃないよねー?」
直「ちょっ!!」
若葉「メイクをしてみては?印象が変わるかもですわ。」
真魚「おお!それ良いかも!まお持ってるし!」
メイク箱を取り出す真魚。
直「じゃあちょっと変身してくる!」
萌子「行ってらっしゃーい。」
真魚のメイク箱を持って家庭科室から退室する直。
メイク開始から数十分後。
智流「直遅いなー。どうしたんだ彼奴?」
廊下をドタドタと駆け寄る音が響いた。そしてその音の正体が家庭科室に戻ってきた。
直「凄いぞ!効果覿面だ!」
萌子「うわ!!」
直「道行く人が皆振り向くようになった!!」
真魚「違う意味で!」
智流・光明「何故舞妓!?」
メイクをタオルで落とす。
萌子「もうしょうがないなー。」
智流「なあ若葉、萌子、他のクラスの偵察に行かないか?」
若葉「はい!是非!」
3人は文化祭準備の偵察しに行く。辺り一面生徒が居残りで作業している。
萌子「凄いねー。ほとんどの生徒が居残りで作業してるー。」
智流「まあ文化祭の本番は明日だからな。早く済まさないとヤバいからな。」
若葉「も、モエちゃん、智流君・・・私達!不思議な世界に迷い込んじゃったのかも!!」
萌子「若葉ちゃん!?」
智流「アリスかよ!!」
萌子「そう言えば中学の時は文化祭無かったの?」
それを聞いた若葉が暗い表情を表した。
若葉「そ、それは・・・」
萌子(しまった!聞いたらまずいことだったのかも!)
若葉「1年生と2年生の時は直前で転校になってしまい、3年生の時は楽しみ過ぎて熱を出してしまい・・・」
萌子「だからそんなに楽しみにしてたんだー。」
若葉「はい、もう楽しみ過ぎて、体が熱くなってきてますわ。」
萌子「今年は気を付けようね?」
智流「当日に熱とは、遠足や修学旅行当日に熱出して泣いてしまったみたいな感じだな。経験無いけど。」
暗い表情から明るい表情に変わった。
若葉「でも、これを見ると、心がウキウキして!」
すると歩きながら鼻歌を歌って、更にスキップする。それをやってる若葉の手を握って止める萌子。
萌子「若葉ちゃん。スキップしちゃってるよ?」
若葉「そうでしたか?」
萌子「うふふ。行こう!」
若葉「はい!」
2人揃って鼻歌歌いながらスキップする。後ろからその光景を眺めてる智流。
智流「何だろう?あの可愛い生き物達は。まあでも、若葉が喜んでるだけで俺も満足だな。明日が楽しみだぜ。」
後ろから2人の後を追う智流。そして外に出た3人。すると何処からか太鼓の音が響いた。
直「ドンドコドコドコ!カッカ!ドンドンドンヘア!」
グラウンドの隅っこで太鼓を叩く直と何かの本を見ている真魚と両手を前に出して何かを念じてる光明の3人がいた。
萌子「柴さん、何を?」
智流「おーいお前らー!何やってんだ?」
直「話しかけないでくれ!大事なところなんだ!よし、仕上げは・・・身を清める!!」
水が入ったバケツをひっくり返して自分の体を濡らす直。
智流・萌子「あーーー!!!」
直「今のは願いが叶えるおまじないだ・・・」
真魚「これで後は本番を待つだけっす!」
光明「念じるのも楽しいなおい。」
若葉「水を被ったら優勝出来るのですか?」
直「はっ!目が覚めただけだった・・・何してんだろう私・・・」
ショックで倒れてしまった。
真魚「柴さーん!明日は大丈夫っす!」
若葉「明日は・・・文化祭!」
そして夜の小橋家。深夜3時。部屋のベッドで寝る若葉。しかし。
若葉「あら?どうしましょう!眠れません!せっかくの文化祭なのに徹夜なんて!」
廊下を歩く柚葉。すると智流の部屋から若葉の声を聞こえた。
柚葉「ん?若葉さん?」
ドアを開けると、寝てる智流を揺さ振る若葉がいた。
若葉「智流君どうしよう!全然眠れないんです!」
智流「おい若葉・・・今深夜3時だぞ・・・」
文化祭開始まで後6時間。
「END」
CAST
朝香智流:八代拓
古橋光明:村田太志
小橋若葉:小澤亜李
時田萌子:井澤美香子
黒川真魚:M・A・O
真柴直:村川梨衣
小橋柚葉:木村珠莉