やっぱりこうやって書いてもらえるというのはとても嬉しいものですね。
需要があるってのがわかるだけで創作意欲がわきますね。
哀れな侵入者2名が亡くなり、久々に我が家へと帰って来たトーカが最初に驚いたのは、母と似た顔をした6歳の少年だった。
「あなたは誰?」
「お前こそ誰?」
質問に質問で返されたトーカはカチンときて少年の額を指で突いた。
「質問に質問で返すんじゃあないですわ!」
だが少年の額を突いてトーカは逆に驚愕した。
(この子!?波紋の痛みを受けても表情1つ変わらない!?)
「何今の?念?」
念すら知っている少年にトーカは名前を聞いた。
「俺?イルミ。イルミ=ゾルディック」
トーカの知らない間に弟が出来ていた。
「トーカちゃん?ママにお話聞かせてくれる?」
「俺も聞きたい」
「二人ともうるさい。訓練の邪魔」
トーカが帰ってきてから1週間が経過していた。ゼノやシルバも家出したことを体裁上仕方なく怒りながらも、トーカの帰還を喜んだ。そしてトーカはもう一人の弟ミルキ=ゾルディックの存在を知った。
「トーカ、少しいいか?」
「父さん。どうしたんですか?」
訓練所の扉を開き、現れたシルバに怪訝な顔を浮かべるトーカ。シルバに連れられて訪れたのはシルバの自室。
「ゾルディック家としては異例の遅さだが、トーカ。お前に仕事の依頼が来てる」
トーカとしては初仕事となる暗殺依頼。その内容とは・・・。
「ゾルディック家始まって以来の天才美少女である私の初めての仕事がまさかの警備仕事とは」
「無駄口を叩かず持ち場に行け!」
「ホントにこんな小娘一人で大丈夫なのか?」
トーカの最初の仕事は盗みに入ると予告された屋敷の警備だった。一応盗人を見つけて殺すまでがトーカの仕事ではあるがそもそもホントに来るかもわからない相手にわざわざゾルディック家の人間を雇うとは・・・。というのがトーカの見解だった。
「父さんも父さんですわ。私はもっとこんな仕事ではなくばばーん!と活躍出来る仕事に着きたかったですのに」
暗殺家業でばばーん!と出来るときなどはそうそうないが、とりあえずトーカはそんな風に不満をぐちぐち漏らしながら持ち場である盗むと予告された現場に向かった。
「・・・これホントに来ますの?」
かれこれ一時間近くが経とうとしていた。一応仕事なのでトーカも円での索敵を間隔をあけながら行ってはいるが、引っ掛かるのは鳥ぐらいのものである。
トーカがもらった予告状には時間までは記載されておらず、故にトーカはいつ来るかもわからない相手に待ちぼうけを食らっている状態だった。
「全くー来るならはや───!?」
これに気付けるのは最早才能で片付けるのは惜しい。神がかり的な第六感によりトーカはその襲撃に気付けた。
真上から降り下ろされたナイフによる一閃。それを前に転がることで回避し、トーカは襲撃者と顔を合わせた。
「あれを避けるのか。化け物だな」
襲撃者はトーカとあまり年の変わらない少年だった。
「あら、口の悪い。この天才美少女に向かって化け物だなんて」
「無駄なお話に付き合うつもりはない」
少年はトーカに背を向け、目的である宝石を盗んだ。
「くっ!?」
が、当然黙ってみているトーカではない。波紋と念によるブーストで一気に少年へ肉薄し、こめかみに回し蹴りを叩き込む。
少年は向き直りながら、蹴りを腕でガードし、そのまま壁へ吹き飛ばされる。
「御粗末な"流"ね。誰に教わったのかしら?」
壁に埋まっていた少年は壁を破壊しながら立ち上がり、トーカを見た。
「お前、名前は?」
「私の質問は無視な訳?まぁいいわ。私はトーカ。トーカ=ゾルディックよ。あなたは?」
「トーカか。覚えたぞ」
少年はそういうとすっと踵を返し、逃走を図る。
「あ、ちょっと!?」
トーカもすぐさま追いかけるが、少年がどこからか取り出した本をパラッと開き何かを呟くと、少年の姿は掻き消えてしまった。
「本を媒介とした隠密行動の類いの能力かしらね?特化してるなら私じゃまず見つけられないし───」
こうしてトーカの初仕事は失敗に終わり、シルバから叱られることになる。だがここで知り合った少年。後にその少年と再開するとはトーカは夢にも思わなかった。
次の回でガチバトル書いてから原作に入ります