――様といっしょ   作:御供のキツネ

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オリ主だって立派な男性。
枯れ気味とはいえ完全には枯れていない。


ケンシンさまといっしょ

 室生様が怨みの集合体たる猪を殴り潰す頃には俺が仕留めておいた猪の処理も終わっており、それを見た室生様は非常に満足げだった。主に解体された猪の肉の量を見て。

 そして気分が良くなっている室生様に試しに毛利輝元様の話を聞いてみたのだが見事に空振りとなった。ただ、やはり斉藤様をあちらこちらで見かけたと言っているので本当に榛名を探しているようだった。それと室生様は榛名を手にして覇権を握る。というのを考えているのかと思ったのだが今はそういう考えはないらしい。

 どうにも諸国を回りながら好き勝手に喧嘩を売ったり名物を食べたり場合によっては他の戦国乙女の方を強襲して荒らすだけ荒らして去っていくなど、カシン様以上に迷惑な状態を非常に楽しんでいるようで、覇権だの榛名だのは興味の欄外とのことだった。

 それを聞いて安心した。室生様ほどの方が榛名が欲したとなれば厄介な敵となっていただろう。それがないというだけで気分が楽だ。当然、榛名を欲していないだけで味方になったわけではないのであくまでも気が楽になる程度に留まるのだが。

 そうした話も終わって、猪を全て押し付けてから視察に戻ることが出来たのだが、別れる際に室生様に次こそ斬るとか言われたような気がしたがきっと気のせいだろう。気のせいに違いない。気のせいであってくれ。

 その後もはや願望染みたことを思いながら視察を終えて躑躅ヶ崎館に戻り報告と最低限の世話などをし、上杉様が越後に帰ってから数日後、川中島で模擬合戦が行われた。

 

 川中島の模擬合戦は周囲の村への配慮はされており、事前に避難をさせていた。そして田畑や家屋に何らかの被害が出た場合はそれを補償するために金子であったり労働力であったりを提供するとしていて、それでも念のために兵士たちが村の周囲を固めていた。

 この被害が出るというのは兵士がどうこうという話ではなく、武田様と上杉様がぶつかった場合に周囲に被害が出るのが常であるためにされていることであり、この二人が直接戦うことがなければそんな心配をする必要はない。必要ないのだが、あの二人は兵士の指揮を執り自らの知略でもっての対決の後に直接対決をするのがもはや定番となっているとのことだった。

 まぁ、であれば対策も問題ないのだろうと立会人としての役割を果たしていたのだが、最初は良かった。用兵術は互いに勝るとも劣らず見応えのあるもので、これにミツヒデ様が混じれば更に壮観だったのではないか、とも思った。だが問題はその後だ。

 互いに兵士を下がらせて直接対決、となったのは良いが全力の打ち合いの時点で砂利や石、果ては岩を吹き飛ばし炎は舞い、雷は走りと大惨事となった。その渦中にあって二人はとても楽しそうに戦っていたが兵士たちを見て欲しい。右往左往しながら飛んで来る物を避けたり仲間に指示を出して避難していたりと大変そうだった。

 そのまま放っておけば被害が拡大していく一方なので予定通りに土遁と水遁で二人の周囲を囲んで、更にそれを補強するように木遁も使っておく。ついでに氷遁も使って補強。これくらいやっておけば少しくらいは囲いの意味を成してくれるだろう。

 そうして完成した囲いを見上げて兵士たちが驚愕とも感嘆とも取れる声を上げているが今の内に離れた方が良い。これはあの二人にしてみれば簡単に打ち壊すことの出来る程度の囲いなのでもう少しすればまた周囲に被害が出るだろう。

 俺はなるべくそうならないように術の重ねかけをしておくがどれだけ効果があるかはっきりとわからない。戦国乙女なんてのは極一般的な忍である俺には理解出来ないようなことを平然とやってのける。室生様とかそうだし、蜘蛛相手に雲切を使うヨシテル様も理解出来ない。むしろ理解したくない。

 

