【未完】問題児たちが世界の引き金を握っているそうですよ?   作:銀炭

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ただの説明回になってる気がする。

てか最後らへんまでは原作と流れは一緒です。セリフは大分違うかもしんない。


7話 黒トリガー争奪戦その1

迅と十六夜の密談(と言っていいのかどうかはわからない)から数時間後。太陽は完全に沈み深夜。玉狛支部に向かって高速で移動する影があった。合計で10。

 

A級1位太刀川隊(お荷物くんを除く)

 

A級2位冬島隊(隊長を除く)

 

A級3位風間隊、こちらは万全の状態。

 

そしてA級7位三輪隊。遠征部隊に混じって、月明かりに照らされた道を駆ける。

 

「太刀川」

 

「ん?どったの風間さん」

 

「今回の任務、勝率はどう考える」

 

《任務》そう風間は口にした。

 

風間の言う任務とは、ネイバーフッドへの遠征から帰ってきたばかりの遠征部隊に課せられたものだ。

上層部に報告に行った際に言い渡されたのは、内戦と言っても過言ではないもの。

要約するとこう。

 

玉狛支部にあるブラックトリガーを奪ってこい。

 

抵抗するならば一戦交えても構わないとすら言われている。太刀川が舞い上がったのは言うまでもない。

そして帰ってきたばかりの夜だというのに玉狛を襲撃しているのも理由がある。

 

「今夜にしましょう、今夜」

 

襲撃の話をしていたときの太刀川によるものである。

三輪曰く、学習するというブラックトリガーを奪うのに時間を掛けては不味い。ボーダーのトリガーも学習している可能性があるというのなら、早めに取りに行ったほうが良いという判断だ。

・・・戦闘狂太刀川の欲が混ざっている気がしなくもない。

 

閑話休題

 

「勝率かぁ、奪えば勝ちでしょ?だったら7割くらいあるかと」

 

「玉狛第一の三人と迅が邪魔をしにくると考えれば妥当なところか」

 

「風刃使われたらどうなるかわかんないけどね」

 

呑気に話しているように見えるが二人とも警戒は怠っていない。襲撃があることは迅がいるのでわかっているだろう。そして今回、防衛に回る玉狛がどんな手を使ってくるかわからないのが一番の懸念要素だった。玉狛支部に所属するのは合計で4人。

 

S級 迅悠一

 

A級 木崎レイジ 小南桐絵 烏丸京介

 

全員が一騎当千の実力者であり、特に未来視のサイドエフェクトを持つ迅とボーダーで唯一、パーフェクトオールラウンダーと呼ばれているレイジは多対一でもまともにやりあえるだけの力を持つ。小南と烏丸もそれぞれ専用のトリガーを持っていることもあって油断は一切できなかった。

 

しかし、二人の警戒は無駄に終わる。

 

「全員止まれ」

 

闇夜に紛れた何かを発見した太刀川が、全員の歩みを止めさせる。

 

「太刀川さん、久しぶり。てか遠征部隊がフルメンバーでどしたの?・・・あ、何人かいないや」

 

現れたのは迅悠一。前述の通り、厄介な相手。

いない人は?と目で訊ねる。

 

「うちの隊長なら、船酔いでいないよ」

 

質問に答えたのは正直遅れてる気がするリーゼント。

 

冬島隊所属 当真勇

ボーダーNo1スナイパー、個人総合4位という強者。不良みたい。決してクレイジーな金剛石は出てこない。

 

「当真、余計なことを喋るな」

 

敵に躊躇なく情報を渡した当真に、直ぐ様飛ぶ風間の説教。

 

「別にいいっしょ。これくらいじゃ何も変わんないと思うぜ?」

 

強者の余裕というものか。某国民的ゲームの育成版だったらまず間違いなく「いらねえ!!」と非難されるのだが、彼は違う。戦力差と実力を客観的に見たのだろう。

 

「穏やかじゃないねー」

 

「迅、お前のことだ。俺達がここに来た理由もわかっているだろう。退け、これは任務だ。大人しく近界民とブラックトリガーを差し出せば、大事にはならない」

 

「・・・見逃してくれない?俺の後輩になる奴なんだ」

 

