【未完】問題児たちが世界の引き金を握っているそうですよ?   作:銀炭

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やあやあ皆さんお久しぶり。活動報告で軌跡最新作について嘆きのあまりジョジョになっていたよすみませんでした。
1月中に一話は投稿するつもりだったけど、気が付いたらもう2月。忙しかったんです許してくださいなんでも(殴




13話

ドゴォン、ドゴォン、と。何かが爆発するような音が三門市(戦場)に響く。

発生源は警戒区域北東部。何故か一部のトリオン兵たちが一直線に目指している方角であり

 

「オラァ!」

 

音の発生源が移動している方角でもある。

 

真上から殴り倒されたバンダーが木っ端微塵に砕け散る。比喩ではなく、本当に木っ端微塵になったバンダーはその破片を周囲のトリオン兵に向かって第三宇宙速度(・・・・・・)で撒き散らした。

破片の突き刺さったトリオン兵は衝撃の強さに耐えきれず、崩壊するか宙を舞うかの二択。弱点の目に当たらなくても、バムスターの分厚い装甲に当たっても関係ない。二択以外に辿る道などなかった。

 

「逃げてんじゃねぇぞこの捨て駒共がああああああああ!!!」

 

オオオオオオオオッ!!!という地を揺らすほどの咆哮に、意思のないトリオン兵ですら足を止める。

そして止まった一瞬のうちに二桁を超えるトリオン兵が空の彼方へと無限の旅行に旅立っていく。二度と地上に帰ってくることは出来ないだろう。

 

移動し続ける有象無象を、最後尾から片っ端に粉砕していく姿は魔王そのもの。相手がトリオン兵でなければ、どっちが侵略者なのか区別が付かない。

目の前にいる大量のトリオン兵を突き破り、粉砕し、吹き飛ばし、ひたすらそれを繰り返していると

 

「お、全滅したか」

 

全て片付けてしまった。殲滅完了までおよそ3分、人の出来る領域を超えている。

手を払い、ズボンのポケットに突っ込んで内部通信を開いた。

 

「指令室、こちら十六夜。北東部に移動していたゴミは全部片付けた。次は何処に向かえばいいんだ?」

 

『相変わらずの速さだな。次は新型が多く出現している南部に───』

 

「───いや、悪いな忍田さん。そっちには行けなさそうだ」

 

何かに気づいた十六夜が振り返る。

直後、高速で飛来した瓦礫を裏拳で破壊した。

 

「ハハハッ!いいな、この程度じゃ傷一つ付けられないか」

 

「当たり前だろうが。チョコレートケーキを水飴漬けにしてグラニュー糖ぶっかけたぐらい甘いわ」

 

瓦礫を投げた張本人のいる方へ目を向けながら、通信に戻る。白煙で未だ姿は見えない。

 

「黒トリガークラスが出てきやがった、新型はそっちでなんとか対処してくれ」

 

ブツリ、と一方的に通信を切った。

 

「ったく。こっちは守らないといけねぇもんがあるんだ。平和な時なら幾らでも歓迎してやるが今日はさっさとお帰り願いたいね」

 

「それは無理な話だ。上からのオーダーはお前の足止め、出来たら殺せとも言われてる。請け負った仕事である以上、俺にはそれをやり抜く義務ってものがある」

 

ザッザッ、と。少しずつ近づいてくる【敵】。まるで世間話でもしているかのような穏やかさだが、どちらも殺気を込められた声音。隙を見せれば何時でも殺すという漆黒の意思。

 

「そうかい。帰ってくれないってんなら力づくで退場させるしかないな」

 

ポケットに突っ込んでいた片手を出し、自然体で立つ。

 

「帰らせる前に訊いとくぜ、テメェの名前」

 

「名を訊ねるのなら先に名乗るのが礼儀だとランバネインは言っていた気がするが・・・まあいい。」

 