 そうして暫く補強や修繕を繰り返して最終的に二人とも全力を出し切り相打ちという結末になった。川中島は俺が被害が広がらないように、としていたがそれでも無残な状態になっておりこれは後日それぞれの軍から兵士を派遣してなるべく元の状態に戻すということで話がついているとのことだった。

 後始末までちゃんとするのなら俺が言うことはないと思いながらも文句くらいは言うべきだと考えて、膝を付いている二人の下へと向かった。

 

「模擬合戦お疲れ様でした。それぞれの知略を尽くした用兵術は見事なものでしたが、一騎打ちはどうにかならなかったんですかあれ。見てくださいよ川中島の惨状を」

 

 周囲を示しながら言うが、武田様も上杉様もそれを見てから不思議そうにしていた。

 

「惨状って言われても……今日は結城があの囲いを作ってくれたからいつもよりマシだぜ?」

 

「そうね、いつもならこれ以上に大変なことになってるわよ。ありがとう、結城。貴方のおかげで兵士たちも楽が出来るんじゃないかしら」

 

「それ本気で言ってるんですか?普段がこれ以上って……」

 

 控えめに言ってもこれは正に惨状である。通常の戦場のそれ以上に荒れ果てていて、事前に模擬合戦ということを知らなければヨシテル様との盟約を破って本気で合戦を行ったと思っただろう。それだというのにこれでマシとはどういうことだ。

 いや、考えるのはよそう。この二人が揃うと戦力としてもだが、それ以上に俺の想像を越えることを平然とやってのけるのだ。今回もそれに違いはない。

 どうにも甲斐に来てから疲れることばかりが起こっているのは何故だろうか。先日の二人に出した料理は別に構わないが、翌日の室生様と今日に至るまでにしてきた武田様の世話やこの現状。今回は甲斐に良い思い出はなく、むしろ嫌なことが起こっている。

 何かに呪われているのだろうか、とか思ったがそういえば俺はカシン様に呪われているのだった。ならきっとこれもカシン様が悪いのだろう。そうに違いない。

 今度あったら絶対に仕返しをしてやろう。という完全に八つ当たりを思いながら言葉を続ける。

 

「それこそ本当に自重してください。今は泰平の世ですよ?それなのに本当の合戦と変わりないかそれ以上の被害を周りに出すとか最悪です。あまり度が過ぎるようですと、ヨシテル様から模擬合戦の禁止令さえ出る可能性がありますよ」

 

「……まぁ、確かに少しやりすぎた可能性はあるわね……次からは気をつけるわ」

 

「はぁ!?いつもよりマシなんだぞ!?なのになんでだよ!」

 

「黙りなさいシンゲン!こういう時はとりあえず了解さえしておけば後で何とでも出来るのよ!」

 

「あ、そうかそうか。そうだな、次から気をつけるぜ!」

 

「そういうのもっとコソコソと聞こえないように配慮してからやってくれます?」

 

 なんでこの二人は俺の目の前で雑な内緒話をしているんだ。しかも指摘したら上杉様は目を逸らしたし、武田様は吹けてもいない口笛を吹きながら明後日の方向を見ている。そんな適当な漫才に俺を巻き込まないでもらいたい。

 

「はぁ……本当に気をつけてくださいよ。

 それで、これからお二人はどうするおつもりですか。また酒宴でも、と言うのであれば俺は一足先に越後の視察に向かいますけど」

 

「それなら私もシンゲンもそれぞれの領地に戻るわ。その後に兵士を派遣して川中島の整備と周囲の村への被害の確認。それから場合によっては補償をしないといけないからそれもちゃんと見ておかないと」

 

「だな。それが全部片付いてから宴と行こうぜ!」

 

「わかりました。では上杉様に同行させていただけますか?道中の様子の確認や少しばかり聞きたいこともありますので」

 

「聞きたいこと?ええ、別に構わないけど……」

 

 流石に道中で榛名や封印の塔については聞くわけには行かないが、その他のことであれば確認が出来る。まぁ、その確認自体は大したことではないのだが。

 それでも道中で確認しておけば後々の話がすんなりと進むはずだ。

 武田様に滞在に関しての感謝を伝えてから上杉様と越後へと向かっている。

 今まで諸国を回っていたがそれらと変わることなく平穏そのものの光景が続いており、その中を上杉様率いる上杉軍が行軍しているというのは何とも違和感があることだろう。

 俺は馬に乗っている上杉様の横を歩いているがその後ろを付いてくる兵士の視線が何やら俺に集まっているようだった。やはり他所の忍が主君の隣を歩く。というのは看過出来ないことなのだろう。

