インフィニット・ストラトス Gの名を持つ成層圏 作:TBの狙撃手
短く見えるなー、そういえば 昨日 劇場版 艦コレが公開したそうな?
見に行きたいな、誰が映画に出ると思う?俺は、武蔵かと思ってるが、読者方はどうかな?
第10話 入学初日
〈Side:翡翠〉
入学初日
ほぼ一番前とかなり目立つ席に座り、ガタガタ震え青ざめている奴が居た
《こ、コレは想像以上にキツい……》
分からなくねぇな、なんせ俺ら3人を含め 残りは全員女子なんだからよ……。
因みに俺は、かなり窓側で景色がいいな、陽の光が当たって暑い事を除けば完璧だ。
目の前にはあの天災馬鹿兎(篠ノ之束)の溺愛する妹がいる
ナハトは、微妙な顔してやがる。俺の隣なんだが 窓側が良かったんだろうな。
「全員揃ってますねー。それじゃあSHRはじめますよー」
黒板の前でにっこりと微笑む副担任、山田麻耶。若い。いや、幼い。
それと、ナハトの試験官を務めたらしい。スイッチが入るタイプの人間と聞かされたが、アレは恐らくOFFの状態だな
下手をすれば同年代にすら見える彼女は、元気いっぱいといった様子で仕事をこなしている。
その子供っぽい様子を見て、思わず俺は周りを見渡す。前も後ろも女子だらけ。空席は一つもない。つまりこの人、本当に教師。
(本当に教師なんだな………。)
新入生たちの初顔合わせ。その最中に俺ら 東洋人は実年齢よりも若く見えるという噂について想いを馳せていると、不意にクラスの雰囲気が変わったような気がした。
「…くん、織斑一夏くんっ」
先ほどまで教壇から聞こえていたはずの声が思いのほか近くから聞こえ、あわてて正面に向きなおる。思わず声を上げそうになったが、すんでのところで口を閉じ、喉奥から吐き出されつつあった音を呑み込む。
「は、はいっ!?」
呼ばれたのは俺ではなく、目の前に座る男……世界初の男性IS操縦者、織斑一夏であった。織斑も山田先生の接近に気付いてなかったようで、妙に裏返った声で返事をした。まわりから、くすくすと笑い声が聞こえる。
変な奴だな………
……危ない危ない。もう少しで、俺が笑われるところだった。
「あっ、あの、お、大声出しちゃってごめんなさい。お、怒ってる?怒ってるかな?ゴメンね、ゴメンね!でもね、あのね、自己紹介、『あ』から始まって今『お』の織斑くんなんだよね。だからね、ご、ゴメンね?自己紹介してくれるかな?だ、ダメかな?」
ペコペコ頭を下げながら言う山田先生。生徒相手にここまで下手にでるとは……ナハトから聞いたが本当に教師なのか疑っちまう。直近まで考察していた論題が、再び頭の中を占拠し始める。
「いや、あの、そんなに謝らなくても……っていうか自己紹介しますから、先生落ち着いてください」
「ほ、本当?本当ですか?本当ですね?や、約束ですよ。絶対ですよ!」
がばっと顔を上げ、やおら織斑の手をとる山田先生。
顔、近いですね。
織斑は立ち上がり、こちら……というより、後ろに振り向く。その瞬間、俺に向けられていた視線がすべて消える。彼はこのプレッシャーの中、自己紹介ができるのだろうか?そんな俺の勝手な心配をよそに、言葉が紡がれる。
「えー……えっと、織斑一夏です。よろしくお願いします」
出だしは上々、緊張はしているが、固まってはいないと見た。
「………………」
(おいおい、嘘だろ?)
