仮面ライダーディケイド~ランド大陸の世界~ 作:gazerxxx
原典のデュエマ背景ストーリーが先に完結!まさか2016年中に終わるとは思わなかった。こっちではドキンダムXがラスボスで終わるけど、いくらか拾わなきゃならない設定があるかも。ギュウジンマルの研究所が改速の侵略者に乗っ取られたとか。というか、彼らが再生した侵略者は”改造の侵略者”と呼ばれてるらしく、思わぬ被りと相成りました。ショッカー元ネタだから出て来る可能性はあったけど。
さて、今回の山場が結構な難産でしたorz
背景ストーリーをできるだけ追いかけてるんですけどね、海底都市の戦いって結構不明な部分が多いんですよ。海での戦いが想像つかない原始の侵略者や、空で戦った方が映えそうな九極の侵略者を移動させるのは簡単な方。
革命編第3弾時点じゃ革命軍は海底都市に攻め込んだはずが、第4弾では壁の雪山近くにいたドキンダムXが介入したり、ギュウジンマルがウイルスばらまいたりで、「場所変わった?」と思える描写が存在します。てわけで、こっちでも強引に場所を変えている場面を導入することに。
今回は海底都市での戦いが中心です。
ギョギョラス及びイニシャルズとの交戦から数日後。火の国の海岸線に革命軍は集結していた。ここは、士と火の革命軍が、原始・改造の侵略者から守りきり、一時の平穏を取り戻している。しかしこの水平線の下には、ランド大陸を脅かす侵略者たちが潜んでいる。
そして、沖合からは水晶をきらめかせる龍や、海賊船の影が、いくつも近づいてきた。水の革命軍であるクリスタル・コマンド・ドラゴンと、サイバー・ウイルス海の海賊たちが、別行動していた仲間を乗せて来たのだ。
ユウスケ「おぉ~い、士~!」
夏海「私達はもう戦えま~す。大丈夫ですか士君~!」
士「俺の心配なんているか。お前らも死にかけてた割には、前より元気すぎるくらいじゃないか?」
姿が見えると大声で呼びかけてくるユウスケと夏海に、士はいつもの憎まれ口で出迎える。ユウスケと夏海は、海賊船から降りてくると、すぐに士の元に駆け寄ってくる。
ユウスケ「俺も前とは違うさ。革命軍に伝わる伝説の力、革命ゼロで戦いを終わらせる!」
士「まっ、わざわざ革命軍に入ったんだ。それくらい活躍できなきゃな。夏ミカンも一皮むけたんじゃないか?」
夏海「夏海です!でも、私も士君についていけるくらいにはなれたかな、って思います。自分でも、あの戦いで生き残れたのが、未だに信じられないっていうか…。」
戦闘経験が浅いながらも、短期間で修羅場を潜り抜けた実績は、彼女にとって誇らしいと同時に非現実的で、まだ呆然としてるようだ。
士「自信を持て、夏ミカン。一人でこの俺に挑んだ時の勢いを思い出せよ」
夏海「士君!それは言いっこなしですよっ!」
始めて戦った時の相手が士で無我夢中だった時を思い出して、さらに恥ずかしくなる夏海。士はからかうようにニヤニヤしている一方、ユウスケはほほえましそうに二人を見ている。
海東は士の再会を遠巻きに見守っている。
グレンモルト「あの二人、もうひと押しってところか。俺達で手伝ってみないか?」
アイラ「やめときましょ。士さんがはっきり口に出すのを、夏海さんが待ってるようだし」
グレンモルト「それって、ちょっと前の俺たちのことか?」
アイラ「ふふっ、そうね」
グレンモルト「ああ、俺もアイラへの気持ちには、口出しされたくなかったしな」
アイラ「それにしても待たせすぎよ、グレン」
グレンモルト「悪い悪い。でも、今こうしていられるから、いいだろ」
アイラ「グレン……」
いい雰囲気で談笑している二人は、プラズマの背中から降りて上陸するのを忘れているようだ。
革命龍程式プラズマ(気まずい。…グレン君がアイラ君の好意に気づいてない時は、焦れったいと思っていたが…。これはこれで反応に困るね。)
海賊船の上でこんなムードに入られても困るので、グレンとアイラの二人だけを乗せていくと引き受けたプラズマは、どうにも二人を乗せている背中がかゆい気分だった。
ともあれ、ランド大陸の革命軍と、異世界から訪れた仮面ライダーたちのほとんどが、一堂に会した。現在、ドキンダムXは沈黙し、その領土を拡大するのに専念している。また、ランド大陸から侵略者たちは撤退し、深海で迎撃態勢を整えているらしい。こちらはキル・ザ・ライブを含む悪夢騎士団と、自然の革命軍がドキンダムXの牽制に残り、残る革命軍が総力を挙げて、海底都市に攻め込む。
ドギラゴン「俺たちはこれより、侵略者の故郷である海底都市に向かう。これまで、ウイルスに感染した侵略者には、話し合いが通じないと思って倒してきた。だが、中には変われるやつもいた」
ドギラゴンは数少ない味方の侵略者、レッドゾーンと九極の侵略者たちを、その場の全員に紹介する。実際に侵略者からの離反した者を目にして、他の革命軍からはどよめきが起こる。
レッドゾーン「フッ、騒ぐほどのごとじゃねえ。生みの親とやらにお礼参りに行くだけだ」
九極デュエンジェル「僕たち、G.O.D様のためにも、侵略者の扱いについて一言言ってやりたいでチュー!」
レッドゾーンはぶっきらぼうにそっぽを向き、九極の侵略者たちははりきって主張する。
ドギラゴン「その通りだ。侵略者の黒幕はウイルスでおかしくなったわけじゃない。何かの意思があってこんなことをしてる。だったら、俺たちで止めさせよう。侵略者も、ドキンダムXも、これ以上暴れさせないように。革命軍出撃!」
革命軍のクリーチャーたちはある程度息が続くのか、素潜りで海底都市目指して潜っていく。士たちはサイバー・ウイルス海の小型潜水艇に便乗する。
海の住人である水の革命軍の案内で、彼らも見たことのない海の底の底へ。そこには、大規模な製造プラントを擁する海底都市が、静かに存在していた。そして、接近してきた革命軍を迎撃するべく、侵略者が現れる。
宇宙(スペース)ドローン「侵入者捕捉!こりゃ流星群規模の数だ!」
宇宙ステイション「しかしこんな相手こそ、無重力勝利の見せどころだぁ!」
宇宙トーパス「先鋒はお任せだ!」
宇宙タコンチュ「宇宙の侵略者様がお相手だ!」
敵は大別して2種類。灰色の肌に黄色の目の人型宇宙人が海底都市付近に漂い、タコ型宇宙人たちが革命軍たちに向かってくる。
ドギラゴン「士たちに、深海での水中戦を頼るのは難しい。ここは俺たちの力で切り抜けるぞ。ドギラゴン一刀双斬(スラッシュ)!」
ドギラゴンの剣が、トーパスを両断する。正面から突っ込んできたわりに手ごたえがなさすぎるが…?