 

「結城は随分と兵たちに気に入られているようね」

 

「先ほどから視線を感じていますが、気に入られてるんですかこれ」

 

「川中島で私とシンゲンの周りに囲いを作ったわよね?あれを見て気に入ったというよりは尊敬されてるんじゃないかしら。結城はあまり気にしてないようだけど、あんなこと出来る人なんてほとんど居ないわよ」

 

「あー……確かに他の方だとあんな細々とした制御とかしそうにありませんね」

 

「しないと言うよりも出来ないのよ。ほとんどの人が戦うことに特化してる中で貴方は色んなことが出来るというのは良いことね。それのおかげで上様の力に成れているんだから」

 

 確かに俺が戦闘をすることを主体とした忍であったのならヨシテル様は松永様の息の根を止めていただろうし、その後のカシン様の企みも阻止することは出来なかっただろう。

 それを考えると俺はこれで良かったと本気で思う。戦うための力も必要ではあるが、それだけではきっとダメなのだ。特にこれからの泰平の世でヨシテル様の力になるためには。

 

「ただ、何て言えば良いのかしらね……最近、結城を見てると頼りになるとかよりも便利で良いな、って思うのよ」

 

「人を便利な道具と同じ扱いしないでください。自分でもそういう自覚はありますが」

 

 あちらこちらで俺に対する評価が何でも出来るとか便利とかそういう評価になっているのを最近自覚はしている。確かに忍術を使って良いのであれば大抵のことが出来てしまう。幼い頃からの修行の結果だと思えば誇らしくもあるのだが、俺は忍であって便利屋ではないということを忘れないでもらいたい。

 

「さて、そろそろ本題に移ろうかしら。

 私に聞きたいことって何かしらね」

 

「美味しいって言いましたよね?」

 

「……はぁ……覚えていたというか、気づいていたのね……ええ、言ったわ。シンゲンの言葉通りなら、結城に何か協力すれば良いのよね」

 

「そうなります。それで、ですね。どうしても上杉様の協力が必要になるであろう事柄があります。それについては春日山城に戻ってからお伝えします」

 

「…………此処では話せないことなのね」

 

「そうですね、他の方にはあまり聞かれたくはありませんので」

 

「なんだか厄介事の気配がするわ……でも、仕方ないから聞いてあげる。感謝しなさいよね」

 

「ええ、勿論ですよ」

 

 話が早くて非常に助かる。それと申し訳ないとも思うが厄介事だとわかっていても協力はしてもらう。聞きたい情報を引き出して、協力を要請するとしても毛利輝元様への対処はきっと俺か毛利様がすることになる。上杉様が厄介事に巻き込まれるとしたらそれはきっと斉藤様関連ではないだろうか、と予想している。

 というか斉藤様は上杉様か武田様にでも押し付けたいと思っている。戦国乙女を相手にしたくないというのもあるが斉藤様はどちらか、あるいはこの二人に任せなければならない気さえするのだから仕方ない。

 

「ならこの話は一旦終わりになるわね。折角だし、気になってることがあるから聞いても良い?」

 

「答えられることでしたら」

 

「風の噂で聞いた話だけど、上様と御揃いのような服を着ていたらしいわね」

 

「どこの風の噂ですかそれ」

 

「シンゲンの忍が優秀なら、私の忍も当然優秀ということよ。というか、どの軍も貴方のせいで忍の重要性を見直したみたいだから当然と言えば当然じゃないかしら。前よりもずっとずっと優秀な人材を揃えているんだから」

 

「武田様の場合はその結果が雑用に走らされる忍衆みたいですけど」

 

「……それだけ平和ってことよ」

 

 平和関係なくあの方ならやりかねないと思うのだが、そこはどうなのだろうか。

 

「それよりも、結城らしくない服を着ていた理由は何なのかしら」

 