固まってはいないが、勢いだけの見切り発車であったようだ。
「以上です」
がたたっ。何人かがずっこける音がした。かくいう俺は
「はぁ………」
拍子抜けして、溜息をついていた。ナハトはと言うと
「何でや!!」
と何オウさん並みの関西弁で突っ込んでいた
「あ、あのー……」
山田先生、涙声だ。隣の女性も、やれやれといった様子で首を振り、それに合わせて右手に持った出席簿がヒラリと揺れた。
揺れる出席簿の行方を、なんとなく目で追ってしまう。猫ってこんな気持ちでねこじゃらしを追いかけているのか、などと考えていると、規則的に動いていたはずのそれは、突如として大きく振りかぶられ――
弾丸と見まがう勢いで放たれたそれは、目の前で立ち上がっていた男の頭をしたたかに打ち付け、乾いた音を立てた。
「いっ――!?」
たぶん、「痛い」って言いたかったんだな。馬鹿な奴だ。痛いなら痛いって、言えばよかったんだ……。
じゃなくて。
「げえっ、三日月さん!?」
バアンッ!・・・・・教本って武装だったのか。
「誰が火星の悪魔か、馬鹿者」
トーンの低い声。すらりとした長身、よく鍛えられて引き締まったボディライン、鋭い吊り目。また、会ったな……と思わず呟きかけるのを抑え、男子の頭をはたいた教師 織斑千冬を見つめる。
「あ、織斑先生。もう会議は終わられたんですか?」
「ああ、山田君。クラスへの挨拶を押しつけてすまなかったな」
一転して優しげな声。戦いの中ではあれほど過烈なブリュンヒルデも、このような態度が取れるのか。世界最強と言われる女性の、意外な一面を見た。
恐らく、情は厚い人なんだろうな。まるで母狼だ
まあ、表情は変わらずでキツ目ツリ目の残念美人といった様相だが………殺気!?
俺は反射的に左腕で防御するとバシーン!と言う強烈な音が炸裂し
「痛っ・・・・・」
まさかの飛び火かよ!……というか、何故?そんなのよりも若干驚いた顔してるし
「失礼な視線でこちらを見ていたからだ、馬鹿者」
「…ゴメンナサイ」
さすがは世界最強。いや、もうこの際 人類最強に名前を更新したらどうだ?と思ってしまう
「諸君、私が織斑千冬だ。君たち新人を一年で使い物になる操縦者に育てるのが仕事だ。私の言うことはよく聴き、よく理解しろ。出来ない者には出来るまで指導してやる。私の仕事は弱冠十五歳を十六歳までに鍛え抜くことだ。逆らってもいいが、私の言うことは聞け。いいな」
……滅茶苦茶だ。IS学園って軍の教練施設か なんかだったのか?しかし、そんな暴君丸出しの発言に対して、周囲の女子たちは思いもよらない反応を見せていた。
「キャ―――――!千冬様、本物の千冬様よ!」
「ずっとファンでした!」
「私、お姉様に憧れてこの学園に来たんです!北九州から!」
「あの千冬様にご指導いただけるなんて嬉しいです!」
「私、お姉様のためなら死ねます!」
何というカリスマ。その声、その態度に当てられた女子たちが一斉に騒ぎだす。もちろん、かくいう俺も彼女に対しては複雑な思いがあるものの、一操縦者として見るなら間違いなく憧れているし、ファンの一人だ。てか、うるさくて耳を塞いでる。あ、ナハトも耳塞いでる……
「……毎年、よくもこれだけの馬鹿者が集まるものだ。感心させられる。それとも何か?私のクラスにだけ馬鹿者を集中させてるのか?」
本気であきれる千冬先生。……アナタ、世界最強のネームバリューが分かってないよね?あんな戦いを見せられて、魅せられないものはいないと思うぜ?
「きゃあああああっ!お姉様!もっと叱って!罵って!」
「でも時には優しくして!」
「そしてつけあがらないように躾をして~!」
……さっきの言葉は訂正だ。これはうっとうしいし、静かに過ごせもしねぇな
「で?挨拶も満足にできんのか、お前は」
そう言って、射るような眼で織斑を睨む織斑先生。……ややこしい。
「いや、千冬姉、俺は――」
またしても襲いかかる出席簿。うめく織斑。
「織斑先生と呼べ」
「……はい、織斑先生」
「え……?織斑くんって、あの千冬様の弟……?」
「それじゃあ、男で『IS』を使えるっていうのも、それが関係して……」
「ああっ、いいなぁっ。代わってほしいなあっ」
教室内がまたざわめき始める。よほど、織斑’sの関係が衝撃的だったのだろう。
織斑なんて名字、珍しいからすぐに連想できると思うけどなぁ……。それとも、織斑の性別にばかり目が行って、名前まで気が回らなかったのか?