宇宙トーパス「「お見事!綺麗に真っ二つだ!」」
何と半分に切られた断面からトーパスの体が再生し、二分割された残骸から二体に増える。
ドギラゴン「こいつ!分裂できるのか?」
レッドゾーン「フン、ぬるい攻撃じゃ倒せねえな。ミンチにしてやる。レッドゾーンラッシュ!」
レッドゾーンのパンチは水中でも速度が衰えていない。トーパスの体が、ずたずたに引き裂かれる。海に漂う細かな肉片と化したトーパスだが、その一つ一つが再生し、数百のトーパスが復活する。
トーパス「「「「「流石レッドゾーン!僕たちをこんなに増やしてくれた相手はいないんだ!」」」」」
レッドゾーン「こいつら…!」
ボルシャック・ドギラゴン「喰らえ、革命の鉄拳を!」
キャプテン・ドラッケン「行くぞ、アメッチ部隊のみんな!」
ボルシャック・ドギラゴンの鉄拳と、キャプテン・ドラッケンたちの弾幕が、タコンチュたちを打ち据える。宇宙タコンチュには一瞬で相当なダメージが蓄積されているはずだ。しかし、彼らは丸い体を膨れ上がらせたかと思うと、辺り一面に黒い墨を吹きだし、暗い海底をさらに塗りつぶす。
タコンチュ「ぶふーっ!結構叩いてくれたおかげで、濃い墨が出たんだ」
ボルシャック・ドギラゴン「手ごたえがない…」
キャプテン・ドラッケン「こいつら一体…」
前線を固めるタコ宇宙人たちには、正攻法の攻撃が通用しないらしい。潜水艇の中から見守っていた士たちもあっけにとられる。
ユウスケ「あのすごい攻撃が効いてないなんて…そうだ、俺の革命ゼロなら!」
ユウスケが革命ゼロで一片も残さず、敵を燃やそうと思いつく。しかし、士はそれを聞いて何か嫌な予感がする。
士「いや、そう上手くいかないかもしれないぞ…」
夏海「上手くいかないって、ユウスケの力でも再生を防げないってことですか?」
確かに、S級改造(ボーグ)触腕塊(テンタクラーケン)程の再生能力があれば、通用しない可能性もある。
士「違うな。奴らの本命は、後ろで待機してるあいつらだ」
海東「僕もそう思うね。あのタコたちは、どうも時間稼ぎをしてるみたいだ」
その言葉を裏付けるように、後方で機を窺っていたグレイの宇宙人たちが動き出す。
ドローン「準備は整ったんだ。S級侵略発動!」
ドローンが変形し、小型UFOから複数のUFOが合体したような巨大な機体に変形する。
S級宇宙(スペース)アダムスキー「待たせたな!見せてやろう、S級侵略者の力、無重力勝利を!」
ドギラゴン「奴らの切り札、S級侵略か!」
レッドゾーン「少しは殴りごたえのありそうなやつが出て来たな!」
レッドゾーンは勝負を挑もうとするが、大量のトーパスが体に貼りつき、加速を阻害する。
アダムスキー「殴り合いが好きな君には残念だが、我が無重力勝利は、相手の体に触れずして勝てるのさ!」
アダムスキーが手からリング状の光線を放射する。すると、それを浴びたレッドゾーンの体が、急速に浮上していく。レッドゾーンは泳いで戻ろうとするが、レッドゾーン自身の力より、
浮力が上回っていくのか、浮上は止まらない。
レッドゾーン「体が勝手に、どうなってやがる!!」
アダムスキー「無重力さ。質量が0なら、どうあがいても水の中に沈むことはできないだろう?」
レッドゾーン「ふざけやがって、戦いやがれ、この……」
レッドゾーンの姿はあっという間に遠ざかっていく。さらに、アダムスキーは潜水艇を狙って波動を放射する。
ユウスケ「うわっ、俺たちも浮いていく。こういうことだったのか!」
夏海「何とかならないんですか?このままじゃ…」
大船長オクトパスカル「流石のわしも沈みかけの船で、大シケを抜けたことは何度もあるが…。浮きあがる船を沈めたことはないなあ。ふはは」
士「……無茶言うな。今は浮上するのを待つしかない」
夏海「そんな!」
ユウスケ「ここに来て諦めるのかよ!?」
海東「へえ、士らしくない発言だね?」
混乱している間にも、次々に革命軍は海底都市から追い払われていく。増えたトーパスやタコンチュの煙幕が邪魔をして、リング光線をかわすのもままならないのだ。
アダムスキー「裏切者が帰って来るなんて許さないよ!」
九極デュエンジェル「ギャッハー!タコ殴ってただけで、終わりでチュかー!?」
キャプテン・ドラッケン「このままで済ますかよ、爆ぜろ弾幕!」
キャプテン・ドラッケンは浮かびながら最後っ屁で弾幕を放つも、無重力下では狙いをつけようとするほど体勢がブレて、アダムスキーには掠りもしない。
アダムスキー「そんな状態で撃っても無駄なことだ。見よ、これが無重力勝利だ!」
革命軍は全て海の上へ飛ばされていく。宇宙の侵略者たちは、革命軍を完全に撃退したのだ。
アダムスキー「やったぞ。奴らの無重力状態は、宇宙に上るか、私を倒すまで解除されない
トーパス「これで邪魔者はすべて消えた!」
無重力勝利に沸く宇宙の侵略者たち。こうして敵を宇宙まで追放してしまうからこそ、彼らは宇宙の侵略者なのだ。
その時、アダムスキーの体を、何かが引っ張り上げた。見ると、いつの間にかエネルギーの釣り糸が巻き付いている。
アダムスキー「何?敵は全て消えたはず…」
困惑するアダムスキーの体を、その釣り糸が海面まで引っ張り上げていく。
ステイション「アダムスキー様!」
慌てて他の宇宙の侵略者も追いかける。深海から海面まで、彼らも無重力になったかのように、上へ上へと引っ張られていく。そして、勢いよく海面から引きずり出されるアダムスキー。その上空には、浮かびながらもアダムスキーを釣り上げた者の姿が。
ユウスケ「言ってた通りに上手く釣れたな士!」
夏海「こっちから海の上に誘い出すつもりだったんですね!」
海東「こういうトリックとはね、少し君を見くびっていたよ」
士「だから言ったろ。釣りは気長に待つもんだ」
士は海を出てからディケイドに変身して、電王ロッドフォームにカメンライドしていた。ロッドフォームのデンガッシャー・ロッドモードは巨大な海の獲物も一本釣りできる一品。アダムスキーを水中戦から引っ張り出すのが、目的だったのだ。
アダムスキー「まさか、こんな罠に釣られるとは…。だが、私をこれで捕えたと思うなよ」
アダムスキーは背中のブースターから青い炎を噴射し、飛び上がる。海中だけでなく、空中の飛行も可能らしい。無重力で踏ん張りがきかないディケイドは、アダムスキーに引っ張られて宙を舞う。
士「うおっ!お次は空中戦か?」
ディケイドは素早くデンガッシャーの釣り糸を解除して、代わりにFARを発動。デンガッシャーを投げつけると、今度はエネルギーの銛がアダムスキーを串刺しにし、空中に固定する。
アダムスキー「また捕まった!」
士「宇宙に帰るのは宇宙人の方だ」
ディケイド電王の必殺技・デンライダーキックにより、アダムスキーは遥か上空まで打ち上げられ、あっという間に見えなくなった。
空中に打ち上げられつつも、何とかアダムスキーは生きていた。