白煙の中からスッ、と、【敵】がその姿を現す。

十六夜よりも低い身長。白いコートに白いシャツ、白いズボン。白髪金眼とかなりの異様さを漂わせる。

年齢は大体10歳程度といったところか。しかし見た目とは裏腹にその在り方は威風堂々を体現している。

 

 

 

 

 

「俺の名はカルキ。アフトクラトル所属、『アヴァターラ』のカルキだ。よろしく頼むぞ、【正体不明】(コード・アンノウン)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・コード・アンノウン?なんだソレ」

 

「俺は名乗ったぞ?お前も言え」

 

「無視すんじゃねぇよチビ。・・・ボーダー所属、逆廻十六夜」

 

悪態をつきながらもちゃんと名乗る十六夜。礼には礼で返す、というのが一応ではあるが彼の信条の一つだ。首を傾げながらだが。

敵を目の前にして軽い感じでよくワカラナイ二つ名の意味を考える。数秒後、情報が少ないので結局分からず。

ただワカラナイままなのも嫌なので問いただすことにしよう。そう決めた十六夜はノーモーションでカルキに接近する。

 

(まずは小手調べからだな)

 

手加減に手加減を重ねた、勢いだけの回し蹴りを叩き込む。

 

「・・・へぇ。中々やれるみたいじゃねぇか、安心したぜ。ヘボかったら落胆しすぎて骨肉の一片たりとも残さない位までボコるつもりだったんだが」

 

常人ならあっさりと崩壊するような威力の回し蹴り。しかし、カルキはこれを難なく受け止めた。

あっさりと受け止められたことに大して驚きもせず十六夜は、「これくらいやってくれなきゃ困る」といった感じで頭を振る。

 

「中々の威力だが、勢いだけの蹴りで倒せるほどやわじゃない」

 

「ならこれでどうだぁッ!!」

 

受け止められたままの足を軸に体を回転させ、カルキを後頭部にもう一度蹴りを叩き込む。

今度は直撃し、カルキの体は砲弾のような速度で瓦礫の山に突っ込んで行く、ように思えた。

 

「ッ!?」

 

空中で体勢を立て直し、瓦礫を足場にしてカルキは十六夜目掛けて飛んでくる。

 

「お返しだ、貰っておけ」

 

そして、拳を振る。

十六夜と同等の速度と力で振るわれたその剛拳は、ガードのために振った十六夜の拳と激突する。

瞬間、辺り一帯に衝撃波が走った。

瓦礫を吹き飛ばし、健在だった建物を破壊。空には数体のトリオン兵と何人かのボーダー隊員が打ち上げられている。運悪く近辺で戦闘していたのだろう。南無三。

 

「・・・やるな、テメェ。けどそんな力人様の世界で遠慮なく撒き散らすんじゃねぇよ」

 

「それはお互い様だろう。お前が受けるか避けるかすればこんな被害は出なかったんじゃないか?」

 

「馬ッ鹿じゃねぇのお前。避けるよりもぶつけるほうが楽しいに決まってんだろ」

 

「なら俺に文句を言うな」

 

まず地上でこんな怪物同士が殴り合うこと自体間違っているのだ。

 

「まあ何でも構わん。俺はこの世界がどうなろうと知ったことではないからな」

 

「こっちには問題大有りだ。テメェみたいなのはこの世界にいちゃいけねぇ、大人しく五体不満足で帰れ」

 

「お前も同類だろうが。達磨にしてやるから大人しく倒れろ」

 

「うっせぇんだ、よっと!」

 

ぶつけたままの拳を掴み、一度投げ飛ばして距離を取る。

 

「仕切り直しだ。来いよ、遊んでやる」

 

「フッ、遊んでやるのはこちらだ!」

 

睨み合ったまま、地を蹴る。

駆け出した二人は、もう一度拳を衝突させた。




やっと十六夜だよーこれもそこまで長い闘いにはならないかなぁ。
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