メリイ「(今回、1万文字もかけて全部下ネタって)どうなの? あれ(=本作)」
ムツミ「大変暑苦しい男(=西)だがね。ボクは嫌いじゃないよ。加えて言うならキミも(下ネタを)嫌ってないように見えるがね」
メリイ「時々、疲れるの。(土曜の朝から下ネタばっかりで「お気に入り」や「UA」が減っちゃうんじゃないかって)」
真面目なグリムガルファンには殺されるんじゃないかと思いながらも、気が付いたら全部下ネタだったので、お嫌いな方は読み飛ばしてください!
逆に下ネタ大好きな人は、どんどん読んでください!(感想・評価も募集していますYO!)
それは
夏の太陽に
否、日々だったはずだった。
「いぎだぐないぃぃぃ」
「何を言ってるんですか、グンゾウさん! 子どもじゃないんですから、行きますよ」
同じ神官で、今日は一緒にルミアリス神殿へ修練に行くはずのタイチが、中庭のベンチにしがみつくグンゾウを引っ張っていた。
「タイチ君、いや、タイチ様、一生のお願いだから、俺を放っておいてくれ」
「駄目です。そんな聞き分けのないことを言わないでください」
「聞き分けとか、そういう問題ではないんだ。俺の命の
グンゾウが
そして、ヨシノの
新しいスキルを習得に行くということは彼女……“
グンゾウはこっそりと他の
「いつもみたいに危機を切り抜けてくださいよ。みんなに
タイチはしぶとくグンゾウを引っ張る。それほど肉体派ではないが、若いだけあって持久力がある。そろそろグンゾウの体力が尽きそうだ。
「わかった。わかった。行く。行くから、引っ張らないで」
「はい。わかりました」
素直なタイチはグンゾウを
――なんてね。大人はずるいんだよ。
放されたグンゾウは身を
「タイチー。ごめんねー。ルミアリス神殿は
グンゾウが前を向くと、そこにはあるはずのない壁があった。壁のように見えた。グンゾウは壁に顔面からぶつかる。「おふっ!」っと声が出た。思ったより固くない。ぶつかった壁にそのまま抱きしめられる。
――壁に抱きしめられた?
「それは駄目っしょ。グンゾウさん」
壁がグンゾウを抱きしめながらぼそぼそと暗い声で
「グンゾウさん。何してるんですか?」
別の声も聞こえてくる。聞き覚えがある。聞き覚えがあるどころかグンゾウが好きな声だ。意外と低くて落ち着いている、でも
「ア、アキぃ? なんでここにいるの?」
グンゾウを抱き留めていたのはクザク、そして傍にはいつもは伏し目がちな目を丸く開いたアキがいた。
「ヨシノちゃんから『グンちんの様子がおかしいから、ルミアリス神殿まで連れて行ってあげて』って朝に言われたんです」
――なるほど……野生の
「
グンゾウは
――あ、なんか抱きしめられるって気持ちいい。
義勇兵宿舎からルミアリス神殿へは、
――アキとふたりっきりならこんなに楽しいことはないんだろうけど……。
「グンゾウさんの
アキが聞く。
「うん……」
グンゾウは力なく答える。
「確か、規定修練の時は、ほぼ食事抜きでしたっけ?」
タイチが聞く。
「うん……」
グンゾウは力なく答える。
「でも、逃げちゃ駄目だわな」
クザクが言う。
「うん……」
グンゾウは力なく答え……た後、思い直してクザクに言い返す。
「いや、
「それは……まあ、そうっすけど」
グンゾウ達は北区の市場を通り抜けていく。北区の市場は朝から
――ああ、
グンゾウの目にうっすらと涙が浮かんだ。
「あのリョータやハイドと上手くやれているグンゾウさんが苦労するってのは確かに修師の人に問題があるのかもしれませんね。じゃあ、私から神殿側に不必要に
アキがいつになく優しい。グンゾウは感動してしまった。
「うぅ、ありがとう。アキ」
「僕もできる限りグンゾウさんを守ります」
タイチもグンゾウに優しい顔でほほえんでいる。
「ありがとう。タイチ」
グンゾウは何だか勇気が湧いてくる気がしてきた。
「まあ、たぶん、何も変わらないと思うけどね」
前向きになってきたグンゾウの心をクザクがぶち壊す。
「なんなの? クザク、俺に
「いや、ないっす」
グンゾウが恨みがましい目で後ろを
――
グンゾウが心の中で
ルミアリス神殿の学院で、グンゾウは
――いつもより優しい。
聖騎士と神官は修練する場所が異なるため、アキと
――今なら逃げられるんじゃなかろうか?