アダムスキー「うぐぐ…。まだだ、まだ私がやられさえしなければ、任務は完遂できる…」
レッドゾーン「そうか?となりゃ、見逃せねえな」
アダムスキー「何ッ!」
その先にアダムスキーの上空まで飛ばされていたレッドゾーンが待ち構えていた。強烈なフィニッシュブローをたたき込み、アダムスキーは完全に破壊され、爆発した。
それと同時に、レッドゾーンの無重力は解除され、落下し始める。
一方トーパスは、数百体で革命軍を包囲するも、古の革命クウガの革命ゼロにより、一瞬で焼き払われてしまった。先ほどと違って主導権が逆転している。
トーパス「燃えた、燃え尽きたよ…。僕の分身全部が…」
ユウスケ「どうだ!ここなら遠慮なく戦える!」
タコンチュ「いや、ボクたちはただアダムスキー様が戻るまで時間さえ稼げばいいんだ。まだ無重力も生きている」
タコンチュがそう口にしたタイミングで、革命軍の無重力状態も解除される。アダムスキーが完全に倒されたのだ。
ドギラゴン「作戦失敗らしいな。まだやるか?」
タコンチュ「ア、アダムスキー様が…。覚えてろーっ!」
タコンチュは墨を吹きだす。その煙幕が晴れた時には、既に宇宙の侵略者たちは逃げおおせていた。
ドギラゴン「あいつらも、今から再び仕掛けてくる時間はないだろう。今の内だ」
果たしてその言葉通り、再び潜水した革命軍に妨害はなかった。彼らは海底都市の入り口にまで侵入する。製造プラントのようにすべての建物がパイプや通路で連結しているが、海底の水圧に耐えうる固い扉で固く閉ざされている。
シリンダ「調べたところ宇宙船と同じで、二重のエアロックで空気を閉じ込め、内部の気圧を一手に保つ仕組みの扉だ」
プラズマ「要するにこの先は、呼吸や水圧の心配はいらないってことだね。開けるのは任せてくれ」
複雑な計算式を元に作られたクリスタル・コマンド・ドラゴンたちは、自身も演算が得意だ。彼らが扉を閉ざす電子ロックにアクセスし、さらにそのデータをサイバー・ウイルス海が少し書き換える。すると、扉はあっけなく開き、内部の侵入に成功した。
ドギラゴン「ここからは、士たちにも存分に戦ってもらうことになるかもしれないな」
士「望むところだ」
だが、内部は薄暗く静まり返り、侵略者たちの気配が感じられない。宇宙の侵略者たちが外を固めていたのが嘘のようだ。クリーチャーが不自由なく通れるように作られた、薄暗いトンネルを思わせる通路を、革命軍はひたひたと進んでいく。
夏海「…静かすぎますね」
ユウスケ「本当にこの道であってるのかな?」
シリンダ「ハッキングしたときに、内部の位置情報も手に入れた。しばらく歩けば、この先がコントロールルームで間違いないはずなんだ」
革命船長リーフ「それに、罠らしきものも見当たらなかった。他にあるとしたら、待ち伏せされている可能性か…」
歩けど歩けど、長い通路が続く。それに、段々と照明が暗くなってきている。緊張している中、何も起こらないという状況は、先のわからない革命軍の焦燥感を煽る。
レッドゾーン「いつまで歩かされるんだ?俺は先に飛ばすことにするぜ」
ドギラゴン「よせ、レッドゾーン!何があるかわからないのに、バラバラになって何かあったら…」
レッドゾーン「俺はそんなヤワじゃねえ。何があろうと突っ切る。助けに来たけりゃ、テメエらが追いついてこい」
何もない道を歩いても仕方ないと判断したのか、レッドゾーンはレッドゾーンMAXに変身したかと思うと、空間を突っ切って先に目的地のコントロールルームへと向かってしまった。
士「やれやれ、単独行動にもほどがある奴だ」
海東「君が言えたことじゃないけどね。でも彼の言うとおり、こうして慎重に歩いていることこそ、敵の罠かもしれないよ」
確かに、一刻も早く敵を止めたければ、レッドゾーンのように罠を踏む覚悟で乗り込んだ方がいいのかもしれない。
大船長オクトパスカル「ふははは。考えすぎはいかん。敵は近いようだぞ、何か臭う」
オクトパスカルがさした前方には、何か大きなホールに通じていそうな分厚い扉が。
シリンダ「この扉も、開け方はわかっている。みんな、準備はいいね」
シリンダが扉を開けると、その隙間から饐えた臭いを持つ白いガスがあふれてくる。
シリンダ「ゴホッ、メタンガスだ!ゲホッ、皆離れるんだ!」
シリンダはせき込みながら退避を促す。白いガスはあっという間に廊下にも流れ込み、視界を白く染め、臭気をまき散らす。部屋に突入するはずだった革命軍たちも、これには思わず尻込みする。そんなガスの中から、何かの影が蠢き、襲い掛かってきた。
不死(ゾンビ)カワメタル「ヴォォォッー!」
アイラ「きゃっ!?」
グレンモルト「アイラ!」
ガスの充満する中でアイラの悲鳴を聞いたグレンモルトが、ろくに見えない敵を切り伏せる。グレンモルトの剣に伝わってきた手ごたえは、死体を斬ったような感触、不死デッドのような不死の侵略者の物だ。
グレンモルト「アイラ、大丈夫か!?」
アイラ「だ、大丈夫。ちょっと噛み付かれただけ…」
グレンモルトがアイラの腕にできた傷を確認すると、咬まれた肌が紫に変色し、化膿している。
グレンモルト「大丈夫じゃないだろこれ…。感染してるかもしれない」
アイラ「今のところは何ともないから…今は私にかまわないで、戦いに集中して」
グレンモルト「そういうわけにいくかよ!」
グレンモルトとアイラの言い争いで敵を察したのか、他の革命軍は、敵の噛み付きやひっかきに警戒して応戦する。
ドギラゴン「グレンとアイラはどうなったんだ?」
不死マトメル「ヒヒッ、俺たちのウイルスに感染したゼェ」
ガスが廊下を吹き抜け、ドギラゴンの疑問に答えた侵略者が姿を現す。不死デッドと同じ不死(ゾンビ)の侵略者たちの大群が、巨大なホールの中に蠢いている。
不死マトメル「俺たちのウイルスは、ジワジワ広がる新種のゾンビウイルスだゼェ。噛み付いたり引っかいたりするだけで、傷から感染するんだゼェ。そいつもいずれこうなるゼェ」
マトメルが示した中には、他の侵略者が腐敗して変化したらしい不死の侵略者がいる。どうやら、帰還した侵略者たちはここで不死の侵略者に変えられていたらしい。彼らの腐敗によって、メタンガスが発生しているようだ。
アイラ「私もゾンビに…?」
グレンモルト「お前らよくも…!」
グレンモルトはアイラを背負ってホールに突入する。
ドギラゴン「他の仲間もゾンビにしてしまうとは…。俺たちも黙ってはいられん。突撃!」
他の革命軍もホールになだれ込む。それと同時に、入ってきたドアが閉まり、さらに、その隙間から腐ったヘドロがしみだして、ドアを固めてしまう。
不死マトメル「お前ら、ドアロックは開けられたようだが、ドアそのものを塞いじまえば逃げられないぜェ」
ドアがふさがれたことで、またしても腐敗したメタンガスがホールに充満し始める。
キャプテン・ドラッケン「そんなもん、ドアを吹き飛ばせば…」