「さて、続きだ。同じ、男子から続けようか そこの男子からだ」
不運な事に次に指定されたのはナハトだった。
アイツ、地味に俺にアイコンタクトしてやがる……。
何?助けてくれだと?だが、断る!!
「どうした?早くしろ」
「は、はい。AE社所属で、モルゲンレーテのテストパイロットも兼任しています 夜刀神ナハトです!趣味はライトノベル小説とDVD鑑賞にギターですね?特技としては、機械工学にも精通してるので、OS設定は得意です!宜しくお願いします」
アイツ、緊張してるな?それとも、一夏と同じ末路を辿らないようにしてるのか?
「ふむ。良いか、織斑?お前は、あーも簡単な事も言えんのか」
「うぐっ………」
超が付くほど下手だな?自己紹介は………
「さて、次はお前だ。夜刀神に続けよ?」
おー、怖っ。オートマトンかバグ並に怖いぞ、この人
「あー、俺は崇宮翡翠って言うんだ。ソレスタルビーイング社のテストパイロットで趣味は『ハロハロ』・・・・ん?」
謎の機械音が俺の机の脇にある大きなリュックからした
恐る恐る、開けると
『ヒスイ!開ケロ!ヒスイ!開ケロ!』
青い大きなボールが喋ったのだ
「きゃぁぁぁぁ!可愛いぃぃぃ!!」
「え、何それ!?」
俺は瞬間的に耳を塞いだ。余りにも女子の反応が五月蝿くて叶わないからだ
ナハトがなんか、手話してるな?ん、前を見ろ?
あっ・・・・・・。
目の前には、千冬先生が立っていたのだ
「崇宮、それはなんだ?」
あ、怒ってるな……。めっちゃ怒ってる
「コレは、ハロって言って自律型AIを持ち合わせたロボットです。因みに俺のISサポートも兼ねてます」
「え、それロボットなの!?」
「えー、私も欲しい!!」
「静かにせんか!」
千冬先生の一喝で静かになった。有名人の力って偉大だな
「電源は切れんのか?」
「切れなくは無いんですが、後々の処理が面倒なんで」
「なら、静かにさせておけ。それと、自己紹介の続きをしろ」
「ア、ハイ。ハロ、後少しだけ、我慢してくれ。そしたら、出してやるから」
『了解!了解!』
と目の部分点滅させ、耳をパタパタさせながら答える。
いやー、ハロってこうじゃないとな
「早くしろ、時間は止まってくれんぞ?」
「はい、趣味はDVD鑑賞、音楽鑑賞、ゲームで 特技はナハトと同じく機械操作で俺はアイツと違ってOSよりも装備調節や機体改造の方が得意だ。OSは、ハロに任せてるからな。それと、俺は髪は長いが男だからな?女と間違えられるが男だからな?」
さて、注意事も言ったので席に座る
「まともだったな。さあ、SHRは終わりだ。諸君らにはこれからISの基礎知識を半月で覚えてもらう。その後実習だが、基本動作は半月で体に染みこませろ。いいか、いいなら返事をしろ。よくなくても返事をしろ、私の言葉には返事をしろ」
と、無理難題なようで非常に理にかなったことを言う千冬先生。考えて言ったのか、それとも素か。……おそらくは、後者だな
まあ、真意はどうでもいい。とりあえず、それは脇に置いておこうじゃないか。
だけど、それより前にやることがあるんじゃないか、と俺は思うワケよ。
(そろそろ織斑に気付いてやれよ……)
織斑一夏は自己紹介の時からずっと、所在なさげに立っていたのだった。
「席に着け、馬鹿者」
それに思い至った千冬先生の号令により彼はようやく座り、前が見えるようになった。
さて、これから久々の学園生活が始まるわけだ。確かSHRが終わったから、次はいよいよ授業……。
授業内容は若干カットな?
