廃と群像のグリムガル ~不惑の幻想~   作:西吉三

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仕事が繁忙期だったり、資格試験の勉強があったり、下らないグリムガル二次連載(「灰と幻想のグリムガル ~オリオンの耀き~」)始めちゃったり、(……話の伏線考えるのと整合性の確認が面倒臭くなってきたり、)色々あって、投稿遅れちゃいました……てへぺろ(・ω<) でも相変わらず反省はしていない。


9.名将イアン・ラッティー

 火災を広めた夜の風が()ぐ。

 朝の到来だ。

 枯葉色に染まる東の空に、木々の緑が()える。徹夜明けの兵士に、朝の光は痛いほど眩しかった。

 血と吐瀉物(としゃぶつ)の臭気が立ち込める天望楼の中庭。グンゾウは、名前も知らない()()()()()兵士と一緒に、名前も知らない()()()兵士の死体を運んでいた。中庭から死体安置所へ。

 皆、襲撃のショックで無言だ。

 運ばれている死体も口を開くことはない。

 天望楼裏門近くの敷地に仮の安置所が設営されていた。身元を確認するために兜を外したり、装備品を確認する。確認した同僚の兵士には、悲しみに打ちひしがれ崩れ落ちる者や、怒りに任せて暴れる者等がいた。

 知らぬ間にグンゾウの手や服が血に染まっていた。喉頭部(こうとうぶ)頸動脈(けいどうみゃく)ごと()()られている死体が多い。

 手に付いた血を神官衣で(ぬぐ)いながら、グンゾウの脳裏にヴェールの剣技が浮かぶ。喉元に突き付けられた長剣(ロングソード)の冷たさを思い出して身震いがした。

 ――ヴェール、君はなんてことをしてくれたんだ。救えない。救えないじゃないか。くそっ!

 やり場のない(いきどお)り。並んだ死体を見渡した後で、グンゾウは溜め息()じりの深呼吸をしてしまった。

 ――しまった!

 血や吐瀉物(としゃぶつ)、死亡時に出た糞便が混ざった複雑な臭いを味わい、急な吐き気に襲われる。(よだれ)が止まらない。

 吐きそうな瀬戸際、カレンとの修行(プレイ)で鍛え上げられた不屈(ドエム)の精神力で吐き気を抑えた。誰かが吐くと、その吐瀉物(としゃぶつ)がまた臭いを放ち、我慢している他の兵士の嘔吐感を惹き起こす。嘔吐の連鎖は地獄だ。

「口で息をしろー!」

 隊長風の兵士が叫んだ。

 皆、そう心がけているが、たまに油断して鼻呼吸をしてしまう。そして、不快な臭いに襲われ、吐く。その繰り返しだった。

 ヨシノは体調が思わしくないこともあり、早々に音を上げて、木陰で休んでいる。グンゾウが目撃しただけで、2回は吐いていた。

 この所の義勇兵生活で、グンゾウは血にも()()()の死体にも慣れていたが、()()の死体には慣れていなかった。

 ――他のみんなは無事なんだろうか?

 グンゾウが心配していたのはアキのことだった。天望楼裏門の兵士が最も被害が多く、15人も死んだ。次いで、天望楼内でも多くの兵士が死んだらしい。

 即応部隊に死人は出なかったが、無傷ではなかった。ジニーとライアンは何処(どこ)に行っていたのか、グンゾウがヨシノと合流した後、しばらくしてから奮戦した風の顔でひょっこり現れた。