プラズマ「待った!メタンガスは可燃性なんだ。火を使えばこちらも吹き飛ぶぞ!」
キャプテン・ドラッケン「何ッ!」
ボルシャック・ドギラゴン「あいつらを倒してから、こじ開けるしかないってことか」
シリンダ「それに、急がなければガスが充満して、呼吸も危うくなる。短期決戦で行こう!」
革命軍は不死の侵略者たちに挑む。不死の侵略者たちはゾンビ化したものを含めて相当数がひしめいていたが、鈍重な彼らよりは腹をくくった革命軍に勢いがある。
ドギラゴン「完全攻撃革命(パーフェクト・オフェンス)!!」
ボルシャック・ドギラゴン「革命の鉄拳!」
グレンモルト「待ってろ、アイラ!爆流剣術 神速の儀!」
アイラ「グレン…頑張って…」
不死カワメタル「ヴォァァッー!」
Wドギラゴンを筆頭に火の革命軍が、不死の侵略者をバッタバッタとなぎ倒す。
革命聖龍ローゼンスター「ウイルスが体内に侵入する前に傷口を再生すれば、感染は防げます!」
聖球リプリバリア「奇襲されなければ怖くない!」
九極デュエンジェル「攻めるが勝ち、分かりやすいでチュ!」
不死カンオッケ「ギシシッー!?俺、もうおやすみ!?」
ウイルス感染前に自己再生できる光の革命軍は、果敢に不死の侵略者を蹴散らしていく。
不死ゾンビーバー「キキィ!」
人型ゾンビだった侵略者が、鋭い爪と前歯を持つ獰猛なゾンビ獣に姿を変える。
シリンダ「侵略か!だが、さっきのS級侵略程じゃない」
大船長オクトパスカル「ふはははは、白兵戦ならこっちの物!」
革命船長リーフ「海底なら水のマナは豊富!」
プラズマ「海の底で負ける気はしない!呪文、革命の水瓶!」
不死ゾンビーバー「ピキィ!?」
水の革命軍も海底に満ちる水のマナを生かし、侵略発動で強化された侵略者をも呪文で押し流す。
ライドブッカ―ソードモードを構えたディケイド、ドラゴンフォームのクウガ、剣を振るうキバーラ、ライオトルーパーを召喚したディエンドも、敵の軍勢を一掃していく。
不死マトメル「うおおっ、危ねえゼェ!」
ユウスケ「いけるぞ、これならすぐに突破できる!」
夏海「一度倒したゾンビなんて敵じゃありません」
士「だといいがな」
海東「そうだね。大掛かりに待ち構えていた割に、この程度なのかな……」
革命軍の総力戦をよそに、先に進んでいたレッドゾーンMAXは物々しい扉を蹴破り、コントロールルームに乱入する。
レッドゾーンMAX「邪魔するぜ。テメエか、俺たちのクソ親父ってのは」
それにこたえるのは、以前海上に現れたエメラルドグリーンの機体をさらに改良した水色のポッドに乗ったクリーチャー。以前にグレンモルトとアイラを含めた水の革命軍を単機で圧倒し、原因不明の敗北を見てさらなるアップデートを経た彼の実力は「完全不明」と言えるだろう。
完全不明「君はワタシのことを覚えていないのだったな。闘争本能で里帰りしてくるとは、数奇な親子の絆というべきかな?」
皮肉げに語る両者に親子の絆など感じられない。利用するために生み出した、その因果に決着をつけに来たのだ。
レッドゾーンMAX「顔を見せろよ。そのポッドをぶっ壊されたくなけりゃな」
完全不明「そうはいかんよ。ワタシは実は有名人でね。ワタシの顔をさらして世界を驚かせるには、もっとふさわしい場面でなくては」
レッドゾーンMAX「何をもったいぶってやがる、チキンが」
完全不明「なぜワタシが君を恐れる必要がある?君ごときは、このポッドの性能でも十分倒せる」
レッドゾーンMAX「余裕ぶっこいて後悔するなよ」
レッドゾーンMAXは一気に空間を跳躍し、真上から完全不明を叩き潰そうとする。しかし、その動きが見えているかのように、完全不明は回避する。
レッドゾーンMAX「何だと?」
完全不明「いやはや、間近で見ると大したスピードだ。だが、見切れなくもない」
レッドゾーンMAXの空間跳躍すら見切る完全不明、おいそれとは倒せないようだ。
不死の侵略者を相手にしている革命軍は快調だった。短期決戦のために力を尽くしたこともあって、短時間で不死の侵略者を倒しきった。
ドギラゴン「後はお前だけだ。出口を教えてくれれば、ここで倒したりはしない」
実際の所、この短時間でもメタンガスを吸い込んでしまい、クリーチャーである革命軍も頭痛や眩暈がし始めていた。敵を倒し終わったとはいえ、士たちも変身を解くわけにはいかない。スムーズに出口が開けるならそれに越したことはない。
不死マトメル「お前らぁ、ひょっとしてもう勝ったと思ってるのか?俺たちは死ぬのが仕事だゼェ。超無限墓地進化!」
不死マトメルはそう言うと、彼の体が溶け出して、腐乱死体のようなドロドロの状態になる。それだけでなく、壁の一部が開いてパイプの穴がむき出しになり、そこから大量のヘドロが流れ込んでくる。パイプから流れ込むヘドロと、マトメルを含めたホールに転がるゾンビの死体が一つに溶け合っていく。集まった汚泥の中から、コウモリの頭と魔術師のような体の悪魔のゾンビが再生する。
超不死デスマトメル「ケッケッケ、全ての死は、この俺のための生贄だったんだゼェ!」
ドギラゴン「ゾンビたちが寄り集まって復活しただと!?」
海東「それに、あのパイプから流れてきたのは、多分今まで倒した侵略者の死骸かな」
士「大体わかった。残りの侵略者の戦力は、こいつにつぎ込まれたんだろう。だとしたら手ごわいぞ」
さらに、パイプから悲鳴が聞こえて来たかと思うと、生きた侵略者のクリーチャーがパイプの穴から落下してくる。先ほど逃げた宇宙の侵略者の残党だ。
宇宙トーパス「あたた、No Data様ひどいんだ。一時撤退したからって、問答無用で下水道に落とすなんて…」
宇宙タコンチュ「一度は革命軍を撃退したってのに、こんな目に…。おおっ、革命軍の奴らがいるんだ!」
宇宙ステイション「これは奴らを倒して汚名返上しろってことだぁ!いくぞ、侵略発(ry)」
そう言って変身しかけた宇宙の侵略者たちを、デスマトメルの黒衣が覆い尽くした。
デスマトメル「悪いなあ、革命軍を倒すのはこの俺なんだゼェ。お前らはそのための餌だゼェ」
黒衣に包まれた宇宙の侵略者たちは、少しの間もがいていたが、やがてその形を失い、消えてしまった。デスマトメルは宇宙の侵略者を食ってしまったのだ。
グレンモルト「お前ら、まだ生きている仲間まで…。仲間の命を何だと思ってるんだ!」
デスマトメル「言ったはずだゼェ。この世のすべてはいずれ腐って、ゾンビに行き着く世界なんだゾ」
デスマトメルの声に、聞き覚えのある口調が混ざる。
グレンモルト「その言葉…お前、不死デッドか!?」
グレンモルトの声にこたえて、デスマトメルの背後に、青いエクトプラズマ(ゴースト)と化した不死デッドの顔が浮かび上がる。
海東「不死デッド?確か闇の竜王様に倒されたはずじゃ…」
不死デッド「俺様はペシャンコの死体になった後に、大陸の地下を通じてここまで集められたんだゾ。そして俺様は最強の侵略者としてよみがえったゾ。今度こそお前らは腐り落ちるんだゾ!」