「言っただろう、これは任務だ。城戸指令直々の命令である以上、俺達はそれを遂行しなければならない」

 

弧月を持つ手がプルプルと震えている戦闘狂に注意しながら警告する。飛び出されたらこっちの苦労が増えてしまう。

 

「・・・・・・そっか、見逃してもらえないか。だったらこっちも、腹括らないとな」

 

迅は愛用のトリガー、スコーピオンを出す。構えはせず、ダラリと下げたまま。

 

「もう一度言うぞ、退け。この戦力差だ、風刃を使ったとしても、お前に勝ち目は──────」

 

パンッ、と。銃声が鳴り響いた。驚き、銃声のした方を見る。

三輪が、拳銃型トリガーを構えていた。

 

「──────殺す。お前も、そのネイバーも!邪魔をするなら全員ッ!!」

 

憤怒と怨恨に満ちた瞳で、迅を睨む。視えていたのか、ヒラリと不意討ちのアステロイドを避けた迅は、ため息を吐いた。

 

「交渉決裂、ってことでいいか。穏便に済めばそれに越したことはなかったんだけど、仕方ない。プランBだ」

 

何?と迅を仰視すると、

 

「───嵐山隊、現着した。これより、迅の援護に入る!」

 

「嵐山隊!?まさか忍田本部長、玉狛についたのか!?」

 

思いもよらぬ増援に襲撃組が目を見開いていると、もう一つ、悪魔の声が聞こえた。

 

「逆廻十六夜、現着した。あー、遠征部隊をぶっとばす」

 

ピシッ、と。亀裂が入ったような音がした気がする。

 

嵐山隊だけならまだしも、一番相手にしたくない奴まで玉狛についていた。

 

「さてと、口で言っても駄目ってんなら──────力ずくでお引き取り願おうじゃねぇか!!」

 

逆廻十六夜が、戦場に現れた。

 

 

───────────────

 

 

『おいおいおいおいどうすんのこれ。流石にやばいよ風間さん、迅と嵐山隊だけならどうにでもできると思うけど、十六夜まで出てきちゃったら勝率ガタ落ちだよ』

 

『落ち着け太刀川、まだ焦るような時間じゃない。それにどちらかというとお前、武者震いだろう』

 

『呑気に話してる場合じゃないっすよ!?逆廻どうやって止めるんですか!!』

 

『弾バカ、お前のアステロイドとメテオラの雨で止めたらいいじゃねぇか』

 

『うっせえ槍バカ!それが出来たら苦労しねぇ!!』

 

内部通信は阿鼻叫喚だった。遠征部隊でも悲鳴が上がるほど、十六夜は恐れられているのだ。

 

アタッカーは武器が折られ、シューターは玉を拳圧で止められ、スナイパーは弾丸を殴り返される。全てのポジションが意味をなさない。十六夜の琴線に触れるようなことをした輩は無理矢理ランク戦に押し込まれ、大体心を粉々に砕かれて出てくる。以前A級にもからかって琴線に触れたバカが二人おり、どちらもポイントをごっそり持っていかれた挙げ句、ハートブレイク状態で倒れた。

 

 

閑話休題

 

 

『何で逆廻先輩があっちにいるんですか!?あの人大人しく命令聞くような人じゃないでしょう!?』

 

『章平、逆廻の性格を思い出せ』

 

『・・・・・・そうですね、自分にとって面白いかどうかが基準でした』

 

既に諦めの声がする。まあ可笑しくはない、スナイパーだって安全じゃないのだから。

 

『仕方ない、やるぞ。太刀川は迅、三輪隊と出水は嵐山隊、俺達は逆廻をやる。スナイパーは隠れている佐鳥を探せ。奴を落とし次第、逆廻を妨害しろ』

 

『了解!』

 

 

 

『迅、どうする』

 

『俺は多分太刀川さんと一騎討ちだから。他頼むわ』

 

『ならそれぞれ当たった奴とでいいな、よし行くぞ』

 

『ああ、俺達も行くぞ!』

 

 

内戦が、幕を開ける。




というわけで次回、戦闘開始。
遂にトリオン兵以外とまともな戦闘シーンですよ。(本気を出すかは作者次第

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