「よーし! 全員、正門前に集合だー!! イアン・ラッティー准将から今後の体制について説明があるぞー!」

 隊長風の兵士に声を掛けられて、正規兵はきびきびと、義勇兵はとろとろと、天望楼の正門前に集合し始めた。

「立てるかい? ヨシノ」

 グンゾウは木陰で休むヨシノに声をかける。ヨシノは太い落葉樹の根元に座り、下を向いたまま目を閉じていた。いつも健康的なヨシノにしては、顔色が悪い。

「うんー……、行けるよー」

 弱々しい声。

 顔を上げると、弱々しい笑顔。朝日を浴びて、清楚な美しさだ。元気印のヨシノも良いが、倦怠感のある(アンニュイな)ヨシノも、影のある魅力が加わって美しかった。

「血の匂い、普段なら全然大丈夫なんだけどねー。あたしもドバドバ()てるしー」

 ――なかなか返答に困る発言です……な。

 ヨシノは、グンゾウの差し出した手を掴むと勢いよく立ち上がった。

「あっ…………」

 立ち上がった瞬間、頭を押さえてグンゾウにもたれ掛かる。

 貧血による立ち眩みだ。

 グンゾウは踏ん張ってヨシノを支えた。

 口に出すのは(はばか)られるが、甲冑を着た170センチの女の子は相当重い。

 グンゾウはヨシノを抱き締める形になる。少し(くせ)のある柔らかな髪の毛がグンゾウの顔を()でくすぐったい。次の瞬間、ヨシノの髪の毛から、(うなじ)から、身体(からだ)から、何とも言えない女性の甘い香りが(ただよ)い、グンゾウの鼻孔を包む。

 ――ああ、良い匂い。……いかん! いかんぞ! 身内とも言える少女に(よこしま)な気持ちを抱いては。

 撓垂(しなだ)れたヨシノの顔がグンゾウの首筋に触れ、くすぐったい。強くなるヨシノの香り。

 ――はあうっ! このままでは身体が反応を……。ああ、でも、なんか久々に幸せな気持ち。幸福な何かが脳内に出てる。……いかん、いかん、俺にはアキが! ……ああ、でもアキとは別に何も無いし……。

 グンゾウが快感と倫理と欲望の狭間で葛藤していると、もぞもぞと動くヨシノ。

「う、……ん、く、はぁ……はぁ」

 その柔らかい唇がグンゾウの耳朶(みみたぶ)に触れる。雷電(ライトニング)のような快感が全身を突き抜けた。「あぁ……」至福の感触に思わず声が出る。ヨシノの吐息がグンゾウの鼓膜に直接届く。

 神官衣の下で完全に屹立(きつりつ)したグンゾウがいる。

 ――屍臭漂う天望楼で、女の子と抱き合ってフル勃起って……どんだけ現実離れしてるんだ!

 そのままの体勢で、ヨシノがグンゾウの耳元で(ささや)く。

「グンちん……、あたし……、もう……」

 甘く切ない喘ぎ声は、さらにグンゾウの理性を襲う。昨夜の襲撃が(かす)む攻撃力だ。グンゾウの身体からどんどん力が抜けていく。快感に腑抜(ふぬ)けた顔。

「ど、ど、どうした? どうしたい? 俺はどうすればいい?」

 ――こんな刺激的な状況は耐えられない、厳しい。()めるか、進むかしたい! ……いや、止めたくはないかな?

「……()く」

「え?!」

 グンゾウの(やま)しい気持ちを非難しているのか、「エロエロエロエロ」という音を立てながら、ヨシノの吐瀉物がグンゾウの神官衣を流れ落ちていった。

 グンゾウは心身共に(しぼ)んでいくのを感じた。

 ――あー、この()()かー。なんか、前にもこんなんあったなー。

 

 

 整然と居並ぶ兵士達。装備を整え、直立不動の姿勢で、イアン・ラッティー准将の登場を待つ。

 その後ろに、ばらばらと並ぶ義勇兵。姿勢も悪ければ、装備もちぐはぐだ。

 中にひとり、秋風吹くオルタナの空の下、上半身裸で立つ男がいた。

「だから、なんで、オッサンだけ裸なんだよ。まじクソうけるんだけど、うっひゃっひゃっひゃっひゃっ!」

 ゲラゲラと笑うリョータの声。

 時と場を間違えている。また、倫理観と仲間を(いたわ)る気持ちにも欠けている。グンゾウのこめかみがピクピクと痙攣した。

 グンゾウとヨシノは天望楼正門前でリョータと合流していた。

「ごめんねー、グンちん、なんか最後に吐いたのですっきりしちゃったー。光の護法(プロテクション)で体も軽いし。ありがとー!」

 ヨシノの済まなそうな顔。その左手首には光輝く六芒があった。グンゾウにもある。

 ――光の護法(プロテクション)って生理痛にも効くのね……。初めて知った。

「気にしなくていいよ。ヨシノは悪くない」

 グンゾウは右脇に抱えた汚れて丸めた神官衣を見つめた。早く洗いたい。季節的に裸は寒いが、光の護法(プロテクション)のお陰で少しだけ冷気から守られている。光の護法(プロテクション)は全裸の壮年男性にも優しい。