「宗易様からの贈り物ですよ。色々とお世話になった、とのことです。頂いた物ですし、袖を通さないのは失礼かと思いまして」

 

「なるほどね……そういうことなら、確かに納得だわ。

 それで、それを見た上様はどういう反応をしたのか聞かせてもらえる?」

 

「ヨシテル様ですか?見慣れない格好ということもあって随分と興味深そうに見られましたね。まぁ、コートを捲られてその下まで確認するとは思っていませんでしたが」

 

 本当にあの時は呆れた。ヨシテル様はどうして人が着ているコートを捲ってその下がどうなっているのか確認したのだろうか。いくら親しい間柄とはいえ、そして部下とはいえそんなことは普通しないというのに。

 ただ、普段の俺を知っているからこそ興味深かったというのであれば仕方ないのかもしれない。お洒落とか、服装に関する遊び心とか、絶無と言っても過言ではない俺があんな格好をしていたのだから。

 

「それだけ?私の予想だと上様はきっと喜んだんじゃないかと思ったんだけど」

 

「それは、まぁ……随分と機嫌も良さそうでしたね。あの格好も気に入っていただけたようでしたから」

 

「やっぱりね」

 

 俺の言葉を聞いてから納得したように頷く上杉様だが、どうしてそこで納得するのだろうか。というか何故ヨシテル様の反応をそう簡単に予想というか、断言出来たのだろう。

 

「どうして、って顔をしているけれどわかるわよ。

 ただ上様も結城もどうにも鈍いから理解出来てないのかもしれないわね」

 

「鈍い?」

 

「そうよ。私がわざわざ教えるようなことでもないから言えないけど二人ともとても鈍いと思うわ」

 

「はぁ……そうですか……こう、イマイチ納得はいきませんが……」

 

「納得が出来なくても私は何も言えないわよ。二人に最も近い場所に居るはずの人が何も言っていないんだから」

 

 どうにも要領が得ない。いや、上杉様の中ではそうでもないのだろうけれど。

 全く仕方が無い、とでも言うように少しだけ笑んでいるのでどうにも今すぐにどうにかしなければならないこと、ということではないようなのでとりあえずは放っておいても良いのだろうが。

 それにしてもなんというか、馬に乗っている女性の隣を歩くというのはあまりよろしくない気がする。主に目のやり場的な意味で。いや、普通の着物等であれば大丈夫なのかもしれないが戦国乙女の方々の戦装束はどうにも露出が高く、今回で言えば上杉様の健康的で魅力的な太腿が目に付いてしまう。

 凝視するなんてもってのほかで、だからと言って話をするのにそちらに顔を向けないのは失礼だ。まぁ、話をする相手の顔を見るために顔を向ければどうしても視界の端に映るので少し気まずかったりする。

 最近はどちらかと言えば琥白号に乗って義昭様と遠乗りに出ることの方が多く、またヨシテル様の遠乗りに付き合う際にも馬に乗るようになっていたので、そういえば毎度こうして目のやり場に困っていたりしたな。と思い出してしまった。

 

「……なんだかさっきからあまり私の方を見ないようにしてるようだけど、どうかしたの?」

 

「お気になさらず。軍の先頭を歩いていますし、見栄え的にも前を見ておくべきかと思いまして」

 

 流石に上杉様の太腿が視界に映るので見ないようにしています。なんて言えるわけがない。言葉にした時点で引かれそうであるし、わざわざ口に出す必要もないことだ。まぁ、俺の知る限りではそんなことは気にしないような人も何人かいるのだが、上杉様は絶対に気にする。

 それがわかっているので何も言わない。もし聞かれたとしても適当にはぐらかすに限る。ただ人によっては視線で気づいていることがあるので意味を成さないこともある。

 

「あぁ、確かにそうね。でもそれを言うなら結城がいつも着ている忍装束よりも、上様とお揃いの方が絵にはなると思うわよ」

 

「あれは二条御所の警護、ヨシテル様や義昭様の護衛の際に着ることにしていますので今はあれを着るつもりはありません。絵を気にするなら……忍らしく周囲の森の中、木の上を跳びましょうか」

