問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜全ての神々〜   作:八風

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第2話

目を開けると、そこは上空4000mだった。

凛が周りを見ると他にも

ガラの悪そうなヘッドホンをつけた学生服の男。

見るからにお嬢様ですと言う感じのロングヘアの女の子。

ノースリーブのジャケットを着たショートヘアの女の子。

と三毛猫。

 

(しまった。神憑りするの忘れて…)

 

そして四人と一匹は着水。

二人はさっさと陸に上がってきた。

 

「信じられないわ!まさか問答無用で引き摺りこんだ挙句、空に放りだすなんて!」

 

「右に同じくだクソッタレ。場合によっちゃその場でゲームオーバーだぜコレ。石の中に呼び出された方がまだ親切だ」

 

「………。いえ、石の中に呼び出されては動けないでしょう?」

 

「俺は問題ない」

 

「そう。身勝手ね」

 

その後ろに続くようにショートヘアの女の子が岸に上がった。

 

「此処……どこだろう?」

 

「さあな。まあ、世界の果てっぽいものが見えたし、どこぞの大亀の背中じゃねぇか?」

 

まあ、何にせよ彼らの知らない場所であることは明らかだった。

 

「それより、あそこに一人頭から埋まってる人がいるのだけど。助けたほうがいいのかしらね?」

 

「…ほんとだ。」

 

「ちっ、しょうがねーな。」

 

ヘッドホンの男が水辺の方まで歩き凛の足を掴んで引っこ抜いて岸に投げた。

凛は空中で一回転して着地した。

 

「「おー」」

 

女の子二人が拍手していた。

 

「いやー、助かったよ。死ぬかと思った。あの状態だと喋れないから神化できないんだよ」

 

「なんか面白そうなこと言った気がするが、まあいいか。まず間違いないだろうけど一応確認しとくぞ。もしかしてお前達にも変な手紙が?」

 

「そうだけど、まずはオマエって呼び方を訂正して。私は久遠飛鳥よ。以後は気を付けて。それでそこの猫を抱きかかえている貴女は?」

 

「……春日部耀。以下同文」

 

「そう。よろしく春日部さん。野蛮で凶暴そうなそこの貴方は?」

 

「高圧的な自己紹介をありがとよ。見たまんま野望で凶暴な逆廻十六夜です。粗野で凶悪で快楽主義と三拍子そろった駄目人間なので、用法と用量を守った上で適切な態度で接してくれお嬢様」

 

「そう。取扱説明書をくれたら考えてあげるわ、十六夜君」

 

「ハハ、マジかよ。今度作っとくから覚悟しとけ、お嬢様」

 

「最後に、埋まってた貴方は?」

 

「神上凛だよ。ちなみに今世は男としてやってます」

 

「今世?何だ前世でもあったのか?」

 

「前世どころか僕はこれで27回目の生を受けている」

 

「「「へー」」」

 

「うわー、信じてないなー」

 

そんな彼らを物陰から見ているものがいた。彼女の名は黒ウサギという。

(問題児ばっかりですねえ……)

彼女はため息を吐くのだった。

 

 

十六夜は苛立たしげに言う。

 

「で、呼び出されたけどなんで誰もいないんだよ」

 

「そうね。このままでは動きようがないわ」

 

「うん、それよりも僕はお腹が空いたかな」

 

「……。この状況に対して落ち着き過ぎているのもどうかと思うけど」

 

(全くです)

黒ウサギはこっそりツッコミを入れた。

もっとパニックになってくれれば飛びだしやすいのだが、場が落ち着き過ぎているので出るタイミングが計れないのだった。

 

ふと十六夜がため息交じりに呟く。

 

「仕方がねえな。こうなったら、そこに隠れている奴にでも話を聞くか?」

 

物陰に隠れていた黒ウサギは心臓を掴まれたように飛び跳ねた。

四人の視線が黒ウサギに集まる。

 

「なんだ、貴方も気づいてたの?」

 

「当然。かくれんぼじゃ負けなしだぜ?他の二人も気づいてたんだろ?」

 

「風上に立たれたら嫌でもわかる」

 

「僕は暗殺だけは警戒しないといけないからね」

 

「………へえ?面白いなお前ら」

 

四人は理不尽な招集を受けた腹いせに殺気の籠った視線を黒ウサギに向ける。

 

「や、やだなあ皆さん。そんな狼みたいな怖い顔で見られると黒ウサギは死んじゃいますよ?ええ、ええ、古来より孤独と狼はウサギの天敵でございます。そんな黒ウサギの脆弱な心臓に免じてここは一つ穏便にお話を聞いて頂けたら嬉しいでございますヨ?」

 

「断る」

 

「却下」

 

「お断りします」

 

「やだね」

 

「あっは、取りつくシマもないですね♪」

 

バンザーイ、と降参のポーズをとる黒ウサギ。

と春日部耀が不思議そうに黒ウサギの隣に立ち、黒いウサ耳を根っこから鷲掴み、

 

「えい」

 

「フギャ!」

 

力いっぱい引っ張った。

 

「ちょ、ちょっとお待ちを!触るまでなら黙って受け入れますが、まさか初対面で遠慮無用に黒ウサギの素敵耳を引き抜きに掛かるとは、どういう了見ですか⁉」

 

「好奇心の為せる業」

 

「自由にも程があります!」

 

そうすると凛が後ろから黒ウサギに近付いて、

 

「ハムッ」

 

「ギャッ!」

 

噛み付いた。

そして、もぐもぐした。

 

「えっ、いや、ちょっ待っ」

 

ペロッ。

 

「やんっ」

 

「このウサギは食べらないのか」

 

凛は耳を口から出した。

今度は十六夜が右から掴み、飛鳥は左から掴み引っ張った。

二人に左右から力いっぱい引っ張っられた黒ウサギは、言葉にならない悲鳴を上げ、その絶叫は近隣に木霊した。

 

 




いやー、書き始めてしまいました。どうなるのやら。まだ凛のキャラが掴めていません。どうしましょ…。頑張っていくつもりなので見てくれる皆さんよろしくお願い申し上げます。
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