「グンゾウさん。今回は違う修師かもしれませんよ?」
タイチはグンゾウの心の中を見透かしたように腕を
「そ、そうだよね。修師も暇じゃないんだし、毎回、毎回同じってわけはないよね」
グンゾウは学院の入り口でタイチと話しながら、手続きを待っていた。案内の神官が現れる。グンゾウの名が先に呼ばれた。この後、修練の部屋に案内されるのだ。
「じゃあ、午前の修練が終わったら、食堂で会いましょう。グンゾウさん」
「ああ、わかった」
グンゾウは緊張しながら案内の神官の後に付いていく。学院は入り口や受付がある本棟の他に、研究棟、図書館、修練場等の複数の建物から構成されている。各棟は渡り廊下で結ばれていて、その渡り廊下は中庭を囲むようにぐるっと
グンゾウはその中のひとつに通された。建物の南北に入り口があり、修練を受ける神官は北側の入り口から入る。
「ここで待ちなさい。担当の修師が来ます」
案内の神官にそう言われたので、グンゾウはお礼をして建物に入って扉を閉めた。
建物の中は少し暗い。しかし、明かり取りの窓が南向きの天井付近に設けられているため、光が射し込んでくる。光が空気中の
窓の下には白いカーテンがあり、その白いカーテンの向こうには南側の扉がある。担当の修師はその南側の扉から入ってくる。
――どうかあのカーテンから現れるのがカレン師ではありませんように。
グンゾウは祈るのではなく、思わずルミアリス神に願いすがってしまった。
そうしていると、建物に誰かが近付いてくる足音が聞こえる。グンゾウの心音が一気に高まる。周囲が静かなため、自分の心音が
――緊張する。なんか過去に似たような経験をしたような気もするけど、もっと楽しい
南側の扉が開く音がして、白いカーテンにさっと光が
――今の人影……まさか……。
グンゾウの緊張がピークに達する。心臓の鼓動は既に限界近くまで速くなっていて、ダムローでゴブリン達から逃げている最中よりも速いのではないかと
カーテンが「シャッ」という音を立てて開けられる。
そこに居たのは……。
そこに居たのは、神官衣を
彼女の身長は小さい。150センチくらいか。グンゾウ達の仲間で言えばチョコよりも少し小さい感じだ。目立つのは
「カ、カレン……」
グンゾウの声にカレンの左眉毛がピクピクと吊り上がる。
「ほほぅ。グンゾウ、再会
「あ、あぁ、久しぶりにカレン
――終わった……。俺の2週間オルタナ
「先生ではない。どうやったら私がお前のような
「体が覚えていない」の部分でカレンの口元が初めて少しだけ緩む。グンゾウはその様子に
「い、いえ。
「そうか。体で覚えたいのかと思った」
「
「ところで、今日は何の修練で来たのか?」
「あの、
「そうか。私の手元の紙には『
――ば、ばれてる……。そういう仕組なの? 結構
「……。んー、手違いかもしれませんね。
グンゾウが立ち去ろうと後ろを向くと、グンゾウの背後から「ひゅっ」と風を切る音がする。
「がっ!」
グンゾウは首の付け根、右の肩に
――さ、
グンゾウが前に倒れ込みながら後ろを振り向くと、快楽に歪んだ顔をしたカレンがグンゾウを見下ろしていた。名が示す通り美人なところがさらなる恐怖を感じさせる。カレンはショートスタッフの飾り部分を
「グンゾウ、今のが“
「痛い……、い、いや、別に覚えたくないです」
「そうか、じゃあ……」
カレンが何か
「今のが
「いや、それは……」
カレンはグンゾウに近付くと、左手で
――近い。
強烈に甘ったるい、
カレンはグンゾウの耳元に口を近付けると怖いくらい優しく
「2週間、たっぷりと楽しめそうだな」
そう囁きながら、ショートスタッフの石突きでグンゾウの下腹部をグリグリと
――こ、殺される。
夕べの食堂。まだ太陽は落ちていないが、広い建物のため奥の方は薄暗い。机の上に
アキの申し入れが
「大丈夫ですか? 怪我はしてないみたいですけど」
タイチが心配そうにグンゾウの顔を覗き込んでくる。
「ありがとう。怪我は部屋を出る前に治してくれるんだよ。……散々
「プレイ?」
「あ、こっちの話」
――シェリーの酒場で聞いた
タイチは自分の修師にカレンのことを聞いたようで、情報を共有してくれた。
「しかし、そのカレン師という方は、オルタナのルミアリス神殿では有名な方のようですね。オルタナ出身で幼くしてルミアリス神殿の門を叩き、学院で優秀な成績を収め、最も若く修師になったらしいです」
「そうなんだ……」
――うちも美人は美人だが……。
「ルミアリス神信仰の歴史を研究していて、古文書から過去に失われてしまった祝詞を復元させ、新たな光魔法を復活させたこともあるみたいですよ」
「そうなんだ……」
――出会った時から鋭い目はしていたけど、ここまでの暴力はなかった気がする。やっぱり
「ただ、出る
「そうなんだ……」
――とにかく、時間を戻してこうなった背景を詳細に思い出そう。
グンゾウは全くの
「あ、ごめん、今なんか話しかけた?」
グンゾウは今更タイチに聞き返した。
