待たせたな!
待ってくれている人がどれほどいるか、かなり疑問ですが……。
まあとにもかくにも第2話、始まります!
目が覚めるとそこは、かなり古風な和式の家だった。
あたりから独特な匂いがしてくる。おそらく木の匂いだろう。
だが、大和自身は気絶していて自分が何故ここにいるのか、そもそもここは何処なのか、理解が追い付いていない。だから、状況を整理しようとした。
と、そのときふすまが勢いよく開いた。
当然その先には人がいる。
「ん?起きたのね」
なんと恐るべき美少女だった。
黒く流れるような髪。黒く澄んだ瞳。
頭の後ろには紅白のかなり大きなリボン。
服装は、おそらく巫女装束とかいうやつだろう。
こちらも紅白色だった。
「えっと、おはようございます?」
誰だか全くわからないので、とりあえず無難に返事をする。
「ん、おはよう」
とまあ、割りと素っ気ない感じの返事がかえってきた。
普通は初対面だったらこんなものだ。
「あんた、名前は?」
と思いきやいきなり名乗れといってきた。
本名かどうかわからないが、先ほどのネームプレートに書かれた名を読み上げた。
「一羽大和っていいます……多分」
普通、自分の名前を多分とはいわない。
そこに疑問をもった巫女さんは当然聞き返す。
「多分ってなによ?」
初対面で名前も知らない相手にこのことを言うのはどうかと思うが、
言うより他ないので仕方なく話す。
「実は、その……自分、記憶喪失っぽいんですよ」
と、その巫女さんは多少目を見開き驚愕の表情をした。
まあ当然か。記憶喪失なんてそんなめったに起きるわけではない。
「そう……、それは……」
さすがに言葉はそうそう出るものではない。
いっていいこと、悪いこと、その区別がつきにくいのだ。
「あまり気を使わないで下さい、そっちの方が少し悲しいです……」
「そう、じゃあ普通に接することにするわ」
もし気を使わせてしまったら、それは本当の相手と話しているとは思えないのだ。
本当の、ありのままで人と話したい。
これは多分、記憶喪失になる前の自分がそういう考えだったのだろう。
「えっと、それであなたのお名前は?」
「ん?ああ、名乗っていなかったわね」
そういえばこの巫女さんの名前を全く聞いていないことに気づいたから聞いてみた。
「私は博麗霊夢、博麗の巫女をやっているわ」
「博麗の……、巫女……?」
全くもって聞いた覚えのない言葉。
でも確実にどこかで聞き覚えのあるちょっと懐かしい言葉。
一体どこで聞いたのだろう?
「どうしたの?難しい顔して」
「ああ、いえ、特に何も」
「ふーん、そう」
この人は人の心を読むのが得意なんだなと思った。
いや、ただ自分が顔に出やすい性格なのかもしれない。
「えーっと、じゃあ博麗さん?」
「霊夢よ」
「いきなり呼び捨てですか!?」
さすがにいきなり知り合ったばかりの人を呼び捨てにする気は起きないのでせめてさん付けで呼ぶことにする。
「じゃあ、霊夢さんで」
「まあいいわ」
「早速ですけど、ここってどこですか?」
「!?……まあ、しょうがないのか」
一瞬おそろしく驚いた顔をしていたが、なにか理解したかのような表情になり、こう言い放った。
「ここは、幻想郷よ」
なんか、期間空いてる割には短すぎる気が……。
まあ気にしないでのんびり気ままにやっていきます。
ちなみにしばらくは紹介回となっていますのでよろしくお願いいたします。
では、できれば次回も読んでいただけたら幸いです!