デスマトメルは紫の瘴気を発生させて、革命軍を襲う。
シリンダ「体がしびれていく、これも毒ガスか!?」
プラズマ「だが、まだ天井のパイプが開いたままだ、あそこから抜け出せれば…」
その時、パイプの向こうからスピーカーによる放送が聞こえてきた。
No Data「ご明察だ、革命軍の諸君。しかしながらもうすぐそのパイプは閉じることになる」
見ると、壁のパイプはシャッターによって少しずつ閉じかけている。
シリンダ「やはり、彼らも出口を見逃す気はなかったか」
プラズマ「みんな急げ!」
No Data「まあまあ、落ち着きたまえ。そのパイプの入り口は大勢が詰めかけても通れる広さじゃない。シャッターも計算に入れると、通れるのは一人か二人程度かな」
確かに高い壁の上にある狭いパイプの通路であり、恐らく上に向かって急こう配になっていることから、急いで進むのも難しい。
No Data「そこでだ、そのパイプが閉じる前に、その中を進む勇者を一人決めてほしい。来てくれたものには、向こう側で新種のゾンビウイルスのワクチンを持つ私と戦うチャンスをあげよう」
グレンモルト「ワクチンがあるっていうのか…!」
ユウスケ「この中の誰かしか、先に進めないってことか?」
人間大の誰かが通るのがやっとの出口に、ちらつかされたワクチンの存在、実質的に指名されているのは二人だ。
海東「少数精鋭なら、やっぱりこの僕が行こうか」
ディエンドが名乗り出るも、革命軍の中で答えは決まっていた。
シリンダ「いや…。グレンモルト君、アイラさん、君たちが行くしかない」
アイラ「そんな、私達だけなんて…」
プラズマ「ここは私たちで意見が割れている場合ではない。君たちだけでも助かる可能性があるんだ」
アイラは仲間を置いていくことに遠慮するも、それこそが敵の思うツボだとシリンダやプラズマは考える。誰かが名乗り出たり譲り合ったりすることで判断が遅れ、チャンスをふいにする展開こそ、後に残るダメージは大きい。No Dataは革命軍を空間的ではなく、精神的に分裂させようとしているのだ。
グレンモルト「ありがとな、アイラ。そうまで頑張ってくれて。でも間違ったら、俺がそうなってたんだ。俺が助けるのは当たり前だ」
アイラ「そうね…そうさせてもらうわ」
アイラはグレンモルトの背にしっかりとしがみつく。
士「今回は譲ってやるしかないな、海東」
海東「ま、いいか。そっちのゾンビ君は、闇の国で倒し損ねたからね」
ドギラゴン「行って来い、グレンモルト、アイラ。危険だと思うが、お前たちならきっと…」
グレンモルト「ああ、皆も後から追いかけてくれよな!」
グレンモルトはアイラを背負ったままパイプの穴までジャンプし、そこからパイプの中へと潜っていった。彼の姿が奥に隠れて見えなくなると同時に、パイプのシャッターが完全に閉じる。
超不死デスマトメル「No Data様の言った通りになったゼェ。よりにもよってヒューマノイドのガキを脱出させるとは、お前ら甘ちゃんだゼェ」
不死デッド「いい気味だゾ。もうすぐあいつらも死ぬゾ」
ドギラゴン「グレンとアイラは革命軍だ。どんな罠が待ち植えようと、挫けはしない!」
超不死デスマトメル「奴らだけ生き残ったとしても何になる?お前らはここで腐る定めから逃れられないゼェ」
毒ガスを拡散するデスマトメルに対し、革命軍が一斉に攻撃を叩きこむ。デスマトメルは吹っ飛ばされ、先ほどのゾンビのように死体に戻るかと思われたが…。デスマトメルは周囲に漂うエクとプラズマを吸収し、その傷を再生する。
超不死デスマトメル「無駄無駄ァ。俺は不死身だぜェ」
士「あいつ、食った侵略者の数だけ残機を持ってるってことか」
ユウスケ「何だって?じゃあ、俺の革命ゼロで…ゴホッ、やっぱこのメタンガスの中じゃ無理か!」
海東「数を犠牲にしてでも、一つにまとまっただけのことはあるね」
夏海「キバーラ、前みたいに何とかライフエナジーを吸い出せませんか?」
キバーラ「うげっ!あれに吸い付けっていうの?第一ゾンビなんだから、ライフエナジーなんてどこにも感じられないわよ~」
不死デッド「心配しなくても、お前らもすぐにゾンビとして復活できるゾ」
発火性のメタンガスの満ちた密室でゾンビの苦手な火を封じつつ、毒ガスで苦しめる持久戦に持ち込まれてしまった。
話は変わるがその頃、光の国の廃墟から、遠巻きにドキンダムXの様子を窺っている革命軍たちは。
雪精X-girls「特別ライブ・リア充ビッグバンフェス、始まるよ~!!」
革命類突進目トリケラX「うおおーっ!!!グレンモルト爆発しやがれ~!」
武家類武士目ステージュラ「爆発して故郷まで吹っ飛べ、この野郎ォー!」
自然の革命軍が海底都市の攻撃に同行しなかった理由がこれ。グレンモルトとアイラがよりにもよってこのランド大陸でカップル成立、出来立てのアツアツぶりを見せつけられて、ドルオタのジュラシック・コマンド・ドラゴンたちはプッツン来てしまったらしい。
そのフラストレーションをX-girlsたちの特別ライブで解消したいがために、ドギラゴンの了承を得て居残ることになった。
雪精X-girls「みんなーっ!リア充は嫌いかな~?」
オタドラ一同「大嫌いだ、こんちきしょうめーっ!!」
雪精X-girls「それじゃあ、これからも私達一筋だよねーっ?」
トリケラX「もちろんだーっ!」
ステージュラ「一匹も抜けがけは許さないぜーっ!!」
鬱憤を爆発させてX-girlsのライブを盛り上げるジュラシック・コマンド・ドラゴンたち。
革命魔龍キル・ザ・ライブ「上手く煽って自分たちの人気につなげているな、腹黒い妖精たちよ…。それにしても、奴を近くにしてはしゃぐとは、頼もしいのか呑気なのか……」
キル・ザ・ライブたち悪夢騎士団は、横目でライブを見て呆れ気味だ。まあ、先日やら
れた傷が完治して元気が余っているから良しとしようか。
ドキンダムXを見やると、鎮座していた奴が再び動きを見せた。海の方へ歩き出そうとしている。
キル・ザ・ライブ「海底都市に援軍に向かう気か!ライブ中止だ!全力で食い止めるぞ!」
雪精X-girls「ノッてきたところなのに超ムカつく~。みんなやっちゃえ!」
オタドラ一同「任せてくれX-girls!ドキンダムX許せねええええ!」
キル・ザ・ライブ「……士気は十分だな。その意気で持ちこたえるぞ!」
やる気を見せた(というより暴徒と化した)ジュラシック・コマンド・ドラゴンを筆頭に、ドキンダムXの足元に攻撃を集中する。これには巨大なドキンダムXも反撃しにくく、足を止める。海の底の仲間に希望を託し、彼らは決死の耐久戦に身を投じる。
ヘドロ臭のするパイプの中を這い上がり、グレンモルトはどうにかパイプの出口であるNo Dataの研究室にたどり着いていた。アイラは既に意識も絶え絶えになっている。
グレンモルト「はあ、はあ、来たぞ。ワクチンをくれ!」