千冬先生は、一夏に目をやった。すると、一夏は顔全体から汗が滝の様に流れ出していた。
「そ……それは、参考書を電話帳と間違えてs」
一夏は、そこまでしか言えなかった。なぜならば、千冬先生による鉄槌が下されたからである。
馬鹿だな、アレを間違えるか?まあ、俺はある程度理解してるから問題ない
「参考書の表紙には『必読』と書いてあったな? 電話帳にも『必読』と言う文字が記載されているのか?」
千冬先生はそういうと、手に持つ武器『出席簿』を持ち上げる。
「すみませんでした」
そして、無情にも一夏に振り下ろされた
そして、1時限目が終わり 休み時間である
「災難だったな、お前も」
「うるせぇ、俺…曲聴いてっから」
そう言い俺はWALKMANを取り出し、ヘッドフォンを付け ハロを上に軽く放って、キャッチの繰り返しをする
〈Side:ナハト〉
「やれやれ、またか」
しかも流れてる曲、マクロスのじゃねぇか。
「なぁ、いいか?」
「ん?」
振り向くとさっき 鉄槌を下された一夏が立っていた。
「同じ男子だよな?俺、織斑一夏って言うんだ 宜しくな」
「あぁ、俺は夜刀神ナハトって言うんだ。で、コイツが俺の腐れ縁の崇宮 翡翠だ。女の子とか言ったり音楽聴いてる時に邪魔はするなよ?キレたらレッグラリアットしてくるから」
「懐かしい技だな!?」
こう話をしてると、後ろから
「ちょっといいか?」
「「ん?」」
ポニーテールの女子が立っていた
「・・・箒?」
「え、この子が篠ノゲフンゲフン 変態兎の?」
「そ、そこまでなのか?」
姉の言われように顔を顰めるどころか困惑していた
「俺らからしたら、そうだ。で、一夏に用あるんだろ。急げよ、鉄拳が来るからよ」
「う、うむ。そうさせてもらう、来い 一夏」
「え、ちょ」
箒が一夏の手を引っ張り、連れ出して行った。アイツ、あの馬鹿が好きなのか?
「ちょっと、よろしくて?」
「ん?」
『ナニ?ナニ?』
一人の女子の声にナハトと飽きたのか 机に置かれたハロが反応するが、翡翠は未だにユニットの曲に酔いしれていた。
「なんですか、そのお返事は‼ わたくしを誰と心得ているのです!?それと、もう1人に至っては反応すらしないなんて!!」
その女子は高飛車にナハト達に食って掛かる。しかし、ナハト達は、どこ吹く風である。
「うっせぇな? あれ、ナハト。一夏は?で、この女は?」
「あ、やっと外したか 翡翠。さっき教室から出て行ったぞ」
『女連レ!女連レ!』
「あっそ、で 俺らに何の様だ?」
翡翠は目の前にいる女子を見てナハトに尋ねる。
「貴方達は、本当に強いんですか?ただ、会社のコネで入ったんではないんですか?」
うわぁ、嫌な女だよ この子。なんか、イラって来るよ
「俺らの全力なら先生達が知ってる筈だ、聞きに行ったらどうだ?」
翡翠がぶっきらぼうに答え、ハロを回し出す。
『ア~~』と間抜けな合成音声で回り続けていた
「まぁ‼ 何とも生意気な言葉ですわね……良いですわ。わたくしセシリア・オルコットがこのクラスで一番の実力を持っているのですから!」
セシリアはそう言って自分の席に戻って行くのであった。
「おい、ナハト……」
「ん、なんだ?」
「アイツ、ウザくね?」
「あ、それには同意出来たわ……」
如何でしょうか?続けて書こうと思っています。
やっと、原作キャラ 3人出たね。
次回は、クラス委員長決めの口論でセシリアの発言に翡翠の怒りが爆発する!?
次回もお楽しみに
コメント・意見も宜しくお願いします