 

 着ることにしているというか、着ることになっているというか。とりあえずあれは京とその近辺でしか着るつもりはない。ヨシテル様や義昭様の命であればその限りではないのだが。

 

「木の上を跳びましょうか。なんて言うけれど、それは普通の忍がやることではないのよね……

 結城はもう少し自分が他の忍とは違うことを自覚すべきだと思うわ」

 

「一応、少し前にどうにも俺は一般的な忍とはズレがあるとは自覚していますよ。まぁ、そのズレは確実に師匠のせいなのですが。

 なんにせよ、俺はこれなのでヨシテル様の忍として動けるので悪いことばかりではありませんけどね」

 

「そう、良い師なのね。少し変わり者なのかもしれないけど」

 

「ええ、実に良い師匠ですよ。ネーミングセンスは壊滅的ですけど」

 

 忍術を教えてもらい、体術を教えてもらい、呪術を覚えるようにと半分以上丸投げされ、封印術を教わるようにとまだ恋仲になる前の奥方様を紹介され、色々と世話になってきたのだがあのネーミングセンスを認めることは出来ない。少し前に文で火遁の蝶々について話をすると「ん!それならオレが術の名前を考えておくよ。大丈夫、とびっきり格好良い名前にするからね」と言っていたが全力で断っておいた。それでもあの人は絶対に考えているだろうことを容易に想像出来るのだが。

 

「人は何かしら欠点がある物だけど……ネーミングセンスねぇ……それって忍としてはどうなの?特に欠点のようには思えないわよ?」

 

「そうですね……術を使う際に術名を口にしてより確実なものにする。という方が里には居ますが、師匠の考えた術名だと大変痛い名前になります。思春期の男子が考えたような、そんな名前です」

 

「……それは、なんというか……嫌ね……」

 

「ですよね。俺も嫌なので新術開発に成功して師匠が勝手に名前を考えても採用しないことにしています」

 

 里に居た頃は新しい術が出来る度にどこからともなく現れて勝手に名前を考えていたのを思い出す。そして、その名前を聞いて「ないです」と答えた際の残念そうな顔だとか、ショックを受けたような顔だとかも思い出した。

 あの方はどうしてあんなネーミングセンスなのだろう。そしてそれをどうして人にまで押し付けようとするのだろう。

 

「結城は話を聞けば聞くほどに疑問が湧いてくるわね……」

 

「それは誰も同じかと思いますよ。人のことを聞けば、他のことも気になるものですから」

 

「んー……確かに、それは言えてるわね。興味がなければその限りではないけど、気になってくるとどうしてもね」

 

 つまり、上杉様は俺に興味があるのか。この場合は奇妙な忍について気になることがあるというだけなのだろうが。此処で異性として興味があるのでは、という風に考える人もいると話を聞いたことがあるが俺はそういうことはない。

 それに俺はヨシテル様の忍なのだから色恋沙汰に心を躍らせるなんてことをするつもりはない。ヨシテル様が俺を好きに使えば良い。まぁ、その使い方に多少なりと不満を覚えることもがある。

 

「まぁ、良いわ。それよりも結城が本当にしたい話が気になるし、少し急ぎましょうか」

 

「そうですね……春日山城であれば他の方に聞かれないと信じていますよ」

 

「大丈夫よ。人払いもちゃんとするわ」

 

 内緒話というか、内密の話をするための人払いを何も言わなくてもしてくれるようなので助かる。

 そして春日山城であればまず斉藤様に話を聞かれることもなければ、毛利輝元様の手の忍がいるとしても盗み聴きなんてことは出来ない。だからこそ安心して話をすることが出来る。

 話をして、協力を得て、ヨシテル様が漸く築き上げた泰平の世を乱す可能性のある毛利輝元様の手を潰せるようにしておかなければ。




半数以上が露出高めで太腿とか見える。それが馬に乗って、その横を歩く。
絶対に太腿に目が行く。絶対にだ。
とりあえずニコニコ的にFSS。特にヨシテル様。

投稿時点で三が日真っ只中。あけましておめでとうございます。
こんなしょうもない小説ですが、今年もよろしくお願いします。
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