No Data「ようこそ、若き英雄。邪悪なドラグナ―・ザ=デッドマンを倒して世界を救った武勇伝は、このランド大陸でも伝え聞いているよ。ほうほう、君のような子供がねえ」
青いモノリス型の機械に搭乗したNo Dataは悠々と応じるが、グレンモルトはそれどころではない。
グレンモルト「今はそんな話はどうでもいい!ワクチンを賭けて戦う約束だぞ!」
No Data「自分の武勇伝がどうでもいいとは、欲のない子供だ。……我々はそんな連中が気に入らなくてね!」
No Dataは自分の周囲に浮遊させているビットからビームを発射する。グレンモルトはアイラを背負いながらも、素早くそれをかわす。
No Data「ザ=デッドマンを倒した君は随分と持て囃されているそうだが、そんなものは空騒ぎだ。所詮は時の人に過ぎない」
グレンモルト「どういう意味だよ?何が言いたいんだ!」
No Data「世界を動かすのは、一つの偉業で精いっぱいの英雄などではないのだ。今回も君一人だけを誘い込む罠に飛び込んできたのは、自分ならどうにかできると思いあがってのことだろう?」
グレンモルト「俺はアイラを助けたいだけだ!」
No Data「一時の感情に任せるとはなおさら愚かな。先を計算できない者は愚民と変わらない。未来を見据えた天才こそが、世界を支配できる。呪文、スパイラル・ゲート!」
ビームで距離を取りつつ攻撃していたNo Dataが呪文を唱えた。しかし、詠唱によって渦巻く水流が出現したのはグレンモルトの背後。彼は呪文のトラップをこの研究室にいくつも配置していた。そして、グレンモルトの注意をひきつけるために、単独でビーム攻撃を続けて、周囲への警戒を緩めさせた。この一手でNo Dataは勝利を確信した。
アイラ「グレン、後ろ!」
グレンモルト「何ッ!?」
グレンモルトの背中のアイラが警告を飛ばしたことで、後ろからの攻撃に気づいたグレンモルトは横っ飛びに呪文を回避する。
No Data「今の攻撃に、最早ウイルスで意識混濁の小娘が気づいたというのか?」
グレンモルト「サンキュー、アイラ。お前が気づいてくれなきゃ危なかった!」
アイラ「…足手まといに、なりたくない。私も戦う!」
グレンモルトがアイラを背負い、アイラが背後を確認して、互いの隙を補い合うつもりだ。
No Data「なるほど、それならば後ろもカバーできる。しかし、私と呪文の波状攻撃をかわしきれるか?」
一方、超不死デスマトメルと戦う革命軍は限界を迎えていた。勇敢に立ち向かっても攻撃は通じず、体力の低いものから毒ガスによって倒れていく。ファイアー・バード炎やサイバー・ウイルス海にジャスティス・オーブは戦えなくなってしまっている。
超不死デスマトメル「苦しそうだなあ、おい!生身の体は不便だぜェ」
不死デッド「デスマトメルの一部になれば、そんな苦しみからは解放されるゾ」
毒ガス立ち込める密室の悪環境でも、デスマトメルだけは生き生きしている。一方、革命軍は体力もマナも尽きかけている。毒ガスに紛れて飛び回るデスマトメルを捕えるのも難しい。不死の侵略者の言葉に反論する声すら上がらないかと思われたが…。
九極デュエンジェル「ギャッハー!僕たちが苦しいのは、ゾンビと違って生きてるって証拠でチュよ!」
八極ハリルヤ「僕たちはG.O.D様や光の革命軍のみんなに、生きる希望をもらったでチュ!」
三極デュエナース「G.O.D様が残した夢のためにも、僕たちは負けられないでチュ!」
小生意気さと、内に秘めたパワーが取り柄の九極たちはまだ粘っている。彼らは侵略者から離脱した身の上、再び侵略者になりたくはないという思いも強い。
不死デッド「落ちぶれて革命軍に拾われたお前らなんて、時代遅れだゾ。こいつらからゾンビにしてやるゾ」
超不死デスマトメル「そりゃ面白いゼェ。お前ら、もう一度侵略者となって、革命軍にとどめを刺すんだゼェ!」
デスマトメルが九極デュエンジェルに勢いよく噛み付く。その牙から、強力なゾンビウイルスが体に回り始める。これに冒されれば、徐々に自分を失ってゾンビ化し、仲間に牙をむいてしまう。
八極ハリルヤ「デュエンジェル!」
三極デュエナース「踏ん張るでチュ!」
デスマトメル「ケッケッケ、応援しようが無駄だぜェ」
デッド「次はゾンビ化したそいつに、お前らが襲われるんだゾ」
九極デュエンジェル「うごごごご…負けないでチュよ。G.O.D様だって、ミラダンテだって、イカになった栄次郎さんだって……最後まで自分のままだったでチュ!僕たちだって、負けてられないでチュ……ギャッッッハァァァッ!!!」
渾身の叫びをあげた九極デュエンジェルの姿が変わる。ゾンビウイルスを克服し、新たな丸っこい姿の天使・デュエゼウスとなる。そして、他の九極の侵略者たちもそれに呼応し、彼ら全員の侵略者マークが、革命軍のマークに書き換わる。彼らもまた、侵略者の枠から完全に抜け出したのだ。
デッド「ゲッ、こいつらもウイルスを克服したゾ!?お、おい、これって俺様が負けたのと同じパターンな気がするゾ」
デスマトメル「バカ、これだけ追いつめてるんだゼェ。今更覚醒しても遅いんだゼェ!」
九極革命デュエゼウス「僕の革命の力、九極分身でチュ!」
G.O.Dが使ったのと同じ、完全な九体の分身を生み出す技。本体のスペックに左右される以上、G.O.Dほど圧倒的な戦力は叩き出せないが、九体もの手数でデスマトメルを袋叩きにする。
デッド「分身の奴らは体力満タンだから、実質体力が9倍に回復してやがるゾ!」
デスマトメル「うるせえゼェ。ボロボロの本体さえ叩いちまえば…」
しかし、他の九極の侵略者も連携し、デュエゼウス本人を攻撃させない。
九極革命デュエゼウス「「「喰らえでチュ!」
デュエゼウスの連続攻撃で、遂にデスマトメルは床に叩き落される。その勢いで床から毒ガスが巻き上がる。
デスマトメル「空中戦を制したからって、いい気になるんじゃねえぜェ。まだ俺はやられてねえゼェ……」
士「よくやった、マスコット。俺たちはこのチャンスを待ってたんだ」
毒ガスが晴れた先には、コンプリートフォームに変身したディケイドの姿が。先ほどの激しい空中戦で、毒ガスが一時的に飛散して、士たちにも敵が見えやすくなっていたのだ。
そのままコンプリートフォームの力でアームド響鬼を召喚し、音撃斬・鬼神覚醒を発動し、隙のできたデスマトメルを両断する。その切断面から、多くの青白いゴーストが浄化されて飛び去っていく。デスマトメルはそれでもしぶとく、わずかに残ったゴーストで体をくっつけて再生する。
デスマトメル「俺は不死身だぜェ。お前らがいくら反撃してこようと、もう一度ガスで身を隠せば…」
デッド「ここから出られず、毒ガスに冒されたお前らが先に死ぬんだゾ!」
海東「なるほど。やっぱり死なないゾンビには、これしかないね」