「なんだ、まーたオッサン、ゲロシャワーを浴びたの? 好きだなー、おい。むしろ、大好きすぎんな。オッサンの趣味だとしたら、闇が深すぎんぜ。ひゃっひゃっひゃ!」

 無神経にリョータがゲラゲラと笑う。ヨシノに「リョータ、うっさい!」と肩を叩かれたが、全く反省した様子がない。むしろ喜んでいる。

「やかましいっ! 場の空気を読め。多くの兵士が亡くなったんだぞ。残された家族だっていたかもしれない!」

 グンゾウが声を荒げる。自分への愚弄を、集団の問題にすり替える老獪さを見せた。

 よく見ると、周囲の正規兵の憎々しげな視線がリョータに集中している。流石のリョータもそれに気付き、口を閉じた。

「ほほう。義勇兵にも場をわきまえた人間はいるようだな」

 突然、低いが良く通る威厳に満ちた声。周囲の兵に緊張感が走る。

 グンゾウ達の傍にリョータよりも少し大きい中年の男性が立っていた。立派な口髭を蓄え、総髪(オールバック)の毛は灰色だ。高級そうな装飾入りの甲冑の上に、陣羽織を身に着けている。見るからに地位が高い。存在感の影響なのか、リョータより二回り大きく感じさせた。

 ――あれ? この人どこかで……?

 グンゾウが、その男性を見上げながら記憶の糸を手繰っていると、彼の方が話を続けた。

「お前はどこかで見たことあるな……。そうか、妖魔石榴石(ゴブリンカーバンクル)を辺境伯へ献上に来た時の神官殿か……」

「ああ、……はい。そうですね。その時お目にかかりました」

 グンゾウは即座に応える。社交的な挨拶に慣れていたのか、グンゾウの言葉に淀みはない。

 ――この人、記憶が良いな……。でも、それ以外でも会ったことあるような? ないような?

