こういったものを書くのは全くもって初めてですので、どうか温かい目でご覧下さい。
それでは、幻想使いの交錯世界(クロスワールド)始まります!
気づくとそいつは森で横たわっていた……。
「こ、ここは?」
瞼を開くと一面の緑。わずかな緑の隙間からほんの少し朱色がかった光のカーテンがのぞく。それは今いるのが森で、またいまが明け方か夕方ということを示していた。そして、寝起きのように重い上体を起こした。目は冴えている。脳には一切のよどみがない。
だが……
「ボ、ボクはだれ?」
そいつは自分が誰か?ここはどこなのか?一切を認識していない。
俗にいう記憶喪失という奴だ。
そう認識したら、記憶を探し求めたくなった。ここが森であるという事実は理解している。
知識は断片的にはあるようだ。だが、一切の思い出がない。思い出せない。自分の中には何も手掛かりがない。
ならば自分の所持品を確認せざるを得ない。
どうやら、服装は上がTシャツ、下がジーンズ。ではジーンズのポケットに何かが入っている可能性が高い。
「……?」
ジーンズを探すとカツンと独特なプラスチックの様な感触。あと、ほのかにひんやりとした、金属の感触。
そのふたつをポケットから取り出す。
片方は安物のペンダント。開くと写真が入っている、いわゆるロケットペンダントだ。そこにはおよそ同世代の男の子が一人、女の子が二人写っていた。
では、もう片方は?
こちらはドッグタグのカバーを外したような金属プレート。おそらくネームプレートだ。記憶喪失なら名前が分かる可能性が高い。
(自分の名前、書いてあるかな……?)
そう期待し名前を確認した。そこに書いてあるのは……
"ICHIU YAMATO"
(一羽 大和……?)
その名を確認した瞬間そいつに激しい頭痛がはしった。頭を抱え、うずくまる。
「あぐうッ⁉」
まともに体を動かせない。全身を圧迫するような痛み。意識が遠のきそうになる。
そこへ、一人の女の子が鼻歌交じりにスキップをしながらやってきた。中学生のような容姿。黒い服に白いエプロン。そして金髪の上に巨大な帽子。魔法使いの様な風貌だ。
「きのこいっぱいうれしいのぜ~♪」
大和はその女の子に必死に助けを乞おうとした。
「た、たすけ……て……」
擦れ、ほぼ虫の音のような声。届くかどうかわからないほどに小さな声。だが、ぎりぎり届いたのかその子はこちらを振り返る。
「へ?」
きょとんとしている顔だが、わずかな間の後その顔に驚愕の色が浮かぶ。
「だ、大丈夫なのぜ⁉」
駆け寄る少女。少女は顔を覗き込もうとする。すると、大和の顔は真っ青。唇は紫色がかっていて生気がまるでない。
「やばいのぜ!早くあいつのところへ!」
大和の意識はここで途切れてしまった。
どうでしたでしょうか?
初めてのことはやはり難しいですね。
もし、ご感想やアドバイスなどがあれば幸いです。
ちなみにかなり不定期に上げていくつもりですのでよろしくお願いします!