ディエンドはいつの間にか、新たに仮面ライダーギャレンを召喚している。そのギャレンが手にしたカードを投げつけ、デスマトメルの傷口に突き刺さると、そのカードはデスマトメルの体を吸い込み始める。
デスマトメル「吸い込まれるゼェ!何だこりゃ!」
海東「不死身の生物、アンデッドをも殺さずに、1万年の間でも封印できるラウズカードさ。死ぬのがお望みじゃないなら、カードの中で永遠に生きていたまえ」
デッド「封印なんて冗談じゃないゾ!すべてを腐らせて、俺様が支配するはず、だった、のに…」
士「腐らせてやろうと思ってる限り、あいつら革命軍に勝てるか。お前はそれで墓穴を掘ったんだ」
デッドのゴーストを巻き込んでデスマトメルはカードに吸い込まれ、後には一枚のカードが残された。ディエンドが確認すると、表面のデスマトメルにはフォイル加工が施されて裏面も明るい青色に”Duel Masters”のロゴが入った、ラウズカードやライダーカードとは仕様の異なるカードに変化している。
海東「お宝が手に入ったかと思ったけど、僕には使えないカードか。まっ、コレクションにはなるかな」
デスマトメルが倒されたことで、扉の隙間を埋めていたヘドロも消滅し、ドアロックが解除されて、出口が開く。マナを含んだ新鮮な空気が流れ込み、革命軍は一息つく。しかし、長く休んでいる暇はない。すでに先行した仲間が戦っているのだから。
グレンモルトとアイラはNo Dataのビーム、呪文の波状攻撃を、しのぎ続けていた。グレンモルトはNo Dataに直接攻撃を仕掛けられないでいるが、No Dataも呪文を浪費した頃合いである。
アイラ「部屋のマナから考えれば、呪文のトラップもここまでのはず…」
グレンモルト「ああ、もう少しだ、待ってろアイラ!」
グレンモルトは意を決して、No Dataに突っ込む。呪文が尽きた以上、大きな反撃はないはずと踏んだ。
No Data「呪文、目的不明の作戦!もう一度起動せよ、転生プログラム!」
No Dataが呪文のトラップをリサイクルし、破壊光線がNo Dataの付近に照射される。しかしこれは一度回避した攻撃、グレンモルトは後ろへバックステップを踏んで跳び、No Dataが消失する。
グレンモルト「消えた、勝ったのか?」
しかし、少し呆然となったグレンモルトの背後にNo Dataは出現する。転生プログラムは単なる破壊光線ではなく、消した生物を再構築もできるのだ。
アイラ「違う、後ろに!」
後ろ跳びで体勢が崩れ、不意を突かれていたグレンモルトでは、その警告にも反応が追い付かない。No Dataはグレンモルトの背中めがけてビームを発射する。その時、アイラがグレンモルトの背中から片手を放し、自らの刀をかざす。アイラの刀がビームを反射し、No Dataは自らのビームを浴びて、ポッドがショートし、飛行が不安定になる。
グレンモルト「爆流剣術!紅蓮の太刀!!」
グレンモルトの追い打ちでポッドは大破。煙を上げて、ポッドは床に墜落する。
No Data「この私が、読み負けるとは……。ウイルスで足手まといを作りながら、グレンモルトを倒す計画だったのだがね…」
グレンモルト「俺の旅する先にいつでもついてきてくれたアイラは、アンタが思ってるよりも強いぜ!」
アイラ「グレンの肩は借りるけど…へばってるわけにはいかないものね」
No Data「フフフ、お見それした…。1対2の戦況を見誤っていては、勝てないはずだ。ワクチンは早く持っていくがいい…」
No Dataのポッドが開き、中にいたサイボーグのようなクリーチャーが、ワクチンのアンプルを差し出す。それを早速アイラに注射すると、アイラの呼吸は楽になったようだ。
アイラ「もう大丈夫、降ろしてグレン」
グレンモルト「本物のワクチンだったか、その、ありがとな。にしてもどうして、俺を倒そうなんて思ったんだ?」
No Data「君を倒せば愚民どもは神輿を失い、真の支配者に気づくと考えたからだ。我々は世界を先導する科学力を持つ天才集団“ジ・アンサー”なのだから」
アイラ「そんなことのためにグレンを!?」
No Data「そんなこと?我々にとっては、天才が不遇を囲うこの世界こそ間違っていると思うね。我々は、無知な住民たちが恐れるドキンダムXさえ、制御したのだから」
グレンモルト「そうだ、ドキンダムXを早く止めてくれ!アンタが人から評価されたいって言うなら!」
No Data「ドキンダムXを操れるのは、我々のトップである御方のみ。あのお方は世界をドキンダムXで制圧するまで止まらない。もちろん君たちにも止められないだろう…」
そこまで言うと、No Dataは事切れた。グレンモルトの攻撃の方は加減してあったが、ビームを反射されたのが致命傷になってしまったらしい。
アイラ「私を助けたのは、本当に認められたかっただけってことかしら?」
グレンモルト「だとしても、誰かを傷つけて認められるはずがないんだ。他のジ・アンサーも止めないと」
グレンモルトとアイラも先を急ぐ。
ドキンダムXを掌握するジ・アンサーのトップ、完全不明はレッドゾーンMAXを翻弄していた。No Dataと違って攻撃すら仕掛けずに、レッドゾーンMAXを振り回す。レッドゾーンMAXは追いつけないうちに膝をつく。
レッドゾーンMAX「グッ、やべえ…」
完全不明「クックック、限界のようだな。その形態で長期戦は辛かろう」
そこに革命軍が駆けつける。グレンモルトとアイラも合流している。
ドギラゴン「立てるか、レッドゾーン!」
士「ったく、一人で突っ走るからだ!」
完全不明「君たちが来たということは、No Dataも失敗したか。尽くワタシの計算を狂わせてくれるね、君たちは…」
士「逆ギレすんな。俺たちはお前の計画を邪魔しに来たんだ」
ドギラゴン「同じ世界に生きるお前が、なぜ世界を滅ぼすドキンダムXを解放したんだ?今すぐドキンダムXを止めるんだ!」
完全不明「止める必要はない。ワタシはドキンダムXを完全に制御しているのだから、あくまでワタシの支配する新世界を創るだけのことだ」
九極革命デュエゼウス「もうそんな無茶な真似やめてほしいでチュ!」
三極デュエナース「楽園を作ろうとしてた僕たちも、今いる世界が大事だってことを、教えられたでチュ……」
八極ハリルヤ「僕たちを作ってくれたあなたも、きっとこの世界を、みんなを好きになれるはずでチュ!」
完全不明「革命軍の力を得た程度で、創造主であるワタシに口出しするか、九極よ。君たちには止められん」
完全不明はポッド内部の装置を起動、するとその部屋の全員の姿が薄れ始める。
シリンダ「この感覚は、私たちをデータ化して、どこかに転送する気か?」
完全不明「その通り。君たちの推測通り、この研究室そのものがドキンダムXの制御装置だ。君たち全員をここで相手するわけにもいかないから、ステージチェンジと行こう。ワタシの操るドキンダムXの目の前にね」