「そうか……、何故、その神官殿が裸なんだ?」

「死体の搬送等で、神官衣を大きく汚損(おそん)しました。即応部隊を担当していて、天望楼裏門の支援部隊だったので、一番……被害に遭いました」

 ――主要因はヨシノの嘔吐(ゲロ)だけどね……。

「そうか……。それはご苦労だったな。おいっ! この者に服を与えろ!」

 その男性が近侍の兵士に指示をすると、「はっ!」とすぐに周囲の兵士と連携して服が準備される。濃紺の服を抱えた兵士が、その男性に報告をする。

「ラッティー准将、この者の体格に合う服は士官用の制服しかありませんが、よろしいですか?」

「構わん。我等の同胞と共に戦い、(あまつさ)え亡き同胞を弔ってくれた神官を裸にしておくわけにはいくまい」

 近侍の兵士からグンゾウの手に服と帯革(ベルト)が手渡される。光沢のある毛織物で出来た濃紺の生地に、黒い革の縁取りがされ、胸には銀の糸で六芒の刺繍がされていた。

「ありがとうございます。ラッティー准将。ルミアリスの光が貴方にあらんことを」

「うむ……」

 ラッティー准将は頷くと、近侍を従えて、集まった兵達の前方に向かった。尋常でない威圧感によって、雑然と並んだ義勇兵の列が割けるように、道が出来ていった。

 嵐が去った後で、グンゾウはもぞもぞと下賜された服に袖を通した。高い襟(ハイカラー)が付いているお洒落な長衣(ガウン)だ。

 ――良い生地だ。黒っぽいってところが、神官としてはなんだが……俺らしい。

「ほぇー、グンちんすごいねー。偉い人と知り合いなんだねー」

 ヨシノが目を皿のように丸くして感心している。

「知り合いってわけじゃないよ。まあ、名前を知ったのも今日が初めてだしね。俺はあの人が辺境伯かと思ってた」

「ほぇー、でも受け答えとか緊張しなくてすごいねー。あたし、偉いおじさんって時点で、固まっちゃったー」

「けっ! 辺境伯だか、准将だか知らねーが、1シルバーでこき使われちゃたまんねーよ。おらぁ、もうさっさと飲みに行きてーぜ」

 ヨシノが自分以外を褒めているのが気に入らないのか、辟易(へきえき)とした表情のリョータ。遂に立っていることを諦め、両手剣を地面に突き刺し、ヤンキー座りに移行した。剣術における蹲踞(そんきょ)の姿勢とも言える。

 ――確かに、今夜の仕事は1シルバーじゃ割りに合わないよなー。ヴェールに殺されてた可能性もあったし……。ブリトニーの野郎め……。

 

 

「まずは、失われた同胞の命に哀悼の意を捧げたい。……そして、オークという長年の脅威を排除するために、乾坤一擲(けんこんいってき)()した“双頭の蛇”作戦が発動している今夜、命懸けでオルタナを守ってくれた諸君等……」

 イアン・ラッティー准将から、兵士に対して演説があった。

 当然、グンゾウ達義勇兵は初めて聞くことになる。

 語り口は穏やかだが、その低く通る声は、その場にいる全員の心に響く。中には、泣いている兵士もいる。

 演説は続く。

「…………こんな火事場泥棒のような真似をした不逞(ふてい)(やから)を許しておける程、我々辺境の兵士は惰弱(だじゃく)ではない!」

「そうだ、そうだ!」

 兵士達の怒りに満ちた(とき)の声が上がった。

「よって現在…………」

 オルタナ出身の名将ということもあり、話し方には人を惹き付ける熱が入っている。聞いている兵士達の弱った心を奮い立たせ、戦意が高揚していくのが感じられた。

「…………そこで、今一度、私に力を貸して欲しい! 辺境の兵士達の不屈の魂を奴等に見せてやるのだ!」

「うおおおおぉぉおおおぉぉおおぉ!!」

 という歓声と熱気に包まれて演説は終わった。

 気が付けば隣にいるリョータやヨシノも涙を浮かべながら演説を聞き入っていた。

 ――おおぅ、単純(ピュア)

 その内容を整理すれば3点に集約される。

 最初に、失われた命に対する哀悼の意、そしてテロから天望楼を防衛した兵士に対する感謝。

 次に、報復活動が必要であり、既に追撃の第一陣は出発していること。

 最後に、双頭の蛇作戦が進行中での報復活動なので、人手が足りず、現有戦力には昼夜連勤(ダブルシフト)をお願いすること。

 ――義勇兵(おれら)は徹夜仕事なんてしないけどね。さて、いいもん聞かせてもらった。そろそろ時間だし、1シルバーもらって帰ろうっと。そうだ、アキ。アキはどこ行ったんだろう?

 アキに会えない時間が長くなってきて、グンゾウは不安が募り始めていた。

 

 