「じゃあ、グンゾウさん。おやすみなさい。また明日」
グンゾウはタイチと宿舎の自室前で別れた。
「タイチ、今日は色々と心配してくれてありがとう。また明日」
グンゾウは部屋に入ると、手に持っていた
――
カレンは出会った初日から暴力的なわけではなかった。もちろん厳しい修行を
その日は、規定修練の2日目で、初めてショートスタッフを使った護身法を習う日だった。今日の修練はそろそろ終わろうという時間、防御の練習をしている際だ。グンゾウはすごく疲れていた。カレンの
痛みでしゃがみ込むグンゾウに、怪我の治療のためにカレンが近くに寄ってきた。
先に言い訳をすれば、グンゾウはグリムガルにきて数日間は、当然に
さらに運悪く、グリムガルに来たばかりのグンゾウは着替えが無いため、神殿から与えられた
グンゾウも驚いたが、カレンは驚きのあまり目を
「あ、これは……その……」
カレンは顔を
「そういうことか……。お前は体が
そう言うとカレンは修練場の扉を強く閉めて、後にした。
――やばい。今思い出しても恥ずかしい。
グンゾウは独りベッドで
次の日もグンゾウの不運は続いた。早朝から水で身を清め、ルミアリスへの祈りを終えてから修練場に入るのだが、その際に回廊を歩いているアキを見かけてしまった。アキもグンゾウ同様に粗衣に身を包んでおり、丈の短い
その眩しい脚の映像が
昨日のこともあり気まずい。朝一から護身法の訓練であった。体の一部が不自由なグンゾウは
「ふざけているのか? 貴様」
カレンの
「ふざけているから、そういうことになるのだ!」
カレンは怒りながら、グンゾウの治療をしようと近付いてくる。そして、カレンがグンゾウを仰向けに起こすと、またしてもグンゾウの
「貴様は仕方のないド
カレンからそう言い放たれた。
――あの時、なんて言ったのか思い出せない。
グンゾウは
その日からカレンのグンゾウへの当たりは厳しくなっていった。特に護身法の修練時は
――よく考えたら、俺はカレンが恐ろしくて1回もちゃんと言い訳をしていない。それに「暴力は止めてくれ」とも言ってない。カレンに変態だと思われているなら、もしかしたら、俺のことを超M男君だと思っているんじゃないか? だとしたら暴力が
グンゾウはどうしようもない決心をしながら、安らかな眠りについていった。
翌日。グンゾウはカレンの前に立っていた。オルタナでの普段着の上に、神官衣を着ている。ダムローからの撤退戦でゴブリンと
修練の前にカレンへ切り出す。
「
カレンは一瞬
「……なんだ。聴こう」
グンゾウは真剣な顔をし、胸を張って、
「私はマゾではありません。なので、痛みを受けることに喜びを感じていません。過去に修練で怪我をした際にお見苦しいモノをお目にかけたのは、反省しております。その……
――言い切った……。あとは野となれ、山となれ。
カレンは聞き終わると、下を向く。表情は見えない。そのまま180度くるりと後ろを向いてしまった。少しだけ背中が震えている。
――怒らせちゃったかな?
「……くくくくくく」
――あれ?
「くっくっくっくっく。はっはっはっはっは。あーっはっはっはっはっは」
カレンはお腹を抱えて笑っている。
――あれ、あれ? 思ってたのと違う反応だ。
「くふふふふ。こんな馬鹿な男は初めて見た」
「はぁ……すいません」
カレンはお腹を抱えながら、グンゾウに近付いてくる。肩に手を置く。グンゾウは思わずびくっと震えてしまう。
「そうかそうか。よく分かった。私も勘違いをしていた。私に欲情したわけで、痛みに興奮したわけではないってことだな」
――お。理解してもらえた!
「そ、そうなんです」
次の瞬間、カレンのショートスタッフがグンゾウの
「ぐふぉぁ!」
グンゾウはお腹を抱えて、体を折り曲げる。胃液が食道まで上がってくる。体を折り曲げた状態で、カレンを見上げる。
「何故ぇ……」
カレンは快楽の極みという目をしながらグンゾウを
「理解はしたが、世の中には
そう言うとカレンはグンゾウの耳に優しく息を吹きかけた。グンゾウはぞくぞくと震える。
「お前には
カレンはグンゾウから離れると
「さて、今日が本当の初日だ。何を習いたいか言え。オルタナ史上最若年の修師が稽古をつけてやる」
――なんだか……、解決したような、していないような。
そこから、グンゾウとカレンの新しい関係が始まった。
その日の修練終了後、結局ぼろぼろにされたグンゾウは床に仰向けに倒れながら
――確かに、今までより少しましだったかもしれない。
「あの……、
カレンは
「お前は切なそうな顔で『
――なんてこった……。
グンゾウは軽い絶望感の中、早く
後半の燃料のため、感想・励まし・評価を激しく×5募集中です!
■「灰と幻想のグリムガル level.9 ここにいる今、遥か遠くへ」8月25日発売。楽しみ、楽しみ。
下ネタ読みたい方は本作でお楽しみください。
西はノーマルなのでけして、Mではありません。
違いますよ。違うったらぁ。