「仮面ライダーゴーストif   作:gazerxxx

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この作品は仮面ライダーゴーストの23話を一部改変した小説であり、ドラマ・バトルパートに手を加えてます。個人的に疑問に思った部分を変更した作劇であるため、どちらかと言えばタグにある通りアンチ視点です。
初投稿で至らない部分もあるかと思われますが、どうぞお楽しみください。


仮面ライダーゴーストif第23話中編

タケル「大勢の人たちをさらってどうする気だ」

アラン「さらってなどいない」

タケル「大勢の人間がカプセルで寝かされていたぞ」

マコト「タケル、あれは…」

アラン「我々の民だ」

タケル「民…」

アラン「民の肉体は完ぺきに保護され永遠に朽ちることはない」

タケル「嘘だ!俺は人が消えるのを見た!」

アラン「何を言っている。そんなことはない」

タケル「おまえはなんでそんなに平気なんだ!お前の世界の人が死んでるかもしれないんだぞ!」

アラン「私の父上が民を永遠に生かすと言ったんだ、そんなはずはない!」

とうとう声を荒げるアラン。

 

タケル「おまえの、父さんが?」

アラン「私の父上は肉体の苦しみ、死の恐怖におびえていた民を救ってくれたのだ。現に私は肉体に逆戻りしてしまい…苦しくてどうしていいかわからないでいる」

アラン「父上が眼魔の世界を作り、すべてうまくいっていたんだ。なのに父上、どうして死んでしまったのか…」

アランの声のトーンが低くなる。タケルもそれを聞いて先立った父を思い出していた。

アラン「私はお前たちの言葉を信じることはできない。それは父上が間違っていたと認めるのと同じだからだ。私は父上の理想とともに眼魔であり続ける」

 

そこにジャベルが襲来する。

アラン「私は一人になろうと戦い続ける」

マコト「お前は一人じゃない。俺は友としてお前を助ける」

タケル「眼魔としてアランが戦うって言うなら、今の俺がどちらかに手を貸すことはできない。ごめんマコト兄ちゃん」

マコト「アランに手を貸すのは俺のわがままだ。タケルは見守っていてくれ」

タケルが見守る中、ネクロムとスぺクターはジャベルと戦うが、眼魔ウルティマの力に圧倒される。仕方なくフーディニを使い、スぺクターたち3人は離脱する。

 

アラン「礼は言わないぞ、私はだれの助けも受けない」

マコト「アラン、たとえお前が誰も信じられなくても、俺はお前を信じてる」

タケル「アラン、俺もお前と同じくらい父さんを大切に思ってる。だからお前が死んでも父さんは信じたいって思い、それだけはわかるんだ」

二人の言葉には答えずに去っていくアラン。

 

その後、アランがジャベルと再び戦っていると、カノンが知らせに来る。マコトが先に駆けつけて、ネクロムに加勢する。しかし、依然としてウルティマには叶わず、アランの変身が解けて追いつめられる。タケルは動かない。マコトがタケルが来ずともアランのために戦う意思、そしてアランが父の理想に殉ずる覚悟を知ってしまっているからだ。

 

ジャベル「終わりです、アラン様」

アラン(私は、ここで死ぬのか)

それは自分でもどこから来たのか分からない感情、死の恐怖だった。眼魔は死など恐れない。マコトを死で脅したり、殺してでも取り戻そうとしたのも、その後にいくらでも復活する安心感があったからだ。その保証がなくなり、不完全とみなしていた人間のような感情が湧きあがることに混乱するアラン。その表情の変化をタケルも見ていた。

タケル「もしかしてあいつは…やめろ!」

 

人間らしい感情をアランもひた隠しにしていたと気付いたのだ。アランにもそんな心があった。そう気付いた瞬間、変身して飛びだしていた。マコトも同時に駆け寄り、タケルとマコト、二人がアランの盾になろうとする。3人めがけて光弾がさく裂する。煙が晴れた時、3人の中で致命傷を受けていたのは、マコトだった。最期の言葉を残して消えようとするマコト。

 

アラン「待て、死ぬなスぺクター!」

これも自分でも信じられない言葉だった。本来ならマコトはここで死ぬはずはないのに、マコトの姿を見て口からそんな言葉が飛び出してしまった。砕け散ったマコトの眼魔アイコンを見て悲しみに包まれるアラン。

 

ジャベル「茶番だな」

タケル「何が…茶番だって言うんだ!」

ジャベル「ふん、一番道化なのはアラン様だろう。深海マコトは命を張ったのでもなく眼魔アイコンを失っただけだ。それに対して「死ぬな」などと」

ジャベル「アラン様が間違えずとも、深海マコトには後ほどとどめをさしてやる」

タケル「お前は何もわかってない。マコト兄ちゃんは自分が出来る限りのことをして、思いのままに散った。そうやって命を燃やすのが生きてるってことなんだ!」

タケル「それを見て悲しむアランを、お前が道化呼ばわりするなんて許せない!」

 

そこへアランが力を振り絞って這いずってきた。

アラン「天空寺タケル、これを使え…私とスぺクターのアイコンだ」

タケル「いいのか、使っても」

アラン「私は父上の理想を信じている。だが、お前たちのように強く生きる人間がいることも分かった…ただそれだけのことだ」

タケル「わかった、見ていてくれ、アラン、マコト兄ちゃん!」

 

すると15個のアイコンからパーカーゴーストが出現する。

武蔵パーカー「偉人の力をつなぐ3戦士の心が、今この時ひとつとなった」

フーディニパーカー「それでこそ我ら15人の心もつながるのだ」

三蔵パーカー「今一時だけでよい。この奇跡が続くか否かは、お前たち次第じゃ」

パーカーゴーストが持ってきたアイコンドライバーGによってタケルはグレイトフル魂に変身した。

 

グレイトフル魂はウルティマを殴りあいで圧倒する。ウルティマが掴み技でグレイトフル魂を溶かそうとするも、これも効かず、振りほどかれて蹴りを入れられる。距離をとって光弾をぶつけるも、グレイトフル魂は腕で振り払いながら迫ってくる。

ジャベル「バカな、これは…」

敗北のデジャブを予感するジャベルの頭上に、突如モノリスが現れ、ジャベルに向けて炎を発する。

ジャベル「力があふれてくる…」

炎が燃え尽きた後にはジャベルがさらに変身した眼魔ウルティマ・ファイヤーがいた。

 

 




中編終了。ウルティマ・ファイヤー戦ではまたオリジナル描写するので後編に回します。
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