 アキを始め、ハイドやシムラとも合流できないグンゾウ達は衛兵事務所にいた。

 通常、報酬は義勇兵団事務所を通して受けとるのだが、額が額だけに衛兵事務所での取っ払いの約束となっている。

「おっせぇーなー。あいつ等死んじまったのかなー?」

「馬鹿リョータ! 何てこと言うの?!」

 待ちくたびれたリョータがとんでもないことを言い、ヨシノに怒られる。肩を叩かれてニコニコ顔のリョータだ。

 ――本当に不謹慎な奴。しかし、普段ドS(づら)してるけど、実際はMだよなー、リョータは。ヨシノに叩かれて至福の表情を浮かべてるもんな。

 2人のやり取りをぼんやりと眺めながらグンゾウは思った。

 そこに1人の兵士が現れて、伝令を告げる。

「義勇兵の戦士ヨシノ、神官グンゾウ。イアン・ラッティー准将がお呼びである。天望楼まで出頭せよ」

「えー? なんでー?」

 リョータと嫌々じゃれ合っていたヨシノが急に兵士の方を向く。夢中で遊んでいる最中に、大きな音で驚いた(ニャア)のようだ。

「おい、てめぇ、俺のヨシノを呼び出そうだなんて、太ぇ度胸じゃねーか。なんだってんだ、こら。さっさと1シルバー払って解放しやがれ!」

「これは強制命令(インジャンクション)である。お前等も義勇兵団に所属しているんだろ? ならば、従わなければならない」

 伝令の兵士は無表情なまま、羊皮紙の巻物(ロール)を広げて示した。知能水準の低いリョータにそんな理屈は理解できない。ヨシノを背に(かくま)うと両手を広げた。

「うっせぇ! インジェクションだか、ベンジョンソンだか、マイケルジョーダンだか知んねーけど、俺のヨシノを連れて行くなんて認めねーんだよ。これから飲みに行くんだ!」

 ヨシノはリョータの後ろからひょっこり顔を出して、巻物(ロール)を覗き込む。

「守ってくれるのは嬉しいんだけど、あたし、リョータ()ではないよー? あと、お腹痛いから、今日は早く寝たいんだけど?」

「なんつーの? そこはなんつーの? まあ、勢い的な? まあ、いいじゃねーか、いずれそうなるかもしれないしな」

 リョータはヨシノの方を振り返ると、歯を見せて笑顔を作った。

「うえぇ、そ、そうかなー? あんまり期待されると悪いなー」

 ヨシノは困った顔をしている。

「まあ、俺が読むから待ってなよ……」

 グンゾウは兵士から巻物(ロール)を受け取って読む。本物かどうかの判断は付かないが、確かにイアン・ラッティー准将の署名(サイン)が入った出頭命令だった。そして、兵団指令(オーダー)とは異なり、強制命令(インジャンクション)は拒否すると投獄、場合によってはオルタナを追放と説明書きがあった。

 ――んー、これはリョータが殴って逃げるってのはまずそうだな。

「仲間は同行していいんだよな?」

 グンゾウが聞くと、伝令の兵士は「構わない」と頷く。

「わかった。じゃあ、これから出頭する」

 グンゾウが答えると、伝令の兵士は「緊急事態につき、迅速に」と言い残して、去って行った。

「んだよ、オッサン! 勝手に決めてんじゃねーよ」

「えー、グンちん。あたし、眠いよー。お腹痛いよー。ドーナツ食べたいよー。光の護法(プロテクション)癒光(ヒール)かけてくれないとやだー」

 (すご)むリョータ。そして、甘えん坊のヨシノ。

「わーかった、わーかった。リョータも一緒に来てくれよ。行き道で説明するから。後、ヨシノには光魔法をかけてあげるから、付いておいで。ドーナツは明日食べよう。行かないと、投獄又はオルタナ追放だって。これから2人で野外生活は辛いでしょ? リョータも嫉妬しちゃうし」

「わーい。野外生活は……いいけど、今日はちょっと辛いなー」

 ――俺等が准将に呼ばれるような悪いことしたかなー? ……少し……した……かな。

 グンゾウが思い当たることは2つあった。

 ひとつは、リョータが兵士を殴ったこと。しかし、それならば呼び出しはリョータのはずで、ヨシノとグンゾウというのは道理が通らない。

 もうひとつは、ヴェールと会話をしたこと。もし、ヨシノとグンゾウが敵性人物と会話している所を正規兵に聞かれていたら。そして、無事に解放されている所を目撃されていたら。

 想像は悪い方に傾く。

 ――さて、どう言い訳するかなー?

 グンゾウは思案を巡らせ始めた。

 

 




文章の書き方を工夫しようと思ってもなかなか癖が抜けないし、語彙量、表現技術、想像力が足りなくて思ったようにはいきませんね(´ー`)フゥ

話を進めないと読者の方にも悪いので、もっと時間が欲しい今日この頃です(´ー`)フゥ

そして、次回から始める予定だったチョコ・クザクサイドのお話は、次々回に延期になりました。どうも予定より文章が膨らむ傾向があります。

……ヨシノとの無駄な下ネタシーンとかを挿入しているからか?! Σ(゚Д゚)
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