【未完】問題児たちが世界の引き金を握っているそうですよ?   作:銀炭

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原作入ったはいいけど中々絡ませ方が思いつかない・・・



6話 セクハラエリート

「・・・はあ?玉狛が襲撃される?それもネイバーじゃなくてA級の部隊で?」

 

とうとうサイドエフェクトで可笑しくなったか?と馬鹿にしながら、十六夜は話を持ち込んできた男——————迅悠一を見る。ちなみに耀と飛鳥はこの場にいない。今頃他の隊の作戦室で女子会でもやっているのだろう。

 

「いやいや、冗談じゃないぞ。本当の話だ」

 

迅悠一 玉狛支部に所属するS級隊員。自称実力派エリート。他称セクハラエリート。極度の尻フェチで、ボーダー内では女の敵と言っても過言ではない。

 

十六夜は彼の言葉を聞いて顔を顰める。

 

「・・・・・・何が目的なんだ?ネイバー絶対殺す派と真逆っつっても、支部を一つ潰すなんてことになればボーダーの信用は地に落ちるどころじゃ済まないぞ」

 

「うちに新しく入る新人が目当てだ。・・・いや、正確にはその持ち物か」

 

「・・・・・・ブラックトリガーか?」

 

「おお、流石だな。こんだけ少ない情報で正解まで行くとは」

 

十六夜の推測が的中していたことに、迅は驚かない。彼ならば難しいことではないと思っていたのだろう。

 

「けど、風刃以外のブラックトリガーが玉狛にあったか?誰かがブラックトリガーになったならそれこそ大騒ぎになる」

 

「誰もなった訳じゃない。()()()()()んだよ」

 

「持ってきた?おい、まさかネイバーが玉狛にいるのか!?」

 

「そのまさかだよ」

 

マジかよ、と頭を抱える十六夜。ネイバーから町を守る組織であるボーダーにネイバーが入隊するなんてことが問題だからこその反応だ。

 

「・・・・・・ん?待てよ、玉狛のエンジニアって確かネイバーじゃねぇか。別にボーダーに入る事自体は大した事ないよな」

 

「いやうちが例外ってだけで本部からしたら大きすぎる問題だから。トリガー強奪して序でに殺すつもりなんだよ」

 

「なるほどな。で、俺に話を持ってきたのは守りに参加してくれと?」

 

「そういう事だ。引き受けてくれるか?」

 

ふむ、と十六夜は考える。別にネイバーに恨みがあるわけじゃない、孤児院の子供たちに被害が出ていたら問答無用でムッ殺すところだが。それに正直言って後が面倒なのは避けたい。

 

「・・・ちょーっと見えたんだけど、太刀川さんたちも襲撃組だ。てか遠征部隊」

 

「よしわかったやろう!!」

 

即決であるッ!!!

 

「でも春日部たちは動かせねぇ。てか動かしたくねぇ」

 

「襲撃があるのは深夜のはずだ、二人は寝てたほうがいい。お前と違って、まだ中学だからな」

 

「まあ、あいつら()()なら俺一人でも問題ない。・・・太刀川はお前が殺るんだろうけど」

 

若干不満そうに迅を睨む。十六夜を除いたボーダー隊員の中ではトップに君臨する太刀川。殴り飛ばせないのが嫌なのだろう、ここ最近は風間の説教でランク戦に来ていないし。

 

「にしても十六夜」

 

「ん?どうした」

 

「お前、随分過保護になってきたよな」

 

「は?」

 

俺が?と呆ける十六夜。気づいてなかったのか、と迅は苦笑する。

 

「隊を組んでない時はただネイバーを壊すだけの破壊兵器みたいだったお前が、隊を作ってからはまるで保護者だ。あの頃のお前を知ってる人たちからすれば仰天物だったぞ?」

 

「・・・・・・俺が過保護?」

 

彼は気づいていないが、過保護なのは間違いない。ボーダー内でも耀、飛鳥、彩鳥はかなりの人気。腐った様な視線を向けられることだってある。それに威圧をかけているのが十六夜だ。彼に睨まれた連中は、

 

「死ぬかと思った」

 

全員同じことを言って気絶している。一人目が倒れたときは大騒ぎになった、本当に死んだように見えたからだ。

 

「お前の隊のメンバーや綾辻、那須なんかは特にな」

 

「・・・わからないな、どこが過保護だったのか」

 

色恋沙汰にも鈍く、自分の事にすら鈍い。彼はもう少し、女心と自分について知るべきだろう。

 

「この話は終わりにしよう。今は遠征部隊をどうするかだ」

 

「・・・まあいいか。俺とお前だけで対処するのか?分散してきたら面倒だぞ」

 

「そこは問題ない。遠征部隊と三輪隊が相手になるんだけど、忍田さんに頼んで嵐山隊をこっちに回してもらった。三輪隊は嵐山隊に任せよう。俺は太刀川さんの相手をしなくちゃならないから、あとは冬島隊と風間隊なんだけど・・・・・・やれるか?」

 

「俺を誰だと思ってやがる、遠征部隊が相手でも負けやしねぇよ」

 

「それを聞いて安心した。上手いこと分断するから、他はお前に任せる」

 

「おう、任せられた」

 

 

 

____________

 

 

 

「迅さんに聞いたときはビックリしたよ、派閥争いがここまで大きくなるなんて思わなかったから」

 

「今回の場合は派閥のパワーバランスが崩れるからってのが大きい。本部には一つ、玉狛には黒トリガーが2つになる上、聞いた感じだと戦闘経験も豊富らしいからな。それに、ネイバー嫌いの城戸派からしたらなにがなんでも処理したいんだろ」

 

本部からの帰り道、十六夜は綾辻と一緒に歩いていた。遠征部隊を相手にするのは同じなのでこんな話も問題ない。

 

「それにしてもボーダーにネイバーって、大丈夫なのかな。城戸司令が暗殺とか考えそうだけど」

 

「玉狛のエンジニアはネイバーだからいいんだよ。暗殺も多分ない」

 

「どうして?」

 

疑う素振りすら見せない十六夜を不思議に思った綾辻が聴く。

 

「迅は意味のないことはしない。そのネイバーも、黒トリガーも、後でいい方向に転ぶから守るんだろうさ。自分の後輩になるからってのもでかそうだけど」

 

「・・・何か意外、十六夜君が迅さんのことでそこまで言うなんて」

 

「そうか?一応信頼してるからかもな。セクハラ以外」

 

「セクハラが無ければ人気も出ると思うんだけどなぁ」

 

「無理だな、あいつのセクハラは最早癖のレベルだ。直すなら一回手首をポキッと」

 

「流石にそれは・・・」

 

本人の知らないところで批判と危険が迫っている。でもこれも自業自得だから仕方ないね!

 

「まあ迅のことはいいか。襲撃の時は頼むぜ、俺はオペレーターがいない」

 

「うん、まかせて」

 

 

 

 




次は黒トリガー争奪戦か番外編になると思います。
脱線すれば番外編です、個人的には脱線したい(おい
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