研究室にいた者たちはデータ化され、研究室の外、ドキンダムXが猛威を振るうランド大陸まで飛ばされた。完全不明は革命軍がこの部屋まで集まることも想定していたのだ。ドキンダムXの制御装置は完全不明からの遠隔操作でも動き続け、指一本触れられる者はいない。
ドキンダムXを相手に、闇と自然の革命軍はどうにか食い下がっていた。地上を駆け回り、互いをカバーし合い、意地でヒットアンドアウェイを繰り広げる革命軍に、ドキンダムXは少なくともペースを乱されている。
そのただなかに革命軍と、完全不明が率いるロボット侵略者が現れる。完全不明は自分の兵も同時に転送させたようだ。
キル・ザ・ライブ「皆の者!やはり戦いになってしまったのか!?」
ドギラゴン「ああ、すまない。交渉決裂だ。こうなったら力ずくでも止めさせるしかない!」
完全不明「フン、君たち愚民どもは昔からワタシの考えを理解できなかった。ワタシは正体を隠す前から、“正体不明の天才”と忌み嫌われてきたのだ」
キル・ザ・ライブ「ウイルスをばらまき、こんな怪物を解放して、どんな考えがあるというのだ?」
完全不明「侵略者は欲望を解放した姿。すなわち、君たちの望む力を、ワタシは与えてやったことになる。平和に満足できずに不満をくすぶらせたランド大陸の大多数を、ワタシは支配できたことになる」
ユウスケ「そんな奴ばかりじゃない。みんなの笑顔を守りたい気持ちも、ここに集まってるんだ!」
完全不明「グレンモルトのような甘いことを言うな、君も。ドキンダムXについてもワタシの理解が上だ。ワタシなら封印を解くことも、その力を操ることも自在だ!」
ドキンダムXが槍で大地を貫き、革命軍が撥ね飛ばされる。それほどの攻撃にもかかわらず、完全不明や侵略者の側は無事。ドキンダムXと同じ現場で見ることで、コントロールの精度が増しているようだ。
完全不明「見ろ!ドキンダムXは制御できる。この力はワタシの思うがままだ」
士「なぜドキンダムXの制御をそう自慢する?単なる侵略目的なら、侵略者で十分だろ?」
完全不明「証明するためだよ。天才のワタシの力を……」
そして完全不明もまた、過去を語り出す。
完全不明はデス・ザ・ロストよりも古代からランド大陸で生きてきたクリーチャーだった。そのランド大陸に突如襲来したドキンダムX。奴は世界を破壊する勢いで暴れまわり、どんなクリーチャーの力でも対抗できなかった。ランド大陸の住民たちは、ドキンダムXを封印することで対処しようと意見を固めていた。そうでなければ、世界を守れないと。
完全不明はドキンダムXの脅威を目撃し、そのうえで分析を重ね、完全不明が製作する装置で制御可能と判断した。だが、誰もその答えを認めなかった。彼らは謎多きドキンダムXの分析よりも、封印で謎も脅威も葬り去ろうとしたのだ。結局はドキンダムXを封印したうえでその方法も後世に残すことはなく、ドキンダムXは曖昧なタブーの伝説として言い伝えられるのみとなった。ランド大陸の住民たちは、ドキンダムXが誰かに触れられることさえ恐れ、何もかも秘密にしようとしたのだ。
ドキンダムXの謎を解き、制御すべきと主張する完全不明の主張は、禁忌に触れる危険思想とみなされた。挙句の果てに完全不明はランド大陸から追放され、ドキンダムXを探ろうとする者はランド大陸にいなくなった。いや、長い歴史上に何人かはいたかもしれないが、それは表面化しなかった。完全不明と同様に、その考えの持ち主は追放されたからだ。ジ・アンサーとは、そんな思想に狂わされた天才の集団だった。原因不明や西園寺、死神博士などの悪の科学者を受け入れたのも、シンパシーを感じ取ったからだ。
キル・ザ・ライブ「危険思想によって、遥か古代に追放された、あまりにも天才過ぎた科学者…まさか、伝説のギュウジンマルか!?」
完全不明「気づいたか。我が名はギュウジンマル。ワタシこそ真の天才だ!」
完全不明もといギュウジンマルは海底都市で研究を続け、制御装置を完成させたうえで、封印を開放できる侵略者、その侵略者を生み出せるウイルスも作り上げた。全ては彼自身の、天才の証明のために。
ギュウジンマル「ワタシの答えを信じられないなら証明して見せよう。ドキンダムXの力で、この世界を支配することで!」
グレンモルト「…俺の言葉が届くかわからないけど、もう一度言わせてもらう。力があるからとか、天才だからとか、そんな事が他人を支配して、自由を奪う理由になるのか!絶対にならない!許せないぞ、ギュウジン丸!」
ギュウジンマル「その言葉は、以前聞いた記憶がある。しかし、無力であることに変わりない。機動せよ、最後の侵略者たちよ!」
侵略者ランドヘッド「ギュウジンマル様の命により、今こそ真の姿を現す時!」
夢の兵器デュエロウ「「「合体!」」」
ギュウジンマルの側近・ランドヘッドの号令で、ロボット侵略者たちが合体し、ランドヘッドを頭部に据えた巨大ロボットが完成する。
夢の変形デュエランド「超合体変形!デュエランド!!」
さらに、研究室から移動してきたカプセルからも侵略者が起き上がる。原因不明が残した改造の侵略者を元に作り上げた。改造(ボーグ)ドリルのドリル変形可能な頭部、触腕男の強靭な腕、マグネポールの2種類のモノポールをそれぞれ半身に宿したツートーンの胴体。合成改造した改造の侵略者・悪夢の改造(ナイトメア・ボーグ)デュエンドレスだ。
ギュウジンマル「ワタシの顔を拝もうとしたレッドゾーンもそのザマ。ポッドから出るまでもないということだ。君たちの勝率は0%だ!」
レッドゾーン「このまま終われるかよ…。まだ第2コーナーに入ったばかりだぜ!」
世界を支配して天才である証明を打ち立てようとするギュウジンマルに、傷を負いながらも革命軍はNOを叩きつける。全ての猛者が集結した、最終決戦の火ぶたが切って落とされた。
前回の「海底都市の守りが手薄」発言はなんだったのか。敵の数自体は少ないけど、ギュウジンマルやNo Dataの頭脳を作戦でアピールしようとしたら、長丁場になりました。革命軍も苦戦からの逆転が、すっかり癖になってます。
海底都市にいる宇宙の侵略者はどうやって宇宙や無重力勝利につなげるか考えた結果、無重力で宇宙追放ということに。一度無重力に囚われたらどんな相手でも自由に動けなさそうですが、これでもミラダンテには負けそう。
ギュウジンマルは過去に何をしたのか、ここはオリジナル設定で「ドキンダムXを封印ではなく制御しようとした」ということになってます。誰も勝てない怪物の力を支配下に置こうとするのは世界征服思想とも言えますが、当時はドキンダムXの脅威に対抗するプランとして提案されたので、発祥はまとも。
それに、No DataのようなドキンダムXを調べようとして追放され、ギュウジンマルに拾われた者もいるとか。
あくまで自分なりに想像したif設定ですけどね。
恐らくこの地ですべての戦いに決着がつきます。読了ありがとうございました。